FY2017 Q2会計期間決算サマリー

林高生氏(以下、林):みなさまお忙しいところ、エイチームの四半期決算説明会にお越しいただきまして、誠にありがとうございます。では、さっそく始めさせていただきたいと思います。

お手元の資料3ページ目の、Q2会計期間決算サマリ―は2016年11月から2017年1月の3ヶ月となります。全社としましてYonY・QonQともに増収増益と、過去最高の売上を達成しております。

売上高は81億4,700万円、営業利益は7億2,900万円、当期純利益は5億3,700万円となっております。売上高はYonYで150.3パーセントの成長、営業利益に関しましては504.4パーセントの成長。

昨年、この期に本社の移転がありまして、その時に約2億円ちょっとの移転費用を使いました。それを含め、ベースでは上がってきいる状況です。

エンターテインメントにおきまして、YonY・QonQともに増収増益と、過去最高の売上・利益を達成しております。セグメント売上は48億8,600万円、セグメント利益は8億700万円。少しゲームが伸びておりまして、売上構成比は6割となっております。

ライフスタイルサポート事業については、YonYで増収増益、QonQは増収減益と、過去最高の売上を達成しております。セグメント売上は29億5,200万円、セグメント利益は3億2,600万円。

Eコマースについては、YonYは増収、QonQは減収ということで、セグメント売上が3億800万円、セグメント利益がマイナス4,600万円となっております。売上構成比は3.8パーセントとなっております。

連結売上高・利益の推移及びFY2017業績予想に対する進捗率

続きまして4ページ目は、進捗率です。

売上高に関しましては、今期予想320億円に対して現在の数字で47.8パーセントと、ほぼ半分を達成しているという状況です。営業利益に関しましては、33億円の予想に対して約31パーセントという段階になっております。当期純利益は31.4パーセントです。

FY2017 Q2累計期間及び会計期間業績概要

続きまして5ページ目は、累計です。

2017年Q2までの累計期間6ヶ月、2016年8月から2017年1月に関しましては、売上高が152億8,300万円です。YonYで152.4パーセントの伸びとなっております。

営業利益が10億2,200万と、YonYでは153.7パーセントという伸びになっております。

経常利益が10億7,100万円、当期純利益が6億7,600万円と、右側の会計期間3ヶ月はだいたい先ほどお話したような数字となっております。

連結四半期売上高・営業利益の推移

続きまして6ページ目のグラフになります。ご覧いただくと、各セグメントできれいに成長してるなという感じです。

とくにエンターテインメント事業においては、なかなかこういう成長カーブを描くのは難しいというなか、弊社においては複数のタイトルで売上をつくる。

そして、それぞれのタイトルにおいて長くお客さまに遊んでもらえるノウハウがたまってきて、きれいな成長を描けているということです。

あと、後ほどお話すると思うんですが、各タイトルでいろんなIPのものとコラボをやることによって、眠っていたユーザーさんにまた遊んでいただいたり、新しいお客さんに来ていただくというかたちで、売上の底上げを作ることができている要因の1つかと思います。

そして、ライフスタイルサポート事業も順調に伸びております。

主な経営指標の四半期推移

続きまして7ページ目は、広告宣伝費です。

こちらが35億円ほどあり、過去最高の宣伝費になるのかもしれません。あとは、エンターテインメント事業の伸びによって、Appleさん、Googleさんに対するキャリア手数料が伸びていっております。

セグメント別広告宣伝費の四半期推移

その次のページが、広告宣伝費の内訳となります。

まずエンターテインメント事業におきましては、やはりユーザーさんが一番大きく動く年末年始にインターネット上のプロモーションを強くかけたことが1つ。

そして、もう1つが「ヴァルキリーコネクト」の全世界配信で各国対応が始まりまして、そちらのネット広告というのを強めにかけた。あと年末12月にリリースしております「ガールズトライブ」の立ち上げに際して広告費が多く増加しているということです。

ライフスタイルにおきましては、以前までは「すぐ婚navi」としてサービスで展開しておりましたものを、「ハナユメ」というブランド変更に伴って、テレビコマーシャル、そしてインターネット上の宣伝に費用を使った結果、増加しております。

セグメント別人員数の四半期推移

9ページ目がセグメント別人員数の四半期推移でして、主に伸びているのはライフスタイルサポートです。

「ハナユメ」のサービスでも各拠点の人数を増やしていたりとか、あとはエイチームライフスタイルという「ナビクル」とか、金融系のカードローンの比較サイトをやっているところにも人員を増やしているという結果、今はライフスタイルで人が伸びております。

第3Qになりますと、ここに新卒が約30名ちょっと入ってきます。あと毎月、だいたい中途の方が全社合わせて10名から15名ぐらい入社をされております。多い時で20名ぐらいです。

