『5年で1億貯める株式投資 給料に手をつけず爆速でお金を増やす4つの投資法』の販売状況

kenmo氏:あらためまして、4月23日に『5年で1億貯める株式投資  給料に手をつけず爆速でお金を増やす4つの投資法』という書籍を出させていただきました。おかげさまでめちゃくちゃ売れているみたいで、本当にありがとうございます。本日お越しいただいた方が席に書籍を置いてくださっているのがすごく照れるというか、恥ずかしいというか、うれしい感じです。

今回の書籍は、僕の生い立ちからけっこうつまびらかに書いています。後で話すのですが、可能な限り包み隠さず出そうという方針で書きました。

僕の学生時代とか趣味の話とか、そのあたりもけっこうつまびらかに書いているのですが、ありがたいことに今日、朝見たらAmazonの書籍総合ランキングで6位になっていました。昨日の時点で「ビジネス、就職」とかそういうカテゴリ別ランキングじゃなくて、本総合というカテゴリーの中で第6位という。ありがとうございます。

今、Amazonでは入荷予約待ちみたいな感じになっています。初版が6,000部で、第2刷が翌日に決まって、勢いがいいので第3刷が今決まっているところです。

僕の趣味・趣向をつまびらかに書いているのが、世の中に知れ渡ってしまっているという、この恥ずかしさは何と表現したらいいんでしょうというところです。本当に趣味・嗜好も全部書いているので、なんかすごく恥ずかしいのですけれども。でも、手に取っていただいて、本当にうれしいなというところでございます。

本を出す時って何が緊張するかというと、どれだけ売れるかじゃなくて、Amazonとか楽天の星がありますよね。評価。最初って、ありがたいことに身内の人とかが良い評価を付けてくれるので、星5とか、若干忖度ありで付けてくれたりする部分もあります。

これが徐々に僕を知らない人が書店で見かけてとか、Amazonで見かけて買ったという人が星を付けるというフェーズになってくると、星3とか星2とかが増えてくるのじゃないかなと思っていたわけなのですが、ありがたいことに星4.6ぐらいで推移しています。本当にありがたいなというところでございます。

朝見たらAmazonでは第6位だったんですが、楽天のほうでは、第1位が『大阪・関西万博ぴあ』、第2位が『ほどよく忘れて生きていく』、第3位に僕の本って、これ、ビジネスカテゴリじゃないんですよ。本の全総合ランキングで第3位って、ちょっとおかしくないですかという感じで、すごく売れているような感じです。手に取っていただいたみなさん、本当にありがとうございます。

今日は書籍をベースに、書けなかったところとか、書き漏れたところとか、そもそもなんでこの本を出したのかとか、そのあたりを話していこうと思っています。

タイトルと帯コメントについて

今日はぜんぜん資料を作っていません。一応話そうと思っている内容だけを書き出しております。このあたりをベースに話していこうかなと思っています。

まず表紙ですね。『5年で1億貯める株式投資  給料に手をつけず爆速でお金を増やす4つの投資法』という表紙です。

タイトルです。書籍を開いていただいて最初の書き出しのところにも書いていますが、超ベタなタイトルです。いわゆる「億トレになる」とか「株で1億」みたいな、超ベタなタイトルです。

よく言うじゃないですか。「株で1億」みたいな。「そういうチャラい本で学ぶのじゃなくてどうのこうの」とか「書店でこういうタイトルの本がたくさんありまして」みたいな、ちょっと揶揄されるようなタイトルなんですが、とはいえ、こういう書籍の方が売れるわけです。

かっこいいタイトルじゃなくてもいい、本当にベタなタイトルでいいので、今回はダイヤモンド社さんから出しているのですが、出版のプロの方が考える1番売れるタイトルで、1番売れる表紙でお願いしたというかたちです。

そこに関してはもう一切の口出しはせずに出していただいたというところで、今回このようなタイトルになっています。なので、本当に超ベタなタイトルで出させていただきました。

ここにいらっしゃる方々は、Kabu Berryとか湘南投資勉強会にも参加してくださっている方がたくさんいらっしゃると思うので、比較的勉強会とかIR説明会界隈では僕自身を知ってくださっている方が多いと思います。一方で、世の中一般的にはあまり知られていないか、ぜんぜん知られていない人間だと思っています。

「本を売りたいな」というところで、帯コメントをお願いしようと思いました。今回、五月さん(片山晃氏)と馬渕さん(馬渕磨理子氏)の名前が、両サイドに入っています。最初井村さん(井村俊哉氏)にお願いしたのです。井村さんと五月さんにまずお願いしたいなというのが最初にあって、井村さんと五月さんにDMでオファーを出したのですね。五月さんは、もうありがたいことに「連名だったらやりますよ」みたいな感じの返信で、快く許諾をいただきました。

