ユナイテッド、上期連結業績は計画水準 下期はベストコの需要拡大、フォッグの領域拡大・新サービス展開で成長を図る
アジェンダ

早川与規氏:ユナイテッド株式会社代表取締役社長兼執行役員の早川です。2026年3月期上期決算についてご説明します。スライドはアジェンダです。初めに2026年3月期上期決算概要、続いて2026年3月期第2四半期事業概況についてご説明します。
2026年3月期上期(累計)連結業績ハイライト

はじめに、連結業績のハイライトについてです。上期の連結業績は、売上高が43億1,300万円、営業損失が6億9,000万円となりました。
株式会社ブリューアス、フォッグ株式会社の業績が計画から乖離しましたが、一方で、投資事業で有価証券を売却したことや、ベストコ株式会社の生徒数が拡大したというプラス要因により、連結業績全体では計画どおりに進捗しました。
2026年3月期上期(累計)事業セグメント別業績ハイライト

続いて、事業セグメント別の業績ハイライトについてご説明します。投資事業は、売上高2億9,100万円、営業損失3,300万円となり、有価証券売却により計画を上回りました。下期は計画どおり進捗する見通しです。
教育事業は、売上高17億6,000万円、営業損失1億8,800万円となりました。株式会社ベストコは計画を上回って進捗しており、下期は需要期となるため、上期比で売上が増加する計画です。
株式会社ブリューアスは主にIT研修事業が計画から乖離しました。下期はアプリ開発事業に注力し、成長を目指します。
人材マッチング事業は売上高3億7,600万円、営業損失3,700万円となりました。ユナイテッド・リクルートメント株式会社は計画を上回り進捗しました。下期はAIの活用および新サービスの立ち上げによる成長を目指します。株式会社リベイスも計画を上回り進捗しました。下期は計画どおりに進捗する見通しです。
アドテク・コンテンツ事業は売上高18億8,900万円、営業利益5,100万円となりました。
ユナイテッドマーケティングテクノロジーズ株式会社は、広告効果の改善により復調しました。一方で、フォッグ株式会社で一部の大型案件を失注し計画から乖離しましたが、下期はオンラインくじの領域拡大や新規事業の展開による成長を目指します。
2026年3月期 中間配当

2026年3月期の中間配当についてご説明します。配当方針に基づき、中間配当は予想どおり1株当たり11.5円と決定しました。
投資事業 売上高・営業利益推移

ここからは、各事業の概況についてご説明します。まず投資事業ですが、今期は現時点で大型の有価証券売却を見込んでいないため、前年同期比で減収減益となりました。
上期は計画外の有価証券売却益およびLP出資運用益を計上したことで、計画を上回る進捗となりました。
投資事業 保有状況

営業投資有価証券の保有状況についてです。2025年9月末時点で未上場株式を138社保有しており、時価評価額は78億9,200万円となっています。
投資事業 2026年3月期進捗

投資実行の進捗状況についてご説明します。1年間で30社、15億円の投資実行を計画しており、上期累計では14社、6億円の投資を実行しました。また、1件当たりの投資金額が大きい善進投資にも注力し、計画どおりの投資実行を見込んでいます。
投資事業 新規投資先

スライドは、新規投資先の一覧です。第2四半期において6社に新規出資を行いました。
教育事業 売上高・営業利益推移

続いて、教育事業についてです。株式会社ベストコは生徒数の増加により、上期は計画を上回る結果となりました。下期は冬期講習や受験対策などの需要期となるため、上期比で売上増を計画しています。
株式会社ブリューアスは「テックアカデミー」やIT研修が計画から乖離したものの、アプリ開発事業での案件獲得が進み、前年同期比で増収となり、営業損失も縮小しました。
下期はアプリ開発事業において、AI駆動開発による「高品質・低コスト・短納期」のサービス提供を行い、成長を図ります。
教育事業(株)ベストコ 取り組む意義

