2018年3月期第1四半期決算説明会

柳澤孝旨氏:みなさまこんにちは。お暑い中お集まりいただきまして、ありがとうございます。

それでは早速、株式会社スタートトゥデイ2018年3月期第1四半期の決算のご説明をさせていただきます。

18/03期 1Q連結業績の概要

まず連結業績の概要です。商品取扱高は前年同期比40.9パーセント増の595億円。

営業利益は前年同期比9パーセント増の79億円。

営業利益率は13.4パーセントで、前年同期比で1.5ポイントの改善となっております。

商品取扱高、営業利益ともに非開示ではございますが、会社の計画に対しては上回って終了になっております。2018年3月期の第1四半期の滑り出しは順調だったということになっております。

続きまして、お手元の資料にはありませんが、ZOZOTOWN事業の商品取扱高の四半期ごとの伸び率の推移になります。

ZOZOUSED事業は抜いた、ZOZOTOWN事業のものになりますけれども、この第1四半期も前年同期比では高い成長率を維持することができております。

要因としては大きく3つございます。

1つ目は、前期および当期に出店を加速させた新規ショップの影響。

2つ目は、前期にリリースした支払い期限を注文から最大2ヶ月後にする「ツケ払い」のサービス導入の効果。

3つ目は、ブランドクーポン、あるいはエリアターゲティング広告等のプロモーションを効率的かつ効果的に実施したこと。

例えば、ブランドクーポンであれば、1日あたりの売上が大きくなるように、ショップ合同クーポンを増やして実施したと。この3つ目が好調の大きな要因となっております。

営業利益の増減分析(対前年同期比)

続きまして、営業利益の増減分析になります。対前年同期比の数字です。

営業利益は50.1億円から79.8億円、29.7億円増益となっております。

内訳としては、商品取扱高の拡大が20.4億円。粗利率改善でプラス4億円。取扱高拡大にともなう固定費負担減少でプラス7.3億円となっております。

固定費負担の減少の部分は、主に人件費やのれんの償却の額が大きいものになります。

粗利率の改善要因は、ZOZOTOWN事業における受託ショップのセールスミックスの変化。それともう1つは、「その他の売上高」です。

主には運賃収入と決済手数料収入の2つになりますけれども、こちら「その他の売上高」の増加で粗利率が改善しています。

連結財政状態

続きまして、連結財政状態です。

あまり大きなトピックはないのですが、1つあるのは、2016年6月30日付で、すべての自己株式を償却しております。従いまして、自己株式はゼロになっております。それ以外の部分は、あまり大きな変化はございません。

商品取扱高の推移(四半期)

続きまして、商品取扱高の四半期ごとの推移になります。

第1四半期の商品取扱高は595.7億円、前年同期比40.9パーセント増となりました。内訳はZOZOTOWN事業が578億円、前年同期比43パーセント増。受託ショップ事業が545億円、前年同期比44パーセント増となりました。

ZOZOUSED事業が53億円、前年同期比26パーセント増。BtoB事業は15億円、前年同期比5パーセント減となっております。

ご覧のとおり、構成比の高い受託ショップの事業が成長を牽引しているかたちとなっております。

売上高の推移(四半期)

続きまして、売上高の四半期ごとの推移になります。

こちらも先ほどの取扱高とほぼ同じお話になりますけれども、売上高は214億円、前年同期比39.4パーセント増となっております。

営業利益・営業利益立(対商品取扱高)の推移(四半期)

続きまして、営業利益・営業利益率の推移になります。第1四半期の営業利益は前年同期比59パーセント増の79億円で終わりました。

営業利益率は先ほどお話した通り、13.4パーセントとなっております。通期の計画は11.9パーセントとなっておりますけども、これよりも高い水準となっております。

理由としては、プロモーションの実施時期を今期は第2四半期以降に計画しているため、第1四半期はプロモーションのコストがほとんど含まれてないということで、営業利益率を押し上げている要因となっております。

販管費の推移(四半期)

こちらがその数字となりますが、販管費の四半期ごとの推移です。

第1四半期の販管費は118億円、対商品取扱高比率が前年同期の29.8パーセントから19.9パーセントに減少となっております。

先ほどお話しした通り、取扱高が拡大しておりますので、これによる固定費負担が減少しているということで、それが一番大きな要因になっております。

第1四半期がとくに大きなプロモーションを実施しておりませんので、プロモーション関連比率が1.5パーセントで非常に低い水準となっております。

これにより営業利益率が高い水準で第1四半期を終わることができたというかたちとなっております。

年間購入者数

続きまして、ZOZOTOWNの主なKPIのお話になります。

まず年間購入者数は673万人。前四半期対比ではプラス41万人。

アクティブ会員は418万人。前四半期対比ではプラス28万人。

ゲスト会員は255万人。前四半期比ではプラス12万人となっております。

増加の要因は主に3つございます。

1つ目は、ブランドの新規出店の積極化による会員の増加。

2つ目はブランドクーポンの積極化による新しいお客さまの流入、もしくは既存のお客さまの復活。

3つ目は、決済手段の拡充ということで、主にこの3つが購入者の増加につながっています。

ZOZOTOWN出店ショップ数の推移

続きまして、ZOZOTOWN出店ショップ数の推移です。

第1四半期末時点のショップ数は987ショップとなっております。前期末比で33ショップ増というかたちで終わりました。新規出店に関しては、今期も引き続き積極的に行っております。

