事業概要
高岡伸夫氏:タカショーの代表取締役社長の高岡です。本日はよろしくお願いします。
まず、事業概要についてご説明します。当社は設計や施工を必要とするガーデンエクステリアメーカーとして、サプライヤーや一部施工まで行っている会社です。売上高構成比は、プロユースが64.9パーセント、ホームユースが21.9パーセント、海外が12.9パーセントです。
のちほど詳しくお話ししますが、直近の5年間で事業の中身が相当変わってしまいました。当然、従来のビジネスモデルではうまくいきません。スライドの数字は、DXや、特に今力を入れているAIなどのデジタルビジネスを推進している中での構成比と売上となっています。
2025年1月期2Q 決算サマリー
2025年1月期第2四半期の決算サマリーです。売上高が106億9,700万円、前期比100.1パーセントと横ばいです。
当社はエクステリア業界において、YKK APやLIXIL、三協立山アルミ、四国化成ホールディングスと並び事業を行っていますが、業界的には、前期比95パーセントから、低い場合には90パーセントくらいの企業もある中で、まずまずの数字だと思っています。
中でも伸びているのが非住宅分野です。インバウンド需要を含め、異常な勢いで改修が始まっており、新築でも設計でも忙しくなっています。海外事業ではイギリスがようやく回復し、アメリカは遅れていますが、海外事業全体では少し回復してきました。
住宅着工数は、ご存知のとおりマイナスに進んでいます。一部の平屋住宅は好調ですが、国内や海外の一部で行き詰まっています。日本では、幸いにも空き家や古い住宅にほとんどガーデンとエクステリアがついていませんので、リフォーム・リノベーションに注力している最中です。
経常利益は2億6,700万円と、前期比で約半分ほどになりました。営業利益は700万円となっています。
後ほどご説明しますが、原材料費の高騰や円安の影響を受けています。みなさまもここまで円安が続くとは想定していなかったと思います。我々も当初1ドル139円前後になるとみていましたが、少し円安で推移しています。今後はおそらく円高に向かっていくだろうと思います。
また、円安の影響で売上原価が増加しています。直近の3年間は「コロナバブル」と呼ばれました。新型コロナウイルス感染症が流行し始めたのは2020年1月半ばからだったと思います。当時はわかりませんでしたが、振り返るとバブルでした。
現在の決算は2019年との比較を基本としながら進めています。コロナ禍とは状況が違いますので、2019年をベースとし、ビジネスモデルの変化と環境の変化を考えながら進めてきました。
また、当然のことながら固定費が増えてきます。もう少し売上高が高ければ固定比率は下がっただろうと思います。
Web受注などのDXが進んでいる中で、1人当たりの生産性が落ちています。人材の有効活用につながるよう、人を大事にしながら進めています。
セグメント売上高 & 増減要因分析
セグメント別の売上高です。プロユースはほぼ横ばいです。ライティング含む非住宅分野では、品川駅から徒歩3分ほどの場所にショールームができました。エクステリア外構業界で都内にショールームを持っているのは、唯一当社だけですので非常に力を入れて進めています。
具体的な結果はまだ出ていませんが、従来の流れから考えるとこの分野の売上高は前年同期比で120パーセントほどまで伸びてきています。
ホームユースもどんどん変化しています。ホームセンター業界では、年々40パーセント前後の商品をナショナルブランドからプライベートブランドへ移行しています。
プライベートブランドについては、当社は10年ほど前から中国に約3万坪の工場を持っており、直接取引をしています。リターンはこれからですが、海外でもこの拠点を活かし、大手がようやく動き始めています。
海外事業はプラスマイナスが大きくなっていますが、売上高としては3億2,800万円増となり、在庫も4割近く減ってきています。足元ではVegTrug社を中心に利益に大きく影響していましたが、商品の入れ替えや在庫削減により倉庫の縮小などを行いました。
また、アメリカには営業担当者がいなかったため、現地で1名をグループ採用し、いよいよ今年9月から動き出します。
ホームユース & 海外事業 販売形態別売上高
ホームユースの直販ECサイト「青山ガーデン」が前年同期比137.9パーセントと、eコマースの事業部門が、反動で急激に伸びています。
