logmi Finance
株式会社テイツー(7610)

東証スタンダード

小売業

目次

藤原克治氏(以下、藤原):株式会社テイツー代表取締役社長CEOの藤原です。2027年2月期第2四半期の決算説明を行います。本日は資料の目次に沿ってご説明します。

決算説明会のポイント

まず、決算説明会のポイントです。中間期累計売上高は過去最高を更新し、営業利益は前年同期比で約2.2倍となりました。売上の伸長がコスト上昇を吸収し、収益性を維持しています。

業績の推移

上場以降の業績推移については、スライドのとおりです。

2027年2月期第2四半期(中間期)の連結業績サマリ

中間期の決算概要についてご説明します。まず連結業績サマリです。連結売上高は直近数か年の上昇傾向を維持しており、中間期累計売上高として過去最高を記録しました。

出店などの投資や諸費用の高騰により販管費が増加する中、積極的な販売施策と売上拡大によってコスト上昇を吸収しています。

連結営業利益、連結経常利益、親会社株主に帰属する中間純利益はいずれも前年同期比で大幅に増加しました。

四半期ごとの売上高の推移

四半期ごとの売上高の推移です。中古トレーディングカード(以下、トレカ)、中古ゲーム、新品・中古(以下、新中)ホビーが好調に推移し、上期累計の売上高を牽引しています。

第2四半期会計期間では、前期の新型ゲームハード発売に伴う反動などにより前年同期を下回りましたが、上期累計では前年同期を上回る売上高を確保しました。

主要商材の累計売上高前年比の動向

主要商材の累計売上高前年比の動向です。中古トレカや中古ゲームの売上高は非常に好調で、新中ホビーも堅調に推移しています。

トレカは相場の安定と機動的な販売施策により、好調な売上高を維持しています。中古ゲームにおいては、前年度発売の新型ゲームハードおよび関連商品の売上高が大きく伸長しました。

商品別売上高構成比

商品別売上高の構成比です。前年と比較すると、中古分類の構成比が2ポイント上昇しました。この主な要因としては、中古トレカが3ポイント上昇した一方、新品ゲームの構成比が2ポイント低下したことが挙げられます。

四半期ごとの営業利益・同利益率の推移

営業利益と営業利益率の推移です。第1四半期は、新型ゲームハードの価格改定前の駆け込み需要が寄与し、高水準となりました。

第2四半期は、その反動減の影響を受けたものの、トレカおよび中古ゲームの販売が堅調に推移しました。その結果、前年同期比で営業利益が大幅に増加し、営業利益率も改善しました。

連結損益計算書

連結損益計算書です。営業利益は業容拡大に伴う販管費の増加があったものの、新中ゲーム、トレカ、ホビー関連商材が好調に推移したことにより、前年同期比で大幅に増加しました。

特別損益の主な内訳

当中間連結会計期間に計上した特別損益の主な内訳はスライドのとおりです。

7月28日に発生した「令和8年熊本地震」の影響により、当社店舗が入居する商業施設において建物の損壊が生じました。これに伴い、被災店舗に関わる固定資産等について、当中間連結会計期間に災害損失を計上しました。

販売費および一般管理費の推移(連結)

販売費および一般管理費(以下、販管費)の推移です。販管費は前年同期比で約9パーセント増加しました。主に、新規出店や給与水準の引き上げに伴う人件費の増加、キャッシュレス決済の利用拡大、諸費用高騰の影響で、手数料および広告宣伝費が増加しています。

連結貸借対照表

貸借対照表です。今後の販売需要に備えた商品在庫の積み増しなどにより、流動資産が増加しています。また、柔軟な運転資金調達のために短期借入金も増加しています。

連結キャッシュ・フロー計算書

キャッシュ・フローについては、税引前利益の計上および借入による資金増加がありました。一方で、今後の販売需要に備えた商品在庫の積み増しに伴う棚卸資産の増加などにより資金が減少しています。

