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佐藤勉氏:2025年3月期第1四半期の決算説明会にご参加いただき、誠にありがとうございます。代表取締役兼社長執行役員の佐藤でございます。本日は、スライドに記載の3つの内容についてご説明します。

【連結】2025年3月期 第1四半期決算概況

はじめに、2025年3月期第1四半期の決算概況です。主力のエンジニア人材派遣事業が好調に推移したことから、前期に対し増収増益となりました。

売上高は85億2,800万円で前期比10.5パーセントの増加、営業利益は11億4,100万円で前期比73.2パーセントの増加、親会社株主に帰属する当期純利益は7億7,400万円で、前期比74.1パーセントの増加となっています。

通期業績予想に対する進捗率は、売上高が24.9パーセント、営業利益が33パーセント、親会社株主に帰属する当期純利益が33.5パーセントと順調に推移しています。上半期業績予想に対する進捗率も、スライドに記載のとおり順調な推移となっています。

【各社別】2025年3月期 第1四半期決算概況

各社別の決算概況です。フォーラムエンジニアリングは、売上高が85億2,300万円で前期比10.4パーセント増、営業利益は12億4,200万円で前期比81.2パーセント増となりました。

コグナビインディアは、売上高が500万円、営業損益がマイナス9,500万円となりました。各社別の内容については、この後詳しくご説明します。

【連結】税引前利益 前期との比較

税引前利益の前期比較です。派遣事業の稼働人数は295名増え、1億7,000万円の増加となりました。派遣単価も137円アップしており、2億6,400万円増加しています。さらに「コグナビ新卒」の成約数が69名増え、7,100万円増加しました。

国内販管費は経費の見直しを行い、1億7,500万円の利益増となっています。インド事業のマイナスなどはありますが、前年同期比で5億円の増益となりました。

cognavi Vision2026(中期経営計画)

中期経営計画である「cognavi Vision2026」の状況です。中期経営計画1期目の業績が好調に推移したことから、本年5月に中期経営計画2期目と3期目の計画数値を上方修正しました。この計画数値に変更はなく、2期目も順調に計画数値を超えるペースで推移しています。

【連結】2025年3月期 配当予想

2025年3月期の配当予想です。今期の配当は通期で42.5円を予想しており、変更はありません。

また、今期から中間配当を導入しています。中間配当は18円、期末配当は24.5円の予定です。

cognavi Vision2026 成長シナリオ

国内各事業サービスの状況をご説明します。まずは中期経営計画「cognavi Vision2026」の成長戦略についてです。

当社は5つの事業を展開していますが、前期から経営資源の選択と集中を行い、スライドに赤丸で記載の3つの事業に注力してきました。今期もこの戦略を継続していきます。

① 稼働人数

主力事業であるエンジニア人材派遣事業の「コグナビ派遣」についてご説明します。

まずは稼働人数です。第1四半期の実績は94名増加の4,374名となりました。今期の計画は4,700名稼動ですが、計画値に向けて順調なスタートを切っています。こちらは前期と同様、エンジニアの新規採用が計画どおりに進捗していることによるものです。

① エンジニア採用/退職

採用数と退職数です。第1四半期の採用数は、計画の240名に対して実績が231名となり、ほぼ計画どおりに推移しました。7月もすでに96名の採用ができており、8月、9月と先の月での採用予定数も順調に増えてきています。第2四半期の採用数も計画を超える見込みです。

退職数は計画を若干上回っていますが、スキルアップに連動する新給与制度が今期からスタートしていますので、下期から効果が出てくると見込んでいます。

①エンジニア採用戦略と、募集経路別の内訳

エンジニア採用戦略の具体的な方法についてです。前回の決算説明会で詳しくご説明したとおり、スライドに記載の5つの方法を取り入れています。

第1四半期の採用実績は290名となり、今期計画の1,019名採用に対して順調な進捗となっています。

① 稼働平均単価

平均単価の推移です。期初の平均単価から3ヶ月で30円アップし、第1四半期計画の3,996円からも31円高い実績となりました。要因は、採用を経験者のみにしたことやインフレ傾向の継続、人口減少による人手不足などと見ており、今期はこの傾向が続くと考えています。