eコマースは他社も含めてだいぶ回復してきましたが、今後はeコマース単独では難しいと思います。これからはリアルとWebをどのようにミキシングするかが勝負になっていきます。我々にとってはこれを好機となりますので、しっかりと施策を立案していきます。
2025年1月期2Q 営業利益増減分析
営業利益の増減分析です。売上原価の増加によって2億7,900万円減少しています。これには、在庫等の売上原価が高いもの、アルミなどの高騰分について価格転嫁がまだ進んでいないもの、急激に原価が上がったものなどがあります。
販売管理費についても、先行して投資を行っているため増加しています。23億円の増資を行い、さまざまな投資を行いました。
また、減価償却も始まっています。減価償却が始まったということは、よく言えばきちんと投資しているということです。これが業界の中で非常によい武器となり、他社との差別化にもつながっています。
売上が上がっている部分としては、VegTrugという海外の販売子会社があります。イギリス、アメリカのペンシルバニア州において倉庫を持ちながら展開を進めてきました。
売上に貢献している一方で3億円のマイナスも出ており、これは我々にとっては大きな負債になりますが、黒字化が目の前に見えてきています。今後好転していくと期待しながら、全力投球しています。
2025年1月期2Q 設備投資の状況
設備投資の状況です。投資に対してリターンがあるのかどうかという部分です。投資なき経営はありませんし、戦略なき経営はありません。
長い間、この業界が当社にとっての競争先のベースとなります。この業界におけるところの設備投資は何がよいのかと熟慮しながら、市場からお金をお預かりし、設備やソフトウェアなどいろいろなものに投資しました。これにより、工場では売上を保ちながら残業が2割もなくなりました。
また、工場の売上は前年同期比約130パーセントと非常に伸びています。タカショーデジテックの生産を支援をする中国の工場も、ようやく稼動し始めましたので、アウトドアにおいて日本をリードする会社として、さらに安価なLEDサインや屋外照明などにもしっかり取り組んでいきます。
連結貸借対照表
連結貸借対照表については、資料でご確認ください。
連結キャッシュ・フロー計算書
連結キャッシュ・フロー計算書です。こちらについても資料で数字をご覧いただき、状況をご判断いただければと思います。
今後の成長戦略
ここからは、重要なポイントとなる事業展開について重点的にご説明していきます。
まず、今後の成長戦略についてです。冒頭でお伝えしたように、2020年1月16日頃、突然新型コロナウイルス感染症が流行し、DX化が求められるようになりました。当時は、日本の一般の会社ではDXという言葉さえ理解されていませんでした。
しかしよく考えてみると、我々は当時すでにDX化していました。CADを導入し、今はデータや積算も全部デジタルでなければできません。そこで一挙に、コロナ禍になってからは、自社でDXをしっかり突き詰めていきました。
その結果の1つとして、ガーデンライフスタイルデザイン研究室を別会社にし、株式会社GLD-LAB.という会社を作りました。
鳥取の情報産業団地に事務所を立ち上げ人を入れ、すぐにフィリピンでも会社を立ち上げ、同時にベトナムでデジタル制作のアライアンスも提携しました。あくまでもリアルと同じように、まるでラインでものを作るように多くの空間を作っていこうと考えたのです。
自社でしっかり対応していく必要があります。もちろん新しい技術や他社が得意な技術などでは一部協力先に頼ることもありますが、基本的な姿勢としては自社で対応していきます。
今はものを作ってから売る時代ではありません。昔の話ですが、我々はミスミという会社をモデルにスタートしました。当時、金型を一から作るのではなく仮想からスタートさせようという考え方です。そこから25年、30年が経った現在、仮想で作った空間が決定した際にリアルで作るようになっています。
注文を受けてから作るというかたちのほかに、世界では一時、マスプロダクションが流行りましたが、我々はすでにカスタマイズについてもデジタルでつなぎ、マス化しようという考えです。
まるで現場で料理や洋服を作るように、もの作りを通してその価値をどのように作り出し、ライフスタイルにつなげていくのかと考えた時に、ライフスタイルにおいて情緒があって良い、これはすばらしいと感じられるものをビジネスモデル化しようとしたものが、リアルとデジタル空間のハイブリッド経営です。成果としてはまだこれからですが、ちょうど時代がはまってきています。
プロユース 成長戦略 ①住宅 Webサービスビジネスの成長
