SBIレオスひふみ株式会社とは

藤野英人氏(以下、藤野):みなさま、こんにちは。SBIレオスひふみ株式会社代表取締役会長兼社長の藤野と申します。本日の「ログミーIR Meet 2025春」で、みなさまの前でお話しできることをとても楽しみにしていました。

まずは、当社についてお話しします。当社は持株会社になっており、子会社がいくつかあります。売上・利益の大半は、資産運用会社のレオス・キャピタルワークスから得られています。

これからは、さらに魅力的な会社を立ち上げたり、子会社を作ったりしようと考えています。

沿革と運用資産残高推移

藤野:子会社のレオス・キャピタルワークスについてです。スライドに記載の運用資産残高の推移を見ると、着実に伸びていることがわかると思います。

レオス・キャピタルワークスは2003年9月に立ち上げましたが、そこからかなり苦闘の歴史が続きました。運用資産残高がほとんど伸びない状態でしたが、少しずつお客さまの支持が集まり、日本を代表する独立系の資産運用会社になってきています。

私たちは、ファイナンシャル・インクルージョンに取り組んでいます。

藤野:聞き慣れない言葉かもしれませんが、私たちは「ファイナンシャル・インクルージョン」の達成を目指し、多くの人に投資の楽しみや豊かさを伝えたいと考えています。

現在はお客さまが100万人以上おり、1兆3,000億円ほどの運用残高があります。将来的には、運用残高を3兆円や5兆円に増やしていきたいと考えています。

スコラ株式会社との業務提携

藤野:最近始めた事業として、フィナップ株式会社の設立があります。もう少ししたら応募を開始しますので、ぜひご注目いただければ幸いです。こちらは主に、オンライン上での有料の金融教育事業を行う会社です。社会の変化に合わせて日本の金融リテラシーをアップデートする会社として、スコラと共同設立しました。

当社は以前から、金融を楽しくエンタメ化した無料のYouTubeチャンネル「お金のまなびば!」を運営していますが、今回新たにこのような事業を開始しました。この取り組みは、実は非常にチャンスがあります。なぜなら、意外とライバルがいないからです。

日本ファイナンシャルアカデミーという20年ぐらい続く立派な会社があります。こちらは、しっかりとした金融教育事業を行う企業の中で最大手だと思います。いろいろなところで金融教育が行われていますが、「YouTube」で流れているのはごく一部です。

例えば、「マクロ経済をわかりやすく最初から最後まで勉強したい」「経済原論だけではなく、マクロ経済やミクロ経済を勉強したい」「証券分析やポートフォリオ理論を勉強したい」「株式や債券について勉強したい」といったニーズに対して、きちんと体系化されたものがないのです。したがって、金融教育にはほとんど競争がありません。

そこで、私たちのような背景を持つ会社が適切な人材を講師に選び、金融教育を行っていきたいと考えています。金融の分野にはさまざまな人がおり、「アクセス数が稼げればよいから」と極端なことを言う人も多いです。

しかし、それでは意味がありません。極端な考え方を身につけるほうがよくないため、しっかりとした考え方を教えられるように事業を展開していきます。世の中のためにもなりますし、意外と儲かるのではないかと思っています。

加えて、この分野は詐欺が多いです。「X」で「藤野英人」と調べると、アカウントが15個ぐらい見つかります。そして、それぞれのアカウントで「私が本物である」「これ以外は信じないでください」と発言しているのです。

勉強したいと思う人が、このようななりすましに捕まってしまうことがあります。他にも、有名人や著名人になりすました人が金融教育を行っているため、それらを駆逐したいと思っています。

主な商品/サービス紹介

藤野:スライドにはレオス・キャピタルワークスの商品を掲載していますが、当社には世界株や日本株を含めてさまざまな商品があります。私たちが実際に口座を開設して直接つながるものと、ネット証券や大手の証券会社、メガバンク、地方銀行を経由して販売する商品があります。

強力な「ひふみ」ブランド

藤野:私たちの「ひふみ」というブランドは、おそらく日本で1番知られている投資信託ブランドの1つです。さまざまなかたちで展開しながら商品を販売していきます。

「ひふみ」ブランドを支える3つの力

藤野:ひふみのブランドは「運用力」「発信力」「販売力」の3つで成り立っています。

参考指数を上回る運用実績

藤野:スライドには、強みの1つである「運用力」についてのデータを掲載しています。

YouTubeチャンネル「お金のまなびば!」

藤野:YouTubeチャンネル「お金のまなびば!」についてです。現在のチャンネル登録者数は、63万人を超えました。個人チャンネルでは、HIKAKINさんのように登録者が1,000万人以上いるチャンネルもありますが、法人では成功しているところが少ないです。

私たちが最初にチャンネルを作った時は「トヨタ超え」を掲げ、「トヨタイムズ」を抜くことを目指していましたが、社員は「抜けるわけないでしょう」という雰囲気でした。「絶対に抜けるよ」と話していたら、2024年の4月か5月頃に「トヨタイムズ」の登録者数を抜きました。おそらく広告費は5分の1や10分の1程度だと思いますが、それでも抜くことができています。金融機関の中では最大級と言えると思います。

