2017年2月期決算の業績概要

武藤貴史氏:ただいまご紹介にあずかりました武藤です。ただいまより説明させていただきたいと思います。

まず、終わった期の数字について。この中央部赤枠で囲ってある部分が、2017年2月期の着地の数字です。

売上収益が240億5,200万円、営業利益が68億8,500万円、当期利益は45億800万円。基本的1株当たりの当期利益に関しましては、102円と62銭という数字です。

こちらの数字につきましては、売上で申しますと、対前年比110.7パーセント、営業利益105.0パーセント、当期利益109.3パーセント、基本的1株当たり当期利益は108.9パーセントという対前年比でございます。

いずれの段階利益および、売上高に関しましても、すべて私どもの期初の予想を上まわる数値での着地となっております。

2017年2月期における各種戦略・施策①

2017年2月期における各種戦略・施策について簡単に触れたいと思います。

まずは新規出店について。2017年2月期におきましては、まず国内の出店エリア拡大というところで、今まで私どもがお店を出していなかった地域。

具体的には北海道、東北地方。あと九州南部は長崎県、鹿児島県、宮崎県というこの3県に昨年度出店いたしまして、九州ではすべての地域をカバーしたということになっております。

この結果、私どもの日本国における未出展県は青森、秋田、沖縄と3県になっております。

海外展開につきましては、年度初めに上海に1号店を出店しております。こちらの1号店ですが、物品調達、食材調達を含めたテストというかたちをとっております。

そのテストがひと段落といいますか、一巡しましたということで、同じ上海でも少し人通りの多い地域に移転をいたしております。

そして新業態につきましては、まず、渋谷にワンランク上のくつろぎを演出する新コンセプト店を出店をしております。

それに加えまして、コメダ和喫茶おかげ庵。こちらは名古屋で10年以上にわたって我々が育成してきた業態ですが、この関東1号店を出店しております。これらの施策を総合いたしまして、合計72店舗と新規出店を果たしております。

2017年2月期における各種戦略・施策②

今の新店出店に加えまして、既存店売上高向上への施策まとめております。

まず最初は、季節商品の導入ということで、名物商品でございます、かき氷。夏の風物詩かき氷のフレーバを強化している。

それと人気商品のシロノワール。こちらは季節折々に触れまして、季節限定メニューを出しております。

それと新たなメニュー開発でございますが、ストレートで楽しめる金のアイスコーヒー。また、それ以外の新メニューといたしまして、小豆小町。こちらは全国展開いたしました。

それと、コメ黒というストレートのホットコーヒー。あとはコメダのおやつ。こういったものをテスト展開、もしくは全国導入しております。

キャンペーンに関しましては、来店促進のために上場記念のスクラッチキャンペーン。それと、ハロウィンの時期に合わせて、お客様参加型のフォトコンテスト。

あとはバレンタインのチョコ祭。こちらの期間中、すべてのソフトクリームがチョコ味になると。昨年大人気だった企画です。こういったものも引き続きトライをしております。

その他の売上向上策ということで、山食パン。私どもがもっともメインに取り扱っている、生産している自社製の山食パンです。こちらの店頭販売を行った他、ギフトボックスも店頭物販として強化しております。

それとコンビニで売っているチルドコーヒー。こちらも味をリニューアルして、コメダといえばということで、豆菓子も新たに付け加えるかたちでリニューアルを行っております。

あとは他社とのアライアンスにも取組んでおります。

その他の施策としてはクレジットカード、電子マネー、コメカ(KOMECA)など、こういった電子決済の部分の多様化にも対応していると。

あとは携帯電話のキャリアを選ばないで無料で使えるWi-Fi。これを導入しております。

2017年2月期における主要施策

次のスライドは今申し上げました施策をビジュアルで並べたものです。お時間がある時にご確認ください。

売上収益の増減分析

2016年2月期から2017年2月期にかけての売上収益の増減因数分解です。

一昨年が217億円の売上収益でございましたが、終わった期は240億円まで売上収益が増加しております。

中身といたしましては、まず上に卸売収入合計と書いてありますが、卸売収入というところでプラス15億円。

直営で1億6,000万、店舗開発1,500万、リース等で3億5,000万、その他で2億7,000万と、こういったかたちで積み上げていっております。

卸売収入15億円のところ、中身を分解いたしますと既存店は1億9,800万円ダウンしておりまして、それと、閉店した8店舗ございましたが、こちらの分で8,700万円。