ところがですね。井村さんは「Kaihou(株式会社Kaihou)で忙しい」とか、最近も「アルファを探すので忙しいので、ちょっと本を読む時間もなくて」みたいに、いろいろ言い訳をつけて受けてくれなかったのですね。五月さんは「連名であれば出しますよ」という話で、井村さんにOKをいただければめでたしめでたしかなと思ったのですが、「アルファを探すので忙しいのでごめんなさい」って感じで断られちゃって。

「どうしようかな」と悩んでいたところ、馬渕さんとは過去ちょっとだけ、接点を設けさせていただいたことがありました。ダメ元みたいな感じでお願いしたら、本当に快くOKをいただきました。体調を崩されて大変だった時期だったのですけれども、そんな中、本当に快く帯のコメントをいただくことができました。

とはいえ僕は別に井村さんをディスりたいというわけではなくて(笑)。井村さんは井村さんで、1日の23時間59分をアルファを探すのに使っているような人なので。ただ「2冊目を出す機会があれば帯コメントを書きますよ」と言ってくださったので、2冊目を出さないといけないなと。というところで、がんばって井村さんに帯コメントをいただけるような人間になりたいなと思って、日々株式投資を行っているわけです。

5年で1億円、そして今は3億円超ということで、最近のトランプ相場の影響で3億円というラインを行ったり来たりみたいな感じですが、だいたいこのぐらいという感じでやらせていただいています。

Amazonの評価を見て思うこと

Amazonの評価などを見ると、本当にありがたいことに、「内容を見て良かった」というコメントを多数いただいて、そのあたりが非常にうれしいなというところです。

今回の書籍は本当にいろいろなことを詰め込みました。生い立ちから、せどりをやっていた話、学生時代にバイオの研究をしていた話から始まって、最初に新高値ブレイク投資でJINSを見つけ、ベクトルを買い、その後に株主優待需給投資をやりました。

その後、新高値ブレイクにROEという要素を入れて、ペッパーフードサービス、システム情報、PR TIMES、学情を買いましたという話を入れています。その後にコロナショックがあって、決算モメンタム投資をやりましたという過去の投資遍歴も全部入れて、その節々で思ったこととか、投資の考え方なんかも全部入れたので……。読者に何が刺さるかがまったく読めなかったので、そこはけっこう不安なところでした。

これはあるあるだと思うのですが、僕がけっこう強い言葉で、「ここをやはり主張をしたいな」と思ったところ以外の部分が意外と評価をしていただいているということが、やはり書籍のおもしろいところだなと思いました。

Xでのコメントであったのは、「出口戦略がしっかり書かれているところがいい」というところとか、あと「著者の誠実さが伝わってきた」とか、そういったようなコメントもいただいたりしています。僕が力を入れた強いキーワードを使ったところじゃなくて、ぜんぜん別のところで良い評価をいただいているというところは、なんか新鮮だなと思いました。

書籍化の経緯

書籍化の経緯についてお話しさせていただこうと思います。2024年6月、7月ぐらいですね。ふだんIR説明会とかをやっているので、企業さんからの問い合わせがよく来るのですが、その問い合わせフォームにダイヤモンド社の編集の方から「本を出しませんか」というオファーをいただきまして、本を出そうということになりました。

「もう企画書も作ったので」みたいな感じで、わりと早い感じで進行していったというところです。ここにいらっしゃる方の中には著名な方も何名かいらっしゃるので、書籍化の話とかが来る方もちょいちょいいらっしゃると思うのです。いろいろな考えがあって「受ける、受けない」みたいな話があると思うのですが、僕は書籍の話が来たら受けようと思っていました。

2つの思いがあって、「僕なんかが書籍を出しても、アウトプットできることなんて何一つない」という思い。それはすごく強く思っていました。というのも、Xとかを見ると、いわゆる株クラ、魑魅魍魎がゴロゴロいるわけじゃないですか。あそこにいらっしゃる方とか、そこにいらっしゃる方とか、ここに座っていらっしゃる方とか、魑魅魍魎がうごめいているわけじゃないですか。

数億円というお金を日々動かしている、そんな株クラという世界において僕がアウトプットできることなんて、そんな人たちに比べたらミジンコ以下だというような思いもありました。僕が書籍を出すにしても、アウトプットできることはないなと思った一方で、1個、すごく課題として思っていたことがあります。

それが、書籍の話が来たら受けようと思っていたことなのですが、僕は湘南投資勉強会という勉強会を主催しています。あちらに座っていらっしゃるyamaさんは、Kabu Berryという勉強会を主催していて、ここ4、5年ぐらいですね、コロナが明けてIR説明会をかなりたくさんやらせていただくようになってきました。

