2023年3月期第3四半期 決算概要
高橋雅彦氏:ミアヘルサホールディングス株式会社の財務を担当している高橋です。2023年3月期第3四半期の決算についてご説明します。
売上高は約165億3,300万円で、前期比18.3パーセントの増収になりました。前年のグループ会社化によるライフサポートの売上高が寄与しています。
営業利益は前期比74.6パーセントの減益です。要因としては2つあり、1つ目は介護事業におけるコロナ禍の影響です通所介護、いわゆるデイサービスの利用者減少、サービス付き高齢者向け住宅の入居者減少により、営業損失が出ています。2つ目は、医薬事業における調剤報酬改定と薬価改定の影響による利益率の低下です。
セグメント売上高・セグメント利益(前年同期比)
セグメント別の売上高およびセグメント利益について一覧にまとめています。セグメントごとの業績は、次のスライドよりご説明します。
2023年3月期3Q 医薬事業(前年同期比)
医薬事業の内容についてご説明します。処方箋枚数は前年同期比8.7パーセントのプラスとなりました。こちらは、2021年12月と2022年5月に開設した新規店舗による効果と、既存店舗がコロナ禍から回復傾向にあることが関係しています。
処方箋単価が前年同期比で4.5パーセント減少したのは、薬価改定により薬剤量の単価が下がったことが大きな要因です。また、昨年5月に開設した新規店舗における先行コストにより、残念ながら営業利益が若干の減益となりました。
2023年3月期3Q 医薬事業(四半期推移)
2023年3月期の医薬事業における処方箋枚数、処方箋単価の四半期ごとの推移です。
スライド上部の棒グラフは処方箋枚数の推移を示しています。第3四半期に関しては、3ヶ月単位の数字ではありますが、前年の同四半期と比べて1万2,707枚増えています。このうち、新規店舗による効果が1万1,547枚です。既存店舗についても徐々に回復してきています。
スライド下部の折れ線グラフは3ヶ月ごとの処方箋単価の推移を示しています。残念ながら、前年同四半期と比べると600円ダウンしていますが、1万4,000円台の処方箋単価は維持しています。
2023年3月期3Q 介護事業(前年同期比)
介護事業についてご説明します。売上高は前期比2.0パーセントの増収、営業利益はマイナス1億800万円で大幅な減益となっています。
大きな要因は2つあります。1点目が通所介護、いわゆるデイサービスの利用者数が、前年同期比で8.9パーセントの減少となったことです。
2点目がサービス付き高齢者向け住宅の入居率が前年同期比で3.8ポイント低下したことです。前年同期の入居率94.9パーセントに対し、当期の9ヶ月間累計の入居率が91.1パーセントとなっています。
また、2021年9月に開設したホスピスの利用者数は増加しているものの、ホスピスの看護師等の採用コストの増加により減益となっています。
2023年3月期3Q 介護事業(四半期推移)
主なKPIである、デイサービスの利用者数の推移およびサービス付き高齢者向け住宅の入居率の推移についてご説明します。どちらも3ヶ月ごとの推移となります。2023年3月期のデイサービスの利用者は、前年同四半期と比べ2,810名減少となっています。
サービス付き高齢者向け住宅の入居率は、前年同四半期は95.2パーセントでしたが、今第3四半期は89.5パーセントと、残念ながら5.7ポイントの下げとなっています。
大きな要因は、1点目が入居者の逝去等による入居者数の減少、2点目が新型コロナウイルスの影響によって入居促進が図れず、前年同期比で大幅に入居率が減少したことです。
2023年3月期3Q 保育事業(前年同期比)
保育事業についてご説明します。売上高は前期比52.4パーセント、営業利益は前期比8.7パーセントの増収増益となりました。園児数は前年同期比35.5パーセントの増加となりました。こちらはグループ化したライフサポートの園児数・児童数の増加が寄与しています。併せて、昨年、一昨年と開設した認可保育園の園児数の増加が寄与しています。
セグメント利益率については、前年同期比1.9パーセントのダウンとなっています。ミアヘルサの既存保育園の園児数の減少と、ライフサポートの収支改善が途上であるためです。
なお、運営事業所数は、4事業所増加しています。
2023年3月期3Q 保育事業(四半期推移)
保育事業の主なKPIである園児数の推移についてです。園児数は、前年四半期と比べて268名増加しています。
2023年3月期3Q 対業績予想(11/9公表)比較
連結業績予想の達成度について、ご説明します。
昨年11月9日、第2四半期の状況をご説明した時に修正した業績予想に対しての進捗をお伝えします。
売上高は業績予想どおりに推移していますが、営業利益、経常利益、四半期純利益については業績予想で示したものに対して、進捗がやや遅れています。大きな要因としては、先ほどセグメント別の説明でもお話ししたように、介護事業の減益幅が大きいことが挙げられます。
特別損失については、ライフサポートにおいて、グループ会社化する以前の時間外手当の追加支給をすでに計上しています。併せてミアヘルサにおいては、2月にデイサービスの不採算事業所を閉鎖する予定のため、減損損失を計上しています。
2023年3月期 業績予想(11/9公表)達成状況
業績予想の達成状況に対して、第4四半期はどのように取り組んでいくかについてご説明します。それぞれの事業ごとに業績達成のポイントをお話しします。
医薬事業については、インフルエンザ・花粉症等の季節性の疾患の流行による処方箋枚数の増加を予想しています。処方箋枚数を増加させ、売上金額を確保していきたいと思います。
介護事業については、ホスピスの看護師等を確保できているため、今後利用者の受入れを促進し、増加させていきたいと考えています。また、通所介護であるデイサービスの利用者の増加、回復を見込んでいます。併せて、サービス付き高齢者向け住宅の入居促進を進めているため、入居率の回復を見込んでいます。
保育事業については、ライフサポートの保育園における収益性向上を着実に進めていきたいと思います。また、ミアヘルサの既存保育園の園児数についても増加しているため、これらに十分に対応していきたいと思っています。
特別利益ですが、2023年4月開園予定の新規保育園について、ミアヘルサで2園、ライフサポートで1園の計3園の開設に伴う施設補助金を計上する予定のため、当期純利益は特別利益により押し上げるかたちになっています。
2023年3月期 業績予想(11/9公表)(四半期毎)
2023年3月期の四半期ごとの実績および最終業績予想に対する進捗について、表を記載していますのでご確認ください。
主な経営指標の推移 (2023年3月期)
主な経営指標の推移として、ミアヘルサ株式会社時代の第35期からホールディングスになった第2期までの5年間について記載していますので、ご確認をお願いします。
以上で、第3四半期の業績についてのご説明といたします。ありがとうございました。