MISSION(経営理念)

田口雅教氏:株式会社BTM代表取締役社長兼CEOの田口です。日頃から当社をご支援いただき、誠にありがとうございます。それでは、2025年3月期第3四半期の決算についてご説明します。

当社は「日本の全世代を活性化する」をミッションに掲げ、ITを通じて日本全国の人々が活き活きと暮らせる世の中の実現を目指しています。

私を含め代表2名が地方出身で、昔から首都圏と地方の機会格差について課題意識を持っており、これを是正していきたいという思いで立ち上げた会社です。

「優秀な人財がいても、就職の選択肢が狭く、活躍の場が少ない」「技術・ノウハウを持つ企業があっても、活かせる場が少ない」など、ポテンシャルはあるものの、活かしきれていないという現状を解決していきたいと考えていることから、現在、当社は地方人財を積極的に活用して企業DXを推進する事業を行っています。

2025年3月期業績予想(修正済み)

まず、2025年3月期業績見通しの上方修正についてです。2025年3月期の業績はエンジニアの総稼働案件数の増加により好調な進捗から、当初の予算46億2,900万円から4億1,700万円の上方修正を行い、売上高50億4,600万円とします。従来の予想に対して9パーセント増となっています。

営業利益以下の各段階利益に関しては、第4四半期も引き続き内部への投資やM&Aなどの積極的な成長投資を行っていきたいと考えていますので、据え置きとしています。

重要KPI推移

重要KPIの推移です。第3四半期時点でマッチングを行う営業人員、および人材情報・案件情報の元となるアカウント数は通期予想を達成しています。

自社エンジニア数に関しては、2024年3月期と比較して増員ができており、現在は達成に向けてラストスパートをかけて動いているところです。

エグゼクティブサマリー

ここからは2025年3月期第3四半期の決算概要についてご説明します。

まずはエグゼクティブサマリーです。全体的な総括として非常に好調です。売上高は大幅増収となる37億8,000万円、前年同期比26.5パーセント増です。営業利益は1億600万円、前年同期比6.7パーセント増です。四半期純利益は6,800万円、前年同期比0.1パーセント増です。積極投資を行っている中で計画を大きく上回るペースで進捗できています。

エグゼクティブサマリー

当第3四半期においてもさまざまな投資を行いました。まずAIに特化した子会社として株式会社BTMAIZを設立し、AI領域に強みを持つヘッドウォータース社との資本業務提携も行っています。そしてプレスリリースも出していますが、直近では当社11拠点目となる松山ラボを設立しました。

DXを推進する中で、市場が拡大しているAI領域へ参入したいという考えから、子会社を立ち上げ、ヘッドウォータース社との連携を行っています。おかげさまで複数のプロジェクトが推進できており、よいスタートが切れている状況です。これから全国で積極的に採用を行い、日本にAI人材を増やしていきたいと考えています。

第3四半期進捗率

第3四半期の進捗状況です。売上高は、修正した売上予算に対して74.9パーセントと順調に推移しています。営業利益以下の各段階利益に関しても、すでに計画を大幅に上回り達成していますが、第4四半期も積極的に投資を行う予定のため、予算の修正は行っていません。

P/Lサマリー

P/Lサマリーです。売上高は前年同期比26.5パーセント増の37億8,000万円で、四半期の売上高として過去最高を更新しています。営業利益も販管費等の上昇はあるものの、前年同期比6.7パーセント増の増益で着地することができました。

売上高・営業利益 四半期推移

売上高・営業利益の四半期推移です。四半期の売上高は、引き続き過去最高を更新しています。また、営業利益は前年同期比で増益に転じ、第3四半期時点で通期予想を上回っています。

営業利益分析

営業利益分析です。2025年3月期は積極的な内部投資を実施しており、主に3つの投資を行ってきました。具体的には、自社エンジニアの増員を目的とした昇給、事業拡大に向けた各部門での人材採用、営業体制を強化するためのコンサルの活用です。

これらの投資は、いずれも着実に成果が出始めていると感じています。引き続き、PDCAサイクルを回してブラッシュアップしながら、さらなる内部投資を行っていきたいと考えています。

トピックス1 子会社設立

第3四半期のトピックスをご説明します。

トピックス1です。AI領域に特化した子会社、株式会社BTMAIZを設立しました。DXを進める上で、AIは非常に大きなポテンシャルを秘めており、このAI領域への参入を目指して新会社を設立しています。

当社の強みである地方人財を活かし、地方においてAI人材の育成・配置を進めることで、地方企業のAIを活用したDX推進を行えるように活動していく方針です。AI領域におけるイノベーターを目指し、成長していきたいと考えています。

トピックス2 ヘッドウォータース社との資本業務提携

トピックス2です。ヘッドウォータース社と資本業務提携契約を締結しました。ヘッドウォータース社のAIにおける実績や案件量と、我々の人材調達力・育成力を掛け合わせることで、AI領域で確固たる地位を築いていきたいと考えています。

トピックス3 金融機関との協業推進(1)

トピックス3は、金融機関との協業です。百十四銀行、北陸銀行の2行との協業を開始しました。百十四銀行は四国・瀬戸内エリアに強く、北陸銀行は北陸エリアに強みを持っています。両行と連携し、地方企業のDXを加速していきたいと考えています。

トピックス3 金融機関との協業推進(2)

おかげさまで、現在当社は複数の金融機関と連携しており、地方企業からのDXに関するご相談を多く頂戴しています。今後もこの輪をしっかりと広げていくことで、地方企業のDXを進めていきたいと考えています。

トピックス4 ラボ拠点の新規開設(1)

トピックス4です。当社は四国初の拠点となる、松山ラボを愛媛県に開設しました。これにより、全国11拠点となりました。今後は愛媛県内でIT人材の採用・育成を進めるとともに、四国の各金融機関と連携し、四国エリアの企業のDXを進めていきたいと考えています。

トピックス4 ラボ拠点の新規開設(2)

スライドの図は当社の全国の拠点をマッピングしたものです。拠点が全国に増加し、幅広い地域でIT人材も確保することができるようになりました。また、各エリアで地方企業の開拓も進んでおり、全国規模で地方企業のDXを進められる体制が整いつつあります。

今後も拠点展開、採用、人材育成、金融機関との連携、地方企業の開拓を推進し、「地方DXといえばBTM」と認知される存在を目指していきます。

以上、2025年3月期第3四半期の決算報告となります。ご視聴いただき誠にありがとうございました。