通期実績ハイライト
IR担当:株式会社ウィルズの決算説明会を開始します。
通期実績のハイライトについてご説明します。1点目は、連結売上高と営業利益が2桁成長を維持し、9期連続の増収及び過去最高益を更新したことです。2点目は、人材採用やベースアップなど、積極的な人材投資を行っていることです。
3点目は、2025年12月期の業績予想についてです。連結売上高は前期比110.0パーセントの55億8,000万円、単独売上高は前期比110.5パーセントの53億2,400万円を計画しています。連結営業利益は前期比111.6パーセントの11億5,500万円、単独営業利益は前期比110.0パーセントの12億7,000万円を計画しています。
決算の概況
決算の概況です。連結売上高は50億7,200万円で、前期比113パーセント、計画比101パーセントとなりました。9期連続の増収です。
連結営業利益は10億3,500万円で、前期比113パーセント、計画比102パーセントを達成し、過去最高益を更新しました。
当期純利益は6億7,000万円で、前期比132パーセント、計画比100パーセントとなっています。
売上高及び営業利益の推移
売上高及び営業利益の推移です。ご説明したとおり、連結売上高は9期連続で増収しており、平均成長率は20パーセントです。連結営業利益も8期連続で増益を達成しています。
四半期別売上高推移(単独)
四半期別の売上高推移についてです。「プレミアム優待倶楽部」については、前期末から6社純増となり、前期比122パーセントの成長を遂げています。その他、サステナビリティソリューションは、前期比142パーセントと大幅に成長しています。
売上高増減分析(単独)
売上高増減分析です。前年と比較し、「プレミアム優待倶楽部」の増収及びサステナビリティソリューションの増収により、48億1,800万円となっています。
セグメント別実績の概況
セグメント別実績の概況です。株主管理プラットフォーム事業が48億1,900万円、広告事業が2億6,200万円となっています。
広告事業については、検索エンジンのアルゴリズム変更の影響が長期化しており、その結果、売上が前期比40パーセント減と減収となっています。
プレミアム優待倶楽部の概況
「プレミアム優待倶楽部」の概況です。売上高は35億円で、6社純増となっています。契約社数は96社で、こちらも6社純増となっています。
IR-naviの概況
「IR-navi」については、売上高が3億700万円となっています。契約社数は前期末から16社増加し、359社となっています。
サステナビリティソリューションの概況
サステナビリティソリューションは、売上高が9億3,100万円となりました。プロジェクト数は539件で、前期比116パーセントと伸長しています。
サステナビリティソリューション事業での制作支援実績
サステナビリティソリューション事業での制作支援実績を掲載しています。
連結貸借対照表
FY2024の連結貸借対照表についてです。利益の増加により利益剰余金が増加し、株主資本は前期末比2億7,900万円増加しています。また、現預金も増加しています。一方で、無形固定資産については、システム開発ソフトウェアの取得及び償却、ならびにのれんの償却が含まれています。
連結キャッシュフロー計算書
連結キャッシュフローについてです。営業キャッシュフローは10億7,100万円、投資キャッシュフローは7億5,300万円、フリーキャッシュフローは18億2,400万円となっています。ただし、投資キャッシュフローには定期預金の払い戻しによる収入が含まれているため、実質的にはこの10億円を除いた約2億5,000万円のマイナスです。
フリーキャッシュフローは7億5,000万円のプラスとなっています。財務キャッシュフローはマイナス3億5,500万円となっていますが、主に自己株式の取得による支出や配当金の支払いが要因です。
FY2025通期業績見通し
2025年の通期業績見通しについてです。連結売上高は前期比110.0パーセントの55億8,000万円、単独売上高は前期比110.5パーセントの53億2,400万円を計画しています。
連結営業利益は前期比111パーセントの11億5,500万円、単独営業利益は前期比110.0パーセントの12億7,000万円を見込んでいます。
FY2025通期業績見通し
FY2025通期業績の見通しです。下期にかけて「プレミアム優待倶楽部」のポイントの売上や新規案件の売上が積み上がるトレンドが継続しています。このため、第1四半期はやや弱い数字となっていますが、第2四半期から第4四半期にかけて期が進むにつれて、売上と利益が積み上がっていく見通しです。
以上で、決算に関する数字の説明を終了します。
IR-navi:常に進化するIR-naviへ(再掲)
