目次

北村康晃氏(以下、北村):時間になりましたので、株式会社ジグザグの新規上場記者会見を始めます。まずは、本日の出席者をご紹介します。代表取締役の仲里です。

仲里一義氏(以下、仲里):よろしくお願いします。

北村:取締役の鈴木です。

鈴木賢氏(以下、鈴木):鈴木です。よろしくお願いします。

北村:同じく、取締役の北村です。本日は進行役も務めますので、どうぞよろしくお願いします。

まずは、代表の仲里より事業についてご説明した後、質疑応答としたいと思います。よろしくお願いします。

仲里:よろしくお願いします。まずは目次です。本日は事業概要、市場環境、財務ハイライト、成長戦略の順にご説明します。

zig-zagは何をやっているか?

当社が行っていることについてご説明します。当社は、タグ1行で世界中のカスタマーとECサイトを「気持ちよく繋ぎ」越境ECをシンプルに実現する事業を展開しています。この「カスタマーとショップを気持ちよく繋ぐ」という点が、当社プロダクトの特徴的な部分です。

数字で見るzig-zag

数字面では、当社の3年間の売上高平均成長率は38.8パーセントとなっています。

売上高は11億円です。すでに黒字化しており、前期の営業利益率は20.0パーセントでした。

特徴的なのは、スライド右側に記載のとおり、当社の売上高の94パーセントが海外売上高で占められていることです。中でも、アジア・北米といった成長著しいマーケットが85パーセントを占めている点が特徴です。

スライド下部の月間Activeショップ数は、当社の重要なKPIです。我々が提供しているショップやソリューションのうち、当月に海外売上実績があるショップを指しており、前期比33.2パーセントの成長となりました。

また、同じくスライド下部にある売上高に対する広告販促費比率については、我々はeコマース関連事業を行っていますが、マーケティングコストをあまり使わずグロースするビジネスモデルを採用しています。

私たちが解決しようとしていること

我々はミッションとして、「世界中のワクワクを当たり前に」を掲げています。こちらは、私の創業時の原体験として、海外から物を購入しようとした際、買えなかったということがありました。

インターネットは情報が国を越えますが、言語や決済、物流の壁によって、自由にクロスボーダーで物を買えない・売れないという状況があります。

このミッションには、この壁を解決することで、さらに世界中のショッピング体験をワクワクするものにしたいという思いが込められています。

越境ECの現状と課題

越境ECの現状と課題です。越境ECというと、中国のモールに進出し、モールで販売するというイメージがあるかと思います。しかし現在、我々はそのようなビジネスは展開しておらず、「ウェブインバウンド」と呼ぶかたちで展開しています。

現在、リアルの日本には多くの外国人が訪れ、大量に買い物をされていると思います。そして、同じことがWeb上でも起きています。情報は国を越えるため、我々がふだん見ている日本のECサイトにも、多くの外国人の方がアクセスしている状況です。

我々はこれを「ウェブインバウンド」と呼んでいます。しかし残念なことに、現在ウェブインバウンドで訪れる多くの外国人は、日本のECサイトでは買い物ができていません。

例えば、かな入力ができないという言語の壁や、「WeChat Pay」「Alipay」など海外では一般的な決済手段が提供されていない決済の壁、あるいはショップ側が海外配送に対応しておらず、そもそも商品を受け取れない物流の壁が存在しています。

これらのボトルネックによって、現在日本のECショップが世界中の「欲しい」に応えられていないという課題が存在しています。ここに対し、我々はタグ1行で簡単に解決するビジネスを展開しています。

サービス説明

スライド右側の「WorldShopping BIZ」というオレンジのロゴの海外販売ソリューションをECショップ向けに、左側の「WorldShopping」というブルーのロゴの購入代行ソリューションを海外カスタマー向けに提供することで、ショップとカスタマーを気持ちよく繋ぐサービスを実現しています。

サービス画面

日本のECサイトにタグを設置すると、スライドのような画面遷移に切り替わります。日本国内からは見えませんが、海外の方が当社のソリューションを導入したWebサイトを訪れると、その方のみにショッピングカートが表示されます。

カートに商品が入り、かな入力フォームが不要な住所入力フォームが表示されます。さらに、「Alipay」「PayPal」「銀聯」「WeChat Pay」「Amazon Pay」をはじめ、アジア圏の現地ウォレット決済など、さまざまな決済手段で決済できます。

加えて、我々が多言語カスタマーサポートから配送まで一気通貫で提供しています。これにより、Webに訪れるインバウンドの海外カスタマーが欲しい商品を簡単に購入できるソリューションになっています。

ビジネスモデル

注文が入った後も、非常に重要です。ショップ自身は海外配送ができないため、我々が間に入り、購入代行というステップを踏んでカスタマーとショップをスムーズに繋ぎ、商品を海外へお届けしています。

マネタイズについては、スライド右側の「WorldShopping BIZ」は、ECショップ向けに売上手数料と海外送料は無料で、かかるコストは月額費用のみというソリューションを提供しています。

