1. 決算のポイント

清田慎一氏:それでは定刻となりましたので、日本瓦斯株式会社2017年3月期、本決算の説明会を始めさせていただきます。

本日多数のみなさまにお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。本日司会を務めさせていただきます、日本瓦斯の清田と申します。どうぞよろしくお願い致します。

本日の説明会では、この決算説明資料を使って進行させていただきます。

まずポイント3点申し上げたいと思います。

今期、粗利と営業利益で過去最高益。6期連続の営業最高益となりました。粗利でも30億円以上の拡大をしております、日本瓦斯の事業の基盤を拡大していることをご確認いただけるかと思います。

2点目、今回増配をさせていただきます。その原資は政策保有株の意義を再検証致しまして、不稼働資産の状態になっていたものを積極的に売却を致しました。

これは不稼働資産でございますので、極力株主のみなさまに還元すべき正格の資金だと思っています。増配をさせていただいております。

3点目、今回日本瓦斯は事業化初年度に当たります、18年3月期に積極的に知名度を上げるために、広告宣伝費を使わせていただきたいと思っております。

ただその後、新都市ガス事業の収支の改善と本業のLPガスの大幅な伸びによって、19年3月期134億円。20年3月期には156億円の営業利益に、大きく回復していく計画でございます。1ページお進みください。

2. 決算の実績/サマリー(16/4-17/3の12ヵ月間)

終わった期のサマリーになります。

売上の減少は原料価格の低下を販売価格に転化したことによります。粗利は32億円増加をしております。内30億円はLPからくるものになります。

販管費は28億円増加致しました。これはLPの獲得費。お客様の獲得費と新都市ガスの広告宣伝費を、大きく主に使わせていただいたことによるものです。

ただそれをクリア致しまして、営業利益でも4億円の増益となっております。お客様の台車KPIとしましては、お客様純増の数。純増したお客様の数は、1,000件以上増えまして4万7000件程度。

総お客様件数は120万件を突破しております。トータルの資産もほぼ変わらず1,400億程度。純資産は今666億まできております。

今後の事業再編を睨んだM&Aを行っていくにも、充分な純資産の基盤ができつつあると、いうふうに認識をしております。

2. 決算の実績/LPガス事業

LPガスのセグメントのビジネスを、ご覧いただきたいと思います。まず一番下になりますガスの販売量なんですけども、家庭用の方が5,000トンほど伸びました。

5,000トンほど伸びた理由というのは、LPのお客様件数が3万5,000件以上、去年から増加をしておることによるためです。

そのことを受けまして、粗利益には30億円の増加。原料安もフォローになっております。販管費では顧客獲得費用を積極的に使って、28億円を増加を致しましたが、営業利益でも2億円の増加と達成をしております。

LPのお客様の数は、約80万件にまで達成をしております。

2. 決算の実績/都市ガス事業

都市ガス事業です。一番下のスライドタイムラグをご覧いただきますと、今回は6億円のマイナス。

前期と比べると6億円のマイナスで、スライドタイムラグほぼない状態となりました。ただその上をご覧いただきますと、ガス販売量は家庭用、とくに業務用を中心に堅調に伸びまして、それが粗利益の増加に繋がりまして、スライドタイムラグの剥落部分を除いても、194億円で2億円の増益となっております。

販管費におきましては、広告宣伝費を積極的に使いましたが、それをクリアしてなお営業利益で2億円の増益ということを計上できています。都市ガスのお客様は40万件を突破して、今関東で第3位の都市ガスグループ会社となっております。

3. 3ヶ年計画:収支およびお客様増加計画

日本瓦斯としては初めてとなります3ヵ年の計画を、お話申し上げたいと思います。今期、日本瓦斯都市ガス初年度ということで、大きく積極的に投資をしていく計画です。

それがその後どのように利益を回復させ、またLPがどのように伸びていくのかを、みなさまにご覧いただくことで、日本瓦斯の進んでいくプランを、みなさまからご親任を得たいという想いで、今回3ヵ年の計画をご提示をしております。

