【必読】銘柄分析の常識が変わる!メモ活用で上方修正・増配タイミングを当てる方法
株式投資の銘柄分析において「メモ」を取る習慣がない投資家は、大きな機会を損失しているかもしれません。今回は、株式会社hands代表取締役社長の塩谷航平氏が、なぜメモが重要なのか、そして勝率を高めるための具体的なメモ活用術について解説しました。(※2026年1月30日公開のYouTubeチャンネル『PERAGARU株つらひチャンネル』の配信に基づく)
【全投資家必見】銘柄分析で「メモ」を使ってない人オワってます

ーー何をしているのですか?
塩谷:普通にメモを取っています。
ーー「中山浅はか」「中山人生をなめている」「中山調子に乗っている」これは何のメモですか!?
塩谷:ふだんから感じたことをメモする癖があります。
ーー僕に対して感じていることが怖すぎます!
塩谷:実は株式投資にもメモはめちゃくちゃ大事なのです。冒頭でこの入りは完璧だと思います。
ーーめちゃくちゃびっくりしました。ふだんからいろいろとメモを取られるのですね。
塩谷:感じたことを文字にすると、よりクリアに理解ができます。特に人生を舐めてきたのではないかと最近感じていました。それから「取引先を疎かにしている」……。
ーーしていません! すごくコミットしています。
塩谷:いつもありがとうございます(笑)。
メモを取ることが大事な理由

ーー本日はメモの話ですか?
塩谷:実はメモの話をずっとしたかったのです。企画に挙がってこなかったので、こちらから連絡しました。
ーーこのチャンネルは投資のチャンネルですよね。メモの話というのは、あまり意味がないのではないかと個人的には思っています。例えば『会社四季報』を写経することに何の意味があるのでしょうか?
塩谷:四季報写経ウーマンさん、いいじゃないですか。
ーー四季報写経ウーマンさんはいいと思いますが、それくらいメモというものに疑問を持っています。
塩谷:取引先は疎かにしていないものの、メモを疎かにしてきたのですね。
ーー非効率なことが嫌いなのです。効率化に特化しているので「PERAGARU(ペラガル)」は好きです。その塩谷さんから「メモが大事だ」と言われて萎えてしまいました。
塩谷:木を見て森を見ずという感じですね。目先の効率化に縛られて、より大きな規模での効率化を考えられていないのかもしれません。
「PERAGARU」は目先の効率化も長期的で大規模な効率化も、すべての効率化を考えているサービスです。長期的な効率化という意味で、メモはとても必要なのです。

ーーぜひ、その理由を教えてください!
塩谷:株式投資において、メモは必須だと考えています。なぜなら、基本的に人間の脳のスペックは低いからです。何か出来事があっても誤認してしまったり、覚えたことの80パーセント以上を1ヶ月以内に忘れてしまったりすると言われています。メモリも処理能力も低いのです。
ーーまるで人間ではない視点からの意見ですね。
塩谷:私自身が自分の能力の低さを一番よくわかっているので気づいたことです。
例えば、私は1ヶ月に30銘柄から40銘柄をある程度深く調べるのですが、処理すべき情報量が膨大になります。特に30代を超えてから記憶力が衰えてきたと感じており、すべてをメモに記録するようになりました。
自分の記憶力を補うために、外付けハードディスクを使うような感覚です。
ーー投資をする上でどのような意味があるのですか?
塩谷:投資は長い時間軸で行う必要があります。「3ヶ月前の企業への取材や、勉強会で出たあの情報は何だっけ?」というように、うろ覚えになってしまうことがよくあります。そのような時にメモを見返せば思い出すことができます。
メモの良いところは、長期間続けるとそれだけで優位性になることです。情報が溜まっていくため、その銘柄に対してより詳しくなれます。人間の脳は、情報を4、5年覚えておくことは無理ですが、メモがあればそれが可能になります。
メモと効率の関係

