2025年3月期第3四半期決算説明

阿部修平氏:みなさま、こんにちは。スパークス・グループ代表取締役社長の阿部修平です。

2024年度第3四半期は預かり資産残高と基礎収益において過去最高水準を維持することができました。事業基盤の着実な成長を継続することができた四半期でした。

2025年3月期第3四半期 運用資産残高の推移

当第3四半期末の預かり資産残高は前期末に比べ2.5パーセント増加し1兆9,358億円となりました。

2025年3月期第3四半期 連結損益計算書

営業収益は前年同期に比べ10.1パーセント増の129億4,400万円、営業利益は5.3パーセント増の53億2,600万円となり、順調に成長しています。

10年間の軌跡

預かり資産残高や基礎収益、営業利益は確実に成長している一方、時価総額の拡大・成長が 遅れていることについて、経営者として責任を感じています。

2024年3月末までの10年間の成長を見ると基礎収益は8.6倍、営業利益は4倍と強い事業、財務体質が強化されていることについて、改めてみなさまにご理解いただきたいと思います。

オルタナティブの伸長

預かり資産におけるオルタナティブの戦略の比率はここ10年で約11パーセントから約34パーセントに大幅に増加しています。これは「常に良い投資」を探し続けてきた結果です。

私どものオルタナティブ戦略は、ロングショート、エンゲージメント投資戦略などに加えて、主に再生可能エネルギー発電所への投資を行う実物資産投資戦略、ベンチャー企業に投資するプライベート・エクイティ投資戦略となります。

2025年3月期第3四半期 重要な経営指標の状況

スパークスの平均残高報酬料率は68ペーシスポイントと当業界の競合他社との比較において高いレベルを維持しています。

残高報酬料率の高さに加え、オルタナティブの戦略には成功報酬が付帯しており、スパークスの収益力をさらに高めることができると思っています。この領域をさらに強くしていきたい、これができるのはスパークスしかないと私は思っています。

今後は上場株式の投資戦略だけでなく、プライベート・エクイティ投資戦略も成功報酬が実現し収益を押上げていくことを期待しています。株主のみなさまのご期待に応えるべくさらなる高みを目指し、最大限努力をしていきます。

株主還元(配当金と総還元額)

株主のみなさまへの利益還元として、2024年10月31日に自己株式の取得を取締役会で決議し約2億9,000万円、21万株の取得を実施し、今回取得した自己株式の全株式を消却しました。

また、期末配当について、適切な現預金水準の確保や投資計画などを慎重に検討した結果、引き続き安定した財務状況にあること、また、基礎収益が増加し、さらに現時点において来期の基礎収益の増益が見込めることなどから、前期末の普通配当1株あたり66円に2円を加えた、1株あたり68円の期末配当に増額します。

阿部氏からのご挨拶

翌期以降も、最も重要な経営指標の1つである基礎収益を安定的に増加させることをベースに、安定的・継続的な株主還元の拡大、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上に努めていきます。

みなさまのご期待に沿えるよう、預かり資産3兆円を目標に、収益の成長を実現し、株主還元、企業価値を大きく高めていくことを目指して、役職員全員が一丸となって頑張っていきます。

ご清聴いただきまして、ありがとうございました。