一方で、一定の退職者がいらっしゃいまして、増加としては毎月10名ぐらいから10名強ぐらいのペースで、年末ぐらいまで続くのではないかと思っております。

貸借対照表

そして10ページ目の、貸借対照表です。

売掛金の増加により流動資産が増加しており、未払金の増加により負債が増加、利益剰余金により純資産が増加。資産の合計が100億円を超えてきたところが1つかなと思います。

エンターテインメント事業 四半期売上高・営業利益の推移

次に各事業セグメントの詳細な説明となります。

エンターテインメント事業におきましては、先ほどご説明したとおり、YonY・QonQともに過去最高です。

既存の「ユニゾンリーグ」、「ヴァルキリーコネクト」が順調に推移をしております。先ほどお話したとおり、長くお客さまに使っていただけるようなサービスを提供できております。

そして、IPとのコラボの施策がうまくいっているということです。また、「ヴァルキリーコネクト」の海外売上が伸びてきております。

そして、12月にリリースしました「ガールズトライブ」が1月10日に課金開始をしました。なので、この会計期間においては21日分ぐらい寄与しております。

エンターテインメント事業 海外売上比率の四半期推移

続きまして13ページ目の海外売上比率の四半期推移です。

「ヴァルキリーコネクト」が他のタイトルに比べて、基本的には全部自社での配信になります。

今までの「ユニゾンリーグ」とか他のタイトルというのは、各国のパブリッシャーさんとの契約により配信をしておりましたので、こういうことになってるんですが、「ヴァルキリーコネクト」に関しては我々が自社で配信しており、グロスの計上になっております。

全エンターテインメント事業のなかの売上構成比率としては20パーセントを超えており、売上金額も10億円を超えてきました。

ライフスタイルサポート事業 主なKPIの四半期推移

そして14ページ目、今度はライフスタイルサポート事業。

このグラフは、「引越し侍」、「ナビクル」そして「ナビナビキャッシング」です。「ハナユメ」の全サービスの利用件数を足したものが青いグラフになります。これが我々のライフの成長度合いを示す1つの指標かなと思い掲載をしております。

ご覧いただくと、過去からこの青いグラフが順調に伸びていっております。各サービスの知名度向上や新規サービスの登場によって、利用者数が増えております。

この17年Q2の一番右の青いグラフは、通常ですと第3Q、2月・3月・4月が、我々のライフスタイルサポート事業の繁忙期になります。

毎年そこが、利用者数がグッと増えるところなんですが、今とてもライフスタイルサポート事業の利用者数が好調に伸びているということで、いつものQ3のような伸び方を一見しております。

なので、Q3におきましてはもっとこのグラフが伸びるんじゃないかと思っております。

各KPI指標としては、我々のなかでは健全に推移しているかと思っております。

ライフスタイルサポート事業 四半期売上高・営業利益の推移

15ページ目は、ライフスタイルサポート事業の売上です。

先ほどの全利用者数と比例して、売上もこのように伸びております。29億5,200万円と、YonYでみた時に43パーセントの伸びとなっております。

とくに「引越し侍」、「ナビクル」の利用者数が増えております。「引越し侍」は新しく今、放送しているコマーシャルが、非常にユーザーさんのウケが良かったと、あとサービスのイメージがついたことがうまくいって利用者数が伸び、知名度が向上しております。

利益としましては、先ほどお話をした「すぐ婚navi」から「ハナユメ」への変更に関する宣伝広告によって、利益が減少しております。あと、ここには一部「引越し侍」のテレビコマーシャルも入ってきております。

ライフスタイルサポート事業 サブセグメント別四半期詳説

16ページ目が各サービスごとの売上構成となっております。

引越し関連で、ユーザー数が伸びており、非常に伸びた売上となっております。各サービスも順調に伸びております。

ブライダル関連に関しましては売上は伸びてはいないのですが、このサービス名の変更とほぼ同タイミングで、式場さんの課金体系を変更しました。

例えば、来館ベースの成果報酬。あとは、広告掲載費用という料金体系から、そのカップルさんが式を挙げた金額の何パーセントという成功報酬型に切り替えました。

なので、この時期に「ハナユメ」を使っていただいた方っていうのは、売上が半年後ぐらいに入ってきます。ブライダル関連の利用者数は非常に伸びているんですが、売上は横ばいの数字となっております。