前期に連結化したベストコ事業について、その取り組みの意義をご説明します。ベストコ事業では、地方における「教育機会の格差」の解消と、子どもたちの将来の選択肢を増やすことを取り組みの意義としています。
教育事業(株)ベストコ「教育機会の格差」

スライドの図は、株式会社ベストコが認識している「教育機会の格差」を示しています。
学習塾は多くが大都市圏に集中しており、地方との通塾率に差が生じています。また、大学進学率は全国的に拡大傾向にあるものの、大都市圏と地方では乖離が続いている状態です。
教育事業(株)ベストコ「教育機会の格差」に起因する選択肢の差

先ほどご説明しました「教育機会の格差」に起因して、選択肢の差が生じています。高校新卒者と大学新卒者の間では職種の選択肢に偏りがあり、初任給や生涯年収においても賃金格差が生じています。子どもたちにとって大学進学を選択肢の1つにすることを目指し、将来的な選択肢を増やしていきます。
教育事業(株)ベストコ 今後の方針① 新規教室の出店

株式会社ベストコの今後の方針についてです。まずは新規教室の出店です。第1四半期には、東北、北関東、中国、四国地方で計6教室を新規出店しました。第4四半期にも同規模以上の出店を計画しており、既存出店エリアや隣接県への出店を通じてエリアを拡大していきます。
教育事業(株)ベストコ今後の方針② 1教室あたりの生徒数の拡大

2つ目の方針は、1教室当たりの生徒数の拡大です。1つ目は、テクノロジーの活用を強化します。現在、地理的条件により通塾が困難な生徒向けにオンライン受講できる環境を構築することで、1教室当たりの生徒数の増加を目指します。
また、AIの活用により、講師の指導環境や教務などの教室オペレーションの効率化を推進します。
2つ目は、高校生への指導強化です。近年、大学入試において、推薦型入試や総合型選抜入試が増加しており、定期テストなどの日々の学習の重要性がより高まっています。そこで、株式会社ベストコがこれまで行ってきた日常学習の支援やフォローアップを高校生にも拡大することで、生徒数の増加を目指します。
人材マッチング事業 売上高・営業利益推移

続いて、人材マッチング事業についてです。人材紹介事業およびデザイナー特化型マッチング事業の拡大により、前年同期比で増収となり、営業損失が縮小しました。
下期は、AIの活用や新サービスの立ち上げにより、さらなる成長を目指します。
アドテク・コンテンツ事業 売上高・営業利益推移

最後に、アドテク・コンテンツ事業についてです。アドテク事業では、広告配信アルゴリズムの改良により広告効果が改善したことで復調し、前年同期比で増収増益となりました。
一方、コンテンツ事業では、株式会社フォッグでオンラインくじの一部大型案件が失注となったことで、前年同期比で減収減益となりました。下期は、オンラインくじにおいて主力のアーティスト領域に加え、漫画・アニメ領域の案件獲得を強化していきます。
また、集英社との共同新規事業である「ジャンプLAB」のサービス開始により、成長を目指します。
コンテンツ事業(フォッグ(株))新規事業「ジャンプLAB」

『週刊少年ジャンプ』の歴代作品から自分だけのオリジナルアイテムを購入できる新サービスとして、「ジャンプLAB」を10月30日にリリースしました。
これまでは、ユーザーはIPホルダーが制作・販売する現行の人気タイトルを中心とした既製品を購入するのみでした。しかし、「ジャンプLAB」では、ユーザー自身が好きなタイトルや漫画のシーンと欲しいアイテムを選択してカスタマイズすることで、自分だけのオリジナルアイテムが購入可能となります。
コンテンツ事業(フォッグ(株))新規事業「ジャンプLAB」

サービス開始時には、スライドに記載の作品やアイテムからの作成が可能です。今後、新たな作品やアイテムの追加を予定しています。
以上、2026年3月期上期決算についてご説明しました。ありがとうございました。
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