杉本光生氏:株式会社ウィルズ代表取締役社長の杉本です。新しい「IR-navi」のフルリニューアルを計画し、発表してから数年が経過しました。みなさまに大変ご心配をおかけしていましたが、本日、ようやくフェーズ1のリリースをご報告できる運びとなりました。
ここから中期的に、当社のもう1つのドライバーとして位置づけていこうと考えています。新しい「IR-navi」のコンセプトについて、ここでご紹介したいと思います。
従来型の「IR-navi」と、これから展開する新しい「IR-navi」のコンセプトの相違点は以下のとおりです。従来型の「IR-navi」は一方通行、つまりone-wayの情報発信ツールという位置づけでした。これは、主に発行体である上場会社にアカウントを発行し、上場会社から投資家に対して決算情報やIR情報を配信するツールという位置づけでした。
これに対し、新しい「IR-navi」で展開するコンセプトは双方向、つまりインタラクティブにtwo-wayで、発行体である上場会社と資本市場、主にバイサイドの機関投資家を結ぶ、IRにおけるグローバルコミュニティを形成していきたいというコンセプトを持っています。
フェーズ1、フェーズ2、フェーズ3という開発スケジュールを展開していく予定ですが、まずは今回、フェーズ1をリリースする運びとなりました。
フェーズ1の特徴を申し上げると、現在、約350社の日本の上場企業にご利用いただいていますが、この日本の上場企業と、国内で活動するバイサイドの機関投資家の方々にアカウントを発行し、「IR-navi」上でオンラインミーティングのアレンジを簡単に行うことができる点が大きな特徴です。
従来はスケジュールの管理のみを行っていましたが、バイサイド側からオンラインで、IRの取材やミーティングのアレンジを発行体側にリクエストすることができるようになりました。それを受けた発行体は、時間等の調整を行い、「IR-navi」というプラットフォーム上でミーティングを実施できるという機能になります。
フェーズ2では、こちらをグローバル化する計画です。したがって、フェーズ2以降の「IR-navi」は英語版がメインとなります。海外の機関投資家に英語版「IR-navi」のアカウントを普及させることで、日本企業の海外投資家へのリーチを容易にすることを考えています。
一方で、海外投資家向けのアカウントについては、日本の上場企業のさまざまなファンダメンタルズ情報を「IR-navi」上で検索できる情報ツールとして展開します。これにより、日本企業に関する英語情報を「IR-navi」を通じて容易に取得できるようになると考えています。
したがって、今後展開するフェーズ2では、バイサイド側の「IR-navi」の機能として、常にフォローしている、例えば30銘柄とか100銘柄の日本銘柄をユニバースというかたちで管理するグルーピング機能を搭載する予定です。
上場企業側は、ミーティング機能の履歴内容をAIによってテキスト化し、「IR-navi」の中に保存します。これらの新機能を備えたサービスへと進化させることを目指しており、新しい機能を随時リリースしていきたいと考えています。
上場企業と機関投資家をインタラクティブに繋ぐプラットフォームへ
フェーズ1については、上場企業のミーティングスケジューリングの効率化を目的としています。上場企業がカレンダー上にミーティング枠を設定し、この枠に対して国内の機関投資家やバイサイドのファンドマネージャー、あるいはアナリストが「IR-navi」上でオンラインミーティングのリクエストを送ることができる仕組みです。
この仕組みにより、機関投資家にとっては、上場企業にアプローチするミーティングの申し込みが容易かつ効率的となり、オンラインでの実施か、直接取材で会社を訪問するかの選択も可能となります。
さらに、フェーズ2以降、海外投資家とのやりとりにおいては、弊社で同時通訳をアサインするサービスも展開していく予定です。これにより、海外IRや海外マーケティングを強化できるというコンセプトをさらに強化していく計画です。
上場企業と機関投資家をインタラクティブに繋ぐプラットフォームへ
このスライドは、「IR-navi」の具体的な画面のイメージを示しています。左側は上場会社側のカレンダー画面で、このカレンダーにはさまざまなIRミーティングやイベントの予定が記載されます。一方、投資家側はそのカレンダーの日付を指定し、その時間帯に取材やIRミーティングの申し込みを行うことができます。
この新しい「IR-navi」は、さまざまなデータベース機能を搭載していますが、今ご説明したミーティングのアレンジ等を中心に行うこのIRカレンダー機能については、国内外の機関投資家に基本的に無料で提供することを前提としています。発行体とグローバルな資本市場をより便利につなぐツールを目指していきます。
ご説明は以上となります。当社は今後、中期的に「プレミアム優待倶楽部」の事業に加えて、新しい「IR-navi」のコンセプトをグローバルで展開していき、さらなる高い成長率を目指します。引き続きご支援を賜りますよう、お願いいたします。