【QAあり】WOWOW、2Qは会員収入減もグループ会社の売上増等により増収増益 10月よりWOWOW百貨店がグランドオープン
2025年度第2四半期(中間期)決算 ハイライト①

山本均氏(以下、山本):代表取締役社長執行役員の山本です。本日は決算説明会にご参加いただき、誠にありがとうございます。2025年度第2四半期のハイライトについてご説明します。スライド3ページ、収支のハイライトです。
売上高は、会員収入の減少などがあったものの、グループ会社の売上の増加などにより、増収となりました。経常利益は、売上の増加に加え、費用の減少等により、増益となっています。
2025年度第2四半期(中間期)決算 ハイライト②

スライド4ページ、加入のハイライトです。2025年度第2四半期における、新規加入件数は34万4,000件、解約件数は40万5,000件となりました。音楽コンテンツなどが好評を得て、新規加入獲得に繋がったものの、前年同期は「WOWSPO」の開始や「UEFA EURO 2024 サッカー欧州選手権」の放送・配信といった、好影響を与える要因もあり、新規加入件数は減少しました。
一方、目的番組終了などによる解約があったものの、解約件数は前年同期と比べ良化しています。
結果、正味加入件数はマイナス6万1,000件と、前年同期比で5,000件良化し、累計正味加入件数は229万9,000件となっています。
次に、決算の数字の詳細については、経営管理、経理統括の尾上よりご説明します。
2025年度第2四半期(中間期)決算 収支状況(連結)

尾上純一氏(以下、尾上):経営管理、経理統括の尾上です。IRを担当しています。スライド13ページの配当計画まで、私がご説明します。
スライド6ページ、連結の収支状況です。前年同期と比べ、増収増益となりました。売上高は375億6,600万円、2億400万円の増収、経常利益は21億4,100万円、5億3,600万円の増益となりました。
売上高は、会員収入が減少したものの、会員収入以外のその他収入やグループ会社の売上が増加したことなどにより、増収となりました。経常利益は、売上の増加に加え、番組費の減少や4K終了に伴う関連費用の減少などにより、増益となりました。
また、中間純利益は14億4,700万円と、16億2,700万円の増益となりました。前年同期は、4K放送終了に伴う減損損失など、特別損失として17億7,000万円、計上していたことによるものです。
連結経常利益 前年同期との差異要因

スライド7ページ、連結経常利益の差異要因です。左側が利益の増加要因、右側が利益の減少要因となります。
まず、増加要因です。番組費は9億1,100万円減少しました。詳細はこの後にご説明します。
グループ会社収支は、連結子会社のWOWOWコミュニケーションズの売上高の増加や、同社が昨年10月に買収したCINRA社が加わったことなどにより、3億8,700万円増加しました。
PF(プラットフォーム)月額手数料は、ケーブルテレビ局等の再送信にかかる費用ですが、加入者数の減少などにより、2億4,000万円減少しました。
技術費は、4K放送の終了などにより、2億3,500万円減少しました。
その他は、4K放送の終了による、減価償却費の減少などによるものです。
次に、減少要因です。会員収入が13億6,100万円減少しています。また、その他事業収支は2億2,400万円減少しました。前年同期に、映画ゴールデンカムイの売上があったことなどによるものです。
結果、5億3,600万円の増益となりました。
セグメント別連結売上高/営業利益対比

スライド8ページ、セグメント別の状況です。
まず、メディア・コンテンツセグメントです。お客さまからいただく会員収入が、売上高の多くを占めています。売上高は、会員収入以外の事業収入や、WOWOW BRIDGEなどグループ会社の売上増加などに伴い、その他収入は増加したものの、会員収入の減少をカバーできず、5億7,700万円の減収となりました。
営業利益は、番組費などの費用が、前年同期に比べて減少したことなどにより、1億6,400万円の増益となりました。
次に、テレマーケティングセグメントです。WOWOWコミュニケーションズにおける事業となります。売上高は、テレマーケティング業務の売上増や、CINRA社の売上が加わったことなどにより、6億8,300万円の増収となりました。
営業利益は、売上の増加に伴い、2億5,500万円の増益となりました。
2025年度第2四半期(中間期)決算 加入状況

