目次

原田淳氏:株主、投資家のみなさま、ご視聴ありがとうございます。この4月より社長に就任しました、博展の原田です。前任の田口が大切に育ててきた会社を、さらに発展させるべくがんばります。よろしくお願いします。

それでは、2023年3月期の決算報告を始めます。目次はご覧のとおりです。

通期業績

最初に、決算概要として全体のサマリーをお伝えします。2023年3月期の通期業績は、過去最高の売上高、営業利益を達成しました。中期的な成長に向けて順調に進捗しています。

全社経営関連

Purpose(パーパス)の制定についてです。これまでの経営理念とVisionをPurposeとして統合し、刷新しました。4月から「人と社会のコミュニケーションにココロを通わせ、未来へつなげる原動力をつくる。」というPurposeのもと、全社で活動していきます。

事業戦略関連(事業トピックス)

事業戦略関連の事業トピックスについてです。まず、社員一同のがんばりにより、事業ユニット戦略における全カテゴリーで計画を達成しました。

また、かねてから報告していたゼロ・エミッション型イベントの提供について、サステナビリティ推進のため、イベントのサービス商品化を完了し、販売促進に向けて注力しています。

人材開発・経営基盤関連

人材開発・経営基盤関連では、人材開発関連の重要施策として、人事部門が各部門と連携し、評価者の支援や目標設計、マネジメントを行う際のサポートを開始しました。

また、社内ITシステムの最適化プロジェクト、サステナビリティ委員会の設置等々、事業運営の基盤をさらによいものにしていく施策を講じています。

決算概要は以上のとおりです。

連結PL(通期)

続いて、業績と経営指標についてです。先ほどお話ししたとおり、2023年3月期は売上高、営業利益ともに過去最高を更新しました。売上高は139億4,300万円、営業利益は7億3,900万円、当期純利益は5億5,300万円という結果になりました。

連結PL(通期)

こちらのスライドは、それぞれの指標の経年推移です。

商材別売上高(通期)

商材別のシェアはご覧のとおりです。売上高約139億円のうち、リアルイベントが105億円を占め、前期比62.9パーセント増と大きく伸長しました。現場でも、コロナ禍からの回復が本当に進んできていることを実感しています。また、デジタル分野は約15億円、商環境分野は約17億円という結果になっています。

商材別売上高(四半期別 売上高推移)

商材別売上の経年推移です。リアルイベント分野の売上額が全体業績をけん引しており、特に下半期の業績は非常に大きな伸びを示しています。

リアルイベント分野

商材別で詳しく見ると、先ほどからお伝えしているように、リアルイベント分野が大きく伸びています。特に第4四半期は、大型の商談会やプライベートイベント領域の受注が大きく進捗しました。

展示会の出展については、年間を通じてしっかり需要が回復していることを実感しています。

デジタル分野

デジタル分野の実績についてです。リアルと同時開催のハイブリッドのサービスについては、先ほどのリアルイベント分野に含まれているため、デジタル単体での売上となりますが、こちらの業績は売上高14億8,700万円となりました。

引き続き、リアルも含めたハイブリッド、オンラインイベントの納品は好調であり、大型案件も複数件出てきています。商材としても非常に好調ですので、今後も強化していきたいと思っています。

商環境分野

商環境分野の売上高は16億9,600万円となり、前年より下がりました。リアルのイベントがコロナ禍から急激に戻ってきたため、そこに対して大急ぎでリソースを集中したことが大きな要因です。今後は、2023年12月期やその先の中長期に向けて、商環境分野の活動に注力していきます。大きな受注も進んでおり、これからもっと成長させていきたいと思っています。

外注費並びに外注比率(四半期別 推移)

ここからは費用に関する指標です。まず、変動原価の大部分を占める外注費とその比率についてです。外注比率は我々としても非常に注力して見ており、売上規模の拡大や物価高騰の影響もありますが、約60パーセントを上限に抑えることができました。コロナ禍以前の比率よりも低い値となっていますが、内製化の生産性を上げることや、外注費のコントロール指標が以前より進んでいると言えます。

費用構成(四半期別 推移)

外注原価以外の費用構成です。中長期に向けて投資を強化しており、その額はコロナ禍以前よりも増強されています。我々も人的資本強化のために人件費および人材に関わる投資に注力し、より強化していきたいと思っています。また、社内の業務効率化に対する投資も積極化し、将来の成長につなげていきたいと思います。