一方で72店舗の新店舗が開店しておりまして、これで17億3,000万円というプラスが出ております。

卸売収入の前年同期比推移

次のスライドが卸売収入の前年同期比というものでして、2つの線がチャートに記載しております。青い方の折れ線ですが、こちらが新規オープンをしたお店もあわせた、すべての店舗の卸売合計の対前年比です。

月によって曜日差異もございますので、かなりデコボコはしているものの、年間累計は109.8パーセントという数字です。

下にあるオレンジのラインでございますが、こちらが19ヶ月以上経過している既存店に対する卸売の対前年比です。こちらも月によって出入りはありますが年間累計では98.5パーセントという数字です。

新規開店・閉店の実績(1)

こちらが開店および閉店の実績です。

2016年2月期、期が始まるところでは683店舗でした。2017年2月期中に72店舗の新規開店および8店舗の閉店がございまして、ネットすると64店舗増の747店舗で着地をしております。

営業利益の増減要因分解

先ほどは売上収益だったんですが、今度は営業利益の増減分析です。

2016年2月期は65億6,000万円という数字でしたが、これに売上増による利益強化というものが9億8,000万円という数字でまずアップしておりまして、そこから各種コスト増が引かれたかたちになっております。

配送費で約1億円アップ、人件費も約1億円アップ。それと優待に関しましては、昨年度から新たに発生ということで、2億7,000万という数字。

それと上場関連費用も、一昨年から昨年度への上昇分といたしましては、約7,000万円という数字が上がっているということになります。

合計いたしますと、昨年度の着地点が68億8,500万円という営業利益の金額です。

その上に点々でつけてあるのが、我々が予算をたてる時に見込んでいた株主優待負担と比較をした場合ということで、我々としては予想していなかった約2億4,000万円という負担と言いましょうか。

予想外の支出を吸収しながら、こちらの利益を作ったということです。

2017年2月期決算の財務概要

続きまして、BSとキャッシュフローステイトメントです。こちらは簡単なご説明にとどめます。

2017年2月期の着地といたしましては、現預金の残高は72億4,400万円という数字でして、のれんに関しましては、私どもIFRSで決算を行っておりますので、特段償却等、減額等はございません。

資産合計としては609億円という数字です。これに対しまして、資本の部としては242億円という数字です。

自己資本比率は39.7パーセント。ネットD/Eレシオは0.8倍。ROEは20.6パーセントとなっております。

右側はキャッシュフローステイトメントです。こちら2017年2月期、終わった期の数字です。

営業活動によるキャッシュフローは60億4,000万円、投資活動によるキャッシュフローがマイナス4億6,500万円。

ここまで合計してフリーキャッシュフローで申し上げますと、55億7,500万円という数字です。

2018年2月期連結業績予想

続きまして、2018年2月期新後期、こちらの業績予想です。通期予想ということで、売上収益が260億円。

こちらは前期比終わった期、対比108.3パーセント、営業利益が72億円。こちらは対前年比105.2パーセント、当期利益で49億円、前年対比108.2パーセント。こういった業績数値を予測しております。

期末の総店舗数ですが、こちらは800~810店舗を想定しております。新規開店数は70~80店舗という予定です。

主にFC向けの卸売上高こちらの対前年比ですが、終わった期並みの98.5パーセントという想定をおいております。

売上収益・営業利益(当期予想)の増減分析

最後に、先ほどありましたような売上収益、および営業利益について、新後期、終わった期等、現在の新後期の要因分解を載せております。

売上高に関しましては、241億円から開店、あとは既存店の各種施策などを織り込みながら260億円まで19億円のアップを目指しております。主に右側が営業利益のチャートです。

終わった期は69億円でしたが、こちら実は6億円のアップの他に、コストアップも一部想定はしておりまして、着地としては72億円という営業利益を今期は目指しております。

非常に駆け足でございますが、2017年2月期の結果のご報告および、今期の業績予想について私からの説明は終了とさせていただきます。