その結果、現金および現金同等物の中間期末残高は29億7,800万円となりました。

テイツーならではの競争優位性

各事業領域のトピックスについてご説明します。当社ならではの競争優位性として、30年以上の事業運営で蓄積した店舗網、顧客基盤、査定技術、流通ノウハウを、BtoB事業や海外展開、グループ連携へと広げています。

保有する経営資源を継続的な成長に転換する実行力が、競合に対する参入障壁を形成しています。

『テイツーグループ』店舗ネットワーク

グループの店舗ネットワークは、10月15日現在、直営店・子会社・FC店を含む合計190店舗の体制となっています。

リユース店舗領域 ~出店戦略~

リユース店舗領域の出店戦略です。モール出店を継続しており、累計49店舗となっています。八潮市においては店舗と物流機能を備えたロードサイド拠点を計画しています。

リユース店舗領域 ~商材多様化と店舗DX~

リユース店舗領域の商材多様化と店舗のデジタルトランスフォーメーション(DX)についてです。商材多様化のテスト展開と、店舗DXツール「StoreFIND」の導入により、店舗の収益力および生産性の向上を図っていきます。

トレカ大会運営 ~モールイベント・店舗イベント~

スライドには、昨年のトレカ大会の実績を掲載しています。店舗数が増加する中で、前年度を上回る開催数を継続する予定です。

リユースEC領域 ~販売チャネルの再構築~

リユースEC領域における販売チャネルの再構築についてです。2026年6月をもって「ふるいちオンライン」のサービスを終了しました。

「Amazon」「Yahoo!オークション」などの外部モールへ販売機能を集約し、リユースEC事業の効率化と収益性の向上を推進しています。

リユースEC領域 ~山徳の物流体制強化~

山徳の物流体制の強化についてです。グループ会社である山徳は、EC物流体制の強化に向け、日本郵便との連携を推進しています。

物流のアウトソーシングにより、出荷リードタイムの短縮と配送品質の両立を実現し、グループのECリユース事業の成長基盤を確立しました。

『ふるいち』BtoBネットワーク

「ふるいち」のBtoBネットワークです。現在、直営店・フランチャイズ店・BtoB取引のある都道府県は、10月15日時点で山形県を除く46都道府県となっており、さらに台湾にも拡大しています。このように、BtoB事業を含めた活動を日本全国で展開しています。

リユースBtoB領域 ~フランチャイズ業務委託取引の拡大~

リユースBtoB領域におけるフランチャイズ業務委託取引の拡大についてです。商品・店舗運営・システム・物流のノウハウをパートナー企業へ一体的に提供し、ストック型収益基盤の構築を推進しています。

リユースBtoB領域 ~トレカ自動査定機「TAYS」の状況~

リユースBtoB領域における、トレカ自動査定機「TAYS」の状況についてです。2026年9月末時点で導入拠点数を550以上に拡大し、付帯サービスとして販促ツールのリリースも行いました。

これにより、買取から売場づくり、販促まで一貫したDXによる支援を実現しています。

リユースBtoB領域 ~自販機IoT化の自社開発にチャレンジ~

自販機のIoT化についてです。当社では「売上拡大」「管理効率向上」「コスト削減」を実現するIoT機能を搭載したオリジナル自販機を開発中です。2027年上期のリリースを予定しており、現在調整を進めています。