塩谷:先ほどから「効率的」とおっしゃっていますが、メモと効率性は逆のものだと感じますか?
ーー会議で議事録を率先して取る人は嫌いです。不要だと思います。
塩谷:そこは感謝でいいのではないですか?
ーー今はAIもあるので不要だと思うのです。アウトプットしたくないから議事録を取っていると感じます。
塩谷:その点には私も少し共感できます。株式投資において、ただ目的もなくメモを書いているだけでは意味がありません。
ーー四季報写経のことですか?
塩谷:四季報写経ウーマンさんはとてもいい人です。
ーーそれはまったく否定しませんが、四季報写経に意味があるのでしょうか?
塩谷:四季報写経は、また別の意味で意味があると思います。それは別の動画を撮りましょう。
ーー四季報写経をする会に人が集まるのはなぜですか?
塩谷:私は、写経は1人でするほうがいいと思います。
ーー四季報写経ウーマンさんに会いたい方もいると思いますし否定はしませんが、投資を勝つためにやるのであれば非効率だと思えてしまいます。
塩谷:四季報写経は一見非効率ですが、英単語を覚えるような意味合いではいいと思います。辞書のようなものです。
目的を定めない状態でメモを取ることや、過去に起きたことをただメモにまとめるだけでは、あまり価値はないでしょう。私が実践する意味のあるメモは、メモを「未来日記」として使う方法です。
普通のメモは、過去に起こったことやその時に感じたことを記録しますよね。しかし、株式投資は未来に起こることを予想することが大事です。「この会社に将来どのような変化が起こりそうか」と、メモとして記録することが、効率的なメモの取り方のポイントになります。
後でお見せしますが、私のメモはとても短いです。スクリーンショットと一言コメントくらいです。したがって、メモは5秒ほどで取り終わります。
例えば、株価が大きく動きやすいのは良い決算が出る時です。決算発表前に出される「業績予想の修正」があります。予測は難しいのですが、上方修正や増配など、未来に起こりそうなことを「この日に起こりそうだ」と予測してメモしておくのです。
ーー予言をするということですか?
塩谷:だから未来日記なのです。

ーーなぜそれに意味があるのかわかりません。
塩谷:急に発表される上方修正はサプライズであることが多いため、株価が上昇しやすくなります。そのタイミングを当てられたら、株がとても儲かりやすいと思いませんか? 「この日に発表される決算や来期の業績予想が、とても強烈な大幅増益となる」と予測できれば、勝てる確率が上がる気がしませんか?
ーーメモの前に未来予想が大事だと思いますが、僕が今からそれをやろうとしても、うまくできる気がしません。誰も傷つかない例えで言えば「メタプラネットが今年1,000円突破」と未来日記に書いたら……。
塩谷:それはただの祈りですね。
ーー予想の根拠が大事なのではないですか?
塩谷:わからない状態の方こそ、メモの取り方を覚えるといいと思います。メモを取るためには予想をしなければいけませんので、そのような視点でのリサーチ方法が必要になります。すると、メモを取るために自分のリサーチ方法もブラッシュアップされます。
ーー目から鱗でした!
塩谷:未来予想をするための手法は無数にありますが、メモの取り方とあわせて代表的なものをいくつかご紹介します。
未来日記を作る方法①