そのようなリアルとデジタルのハイブリッドに、さらにAIをプラスしています。今非常に忙しくなっているソフト工場の(株)GLB-LAB.では、空間パッケージやAR・VR、メタバース空間の制作などを行っています。
また、コントラクト物件や住宅提案パースも制作しています。住宅を作っている方は、コントラクトや住宅の提案パースを描くことは時間と労力がかかり、特に商業施設の場合は、プレゼンテーション用の高精細なパースを描くことができません。これがなければ提案もできないため、我々はその部分を担う専門的な会社として、現在大変忙しくなってきています。
その他、CGや4K動画の制作やバーチャルホーム&ガーデン、マンションやコントラクトパース提案、メタバガーデンアプリなども扱っています。これにより、2030年までに売上高8億円を見込んでいます。
プロユース 成長戦略 ①住宅
クロスメディアです。テレビのスポットCMや、自社のオウンドメディアについては各社対応していると思います。また、SNSの活用、シェアプラットフォーム「GARDEN STORY」サイトなども活用し、クロスメディア化していきます。
専門サイトとして、これだけの展開をしている会社は世界中を見てもありません。
同じことをしている会社がなければ必ず勝っていくことができますし、成長できますので今後も先頭を走っていきます。無駄も多いと思いますが、みなさま方のご了解とご理解を得ながらしっかりと経営していきたいと考えています。
プロユース 成長戦略
プロユースの成長戦略です。DXとリアル商品によるハイブリッド販売強化として、スライドにも掲載しているような、高精細なパース図面を提供しています。日本よりも格段に安価で、速く提供でき、描いたものは実際に作ることができる前提で描いています。絵を描くだけであればデザイナーにもできますが、描いたかぎりは実際に作れるものでなければなりません。
そして、ビル建築ではBIMは一般的ですが、屋外空間においてBIMはまだほとんど使われていません。リリースも出していますが、我々の商品をBIMで表現し、それをプラットフォームで世界中に展開することをすでにスタートしています。
このようなことを外注していても埒が明きません。我々は自社で取り組み、デジタルは品質とスピードが勝負ですので力を入れて進めています。
プロユース 成長戦略 ②コントラクト 成長率120%
リアルについては、我々は日本で最初に人工竹を作りました。当時は天然の竹ではなく人工の竹を作るだけでした。実はこの人工竹は誰でも施工ができる乾式工法です。
そこで考え出したのが、実際の木材や石材を撮影したものをプリントし、シートにした「エバーアートウッド」です。今はこの手法はトレンディなものになっており、メディアでも取り上げられましたが、我々は以前から手がけてきました。
色も変化しない乾式のボードを初めて作り、さらにシートだけでは大変ですので、数億円近い費用をかけてインクジェットを導入し、使いやすく、屋外でも使用でき、なおかつ情緒のある柄を追求しました。この情緒性乾式建材の販売を強化しています。
これらは先行投資ですので、我々がよいと思って進めていることではありますが、最終的には投資される方のご判断となります。
屋外照明・サイン 成長戦略
成長戦略です。自社製品比率の拡大として、LED照明、サインの新工場を中国で2024年3月から稼働させました。
海外事業については、ライティングまで販売していきます。販路があれば、いかようにもできますので、あれこれと振り回されることなく、自社で販路を開拓していきたいと考えています。
屋外照明・サイン 成長戦略
コントラクト向けの製品拡大です。麻布台ヒルズ、スカイツリー東京ソラマチなどのイルミネーションも我々が担当しています。
また、JR和歌山駅と和歌山城とをつなぐけやき大通りのイルミネーションに加え、今期からは和歌山城についてもプロポーザルにより、入札・落札しました。このようなビジネスモデルを全国各地に展開しています。サインについても、中国の工場を一部使いながら展開していきます。
現在単独では売上高25億円程度ですが、デジテックチャイナの稼働により、2030年の50億円までは比較的スムーズに進むと考えています。
ホームユース 成長戦略
Webビジネス強化についてです。その中でも特にEC分野の「青山ガーデン」と「リビングガーデンストア」を強化しています。
ARやVRで、空間に入れる、また空間によって季節が変わる、商品や色だけを変える、空間の情緒性が伝わってくるなどの、価値観をWebを通して提供しています。