まず9ページでは計画の概要をご覧いただきたいと思います。上の段ではPLですね。PLは2018年3月期で販管費が、約450億から470億超に増やしてまいります。

これはご案内申しあげていますように、新都市ガスへの初年度の費用になります。これを受けまして、営業利益は105億円と、1回今期は予想させていただいております。

その後、新都市ガス事業の再三の改善と、本業でありますLPガス事業の、お客様件数の伸びで粗利益を増加させ、営業利益も134億、156億円と増加をさせていく計画になります。

その下お客様件数をご覧いただきますと、一番上がLP、2番目が旧都市ガス事業。旧都市ガス事業と申しますのは、今まで当社の自社エリアで行っていたエリアでの都市ガス事業。

新都市ガス事業と我々が呼んでいますのが、自由化後に参入可能となったエリアでの、お客様の増加の数をお示しをしております。LPガスの件数は終わった期は3万5,000件純増をさせています。

これを4万件、4万5,000件、5万件と増加をさせてまいります。これは従来みなさまにお示しをしていた件数よりも、少し低めの数字をお出ししております。

これはM&Aに過度に依存しない計画で、ドアツードアでオーガニックに達成している件数を、お示しすることでみなさまのご親任を得たいという考えによるものです。都市ガス事業、終わった期では、1万200件を獲得。向こう3年間は、1万件の獲得を計画をしております。

これは今度我々も新規参入者が、旧自分のエリアに入って来ることから、やや終わった期よりも、少な目の件数とさせていただいております。新都市ガス事業については、今期11万件の獲得を予定をしております。

これは従来よりみなさまに、ご説明申し上げてきたところと変わりございません。これに向けて日本瓦斯、準備を続けてまいりました。

その後20万件、20万件と続けまして2020年3月期の終わりには、約190万件ほどにお客様の基盤を、拡大していきたいと考えております。

3. 3ヶ年計画:セグメント別営業利益計画①

10ページのグラフでみなさまに、お伝えしたいことは3点になります。

1つ目は営業利益の金額ですね。赤い字です。122億終わった期から、105億円に今回2018年3月期はさせていただいた後に、134億円、156億円と増益をしてまいります。2点目はオレンジ色でお示しをしております、新都市ガス事業です。今期始まる前終わった期でマイナス5億円。

今期は新都市ガス事業でマイナス26億円となりますが、2020年3月期始めてから3年以内に、黒字の事業に致します。

3点目は本業であります、LPガス事業の伸びが堅いということをお伝えをしたいと思います。終わった期は82億円。今期は85億円となりますが、お客様を増やして95億円、107億円とLPの粗利益を大きく拡大をさせてまいります。

3. 3ヶ年計画:セグメント別収支計画内訳②

このページではセグメントごとの、詳細な計画をお示しをしたいと思います。一番上はLPガス事業。LPガス事業の我々の基本的な戦略は、お客様の件数を増やして、それに伴ってガスの販売量を増やすという、М&Aにはこの時点で非常に頼っていない、計画というふうに考えております。

それに伴って粗利益も増加させてまいります。この時点の計画では、粗利益幅の改善は織り込んでおりません。ガス量を増やしていくことで、粗利益を増やしてまいります。販管費は主に人件費のベースアップ等を考慮したかたちで、

営業利益は82億、85億、95億、107億と増やしてまいります。旧都市ガス事業に関しましても、同じような考え方を取っております。ただ1点ご説明を致したいのは、ガスの販売量が2018年今期、32万5,000トンから31万7,000トンに減少しています。

これは自由化初年度で、我々が産業用で失う可能性が考えられるなという剥落部分を織り込んで作っております。

新都市ガス事業をご覧ください。ここは少し縦に表をご覧いただきたいと思います。17年3月期まず始まる前なんですが、先行して新都市ガス事業のエリア、旧他社のエリアということなんですが、そこでガス器具の販売をすることができました。

