24年10月期3Q マネジメントメッセージ
中山博登氏(以下、中山):株式会社アシロ代表取締役社長の中山です。本日は第3四半期決算説明会をご覧いただき、誠にありがとうございます。
決算説明資料はそれぞれご参照ください。Q&Aを中心とした説明会にしたいと思っており、発表では補足して説明する内容以外は基本的に割愛します。よろしくお願いします。
マネジメントメッセージはスライドのとおりです。
24年10月期 3Q(24年5月-24年7月)決算サマリー
中山:決算サマリーとしては、業績が非常に好調に推移しました。本日、上方修正を出したとおり、営業利益が非常に順調に推移しております。来期は中期経営計画の最終年度であり、予算を以前から出していますが、期首から以前ほどの営業利益を出す体制へ急に戻すことが、組織的にもけっこう難しい可能性もあると思い、下期から準備を始めようと、投資を抑制しつつ、より筋肉質なコスト体制など、来期に向けたいろいろな体制作りを進めていかなくてはならないと考えていました。
もう少し時間かかるだろうと思っていましたが、想定以上にメンバーが迅速に対応し、かなり早い段階で利益体質が戻ってきたため、大きな利益が出始めています。上方修正しても十分問題ない体制になってきています。来期に向け、非常に順調に進んでいるところです。
24年10月期 3Q累計(23年11月-24年7月)事業別サマリー
中山:事業ごとのサマリーです。全体としては先ほどお伝えしたとおりです。リーガルメディア事業では、メンバーの第1四半期、第2四半期にわたるテストマーケティングを踏まえ、新商品の高単価商材などの好調な商品が、数字に大きく貢献しています。
また、リーガルメディア事業部の一つひとつの積み重ねがあり、そこまで大きくない数字に見えますが、毎日粛々と、懸命にお客さまと信頼関係を築いています。高単価商材以外のところも、着実に積み上がった結果です。
全体として良い循環ができており、非常に順調だといっても過言ではないと思っています。リーガルメディア事業においては、ここで満足することなく、追加で新規商材開発を進めています。
派生メディア事業も、YoYで大きく成長しています。引き続き事業の中心となっている転職支援会社を紹介するサイト「キャリズム」が好調です。
派生メディア事業部では、各メンバーが「『キャリズム』を超える事業を作る」と意気込んでいます。「キャリズム」を超えていくようなサービスを早々にお見せしたいですし、そのために日々メンバーが立ち上げに尽力し続けています。より早い段階でみなさまにお披露目できればいいと強く思っています。
HR事業は、今期の通期では赤字ですが、赤字幅を徐々に縮小しています。人材紹介については、単月で見ると黒字となる月もあります。来期は通期での黒字を目指し、達成できるようにしたいと考えています。HRのメンバーも十分に業績に貢献してくれていますが、赤字ではなくしっかり黒字化し、さらに貢献したいと意気込んでいます。
もう1つのHR事業である人材派遣も、稼働している派遣社員数を毎月少しずつ積み上げてきています。できる限り早い段階で単月の黒字化を目指していくため、メンバーが日々尽力しているところです。HR事業全体では、来期は通期で黒字化を十分狙えるのではないかと思っています。
保険事業は、既存商品よりも新規商材の開発を進めています。来期に数字をしっかりと出すため、新しいメンバーの加入や既存メンバーの配置転換を実施し、新規商材開発および仕込みにおいて精力的に活動しています。コミットメントが非常に強いメンバーが「来期はやるんだ」と、日々尽力しています。
全事業において大いにご期待いただきたいと思っています。来期に向けて準備を整えつつ、みなさまのご期待をさらに超えるものとなるよう、残り1ヶ月半をがんばっていきたいです。
四半期決算(BS/CF)
中山:B/Sでは、減損のリスクについて懸念される方がまれにいらっしゃるため、のれんの状況のみご説明します。第2四半期から第3四半期にかけてのれんの増減はありませんが、前期第4四半期から今期第1四半期、第2四半期にかけて、のれんの減損損失を計上しました。のれんはまだ11億3,900万円計上されていますが、こちらは旧アシロから新アシロへの引き継ぎの際に発生したのれんです。
既存事業の大きな総崩れ、例えば事業全体で半分ぐらいの規模になるような大きな営業状況の変化などが起きない限り、減損される種のものではありません。基本的にはもう減損しきった状況で、のれんの減損損失が発生することはないとご理解いただき、ご安心いただければと思います。
以上、決算資料の深掘りとして、組織の状況や、メンバーがどのような思いで尽力しているかをご説明しました。
加えて、8月前半に日経平均全体が大きく下落するタイミングがありました。いろいろな世界情勢を含め、「年末にかけてこのようなことがまた起こるのではないか」という声もあります。投資していただいていると、そのようなタイミングは長い期間で見れば必ず訪れると思います。
アシロという会社が戦っているマーケットは、弁護士業界をメインとしています。弁護士業界では、例えばリーマン・ショック、東日本大震災、新型コロナウイルス感染症の流行のような、世界、国内を含めた非常に大きな出来事があったタイミングでも、統計的に年間の法律相談が減った年はありません。
つまり、マーケットとしてはそれぐらい底堅いです。そのため、アメリカ大統領が誰になったとしても、おそらく日本の法律相談数は減りません。アシロが受けるマーケットの影響はごく軽微で、非常に強いマーケットで戦っているのです。
マーケット全体のことはわかりかねますが、個別としては非常に底堅く、安心して投資いただけるマーケットで事業をしています。
質疑応答:保険事業の新商品について
荒井沙織氏(以下、荒井):「前回の決算説明会でお話ししていた、保険事業の新商品の進捗状況を教えてください」というご質問です。
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