料理を見て「おいしそうだな」と感じたり、洋服を見て「かっこいいな」と感じたりするように、庭暮らしの空間をWeb上で提案し、アメリカのHouzzのように、Web上でそれを買えるような仕組み作りなども現在進めています。
ホームユース 成長戦略
業務用ルートなどの新たな販路展開です。ルート販売をしっかり行い、現場単位で一括納めもしています。
しかし、例えば近年のキャンプブームで使われた商品については、我々はほとんど関わっておらず、消費者がECモールなどで「これがいいね」と購入してくださっているだけです。そのような需要を踏まえてしっかりと販路を作り、業務用ルートを確立できるようにしたいと考えています。
また、海外の有力メーカーとの提携販売として、散水・潅水の世界トップメーカーであるドイツのGARDENA社の国内専売権を得ましたので、これから一挙に広がっていくと思います。また、他にスライドにもスパやエアマット、グランドプールなどを掲載していますが、今年からテスト的に販売をスタートしました。
他社が販売するのであれば我々は手がけませんが、誰も手をつけないのであれば、我々の出番という考え方です。庭暮らしの楽しさを伝えていきたいと考えています。
海外 成長戦略
続いて海外成長戦略です。先ほどお話しした海外の販売子会社VegTrugを含め、日本からの輸出も一部ありますが、ようやく大手企業への販売も動き出しました。
スライドに記載しているようなさまざまな企業が、日本からは予想できないぐらいの大きさで拡大しています。
Costco Wholesaleはアジアの指定サプライヤーになりつつあります。
これらを踏まえ、直近では幕張にて、私も理事を務めるDIYショー「第60回 JAPAN DIY HOMECENTER SHOW 2024」に参加します。今回は初めて世界中からDIY協会の会長もお越しになります。
これからいよいよグローバリズムの時代に入ります。「我々しか」とは言い過ぎかもしれませんが、残念ながらガーデンと園芸でグローバルに展開できている会社はなかなかありません。
前回はローマ、その前はベルリンにも行ってきましたが、我々は代表として今後さらに成長していくつもりです。
海外 成長戦略
プロ市場の展開です。現在、オーストラリアやアメリカに向けて商品を展開していますが、現地に工場を作るべきかは当時随分迷いました。そのような先行投資を行いながら集客と管理を行うことはかなり大変なことだからです。
そこで、半年前に図面をもらい、あえて国内の自社工場から、そこに穴を開けたり、加工したり、カットしたりと、現場で一切ゴミを出さないようにし、現場にジャストタイムで送るかたちを作りました。この方法にしてもう長くなりますが、今のところクレームなしで進んでいます。特に今、力を入れて進めているのは、アメリカ東西にあるロサンゼルスとマイアミです。
ここで大事なのは、AIの展開と推進です。この業界でAIをしっかりと取り入れていくことを考えた時に、データ整理と組織ができている会社がどれだけあるのでしょうか? また、海外展開を行っている日本の会社が、どれだけあるのでしょうか? もちろんこれはみなさまのご判断になりますが、我々は自負を持って進めています。
そして、成長分野として非住宅分野があります。これだけインバウンドで世界中から旅行に来られていますので、国に帰り、「あのホテルのあの空間を同じように作ってほしい」という話などもあります。
そのようなニーズに対し、宿泊施設などの分野別に展開しています。これからの成長分野ではありますが、流通メーカーが展開することは難しいと思います。
設計して初めて商品が決まるため、我々はそこに制作部門を置き、大変手間はかかりますが、デジタルで空間を作りながらできるだけお客さまの意向を確認しながら進められるかたちを考えています。
そして、Webマーケットです。世界に展開できるデジタルで日本の空間を販売しようと、寿司チェーンなどは積極的に海外展開をされています。
ここでお名前は出せませんが、全国屈指の寿司チェーンが、坪庭を作り、そこへ筧を設置しました。これだけで客層のレベルが上がります。海外により良いものを作っていくべく、我々も一緒に参加しています。国内だけでなく、海外も含めて非住宅分野で我々の役目を果たしていきたいと考えています。
そして、残すところは空き家対策です。空き家については国も相当管理しているため、いかに空き家を再生できるか、リノベーションやリフォームも含め、ガーデンをつけて1つの価値ある住まい方作りを、我々がデジタルで提案しリアルで提供していきます。このようなビジネスモデルをしっかりと進めています。
2025年1月期通期業績予想・期末配当予想の修正