EC事業 四半期売上高・営業利益の推移

続きまして17ページ、EC事業です。

今の商材は自転車のみで、自転車は寒くなると一気に売れなくなり、改めて我々も経験しているところであります。

なので、Q2はこういう数字になりますが、足元としては販売台数が非常に伸びているということで、Q3においてYonYではもっと大幅に伸びてくると予想しております。

ただ、利益に関しましては、まだまだ新しい拠点、倉庫を作ったりそれに対する採用、宣伝広告にお金を使っておりますので、まだまだ投資段階かなと位置付けております。

その他トピックス

18ページ目の、その他トピックスです。

「すぐ婚navi」を運営していた会社が「株式会社A.T.brides」という名前でした。「引越し侍」を運営している会社は「株式会社引越し侍」。「引越し侍」を使っていただいた方に対する電話のコールセンターを「株式会社A.T.サポート」という名前でやっておりました。

今後、利用者に対する安心感、もしくは採用において「A TEAM(エイチーム)」というブランドをもっと高めていく必要があるということで、全社の社名とロゴを必ず「A TEAM」から始めることで統一をさせていただきました。

なので、例えば「ハナユメ」のテレビコマーシャルでは、一番最初の会社のロゴが出る時に、「A TEAM BRIDES」と出ますが、視聴者の方には「A TEAM」が一番大きく見え、その認知度がどんどん高まっていく効果につながると思っております。

そして、エンターテインメント事業におきましては、ベトナムに初の海外拠点を設立しました。有限会社エイチームベトナムです。代表には、エンターテインメント事業の責任者の中内が就いております。

現段階では、まだ数名のスタートです。ここからもっと人数を増やしていって、ゲームタイトルの開発、ゆくゆくはライフスタイルの開発もできたらいいのかなと思っております。

そしてライフスタイルサポートのエイチームコネクトが沖縄にコールセンターを開設しました。こちらも、まだ最初は数名からのスタートになっております。

セグメント別トピックス

そして20ページの第3Qの進捗です。

エンターテインメント事業におきましては、「放課後ガールズトライブ」のプロモーションをこういったかたちでやっております。

「ヴァルキリーコネクト」は「Fate」とコラボし、こちらも非常に多くのユーザーさんに遊んでいただいて、また、課金もしていただき、成功したイベントだったと思います。

「ユニゾンリーグ」と「エヴァンゲリオン」のコラボも非常に良かったです。

ライフスタイルサポートにおきましては、引越し関連で新しいテレビCMが非常に良かったと結果が出ております。

ブライダル関連事業では、3月4日・5日に渋谷ヒカリエで関東初の大型ウエディングイベントを開催させていただき、1,500組以上の方にご来場いただいて、式場さんにとっても我々の「ハナユメ」という存在感を高めることができたと思っております。

東海・関西では、今までこのブライダルフェスタは何度もやってきて、それなりに集客があり、東海・関西では自信があったんですが、関東では一度もやったことがありませんでした。

「果たしてこの『ハナユメ』というブランドで、どこまで集客できるんだろう?」と我々も非常に心配しおり、式場さんからも「どうなのかな?」というみられ方をしたなかで結果が出たのは、本当に良かったと思っています。

そして、自転車Eコマースはこれからやってくる繁忙期に向けてちゃんと組み立てて出荷ができる体制を構築していく。そのためにも、今まで名古屋・東京にしかなかった物流拠点・組み立て拠点を、神戸にも開設をしております。

FY2017 連結業績予想及び進捗率

そして22ページ目、通期予想です。

ここに書いてありますとおり、通期の業績見通しについては、不確定要素が多く、現時点では従来予想を据え置かさせていただきたいと思っております。通期予想、売上高は320億円の営業利益は33億円を目指してやっていこうと思っております。

FY2017 Q3の取組み

そして、第3Qの取組みです。

名古屋で1年前にオフィスを移転いたしましたが、今後はおそらくもっと人員が増えていくだろうということで、今2フロアを借りているのをあと半フロア追加で増床を準備中です。ゴールデンウィークぐらいに利用できるようなスケジュールで動いております。

あとは、本社だけではなく、先ほどもご説明あったとおり、ベトナムだったり、沖縄だったり、神戸に工場だったり、そういったような設備投資を行っております。

エンターテインメント事業においては、各タイトルそれぞれKPI推移をみながら運営を行う予定です。KPIが良ければプロモーションを強める、KPIが悪ければプロモーションを弱める動きになってくると思います。そして「ヴァルキリーコネクト」を中心に海外展開を強化していくことです。

今、11言語対応しており、もう少し各エリアのマーケティングをしっかりすることによって、まだまだユーザーさんを獲得できるのではないかと思っております。その動きをもっと強化する取組みをしております。

ECは、繁忙期に備え、フルフィルメントの強化を図り、引き続き「cyma(サイマ)」という名前を知っていただいて、「自転車を買うなら『cyma』で買おう」という状態を作りたいと思っております。

配当

最後、配当につきましては、中間は1株あたり5円の配当。配当性向としては20パーセント前後。期末においては15円の配当を予想しております。

私からのご説明は以上になります。