一方、多くのマネタイズはスライド左側の「WorldShopping」にあります。こちらは海外カスタマー向けの購入代行サービスで、購入代行手数料と配送料をいただくことでマネタイズしています。この仕組みによって、ECショップの売上が伸びるほど当社の売上も伸びていきます。

導入実績

ECショップにとっては非常にローリスクな上、すべてを我々が対応するため、手間がかからないモデルになっています。

そのため、スライドに一部ロゴを掲載していますが、多くの大企業から中小企業、地方の企業に至るまで、さまざまなカテゴリのショップで採用されています。

日本国内からは見えませんが、海外からこれらのECサイトに訪れると、先ほどのスライドのように「WorldShopping」の画面が出現し、すべてのWebに対応している状況です。

ショップへの貢献

ショップからの声です。非常に簡単に海外対応できた。売上が伸びた、という声をいただいています。

カスタマーレビューでの高い評価

海外カスタマーからも、非常に多くの喜びの声をいただいています。海外で有名なレビューサイト「Trustpilot」でもいただいた多くの喜びの声を取り入れながら、サービスを改善している状況です。

市場規模とトレンド(現在)

マーケット環境です。先ほどお話しした、ウェブインバウンドで日本のWebサイトに訪れた人のうち、商品を買えていない機会損失について、当社で推計を行いました。

現在、国内EC市場は約21兆円存在していますが、我々の統計データで見ると、日本のWebサイトへのアクセスのうち、2パーセントから4パーセントが海外アクセスで占められています。

これは、21兆円のうち、スライドでオレンジ色に示した2パーセントから4パーセントの海外アクセスユーザーが買えていないということです。つまり、4,000億円から8,000億円強の買えない体験が存在します。

ここに対し、タグ1行で掘り起こすことで売上を伸ばしていこうというのが我々のウェブインバウンドビジネスです。

市場規模とトレンド(将来)

越境ECは、まさに今後10年で10倍成長するマーケットです。先ほど挙げたウェブインバウンドも同様に、今後は海外からの需要もさらに増加していきます。

現在、リアルでは大勢の訪日観光客が日本を訪れていますが、日本を体験して海外へ帰った後の旅アト消費が、越境ECを通じて展開される可能性も大きく秘められていると思っています。

また、スライド右側に記載のとおり、我々自身も日本の商品を世界に向けて展開していますが、当社が海外に展開することで、今度は海外のウェブインバウンドをさらに世界に販売することも、将来的には見据えています。

ポジショニング / 海外販売手法

あらためて、我々のポジションについてです。スライドには、「越境ECを『自社サイトで』『簡単に』実現できるユニークなポジション」と記載しました。

スライド右側にマトリクスがありますが、先ほど挙げた海外モール出店など、海外へ商品を販売する手法はいくつか存在します。当社は、「今あるWebサイトを用い、タグ1行ですぐにウェブインバウンドができますよ」というポジショニングでビジネスを展開しています。

知財戦略

我々の強みについてです。このユニークなポジショニングを強めるため、創業時から知財戦略を非常に重要視しています。

例えば、タグ1行で海外の方がスムーズに購入できるようなUI設計の工夫や、ショップによっては特定の商品を販売してはいけないケースに対応し、そのような商品はカートから除外する設定など、これらを特許として持っています。

現在、当社では国内で8件、海外で5件、合計13件の特許を保有しています。

業績ハイライト

業務ハイライトです。我々はYoY35パーセント以上の高成長を継続しており、今後も利益拡大を見込んでいます。2023年5月期からすでに黒字化しており、営業利益率は20パーセントと、今期業績も予想どおり推移している状況です。

取扱高(GMV)の詳細

取扱高(GMV)の詳細です。先ほど、海外売上比率がアジア・北米で85パーセントとお伝えしたとおり、これらの地域が伸びている状況です。

カテゴリにおいてはファッションに続き、エンタメ分野、いわゆるトイ、ホビー、キャラクターグッズなどが現在の成長ドライバーとなっています。

アジアではファッションや生活雑貨に人気が集まって需要が拡大していますが、北米ではおもしろい傾向が見られます。

北米在住のアジア人の方々からは、おそらくサイズに関するニーズがあるためか、日本のファッション商品へのオーダーが多く入っています。一方、北米在住のいわゆる欧米人の方々にはファッションニーズが見られず、キャラクターグッズなどを買われる傾向が強くあります。

スライド右側の成長ドライバーとしては、先ほどお伝えしたアニメ、トイ、ホビーの領域の取扱高がプラス128.8パーセントで成長しており、今後の期待が高いと思っています。

取扱高(GMV)の積み上げ

当社のビジネスモデルの特徴です。先ほど、ショップにとってはリスクが少なく、手軽に越境できるとお伝えしました。

結果的に、ショップ数が増えるほどアクセスするウェブインバウンドが存在するため、ショップ数が積み上がれば、ショップごとのGMVも積み上がるビジネスモデルとなっています。