スライド9ページ、加入の状況です。新規加入件数は34万4,000件、前年同期と比べ、1万9,000件の減少となりました。SUMMER SONIC 2025やMrs. GREEN APPLEなどの、音楽コンテンツが好評を得たことが、新規加入獲得に繋がりました。
一方で、前年同期は、4月より「WOWSPO」を開始したことや、「UEFA EURO 2024 サッカー欧州選手権」の放送・配信など、増加要因があったことにより、新規加入件数は減少しました。
解約件数は40万5,000件、前年同期に比べ、2万4,000件の減少となりました。目的番組終了による解約があったものの、前年同期に比べ、解約件数は良化しました。
結果、正味加入件数はマイナス6万1,000件、累計正味加入件数は229万9,000件となりました。正味加入件数は、マイナスではありますが、前年同期と比べ5,000件良化をしています。
また「UEFAチャンピオンズリーグ」と「UEFAヨーロッパリーグ」のシーズンパスを、今シーズンもWOWOWオンデマンドPPVで販売しています。こちらの数値には含まれていませんが、前年同期よりも販売数が増加しており、WOWOWをお楽しみいただくお客さまの数は、この数以上に良化しています。
番組費の推移

スライド10ページ、番組費の推移です。音楽コンテンツの放送・配信を強化しましたが、前年同期には「TOKYO VICE Season2」や「UEFA EURO 2024 サッカー欧州選手権」などの、大型コンテンツの放送・配信があったことなどにより、番組費は前年同期と比べ、9億1,100万円減少しています。
2025年度 収支計画(連結)

スライド11ページ、2025年度収支計画です。5月の公表値から、変更はありません。売上高766億円、経常利益15億円を目指していきます。
第2四半期の時点で、各利益が年間の計画を上回っていますが、第2四半期までに計画していた番組費などの一部費用が、第3四半期以降にずれ込んだことなどによるものです。年度計画の達成および来期以降の成長に向けた費用増加を予定しているため、期初計画より変更はありません。
2025年度 加入計画

スライド12ページ、2025年度加入計画です。加入計画は、正味加入件数マイナス10万件、累計正味加入件数226万件と、こちらも5月の公表値から変更はありません。
正味加入件数がマイナスの計画となっていますが、コンテンツと連動した事業の多層化による収益増を図ることで、加入者の増減に影響されない収支構造への転換を目指していきます。
2025年度 配当計画

スライド13ページ、2025年度配当計画です。1株当たりの配当30円を計画しています。こちらも、当初の公表値から変更はありません。私からの説明は、以上となります。
オリジナルドラマを放送・配信

井原多美氏(以下、井原):みなさま、こんにちは。会員事業を統括しています、井原と申します。スライド15ページ、今後の注目番組についてです。
先ほどVTRでも紹介したとおり、11月に4週連続ラグビーの日本代表戦を放送・配信するほか、11月以降はWOWOWの制作力を生かしたオリジナルドラマが充実しています。
11月23日より、多部未華子主演「連続ドラマW シャドウワーク」を放送・配信します。佐野広実の同名小説が原作となり、桜井ユキや寺島しのぶらを迎えて、夫からのドメスティックバイオレンスの被害に苦しむ妻たちが、生きるためにたどり着いた、究極のシスターフッドを描くミステリーとなります。
12月27日、28日と二夜に渡り、連続ドラマW 池井戸潤スペシャル「かばん屋の相続」を放送・配信します。「空飛ぶタイヤ」「下町ロケット」など、連続ドラマWの歴史を幾度となく彩ってきた、池井戸潤の短編4編をドラマ化したものです。
また、2026年2月15日放送・配信の、当社のフラッグシップコンテンツとなる連続ドラマ「北方謙三 水滸伝」も、着々と準備が進んでいます。主演の織田裕二や反町隆史、亀梨和也など、豪華キャストの本編映像を使用した特報が大きな反響を呼んだほか、楊志役を満島真之介、済仁美役を波瑠が演じることを先日発表し、話題となりました。今後も、続々と情報を発表していく予定ですので、ぜひご期待ください。
WOWOW FILMS最新作