塩谷:1つ目は、企業の「来期ガイダンス(業績予想)」を予測する方法です。例えば3月決算の企業は5月に本決算を発表し、その際に来期の業績予想も開示します。この来期予想が大幅な増益であれば、株価はポジティブに反応しやすくなります。これを未来日記にメモしておきたいのです。
その予測の材料になるのが中期経営計画(以下、中計)の資料です。中計には、3年後など将来の利益目標が示されています。しかし、この資料は意外と見逃されがちです。
私の場合は5月に向けて、来期にどれくらいのガイダンスが出るかを予想するため、気になる会社が中計の資料を出しているか確認します。3年後の数字しか出していない場合もありますが、企業によっては向こう3年間の営業利益目標を1年ごとに細かく開示している場合があります。
その数字を確認すれば「中計どおりに進捗すれば、来期はこれくらいの増益になりそうだ」という見立てができます。その数字をメモしておくことが癖づいています。
中計の数字が細かく出ているので、超人であれば脳内に記憶すれば終わりですが、細かい数字は忘れてしまいます。「26ガイダンス〇%増益予想」というようにメモし、企業の通期決算発表数日前にそのメモを自動で見返せるように設定しておけば、未来日記が作れます。
ーー2025年がどのような着地になりそうか、2026年の中計とのギャップを見て、強気に見えたら上がるだろうと予測するということですか?
塩谷:中小型株の銘柄も『会社四季報』に予想が出ています。しかし、記者が中計を十分に調べられず、『会社四季報』の予想よりも中計の目標値のほうがはるかに強気なケースがあります。そのようなギャップがあると、株価はより素直に反応しやすくなりますので、それを見にいきます。
ーー今期の着地が中計と同じように書かれている銘柄より、プラスで終わるだろうということですか?
塩谷:正確には今期の着地は未達でも構いません。同時に出る来期の予想を見ています。株式投資は未来を見にいくことなので、あまり着地数字は気にしなくていいです。来期の予想をするだけで、株価反応が読みやすいという意味でもこの手法はいいと思います。
例えば、これは実際に私がメモした内容なのですが、テイツーという会社があります。先日2026年2月期第3四半期の決算が出たところで、次は第4四半期、つまり通期決算のタイミングです。

企業は通期決算のタイミングで着地の数字と、新しい期にどれくらい売上高や営業利益を達成するかという予想を出します。これがいわゆるガイダンスと呼ばれるものです。
テイツーの場合、2025年2月期は営業利益が9億円で着地し、新しい期には11億円を目指すという予想を出しました。この増益率が高ければ高いほど、株価は上がりやすい傾向にあります。4月頃に新しい予想を出しますが、その数字がどれくらいになるかを事前に把握しておきたいわけです。

テイツーの過去の資料を見ていくと、中計でざっくりとした数字感を出してくれています。点線を見ると、営業利益(Operating Profit)が16億円くらいになりそうだという目線感がわかります。何もないより、このようなヒントがあったほうがいいですよね。
これをスクリーンショットとともに、自分の予想として書いておくのです。一方で、「来期予想を作る上で、2025年発売のSwitch2の影響がなくなるため、その剥落は若干懸念される」といったメモも取っています。

このメモを、テイツーの通期決算が発表される1週間前くらいに自分にアラートが来るように設定しておきます。これは「PERAGARU」のメモのスケジュール機能を使っているのですが、「詳細設定」でメモのカレンダーに、決算の1ヶ月前の3月16日と設定しておくと、ログインした時にカレンダーに予定が入ります。
また、「#大幅増益」というタグを作って設定しておくと、後から見返しやすくなります。宣伝のようになっていますが、もともと私はこれを「Notion」と「Googleカレンダー」を連携させて無理矢理行っていたので、1つの画面で完結できるのは非常に効率的です。
ーーこのようにメモをしておけば、その時の自分の推論や予測を思い出せるわけですね。
塩谷:メモを書いた時は投資ストーリーを含めてクリアに覚えているのですが、時間が経つとどうしても忘れてしまいます。メモを見ることで思い出すことができます。
未来日記を作る方法②

塩谷:もう1つは、業績予想の修正タイミングを読むことです。これがわかれば非常に強いですよね。
ーー修正のタイミングを予測できたら、それは競馬で事前にどの馬が勝つか予測するようなものではないですか?
塩谷:おっしゃるとおり、普通はわかりません。本当に宝くじを引くようなものです。しかし、企業には過去の傾向というものがあります。「だいたい決算の何日前に業績予想の修正を出す」という癖のようなものがあるのです。その癖を過去の履歴から読み解き、修正日を予測します。
例えば、アールプランナーという不動産の戸建て事業を行う会社があります。この会社は12月9日に決算の修正を出していることが多いため、それをメモをしておきます。そうすると上方修正のタイミングも、ノーヒントの時よりは当てやすくなりますね。
ただ、これはかなり細かい情報なので、自分で覚えておくことはできません。だからこそメモに残しておき、12月9日の4日前の12月5日にアラートが来るように設定します。そうすれば「もう一度チェックしよう」という意識になりますよね。
このようなメモを積み重ねていくことで、その数だけ優位性が生まれると考えています。
ーー実際に、アールプランナーは12月9日に修正を出したのですか?