① 有休取得日数

有休取得日数の推移です。今期も前期同様に100パーセント取得の22.3日で計画しています。第1四半期は7.1日の計画でしたが、実績は5.9日と下回って推移しました。この有休取得日数の減少が、第1四半期の営業利益増に影響を与えています。

年度後半に有休取得が計画より増えることが考えられますので、年度の営業利益計画は現時点では上方修正せずに推移を見ていきます。

② 主要KPI

コグナビ新卒事業の主要KPIについて、第1四半期の結果をご説明します。スライド右側に記載の成約数は220名となりました。前期の254名を超えるペースですが、今期計画の500名は若干下回るペースとなっています。

中央のグラフで示している登録会員数は6,041名で、今期計画の1万5,000名に向けて順調に推移しています。

左側のグラフで示しているのは、求人掲載企業数です。前期より増加しているものの、まだ少なく、新しく運用を始めた「コグフェス」への契約数増加と連携を図り、2026年卒の掲載企業数を増加させていきます。

② エンジニア職セミナー

エンジニア職セミナーにおける「コグナビ新卒」会員数の推移です。2026年卒の学生を対象とした会員数は、全機電系学生の38パーセントにあたる1万5,000名の計画どおりに進捗しています。

③ コグナビ転職

コグナビ転職事業についてご説明します。こちらは今期の注力事業ではなく、派遣社員からの転籍活動のみ行っています。転籍人数は第1四半期で22名となり、順調に推移しました。

④ コグナビカレッジ

コグナビカレッジ事業についてご説明します。コグナビカレッジにおける第1四半期の実績は62名となり、計画どおりに進捗しています。

今期の注力事業ではありませんが、来期からはコグナビ新卒事業と連携を図り、サービスを大学・企業ともに拡大していく予定です。

⑤ コグナビインディア

海外事業のコグナビインディアについてご説明します。インドでの事業は、日本での「コグナビ新卒」のビジネスモデルを、現在のインドにおける新卒の就職活動マーケットに合わせて作っています。

日本との大きな違いは、大学の就職部がコグナビのシステムを導入することにより、企業の求人と学生のマッチングに使えることです。日本ではできませんが、インドでは大学の就職部が課金対象になります。

⑤ 学生数の推移

インドでの学生会員数の推移です。7月末現時点で8万名を超え、順調に増加してきています。

⑤ 契約大学数の推移

インドにおいて大学の就職部が利用するコグナビシステムの導入数です。今期より18大学が導入を開始し、合計25大学の就職部が利用しています。就職部が管理する学生数は現在約1万9,000名です。

契約の課金体制としては、大学がコグナビシステムで管理する学生1人に対し、1,000円から1,500円をいただいています。スライド右側に記載のとおり、今期は4ヶ月合計で約3,026万円の契約となり、1大学当たり約137万円の実績ができています。

インドで営業対象になる大学数は7,000大学ありますので、営業体制の強化を急いでいきます。

⑤ 導入企業数の推移

契約企業数の推移です。今期より11企業が増え、合計19企業の利用実績となっています。今期7月までの契約金額は約1,010万円です。

インドでのターゲット企業は大手だけでも2万社を超えますので、こちらも急いで営業体制を強化していきます。

当社のサステナビリティに関する取組み

最後に、当社が行うESG活動を1つだけご説明します。今期からスタートした、インドでの短期学術交流プログラムについてです。

残念ながら今期分は決まってしまいましたが、多くの大学から当プログラムへ申し込みがありました。今期は、東海大学、東京理科大学、千葉工業大学、広島工業大学、崇城大学、慶應義塾大学の6大学の参加が決定しています。

これらの大学に在籍する10名の理工系の教授と32名の学生が参加することになりました。今日の時点では、東海大学の教授2人と学生5名がインドのSRM大学で交流プログラムを実践しています。

参加学生には、これからの日本のためにインドとの架け橋となる人材になってほしいと心から思っています。以上でご説明を終了します。ご清聴ありがとうございました。