目次

佐久間寛氏:こんにちは。株式会社ベネフィットジャパン代表取締役社長の佐久間です。本日は配当予想の修正(増配)に関するお知らせ及び2025年3月期第3四半期決算の決算説明をします。スライドの目次に沿ってご説明します。

配当予想の修正(増配)

2025年2月に、2025年3月期通期配当予想を修正(増配)しています。株主のみなさまに利益還元を図り、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応の一環として、2025年3月期の配当性向を30パーセントに引き上げることとし、これにより、2025年3月期の期末1株当たり配当金予想は前回公表予想から9円増配の1株当たり37円を予定しています。

2025年3月期決算ハイライト(第3四半期)

決算ハイライトです。2025年3月期第3四半期は、契約回線数が前年同期比14.6パーセント増の27万3,700回線で過去最高となりました。

インターネット通信サービス事業は、売上高が前年同期比で微減したものの、営業利益は前年同期比プラス32.8パーセントになりました。

ロボット事業は、機能、認知度向上などに取り組むことで、第3四半期連結会計期間における営業利益は黒字化することができました。

連結損益計算書(第3四半期)

連結損益計算書です。売上高は前年同期比3.4パーセント減の94億7,400万円となりました。売上総利益は、利益率が57.7パーセント、54億6,900万円となりました。販管費は、生産性低下傾向にあるインターネット通信サービス事業のコミュニケーションセールスを縮小したことなどにより前年同期比5.6パーセント減となりました。

これにより、経常利益は前年同期比32.3パーセント増の8億9,000万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比7.7パーセント増の5億9,400万円という結果になりました。

セグメント別業績(第3四半期)

セグメント別の業績は、スライドに記載のとおりです。

インターネット通信サービス事業増減分析(第3四半期)

2024年は3,600万人を超え過去最多を記録したインバウンド、同じく230万人を超え過去最多を記録した外国人労働者向け市場の拡大に対応するインターネット通信サービスの商品ラインナップを拡充し、大手量販店や大手併売店などの販路を強化したことで回線数は順調に増加し、24万3,400回線(前年同期末比14.5パーセント増)となりました。

なお、生産性低下によりコミュニケーションセールスは当事業において活動を縮小しています。

ロボット事業増減分析(第3四半期)

ロボットショップ「RobotPlanet(ロボットプラネット)」でのオーナー会、フォトコンテストなどのカスタマーサポートの充実、「ChatGPT」のバージョンアップに伴う会話機能の向上、専用タブレットをリモコンのようにしてロボホンを動作させることができる新機能の開発、近畿及び中部地方をはじめ全国各地でテレビCMの実施による認知度向上、反響増に取り組みました。

上半期はロボット販売の経験が浅い人員の生産性を確保することができず営業損失となりましたが、第3四半期連結会計期間における営業利益は黒字化することができました。

連結売上高及び営業利益推移(第3四半期)

業績推移についてお話しします。売上高は減少したものの、営業利益及び営業利益率は増加しました。

契約回線数の推移

契約回線数の推移です。全体では前年同期比14.6パーセント増の27万3,700回線で過去最高となりました。

外国人労働者、外国人留学生の需要増で、プリペイドSIM(1年以上利用)は前年同期末比62.7パーセント増の3万5,600回線、MVNEは前年同期末比31.4パーセント増の9万3,600回線となりました。ロボットは、前年同期末比15.0パーセント増の3万300回線と順調に増加しました。

2025年3月期の連結業績予想に対する進捗

2025年3月期の連結業績予想に対する進捗は順調に推移し、売上高は75.8パーセント、営業利益は81.6パーセント、経常利益は81.7パーセント、親会社株主に帰属する当期(四半期)純利益は、81.8パーセントになりました。

ビジョン

会社紹介です。「すべての人々にテクノロジーの恩恵を」というビジョンのもと、仮想移動体通信事業者として、多様な通信サービスを多岐にわたるルートで提供しています。

事業紹介

事業紹介です。主力事業はインターネット通信サービス事業及びロボット事業で、インターネット通信サービス事業は、モバイルWi-Fiの販売・レンタル、MVNE事業、プリペイドSIM事業を中心に行っています。

ロボット事業は、さまざまなロボットを取り扱うショップ「RobotPlanet」と、当社とシャープの協働によるオリジナルモデルの「ChatGPT」を搭載したコミュニケーションロボットの販売を行っており、家庭用コミュニケーションロボットの分野では国内トップクラスの売上高です。

両事業あわせたインターネットの保有回線数は約27万回線で、全体の売上の60パーセントがストック売上高(2024年3月期)となっています。

インターネット通信サービス事業

インターネット通信サービス事業です。多様な通信サービスを多岐にわたるルートで展開しており、個人、法人、行政、インバウンド、外国人労働者向けに商品を提供しています。

ロボット事業

ロボット事業です。「RobotPlanet」のポップアップショップを中心に体験・販売を行っており、O2OやテレビCMによる顕在顧客の集客を図っています。契約したお客さまに対しても、使い方を学べるコンテンツの配信やフォトコンテストなどのオーナー会を実施しています。

今後、少子高齢化が進む中でロボットの生成AIの発展によりさらにグレードアップし、非常に大きなマーケットになると考えています。

事業成長の歩み

次に沿革についてです。当社は1996年に設立されました。ちょうど携帯電話サービスの自由化がスタートした頃です。大手通信キャリアの1次代理店として販売からスタートし、電気通信事業法の規制緩和に伴って2014年に我々が自らインターネットサービスを提供するMVNO事業に参入しました。

その後、コミュニケーションロボットの拡大によるモバイル型ロボットの販売を行い、2023年には新型コロナウイルスが5類感染症に移行したことで、インバウンドや外国人労働者の需要を取り込むプリペイドSIMの販売を開始しました。市場環境の変化に迅速かつ柔軟に対応し、成長を続けている会社です。

中期経営方針(23年5月10日発表済み)

スライドは、2023年5月に発表した中期方針です。既存の事業領域に加え、さらに新規事業領域としてプリペイドSIMによるインバウンドや外国人労働者向けの領域を拡大していきます。

中期経営方針(23年5月10日発表済み)

中期経営方針として、「点モデルから面モデルへの転換」ということで、大手販路を「面」と捉えて展開していく方針を掲げています。

強み

当社の強みは、20年以上のキャリアを通じて1万店舗を超える販売ネットワークを構築し、累計120万人の新規顧客を開拓してきた「コミュニケーションセールス」を核に、大手量販店等の優良販路、価格競争力のある仕入れ、信用力等です。

数字で見るベネフィットジャパン

安定的なストック売上高、自己資本、保有契約回線数を基礎に、コミュニケーションロボット、プリペイドSIM等さまざまな成長事業に投資を行っています。