塩谷:これが実際のアールプランナーの開示資料ですが、12月9日に通期業績予想の修正を出しています。
ーー見事に当てていますね! メモを入れたのはいつですか?
塩谷:11月28日です。だいたい3割から4割くらいの確率で、修正のタイミングは同じ日になります。割と予想はしやすいかもしれません。
ーー本当に事前予測で当てていますね!
塩谷:これは普通のことです。
ーーこのようにメモを使いながら未来を見る癖をつけていけば、誰でも当てられるようになりますか?
塩谷:メモ自体が目的になるのではなく、あくまで「こういう予想をしよう」と考えることで、日々のリサーチ行動が変わっていくのです。それがポイントですね。
業績修正を当てることもありますし、増配も同じように、過去の配当予想の修正タイミングを見ることで予測できます。私の場合は、メモをいくつかの種類に分けてタグ付けし、関連するメモを見る癖をつけています。
ーータグで関連情報に飛べるのはいいですね。
塩谷:これは「PERAGARU」のメモ機能ですが、「Notion」などでも普通にできるので、試してみると投資スキルが格段に上がると思います。
さらに言えば、紙でメモするのもいいと思います。手を動かすと脳がより活性化するという論文もあります。何でもいいので、メモを取る癖をつけることが大事です。
重要なのは、通期決算が近くなっているこのタイミングで、来期のガイダンスと上方修正、そして増配のタイミングを予測することですね。他にも上級者向けの使い方はありますが、いったん簡単にできることとしては、そのあたりでしょうか。
まとめ

塩谷:まとめると、「メモを取ること自体を目的化してはいけない」ということです。株式投資は未来を予想するゲームなので、未来の予想に関わることをメモするのがコツです。
代表的なもので言えば、「来期のガイダンスがどのように出るか」「上方修正のタイミングを過去の企業行動から予測する」「増配のタイミングを予測する」といったことです。
「未来のこのタイミングで、この企業がこういう数字を出してきそうだ」という考え方でメモを取っていくといいと思います。これを1年、3年、5年と続けていくと、投資家としてさまざまなスキルが身につくはずです。ぜひみなさまも試してみてください。
ーー「投資は未来を当てるゲーム」という言葉が一番心に刺さりました。実際に塩谷さんは上方修正を当てていますし、メモを取ることの重要性を実感しました。
「Notion」と「Googleカレンダー」を駆使してメモを取ろうかと思いましたが、いざやろうとすると、けっこう面倒ですよね。ITに明るい人ならできるかもしれませんが、そうでない人にとっては「Notionって何?」という感じになると思います。

塩谷:先ほど紹介したメモ機能は、「PERAGARU」ベーシックプランを契約すれば使えます。QRコードやYouTube概要欄のリンクなどから登録していただき、さっそくメモ機能を使ってみるといいと思います。
私はこのメモをもっと広めたいと考えています。ベーシックプランユーザー向けにメモの取り方の勉強会のようなものを企画しています。動画で話した以上に具体的な使い方や、すでに活用されている方の成功事例などをシェアする会にしたいです。
ーーそれはぜひ参加したいですね。塩谷さんが実際に取ったメモが見られるだけでも成長につながると思います。実際に当てているので、投資系コンテンツを発信する資格があるすごい人だと気づき始めました。
塩谷:私も利用者の成功事例をうかがうのが楽しみです。
企業の分析だけでなく、どのような分析をすればいいか、どのようなメモを取ればいいかといったHowの部分も、今後動画で発信していきたいと思います。引き続きよろしくお願いします。