第1四半期で出店された具体的なブランドの名前ですけれども、例えばアダストリア様のジュニア向けのトップブランドの「レピピアルマリオ」やワコール様の「wing」というブランド。

あとは化粧品の資生堂様(のショップ)がオープンしております。ブランドの名前でいくと、「MAQuillAGE」や「インテグレート」「マジョリカマジョルカ」等のブランドさんに出店いただいております。これらを複合した形で「ワタシプラス by SHISEIDO」というショップがオープンしています。

あとはメガネのZoffさんや海外ブランドのEmporio Armaniさんなどのブランドさんにご出店いただいて、合計47ショップが新しくオープンしております。

ブランド数の推移

続きまして、お手元の資料にはございませんが、ブランド数の推移です。第1半期末のブランド数は5,859ブランドとなっております。

今までと数字が少し違うんですけれども、従前のブランド数の集計結果とブランド数の実態に差異が出ておりまして、この第1四半期から取り扱いブランド数の定義を少し変えました。

以前はショップに紐づいているショップカテゴリーをカウントしていたのですけれども、今後はZOZOTOWNで取り扱いのあるブランドを1個1個きちんとカウントした数字で計算しております。

アクティブ会員1人あたりの年間購入金額・年間購入点数

続きまして、アクティブ会員1人あたりの年間購入金額と年間購入点数です。

年間購入金額は4万4,119円。購入点数は10.7点です。購入金額・点数ともに前四半期比で増加となっております。

17年3月期は第4四半期の時点では年間購入金額が少し下がっていると。それは新しい会員が増えたからだというお話をしていましたが、きちんと元通りに戻っているという状況でございます。

既存アクティブ会員1人あたりの年間購入金額・年間購入点数

こちらは、既存のアクティブ会員1人あたりの年間購入金額と購入点数です。購入金額は6万3,004円。購入点数は14.1点です。こちらも順調に増加しているという状況です。

これも繰り返しになってしまうのですが、直近2年間でずっと、既存のアクティブ会員さんは上昇傾向にあるのですが、主な要因としてはやはり新しいブランドさんが出店していることとブランドクーポンの効果です。

あともう1つはCRMシステムをリニューアルして、ユーザーさんにより多様なコミュニケーションを実施しているということで、順調に伸ばすことができていると考えております。

平均商品単価の推移

続きまして、平均商品単価のご説明です。

平均商品単価は4,099円ということで、前年同期比マイナス8.3パーセントとなっております。引き続き、低価格帯のショップの出店が続いているということで、下落が続いているという状況です。

今後の新規出店も、やはり低価格帯のショップさんは含まれてしまっているので、商品単価の下落は継続するだろうと考えております。

平均出荷単価の推移

次のページ、平均出荷単価はそこまでの下げは見せていないという状況になります。平均出荷単価は8,530円ということで、前年同期比1.7パーセント減となっております。

当然、商品単価の下落の影響を受けてはいるんですけれども、前のページにあった通り、商品単価は8.3パーセント下落していますが、出荷単価はマイナス1.7パーセントで収まっていると考えております。

これは取扱商品を充実させていることと、ユーザーインターフェイスの改善等によって、1注文あたりの購入点数が増えていることが大きい要因ですね。したがって、平均商品単価の下落よりは限定的になっていると。

これが積み重なって、既存アクティブ会員さんの購入点数も増えておりますし、新規も含めたアクティブ会員さんの購入点数も増えているということです。これにより、注文単価も増えているのかなと思っております。

18/03期 通期連結業績予想・配当金

最後に、業績予想はとくに大きな変更はございません。

動き出しとしては順調なんですけれども、今期の業績予想、非常に高い目標だと期初にお話ししておりまして、当然これを達成するためには第2四半期以降、とくに下半期にプロモーションを含む新たな取り組みをすることによって、達成していこうというアグレッシブな目標でもありますので、今は据え置きと考えております。

達成に向けてこの第2四半期以降、プロモーションも含めて積極的に実施することで、なんとか業績を達成していきたい考えております。

少し駆け足でしたが、以上でご説明を終わりにしたいと思います。