2020年にコロナがあって、1回、キラキラグロース系のバブルがありました。いったんそこでバリューがフェードアウトしたかなと思ったら、その後、日本郵船とかが来て、半導体とか自動車が来て、造船が来てみたいな感じで、シクリカルが来た後に、今度は新NISAブーム、高配当、高還元みたいな流れが来ました。一方で、僕とかyamaさんがIR説明会をやるような中小型グロース株がすごく不人気になったのがここ数年でした。

2017年とかに中小型株相場があって、僕はペッパーとかPR TIMESとかを買っていた。いわゆる時価総額の数十億円後半から100億円、200億円みたいな会社がすごく人気化した時代から、はや8年という感じです。

中小型のグロースで、特にコロナ明けから個人投資家向けにIR説明会を積極的にやってくれている、そういうグロース系の会社さん。本当に頑張っている会社さんがたくさんあるにもかかわらず、グロースってどうしても還元余力が少ないとかそういう話もあって。世の中は高還元ブーム、高配当ブームというところもあって、すごく不人気な状況に陥っていました。

僕もyamaさんもたぶん感じるところだと思うのですが、新しい人がぜんぜん入ってこないというのがここ数年本当にありました。若い人たちがこっちのフィールドに入ってこないと、新NISAとか高配当、高還元、そしてS&P500、オルカンみたいな、そういうところに若い人のお金がどんどん入っていってしまっています。

我々がIRをやっている中で、やはりすごくいい会社がたくさんあるし、たくさんの人にもっと知ってもらいたい会社があるにもかかわらず、そういうところになかなかお金が入ってこないです。

どちらかというと、今までさぼっていたと言ったら語弊がありますが、さぼっていた会社が「わかりました」「配当は出しますから」「自社株買いをやりますから」みたいな、そういう大して成長もしていない企業のカタリストを狙う投資がここ数年非常に流行ったが故に、いわゆる中小型のグロース、割安成長株と呼ばれるところが非常に不人気でした。

そういうところにもっと若い人たちが注目してくれて、投資をしてほしいなと思ったのがあります。そういうところに新しい人たちのお金が入ってこないと、我々、僕とかyamaさんのIR説明会が盛り上がっていかないなというのもあります。

日本の株式市場にとっても、「これから日本を良くしていこう」というIPOをして数年というような若い会社に、若い人とか、新しい人のお金が入ってきてほしいなというところもありました。

マスを取りにいくためにはどうすればいいのか。YouTubeでバズらせる方法もあったのですが、僕はそれはできないと思って、書籍という方法があるなと思ったのが、大きな理由としてあります。

これに関係するのですが、2025年に「REVOLUTION事件」ってあったじゃないですか。株主優待を出しますといっておきながら1回も優待を出さずに終了してしまう。株式会社REVOLUTIONのIR説明会をKabu Berryの方でやったとき、当日は700とか800人ぐらい同時接続があったのです。

REVOLUTIONって、要は買っちゃいけない会社の代表みたいな感じじゃないですか。僕とかyamaさんとかアディさんとか名古屋の長期投資家(なごちょう)さんから見たら、「こんな会社、絶対買っちゃいけない」と。「ギャンブルで入るなら百歩譲ってありだけど、基本的に投資対象として見ちゃいけない」というのは、もう百も承知で、その上で、ギャンブルとして入るか入らないかみたいな、そういうカテゴリーにある会社にもかかわらず、700人とか800人とかの同時接続があったわけです。

一方で、割安成長株と言われる、要はちゃんとビジネスをやっていて、時価総額数十億円前半ぐらいで、「これから頑張っていきましょう」という、僕とかyamaさんが見ると投資対象としてはすごく魅力的だし、「こういう会社に投資しておけば絶対負けないよな」という会社のIR説明会が30人とか40人とか。そのぐらいしか来ていないです。

買っちゃいけない会社のIR説明会に800人とか来て、買うべき会社のIR説明会には30人から40人しか来ない。そこに20倍の開きがあって、これを逆転させないといけないなと。要は、800人のうち600人ぐらいをこっちに持ってこないと、世の中、社会的にも良くないし、IR説明会を運営している我々としても良くないし、日本としても良くないと思いました。

それを変えたいなという強い思いがあったので、この書籍の中では過去の中小型株の取引なども含めて書いています。銘柄を10選選定しているのですが、全部中小型株で、かつIR説明会を非常に積極的にやっていらっしゃる会社をメインに選定させていただいています。

そういう経緯もあってですね、とにかくREVOLUTIONみたいな会社に大事なお金を回すのじゃなくて、ちゃんと投資すべきほうにお金を回してほしいという話です。

僕とかはそういうところをメインに投資をしているので、とにかくそういう銘柄がもっと盛り上がってくれたほうが僕も儲かるし(笑)。日本のためにもなるし、IR説明会も盛り上がるしというところです。

とにかく、今まで不人気だった割安、中小型株のそういうマーケットにお金を戻していきたいという思いもすごくありました。

(次回に続く)