貸借対照表

対借対照表についてです。ここまでご説明した2023年3月期の業績を経て、純資産が前年同期比で2億4,700万円増え、合計で19億9,100万円となっています。引き続き、会社としての収益性・収益力をしっかり高め、今後も財務基盤の強化を計画的に図っていきます。

受注高(四半期別 推移)

ここからは、営業活動に関する重要指標を見ていきます。まず、大事な受注高です。営業活動を積極化した結果、この第4四半期の受注高は、50億3,300万円と第3四半期から大きく回復しています。もちろん当期内の大型案件の受注もありましたが、次期の案件受注も促進されました。2023年12月期に向けて、よい傾向が出てきています。

受注残高(四半期別 推移)

受注残高です。我々は受注高と同じくらい受注残高も大事にしています。先ほどのご説明と同様、第4四半期の受注活動は大きく進んで受注残高も非常に伸びており、金額としては38億300万円となっています。

こちらも第4四半期終了時点の数値としては、コロナ禍以前の水準を上回っています。このことからも、先ほどの受注高と併せて、2023年12月期は良好なスタートが切れていると言えます。

顧客数・顧客単価(通期 推移)

顧客数・顧客単価です。我々はお客さまにより深く入り込み、お客さまのブランド価値・市場価値を上げていくことをメインのビジョンとしています。そのため、顧客数・顧客単価の両方を伸ばすことに向けて、全社を挙げて努力しています。

数字としては、顧客数は645社、顧客単価は2,048万円とともに伸びており、順調です。お客さまの取引額をさらに大きくするとともに、貢献できる数を増やしていきたいと思っています。

指名受注売上高・リピート受注売上高(通期 推移)

指名受注売上高・リピート受注売上高です。指名受注売上高は約95億円、指名受注比率は約72パーセント、リピート受注売上高は約98億円、リピート比率は約74パーセントとなりました。どちらの指標も、我々が過去に行った仕事を再度評価してもらうという意味では、非常に重要視している数字です。

また、指名受注率・リピート率はどちらも70パーセント以上と、高い値を維持できています。これは、今までの努力がお客さまの信頼につながっており、お客さまの信頼を獲得できているためだと考えています。

2023年3月期 中期経営計画の進捗と要因のまとめ

中期経営計画の進捗状況です。スライドに示したとおり、2022年6月公表の中期経営計画における今期の業績目標は達成しています。コロナ禍からの完全な回復の年となったことに加え、前期より継続している事業ユニット戦略という営業活動が本格的に効果を出し始めたのだと思っています。来期に向けても、非常によい状況となっています。当然、より大きく成長するための課題はたくさんありますが、とてもよい結果だったと認識しています。

全社経営関連

事業トピックスの紹介です。まず、非常に重要なトピックスからご説明します。我々は、中長期の成長に向けてPurposeを制定しました。ただ、これにより、今までと何かが大きく変わるということではありません。

これまで大事にしてきたことに加えて、我々の独自性として何を具体的に磨いていくのか、社会に対してどのような価値を発揮していくのかを、よりわかりやすく表現し、これから生まれてくるであろう事業活動も含めて、あらゆる事業活動の判断基準にしたり、成長の指針とするために制定しました。

このPurposeは社員を巻き込んで策定しており、今後は、より実際の現場の活動につなげていきます。

Purpose

具体的なPurposeの内容はこちらです。「人と社会のコミュニケーションにココロを通わせ、未来へつなげる原動力をつくる。」このPurposeを実践するべく、全社一丸となってがんばっていきたいと思っています。

Purpose が示すこと

このPurposeが示すこととしては、「人と人」「人と社会」のコミュニケーションをテーマに、関わる人のココロを動かし、より社会に影響を与えることを活動の指針としています。また、その活動を通じて社会にポジティブな変化を起こすことや、経済を活性化することなどを社会的な価値として定めています。ただ施策を実行するだけではなく、その効果まで大事にすることを目指しています。

現在はイベントなどのリアルな体験がそのフィールドの中心になっていますが、今後はこのPurposeのもと、事業活動の幅をさらに広げていきたいと思っています。

事業戦略関連

続いてのトピックスは、事業ユニット戦略の成果です。先ほど、業績のご説明にて計画達成をご報告しましたが、事業ユニット戦略では、現在活動しているすべてのユニットの全カテゴリーで計画を達成しました。