2025年1月期通期の業績予想です。いまだご不満のある方も大変多いかと思いますし、私も満足はしていません。
経営はマーケットが決めるものです。しかしそれを超えるように、ひるまず積極的に投資を行いながら、「投資なき成長はない、リスクなき成長はない」という考え方のもとにしっかりと進めます。
そのために、中間社員の研修だけでなく、上位15人ぐらいの幹部に対して長期にわたる研修を、積極的に、徹底して行っています。
企業は1つの目標に向かい組織と風土を作らなければなりません。この経営戦略がうまく合致し始めれば、成長できるのではないかと考えています。社長という肩書はさておき、私の目の黒いうちは、しっかりと判断できるトップとして支えてくれる幹部達と一緒にがんばっていきたいと考えています。
本当に残念ですが、配当金は5円となってしまいました。できるだけ早めに数字を発表した方がよいと考え、今回の判断に至りました。
販売促進・自社展示会の開催
最後にトピックスです。4,500平米の東京流通センターを貸し切り、第21回目となる自社展示会を行いました。タレントのヒロミさんにもお越しいただき、500名のお客さまの前で1時間ほど対談し、かなり盛り上がりました。
展示会にはリアルで3,000名の方々にお越しいただき、商品をご覧いただきました。素人の方は一切おらず、国内の業界の方々です。そしてWebからも2,000名の方々にご参加いただきました。
ショールーム関連・DX関連の取組み
続いて、冒頭でもお話しした、ショールームの展開です。JR品川駅の港南口から歩いて3分のところにある「品川グランドセントラルタワー」の2階にあります。
最近、近くを通りかかった方や、近隣にお住いの上場企業の社長が何人か訪ねてくださり、「タカショーさんはこんなところにショールームを出しているんだね」と、初めて声をかけられました。
これは嬉しくも、恥ずかしくも、情けなくもありました。タカショーの一番の欠点は、知られていないことです。したがって、知っていただくだけでずいぶん売上が増えていきます。ましてやこれだけの手を打っていますので、みなさまも初めて聞く話が多いと思いますが、その内容もどんどん変わっていっています。
スライド右側の「超高精細建築CGパース制作サービス『EXVIZTM』」は、外構の図面を描けるものです。なかなか2日、3日では出すことができませんので、我々はベトナムのハノイ工科大学などの優秀な大学と提携し、そこに社会人にも加わってもらいながら、図面を次々と描いています。
商品の取組み
潅水・散水関連では、2027年に横浜で「国際園芸博覧会」が開催されます。今後ものすごい勢いで緑が広がっていきますが、残念ながら「水やりは誰がやるの?」ということが非住宅分野の大きな問題です。
これは、ヨーロッパへ行くと全部解消されています。なぜかというと、世界中で自動潅水システムを製造・販売展開しているGARDENA社が1,000億円を売り上げているのです。
我々はその技術、商品、部品をいただき、マイスター制度でしっかりと指導しながら、メンテナンス、積算まで含めて日本で責任を持って行います。ここを中心として、さまざまなものを展開していこうと考えています。
また、ドローンショー・ジャパン社と技術提携によるアライアンスパートナー契約を結び、タカショーデジテックでドローンショー・ジャパン社のドローンを製作することになりました。
我々はイルミネーション、LED、それを制御するクラウドとプログラムなどを得意としていますので、それらをうまく利用します。ドローンはほんの一部の道具ですが、その裏にはソフトウェアがあります。
その部分で一緒に取り組み、メイドインジャパンを掲げ、積極的に展開していただいています。
高岡氏からのご挨拶
非常に長くなりましたが、本日はご清聴いただきありがとうございました。今期はもう半期も残っていませんが、社員全員で一生懸命、再来期や中期に向かい、がんばっていきます。
「成長」が我々の基本概念です。単に会社をダラダラ続けていくのであれば、上場してはいけないと思っています。上場したからには、成長しながら将来の利益をしっかり出していきたいと思っています。
本日も地元金融関係の方、証券関係の方にリアルでたくさんご来場いただいています。みなさまから非常に力の入ったご支援を賜っています。
我々はあえて本社を和歌山の海南に置いています。口だけではなく、地域に貢献できる企業として、世界中の業界に貢献できる企業として、また、日本の企業として新たなグローバル展開ができる企業として、展開したいと考えています。