Performance Summary 業績サマリー
西川三郎氏:みなさま、本日はジャパニアス株式会社2025年11月期第2四半期決算説明会にご参加いただき、誠にありがとうございます。代表取締役会長兼社長の西川です。
本日は、業績ハイライトと中期経営計画の進捗についてご説明します。
業績ハイライトについてご説明します。2025年11月期第2四半期は、エンジニアの増員と単価の向上に取り組むとともに、研修対象者の育成や営業及び管理体制の整備を進めました。その結果、前年同期比で増収増益となりました。
Performance Trends 業績推移
経営指標として重視している売上高と経常利益についてご説明します。売上高の詳細は後ほどご説明しますが、重視している経営指標はいずれも前年を上回る水準で推移し、前年同期比で6.5パーセント増となりました。
経常利益は前年同期比で32.7パーセント増となり、大幅な増益を実現しました。経常利益増加の主な要因については、次のスライドでご説明します。
Analysis of Changes in Ordinary Profit 経常利益の増減分析
経常利益が前年同期比で大幅に増益となった要因をご説明します。エンジニアの増員と稼働率の改善、1人当たり売上高の向上により、売上高と売上総利益が増加しました。効率的な採用活動によって採用関連費用を抑制できたことも寄与しています。
これらにより、事業基盤の整備に伴う人件費やその他販管費の増加分を吸収し、結果として経常利益は前年同期比で1億100万円の増益となりました。
Profit and Statement 損益計算書
損益計算書です。高単価案件への受注シフトと稼働率の回復により売上総利益率が改善し、その結果、営業利益をはじめとした各段階利益が前年同期比で増加しました。
Balance Sheet 貸借対照表
貸借対照表です。売上の伸長に伴い流動資産が増加しました。また、横浜銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の3行から合計3億円の短期借入を新たに実行しました。この資金を活用し、今期から取り組んでいるM&Aや資本業務提携などの成長投資をさらに加速させていきます。
Key Indicators 重視する経営指標①
当社が重視する経営指標の推移についてご説明します。まず、エンジニア数については、継続的なエンジニア採用と新卒採用に加え、ビジネスパートナーの活用を進めたことにより、前年同期比で57名増加しました。
なお、新卒社員は4月に40名が入社しており、基礎的な研修を受けた後、6月から順次稼働しています。
Key Indicators 重視する経営指標②
稼働率については、待機期間の短縮を目的に顧客ごとにきめ細かな営業活動を行った結果、前年同期比で1.1パーセント改善しました。
4月は新卒の入社により、一時的に研修対象者が増加しましたが、研修後は速やかに稼働しているため、今後は稼働率の上昇が見込まれます。
Key Indicators 重視する経営指標③
1人当たり売上高は、エンジニア単価の改定効果により、前年同期比で月額9,000円向上しました。高単価顧客への受注シフトが進んだことに加え、前年度に単価を据え置いていたエンジニアについても、今期は単価を引き上げることができています。
Financial Results Forecasts 業績予想
今期の業績予想です。顧客階層に応じた営業アプローチや、当社の「J-College」を活用したエンジニアの育成など、各種施策は計画どおり進捗しています。
エンジニア単価の向上や札幌事業所の開設など地域展開の効果も着実に表れていることから、現時点で業績予想の修正は行っていません。下期においても、計画達成に向けた取り組みを継続していきます。
Shareholder Return 株主還元
株主還元については、当初予想どおり49円の中間配当を実施しました。今後も業績目標の達成を前提に、配当方針である配当性向50パーセントを堅持し、継続的な増配を図っていきます。
Basic Strategies 基本戦略
中期経営計画の進捗についてご説明します。基本戦略における主な取り組み状況です。
事業戦略としては、エンジニア単価を向上させるための施策である「高単価顧客への受注シフト」が、年間計画の9割まで進捗しています。また、ビジネスパートナーを活用する施策として、新たなビジネスパートナーの獲得を推進しています。
人材戦略としては、エンジニアの育成や人事部門の育成施策の検討に取り組んでいます。こちらは後ほどあらためてご説明します。
財務戦略としては、エンジニアを増員するため、採用関連費へ積極的に投資しているほか、広範な事業活動に向けた設備投資として事業所の設置や移転(拡大)を行いました。こちらも後ほどあらためてご説明します。
Technical Field 技術分野
技術分野別の状況です。IT分野では育成人材を含めた体制構築が進み、それに伴い売上高とエンジニア数が拡大しています。一方、機械・電気分野ではエンジニアの採用が難航しており、現状は横ばいとなっています。
Topics トピックス
中期経営計画の進捗状況について、トピックスを2点ご説明します。
トピックスの1点目は、全国エリア展開の加速です。さらなる成長に向けた設備投資として、札幌事業所の新設及び関西第一・第二事業所の移転・拡張を実施しました。
札幌事業所は北海道エリアにおける事業展開の拠点として、今年の3月に開設しました。他の事業所と同様に、地域でのオンサイト型開発支援のニーズに応えるとともに、受託開発のニアショア拠点として事業拡大を図っていきます。
関西第一・第二事業所は、高い成長性を示している関西エリアにおける事業拡大の核となる拠点として、今年4月に移転(拡大)しました。これにより、営業活動及び採用活動の両面で体制の強化・効率化を図るだけでなく、関西エリアにおける受託開発の拠点とすることも検討しています。
Topics トピックス
トピックスの2点目は、社員一人ひとりの価値向上に向けた取り組みの加速です。当社では、自己研鑽や研修によるスキルアップを促進するため、資格取得奨励制度を導入しています。
奨励対象となる資格の拡充や「J-College」での研修プログラムの充実化により、第2四半期累計で178件のエンジニア資格を獲得しました。これは3年前と比較して、合格者が倍増した結果です。
また、エンジニア自らが講師を務める技術勉強会を定期開催しており、これは教わる側にとどまらず、教える側にとっても学びの機会となっています。このような人材育成施策の検討においては、生成AIを活用しています。
従業員満足度の調査結果をAIで分析したところ、社員の学習意欲が高い一方で、「学ぶ機会」に対する満足度が低いという課題が判明しました。この課題を解決するための施策として、教育コンテンツの拡充を図っています。
この取り組みがカオナビ社から評価され、セミナーに当社の人事担当者が登壇し、会報誌にも事例が掲載されるといったこともありました。
以上でご説明を終わります。みなさま、ご清聴ありがとうございました。