スライド16ページです。放送・配信サービス以外における収益向上を目指し、当社の劇場用映画レーベル「WOWOW FILMS」での映画制作も進んでいます。
12月5日より、連載からわずか4年で世界累計発行部数1,000万部を突破した大ヒット漫画「WIND BREAKER」の実写映画を公開します。日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞した水上恒司や、本格演技に初挑戦となるBE:FIRSTのJUNONをはじめ、多方面で活躍する若手俳優陣が集結した作品となります。
また、2026年3月より、ついにゴールデンカムイの最新作が公開されます。2024年1月に公開した第一作は、観客動員数200万人、興行収入約30億円と、「WOWOW FILMS」史上、最大のヒットとなり、続編となるドラマ版もWOWOWオリジナルドラマ史上、最大規模の視聴数と加入件数を記録し、大きな成果を上げました。映画版の第2弾となる『ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編』に、ぜひご期待ください。
トリプルプラン開始

スライド17ページ、トリプルプランについてです。既存事業であるメディアサービスの利便性向上を目指し、10月より最大3台のデバイスで同時にコンテンツを視聴できるお得な新しい料金プラン「トリプルプラン」の提供を開始しました。
WOWOWオンデマンドは、最大3台のデバイスで同時にストリーミング再生可能になるほか、テレビやレコーダーで利用できるB-CAS/ACASカードを3枚まで登録できます。ご家族それぞれでエンターテインメントを楽しみながら、お客さまのニーズにお応えする、新しいプランとなります。
また、月額プランに加え、実質1ヶ月分お得になる年額プランをご用意することで、より多くのお客さまに、継続してWOWOWをご利用いただければと考えています。
中期経営計画(2025-2029年度)で目指す世界観

スライド18ページです。ご覧のとおり、今年5月に発表した中期経営計画では、夢中で生きる大人に向けて、さまざまな事業を展開していきます。
今回は、先日オープンした、ECサービスのWOWOW百貨店と、プレミアムな体験と新規事業から複住旅について、ご紹介します。
WOWOW百貨店グランドオープン

スライド19ページです。新しいECサービス、WOWOW百貨店についてです。今月15日に、WOWOW百貨店がグランドオープンしました。「人生を楽しむ大人のための百貨店」をストアコンセプトに掲げ、当社が放送・配信するコンテンツに連動した限定商品はもちろん、生活に彩りを添えるライフスタイルグッズを多数、取り揃えています。
今回、スポーツジャンルにおけるスター選手のサイン入り賞品など、高額商品を強化しましたが、マイク・タイソンのサイン入りボクシンググローブなどに反応があり、とても大きな手応えを感じています。
機能面では、WOWOWのWebアカウントと連携することで、お客さまの加入状況や視聴履歴に応じた商品レコメンドも可能になります。
WOWOW百貨店を通じて、これまでの放送・配信サービスにとどまらず、お客さまにWOWOWのサービスを、より多層的にお楽しみいただけるよう取り組んでいきます。
プレミアムな体験・新規事業開発「複住旅」

スライド20ページ、複住旅についてです。新規事業開発とプレミアムな体験を提供するサービスとして、新たな旅行価値の創出を目指し、参加者が地域との関係性を育む体験型ツーリズム、複住旅に関する事業検証を、10月より開始しました。
複住旅とは、"観光以上、移住未満"をコンセプトに、地域との緩やかな関係を育む、新しいライフスタイル型の旅です。こちらはWOWOWとイノベーションパートナーズ、日本旅行との共同プロジェクトで、観光地としての魅力にとどまらない、暮らしに近い体験を、旅行商品としてデザインします。旅の目的地が、やがて自分の居場所になる。新しい旅の選択肢をご提案していきます。
私からは、以上となります。
質疑応答:WOWOW百貨店の手応えや「wowshop」との差別化について
質問者:WOWOW百貨店についてです。先ほど、高額商品に反応があったというお話があったと思います。まだ開業して日は短いですが、手応えについて、もう
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