ここのガス器具の粗利が約6億円ございまして、経費の方なんですけれども、その準備費用としまして人権費、人をすでに投入していた頃は約1億円。

ご覧いただいた機会もあるかもしれませんけれども、テレビコマーシャル、Web広告、交通広告、あとは地域での商店街のイベント等で集客を行ったことから、10億円使わせていただきました。

営業利益はマイナス5億円です。今期11万件獲得する期ですが、粗利益は8億円を想定をしております。この粗利益はガスの利益と、器具の利益で主に構成されます。この期だけは初年度割ございます。これが約2億5,000万円。

これは一過性の費用。粗利益の減少として表示をしてございます。その内販管費が34億円見ております。オペレーション費用というのは、主に3つで構成されていまして、お客様の獲得費用。

2つ目が本当の経費的なもの。口座振替手数料のようなものです。3つ目が人件費になっております。これらを足し合わせて10億円。

20億円使わせていただきたい広告宣伝費は、今まさに広告をやっている期間なんですけども、今後も当社の戦略に合わせて、柔軟に広告を使わせていただきますよう、少し余裕を見て広告宣伝費の予算を立てさせていただいております。

ITの費用というのは主に償却費、今まで作った物の償却費になります。

2019年の新都市ガス、ちょっと縦にご覧ください。粗利益は23億円。2018年3月期に11万件を取り終わって、さらにこの期20万件を取っていくということで、ガスの粗利益が増加をしております。同じようにガス器具の粗利益も、この中に見ておりまして、そのうち販管費ではオぺレーション費用。

獲得コストはさほど変わりませんが、お客様が増えることで人件費を増やすと、いうことで経過をしております。これまでみなさまにご覧いただきました、LPガスでお客様が増えても販管費をコントロールしていくと、いうような効果は現時点で、この計画には織り込んでおりません。

これはその3年以内に体制を作り上げて、その後にその効果を発揮してまいりたいというふうに考えております。広告宣伝費は9億円で前年の約半分程度にさせていただく予定であります。

2020年3月期は顧客の数が、20年3月末に51万件。期初の段階ですでに31万件あるということで、お客様の基盤が非常に厚くなって、ガスの粗利が非常に増えてまいると、いうことで43億円。

この期からはプラットフォームを使っていただく、BtoBビジネスのロイヤリティも入ってくるというふうに考えております。販管費は獲得費用と、あまりお客様のオペレーションの効率化のコストは織り込まず、効率化は織り込まないかたちで、オペレーション費用を計算をしております。

広告宣伝費も9億円程度想定して、営業利益を1億円というふうにさせていただいております。

この計画をご覧いただく時に1つ、ご認識いただければと思うのが、この計画の中に効率化というのは織り込んでいないということと、一過性の費用が含まれているということです。

一過性の費用というのは、オペレーションの費用の中にあります、顧客獲得費用です。これは2020年3月期ですと、5億円ございます。

広告宣伝費も一過性のものと考えますと、14億円程度は一過性のもので、アセットそものから出る営業利益というのは、1億円よりはもう少し、良いものと考えることもできるかなと、いうふうに考えております。

4. 株主様への還元

配当は今期、1株当たり配当38円にさせていただきたいと思います。理由は先ほど申し上げたところでございます。今期も不稼働資産を極力なくして、株主のみなさまに還元するという姿勢を、引き続き続けてまいります。

すでに4月に入りまして、政策保有株の売却も行いました。引き続き株主還元を重視して、まいりたいと思います。

5. 海外事業

最後に海外事業、今期予定通りに黒字転換になりました。

ご覧いただきますと、紫色のところが純利益、薄い水色がEBITDA。EBITDAは15年12月期にすでに黒字転換をしておりましたが、16年12月期に純利益ベースでも、黒字転換を果たしました。

今期お客様を積極的に獲得していく期でございますので、やや純利益は縮小する見込みですが、ここからは大きな収穫期に入っていくと、いうふうに考えております。私の方からは以上でございます。