直営店舗のないエリアへの販売チャネルを強化し、新たなリユースBtoB領域の収益源として成長させていく考えです。

グローバル領域・IPビジネス領域

グローバル領域およびIPビジネス領域についてです。海外については、台北での2店舗目の出店を目指し、物件検索を引き続き進めています。

IPビジネスの展開については、当期も大型コンテンツのイベントを年内に開催する予定です。現在、企画を立案中です。

連結業績予想の上方修正

連結業績および配当予想についてです。連結業績予想は、9月25日付で各利益の上方修正を行いました。

トレカ関連商材および中古商材の販売が好調であり、これにより売上高と売上総利益の増加を見込んでいます。

2027年2月期連結業績予想と中長期目標数値

2027年2月期の連結業績予想および中長期目標数値です。当期における売上高は435億円、営業利益は20億円を想定しています。

2029年2月期については、売上高500億円、営業利益25億円を中長期目標として設定しています。

配当方針・配当予想

配当方針と配当予想です。当社は株主還元と財務基盤の強化の両面を総合的に勘案し、業績に応じた継続配当を行う方針です。

2027年2月期の通期業績予想を上方修正しましたが、株主還元と成長投資のバランスを踏まえ、1株当たり配当予想は4円を据え置いています。

当第1四半期において、自己株式の取得を2億4,800万円実施しています。

質疑応答:中古トレカ・中古ゲームのさらなる強化について

司会者:「今回、中古トレカや中古ゲームが好調のようにお見受けしますが、今後これらの商材をどのように強化していくお考えでしょうか?」というご質問です。

藤原:中古トレカについては、今後一層の市場拡大が予想されています。直営店の出店やBtoB取引の強化を通じて、国内営業の強化に努めていきます。

また、海外取引への進出についてもキー商材として位置づけており、人材面や事業基盤の早期形成に努めたいと考えています。

中古ゲームについては、レトロゲーム市況が底堅く活況であるため、潜在的な商品獲得の強化を目指し、さまざまな買取チャネルの拡大に取り組んでいます。

引き続き、これらの主要商材の見通しは明るいと考えています。

質疑応答:トレカ自動査定機「TAYS」の活用について

司会者:「トレカの自動査定機『TAYS』の導入が順調に進んでいるようですが、今後『TAYS』を活用した事業をどのように発展させていきたいとお考えですか?」というご質問です。

藤原:中古品の取扱業者の買取業務を支えるツールとして、大変高い評価をいただいていると実感しています。

また、現在のように拠点が拡大した結果、信頼性の高い商品マスタの品質を維持できています。これにより、今後さらなるユーザーの獲得につなげたいと考えています。

次のフェーズとしては、海外での展開を目指したいと考えています。今後はその準備に伴う投資が段階的に発生すると予想しています。

質疑応答:海外展開の今後の可能性について

司会者:「台湾での店舗展開を進められていますが、海外事業について今後どのような可能性を感じていますか?」というご質問です。

藤原:現地の事業ポテンシャルの高さは十分認識しており、現在は試験的なフェーズとして位置づけています。

これまでは国内からの商品供給で売場の展開を進めてきましたが、次の段階として、店舗運営に不可欠な人材育成の強化と、現地買取業務を開始したいと考えています。

また、取扱商品としてトレカが大きなユーザー支持を受けることが期待されています。そこで当社が得意とする運営を実現するために、海外での店舗インフラ環境を整備し、海外展開拡大に向けた投資を段階的に行っていきたいと考えています。

質疑応答:EC事業領域の集約と効率化について

司会者:「『ふるいちオンライン』のサービス終了後、外部モールへの販売機能強化を進めているとのことですが、今後のEC事業をどのように育てていく方針でしょうか?」というご質問です。

藤原:今期から100パーセント子会社の山徳にグループ全体のEC機能を集約し、EC事業領域の効率化を実現しています。

振り返ると、テイツーグループとしては、新型コロナウイルスの流行以降、大きな事業環境の変化の中に身を投じることになりました。その試行錯誤の中で導き出した取り組みとして、リアル店舗の出店強化を進めてきました。

その結果、グループ内でテイツーと山徳、それぞれの特性を活かした役割分担を確立しました。当期から、テイツー単体におけるEC販売チャネルは大型ECモールを介した販売ルートに特化した営業活動となり、事業単体収益としても大きな改善を実現しています。

このように、グループ全体の商品調達と販売のバランスが整ったことが、当期の業績改善に反映される結果となりました。

今後のEC拡大については、新たな買取チャネルの強化とセットで前向きに検討し、段階的に業績予想に反映させていきたいと考えています。

またEC自体についても、調達チャネルの増強・拡大に伴って着実に増加させていくというビジョンを持ち、新たなフェーズに向けて現在事業調整を進めている状況です。

facebookxhatenaBookmark