その上、モール等にあるような比較検討ではなく、特定のサイトに訪れる比較的コアなファンが多いため、リピートオーダーも期待できます。それらが積み上がったビジネスモデルを、こちらのスライドの図でお示ししています。

コスト構造

コスト構造です。冒頭で、「我々のビジネスはeコマース関連事業ですが、マーケティングコストを必要としない」とお話ししました。その理由をご説明します。

通常、eコマース関連事業の会社では、売上の20パーセント程度がマーケティングコストだと言われています。しかし、当社では前期の売上高に対する広告販促費比率は3.9パーセントと、非常に低い比率で収まっています。

この理由は、大きく2つあります。まず、対ショップ向けのマーケティングに関しては、越境ECという特定領域がターゲットであるため、マスマーケティングを必要としないビジネスである点が挙げられます。

さらに営業戦略として、いわゆるECショップを構築するカート事業者との提携により、多くのショップが必然的に当社のサービスを利用する流れができています。

また、対海外カスタマーにおいては、すでに「買えない」という顕在層が存在しているため、ウェブインバウンドを行っていると、そのような方々からオーダーが入ります。

つまり、新たにマーケティングコストを使って集客することなくオーダーが入る仕組みとなっているため、マーケティングコストが低い比率で収まっているのです。

成長戦略ロードマップ

成長戦略です。ロードマップは大きく3つに区切っています。スライドに記載のとおり、フェーズ1はプロダクトブラッシュアップ、フェーズ2はAI、テクノロジーによる販売最適化・オペレーション効率化、フェーズ3は海外拠点展開です。

フェーズ1に関しては、当社のプロダクト、サービス、オペレーションには改善やアップデートの余地がまだ多くあることから、まずはそれらを愚直にやりきることだと考えています。

成長戦略 / バリューチェーンに沿った機能拡充

その説明を、スライド27ページに記載しています。まずは、バリューチェーンに沿った機能拡充を行い、「ショップとカスタマーを気持ちよく繋ぐ」ことを実現していきたいと思っています。

スライドの中段にあるグレーの部分が、実装済みの機能です。現在は本当に基本的な機能のみ実装していますが、今後はマイページの機能アップによって、パーソナライズやレコメンデーションなど、より深いマーケティング機能を重視し、トランザクションを増やしていこうと考えています。

さらに、ショップ向けのマーケティング支援についてもニーズが非常に高まっていることから、そちらも強化していこうと考えています。

フライウィール

データ関連についてです。当社のビジネスは、非常にユニークなデータを持っています。「WorldShopping BIZ」を導入しているショップは数千店舗にのぼり、これらを横断するかたちで海外カスタマーのアクセスデータやオーダーデータが我々に蓄積されていきます。

これらのデータを活用することで、購買加速、商品充実、ショップ充実、カスタマー増加といった循環を回し、世界中の「欲しい」にさらに応えていきたいと考えています。また、この価値は我々だけでなく、ショップやカスタマーにも還元していきたいと思っています。

このようなデータは、まさにショップの販売最適化やカスタマーの購入支援への活用もある一方、我々が担っているカスタマーサポートやロジスティクスなど、オペレーションの効率化にも繋がり、テクノロジーがより活きてくるだろうと思っています。

ショップ売上高のグロース

スライドに「ショップ売上高のグロース」と記載しているとおり、我々はECサイト事業者の売上をいかに伸ばしていくのかという点に対しても、支援を行っています。

「ショップサクセス」というチームがあり、こちらがまさに企業の「海外にさらに売りたい」に応えるための支援を行っていることを示した図になっています。

ターゲット市場の拡大戦略(中長期)

ターゲット市場の拡大戦略です。まず、現状では我々は日本に拠点を置いているため、日本国内のショップにおける海外販売を強化します。現在はファッションでの売上が中心となっていますが、今後はエンタメ・ホビー関連に加え、異なるその他の領域においても、さらに強化を図っていこうと思っています。

また、中長期的には、スライドの縦軸にあるようにショップエリアを拡充します。先ほど「海外展開」と言いましたが、日本のショップだけでなく、アジアや北米のショップにおけるウェブインバウンドを解決する展開を中長期的に考えているところです。

カンパニー・ハイライト

カンパニー・ハイライトについてです。1つ目は、当社には成長著しいアジア・北米の消費意欲を取り込める非常に広範な市場機会があると思っています。

2つ目は、テクノロジーとオペレーションによる独自の優位性を持っている点です。タグ1行で実現できる越境ECの技術だけでなく、そこにきちんとオペレーションも含めた一気通貫の機能を持っている点も、非常に強みであると思っています。

3つ目は、今後さらなるAI・テクノロジーによる販売最適化やオペレーション効率化が進められる分野であると思っています。

4つ目は、すでに高い収益性を備えているビジネスモデルである点です。売上高の平均成長率はすでに38パーセントある上に、マーケティングコストを必要としないモデルである点も、当社の特徴だと思っています。

説明は以上です。ありがとうございました。

質疑応答:上場の目的について

質問者:上場おめでとうございます。まず、上場の目的について質問です。どのあたりが最も大きな目的になるのでしょうか?

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