現在は、事業の柱になっているユニットに加えて、新規事業として進めている「中小規模展示会出展領域」も高い成長性で進めています。したがって、全体の事業戦略が成功していると言えます。

事業戦略関連

ゼロ・エミッション型イベント推進のご紹介です。かねてからサステナビリティに注力していることはみなさまにもご紹介してきましたが、このたび、ゼロ・エミッション型イベントを、お客さまに提供できるサービスとして形式化しました。これからはその提案・販売促進に向けて注力していきたいと思っています。

すでに昨期からお客さまへの納品が始まっています。また、自社で主催している「サステナブル・ブランド国際会議」でも実践しており、実績も増えています。

人材開発・経営基盤 戦略関連

ここからは、人材開発や経営基盤などの組織面のトピックスになります。まず、人事部門による各部門社員の目標設計・運用部門の支援開始の報告です。この施策は、先ほどもお伝えしたように、人事部門の担当者が各部門のマネージャーと連携し、事業や現場の目標設計や部門課題の検討などをともに進めていくというものです。

当社では、かねてから「人を育てること」を最重要課題として捉えており、こちらもそのさまざまな施策のうちの1つです。さらに注力していきたいと思います。

人材開発・経営基盤 戦略関連

人だけではなく、システム環境への投資も行っていきます。事業規模の急速な拡大に伴い、ITの環境やシステムが複雑化しています。今一度このタイミングで全体を見直し、最適化を図るプロジェクトを開始しました。業務効率を高めてコストを抑え、さらに市場の期待に応えることに注力していきたいと考えています。

人材開発・経営基盤 戦略関連

サステナビリティ委員会設置のご報告です。私が委員長を担当し、環境対応や人材育成、そして組織経営の観点から、サステナビリティを本格的に推進していきます。業界に対して、サステナビリティの面からもリーダーシップを発揮できるように取り組んでいきます。

2023年3月期 通期の事業トピックスのまとめ

トピックスの最後に、通期1年の事業トピックスをスライドにまとめています。1つずつの振り返りは割愛しますが、当年度もさまざまな取り組みの実施やその成果をご報告できました。中期的な成長に向け、活発に活動できたと認識しています。今後もさらにみなさまによい活動報告ができるよう、がんばっていきます。

Purposeの実現

中長期の成長に向けた方針についてご報告します。当社は中期経営計画を立てて発表していますが、まず、その位置付けについてあらためてご説明します。

本日はPurposeの制定についてご説明しましたが、当社はこのPurpose実現のために、中長期で大きく成長していくことを目指しています。事業の規模、質、そしてそこで働く人材の価値をさらに高め、世の中に与えられる影響力をより大きくしていきたいと思っています。

その前提のもと、Purpose実現に向かう手前の目標として、中期目標を定めています。まずは今の事業フィールドで、その価値や市場からの支持を確立すること、圧倒的に強くなっていくことを目的としています。

2025年12月期の経営目標とその達成戦略

「独自の価値を持つCommunication Designをチームで確立し、市場の支持と共感を得て、博展のファンをつくる。」が当社の中期目標です。ユニット制に代表されるように、それぞれが向かっていく市場に向けて圧倒的な位置を築きたいと考えています。まずは今できているサービスの質をさらに上げ、顧客の市場の期待に応えていきたいです。

そのために、大きく2つの戦略領域を定めています。1つは、スライドの左側に示している「お客さまへの価値提供をどのように高めるか」ということです。今、体験の価値を追究し、ゼロ・エミッション型のイベントを提供したり、マーケティングを強化したりしています。そのようなことに向けて全社一丸となり、体験の価値を証明するべくがんばっていきます。

もう1つは、スライドの右側に示している、人や組織に対する領域です。魅力ある事業を創造することで、魅力ある人材が育ちます。魅力ある人材が育つことで、魅力ある事業が創造できます。そのような考えを企業の成長戦略の基盤として進めています。これらのことを進めて企業と人を成長させ、然るべき経営成果につなげていきたいと考えています。

近日中に、業績や経営指標を含めた詳細な中期経営計画をみなさまに発表しますので、少しお待ちください。

以上が2023年3月期通期の決算説明となります。当社の魅力や我々がどこに向かっていくのか、何を大事にしていきたいかということを、これからさらに丁寧にみなさまに伝えていきたいと思いますので、よろしくお願いします。