非常におもしろい内容になっていますので、まだ登録していない方はぜひ登録してみてください。「お金のエンタメ化」を考えて作っていますので、しっかりとしたコンテンツの他にも、芸人の方がお金の話をするという内容のものもあります。

公募投信の商品ラインナップと当社報酬率(年率・税抜)

藤野:当社にはさまざまな商品のラインナップがあります。

「HOP!STEP!JUMP!計画」

藤野:2024年度から2025年度にかけては、「HOP!STEP!JUMP!計画」をスローガンにしています。

「HOP」では、「ひふみマイクロスコープpro」という小型株商品の運用を開始しました。「STEP」では、未上場にも投資できる「ひふみクロスオーバーpro」という非常に画期的な商品を作りました。これらは非常に人気で、直接販売(以下、直販と表記)と地方銀行を中心に伸びています。スタート時の残高は80億円でしたが、240億円まで増えています。こちらを年内に1,000億円台のファンドに育てていこうと思っています。

「JUMP」の内容について、当初予定では本日の発表に間に合わせようと思っていましたが、まだ発表できる段階ではありません。大変画期的なものを準備していますので、今後の発表を楽しみにお待ちいただければと思います。

「未上場企業と上場企業の境界を越えた投資信託」

藤野:「ひふみクロスオーバーpro」という商品については、後ほど川合さまとのセッションでもお話が出ると思います。

ひふみクロスオーバーproが日経トレンディ「2025年ヒット予測」にランクイン

藤野:「日経トレンディ」のヒット予測の中でも、未上場投資は非常に人気のある商品です。

当社営業利益の要因分解

藤野:これまでの業績推移についてご説明します。

スライドには営業利益の要因分解を掲載していますので、後ほどご覧ください。

①運用資産残高の変動要因

藤野:運用資産残高は順調に伸びてきています。

②投信平均報酬率と③直販比率の推移

藤野:大事なポイントは、業界全体の報酬比率が下がっているものの、私たちの利益率は上がっているところです。この理由としては、利益率が高い直販の比率を上げていることと、非常に収益性の高い商品がお客さまに選ばれていることなどが挙げられます。

④販売管理費変動の推移と内訳

藤野:販管費を適切に抑え、利益率を圧迫しないように努めています。

2025年3月期の業績予想の公表

藤野:今までは業績予想を出していませんでしたが、一定の見通しが立ったため、今年度の業績予想を出すこととしました。2025年3月期の通期営業収益は115億円、営業利益は20億円の予想です。

5年から10年ほどで、営業利益100億円規模の会社にしていきたいと思っています。

中期経営計画~投資運用事業(レオス・キャピタルワークス)

藤野:中期経営計画では、2029年3月期に営業利益を40億円から50億円、運用資産残高を2兆7,000億円にすることを目指しています。

株主優待の実施

藤野:当社の株主になるメリットについてお話しします。非常に充実した株主優待となっており、日本初となる株主優待制度による公募投資信託のプレゼントを行います。プレゼントとして米や水、特に米は喜ばれると思いますが、やはり投資信託そのものをプレゼントするのが私たちらしいと思っています。

株主優待制度の新設

藤野:株主優待制度についてです。詳しくはスライドをご覧ください。

2025年3月期の株主優待贈呈商品(投資信託を選択された場合)

藤野:今年度の株主優待でプレゼントする投資信託は「ひふみクロスオーバーpro」となっています。

以上で、私からのご説明を終わります。ありがとうございました。

川合氏とfundnoteのご紹介

藤野:続いて、川合さんとのセッションに移りたいと思います。

川合直也氏(以下、川合):「さんまのIPO」というアカウントを運営している川合です。私は最近、fundnote株式会社を立ち上げて直販投信を行っており、御社や他の直販投信の後を追いかけています。

藤野:fundnoteさんは社員の方がとても楽しいですね。御社の魅力は社員だと思います。また、担当者や商品組成能力が、日本で今1番活き活きしているのではないかと思います。

川合:ありがとうございます。弊社の社員も何人か「最近、藤野さんと会った」という話をしています。お世話になっています。

藤野:個性的な方が多いですよね。

川合:そうですね。相撲部出身の者もいますね。

藤野:相撲部の大村さんはおもしろいですよね。体が大きくて愛嬌があるのですが、実は非常に頭がよく、投資について詳しいと思います。

川合:見抜いていただきありがとうございます。

御社は弊社と同じビジネスモデルというところで、大先輩だと思っています。今日はこのような機会をいただきましたので、いろいろと質問できれば幸いです。

質疑応答:直販の利点について

川合:先ほどご説明いただいたとおり、AUMが急激に伸びています。その中には直販チャネルもあれば、パートナーチャネル、証券会社経由で販売しているものもあると思います。

最近、弊社以外の他社で投資信託を始める会社として、パートナーメインで進めるという会社がありました。その中で、我々自身も直販は何がいいのかと考えているのですが、そちらについての考えを聞かせてください。

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