アジェンダ
関谷幸男氏:みなさま、こんにちは。株式会社四電工社長の関谷です。平素は格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。本日は、2023年度の第2四半期決算についてご説明します。
資料の構成は、2023年度第2四半期の実績、2023年度業績予想、資本収益性向上への取り組み、トピックスとなっています。
経営成績(連結)
2023年度の第2四半期実績についてご説明します。第2四半期までの事業環境は、設備投資や公共投資に持ち直しの動きがみられるなど、受注環境は比較的良好でした。一方で、資機材の価格上昇や調達遅延などにより、受注判断や工事原価、工事進捗への影響に留意が必要な状況にありました。
このような中で、受注高は高水準であった前年同期を上回ることができました。売上高と利益については、資機材の安定調達や徹底した原価管理などにより、増収増益となりました。
具体的には、受注高は541億円で前年同期比56億円増、売上高は410億円で22億円増、営業利益は30億円で15億円増、経常利益は32億円で15億円増、親会社株主に帰属する四半期純利益は21億円で10億円増となりました。
連結業績の開示を始めた2000年度以降で、受注高、営業利益、四半期純利益は過去最高となり、売上高と経常利益は一昨年に次ぐ過去2番目に高い水準となっています。
売上高増減要因(連結)
売上高増減要因についてご説明します。スライドのグラフのブルーの部分が増加要因で、グレーの部分が減少要因を示しています。グラフのとおり、すべての工事で増加し、22億円の増収となりました。
受注高の推移(単体)
四電工単体の業績についてご説明します。初めに、受注高です。受注高は、前年同期と比べて52億円増加の468億円となりました。大型工事の受注が寄与し、過去最高の受注高を確保しています。工事種類別では主に情報通信工事が増加し、地域別では四国と首都圏が増加しました。
売上高の推移(単体)
売上高の推移です。資機材の安定調達やきめ細かな工程管理などにより、大型工事の進捗が堅調でした。その結果、売上高は前年同期と比べ19億円増加の335億円となりました。工事種類別ではほぼすべての工事が増加し、地域別では主に四国で増加しています。
繰越工事高の推移(単体)
第3四半期以降の収益に寄与する繰越工事高についてご説明します。前年同期と比べ45億円増加し、過去最高水準の611億円となりました。工事種類別では主に電気・計装工事、情報通信工事が増加し、地域別ではすべての地域で増加しました。
財政状態(連結)
連結の財政状態です。前年度末に比べ、資産は受取手形・完成工事未収入金等の減少などにより、37億円減の933億円となりました。負債は支払手形・工事未払金等の減少などにより、61億円減の350億円です。
純資産は四半期純利益の計上などにより、23億円増の582億円となりました。これにより、自己資本比率は前年度末より4.9ポイント増加の62.4パーセントとなりました。
施工物件情報
こちらのスライドは、2023年度第2四半期の主な完成物件です。
業績予想
2023年度業績予想についてご説明します。通期の業績予想は、第3四半期以降の工事の進捗を見極める観点から、今年4月に公表した業績予想からの変更はありません。
具体的には、連結で売上高970億円、営業利益55億円、経常利益60億円、親会社株主に帰属する当期純利益39億円を予想しています。単体では、売上高820億円、営業利益34億円、経常利益41億円、当期純利益28億円を見込んでいます。
資本収益性向上への取り組み
資本収益性向上への取り組みについてご説明します。当社は本年8月31日付で「資本収益性の向上に向けた取り組みについて」と題した資料を当社Webサイトにて公表しました。
当社の資本収益性の向上に向けた基本方針としては、ROEの向上にフォーカスした取り組みを進めることで、利益の持続的な伸長を図るとともに、株主還元の充実等により適正な資本構成を実現していくこととしています。
これらを実現するために、利益拡大に向けては、「中期経営指針2025」に掲げる重点課題に精力的に取り組むこととしています。
資本構成の適正化に向けては、連結配当性向について、従来の「30パーセント以上」から「40パーセント以上」に引き上げを行い、株主のみなさまに適切に利益を還元していきます。
株主還元
これに伴い、2023年度の配当予想については、8月31日に修正公表したとおり、4月に公表した年間配当金100円から120円に変更しています。前期と比較しますと、年間配当金90円から30円の増配となり、2023年度の連結配当性向は業績予想ベースで48.5パーセントとなる見込みです。
統合報告書
この度、「統合報告書2023」を発行しました。経営戦略や財務情報、非財務情報などを統合的に取りまとめていますので、当社をご理解いただく上での一助となれば幸いです。今後とも開示情報の充実を通じて、ステークホルダーのみなさまとの対話促進を図ることで、さらなる企業価値の向上に努めていきます。
トピックス
2023年度第2四半期のトピックスです。
トピックス
こちらもお時間のある時にご覧ください。
ご清聴いただき誠にありがとうございました。今後とも四電工グループをご愛顧くださいますよう、よろしくお願いします。