木南陽介氏:みなさまおはようございます。木南です。本日もご参加ありがとうございます。それではただいまから、2020年3月期第2四半期の決算説明会を行います。
本日前半は私から事業の業績と個別の事業進捗を報告します。後半は、同席した技術責任者であるCTOの小川から、由利本荘市沖の洋上風力事業について、技術的な側面から進捗を報告したいと思っています。
こちらの表紙の写真は、当社が開発を進めています由利本荘市沖の様子です。この海の沖に風車をつくりたいということで日々準備を進めています。
2020年3月期 第2四半期累計連結決算のポイント
まず、本上期決算のポイントからご説明します。
1つ目は、2020年3月期通期業績予想を上方修正したというご報告です。上期の業績が順調であったこと、それから個別の事業及び下期の着工予定の進捗が順調であったため、上方修正にいたりました。詳細はのちほどご紹介します。
2つ目は、期初から予定していた御前崎バイオマス、そして人吉ソーラーの最終投資決定が近づいているということ、それに加え、もともと来期に予定していた石巻バイオマスについて、今期中に最終投資決定ができる見通しがたったというご報告です。
3つ目は洋上風力事業についてです。環境アセスメントが順調に進捗しています。準備書の縦覧まで至ったというご報告です。
連結売上高及びEBITDAの前期比
まず1点目、業績についてです。
上期業績は、売上高が前期比33.1パーセント増で約88億円となりました。EBITDAは前期比44.5パーセント増の約49億円となっています。いずれも高い成長率を実現することができました。
2020年3月期 第2四半期 連結決算ハイライト
各段階利益を含めた実績がこちらです。売上高、EBITDAはご報告のとおりですが、営業利益は約32億円、経常利益は約20億円、当期純利益は約14億円となっています。
太陽光発電所の運転開始が相次いだこと、それから上期に徳島津田バイオマスに関する事業開発報酬の計上ができたといった要因で、前期比でプラスとなっています。
2020年3月期連結業績予想の上方修正
こちらが冒頭でお話しした業績予想の修正の件です。
要因は非常にシンプルです。2点ありますが、1点目は石巻バイオマスの開発が順調に進み、早期化ができたということです。今期中に最終投資決定ができると同時に、事業開発報酬の計上の見通しが立ちました。
2点目は、軽米東ソーラー事業の連結が早期化できたので、段階取得差益などの計上の影響もあったということです。
売上高が192億円、EBITDAは初めて100億円を超え108億円、営業利益が67億円、経常利益が41億円、当期純利益が33億円を見込んでいます。
軽米東ソーラー事業(80.8 MW)の工事進捗
7ページから、事業についてご紹介します。
まずソーラー事業です。スライドの写真が軽米東ソーラーです。見ていただいたとおり、飛び地にはなっていますが、青いところが太陽光パネルです。長い工事がようやく終わって完成となりました。2019年12月に竣工を迎えます。同時に連結化を予定しています。
発電の規模は80.8メガワットです。当社で開発してきた(ソーラー発電施設の)なかでは最大の規模です。こちらが稼働した場合の想定売上高は約31億円、想定EBITDAは約25億円となります。
推進中事業の状況: 人吉ソーラー事業(20.8 MW)の開発進捗
8ページはこれから着工するソーラー事業です。熊本県の人吉市で開発しています。こちらは電源接続案件募集プロセスに該当していた事業です。
そのためここまで時間がかかりました。募集プロセスに約2年ほど要していましたが、ようやく完了し、着工のめどが立ったということです。
運転開始期限の3年ルールが適用される事業なので、売電の期間、つまりFIT期間は18年8ヶ月を見込んでいます。
また、工事も系統接続の事業に4年ほどかかる見通しです。念のためご説明しておきます。
台風第15号による富津ソーラー(40.4 MW*1)への影響
それから、ソーラー事業に関して少しだけ追加でご報告します。
この夏は非常に大きな台風がたくさん到来し、日本を大変苦しめたということでした。被災されたみなさまには、心よりお見舞い申し上げたいと思います。
当社の発電所についても非常に心配しました。まず9月の台風第15号の影響ですが、結果として大きな影響はありませんでした。
千葉県の送電網に非常に大きな影響があったことはみなさまも報道でご存知だと思いますが、当社の発電所にも受電に関して影響があって2日ほど停止しましたが、復電後、すぐに運転を再開できました。
設備については、風速40メートルに近い風が千葉であり、飛来物でパネルが若干破損しました。約400枚ほどパネルが破損しましたが、売電には大きな影響はありませんでした。また、発生した被害も保険ですべてカバーできています。
台風第19号による影響
続いて、台風第19号の影響です。ご記憶に新しいと思いますが、非常に大型で各地に豪雨をもたらした台風でした。
スライドの地図にあるとおり、11ヶ所の発電所が暴風域に入っていました。ただ、結果としていずれの発電所にも特段の被害はなく、運転停止もなかったということをこの場を借りてご報告したいと思います。
弊社の発電所の設計はIn-houseでエンジニアを抱えているので、このチームで検証をして、一定の安全を見て設計しています。
大きな天災が起こるたびに影響がないか確認していますが、年々安全についての自信を深めており、台風第19号でも被害がなくて非常に安心しています。
ソーラー事業については以上です。
苅田バイオマス事業(75.0 MW)の工事進捗
続きまして、バイオマス事業についてお話しします。まず、既に工事に着手している苅田バイオマス事業の件です。
スライドの左上の写真が、燃料タンクの工事中の写真です。これを3つ作る予定です。1個目がようやく完成し、2個目、3個目に着手しています。
タービン棟基礎工事もようやく始まりました。運転開始は2021年6月なので、まだしばらく先です。発電を開始しますと、想定売上高が130億円程度、想定EBITDAが50億円程度の事業になる見込みです。
推進中事業の状況: 御前崎港バイオマス事業(75.0 MW)の開発進捗
続いて、御前崎港バイオマス事業の進捗です。こちらは、近日中の最終投資決定(FID)を計画しています。
進捗をご報告しますと、ボイラーやタービンなどの設備の確保及びEPCの確保は完了しました。加えて燃料調達も完了しています。許認可の取得手続きもすべて完了しています。
一番最後に、レンダーからのコミットメントレターを取得見込みになっていまして、ここが整って近日融資契約を締結します。また、こちらも最終決定した場合にはご報告したいと思っています。
バイオマス発電事業は以上です。
再エネ海域利用法*1に基づく事業者選定までのプロセス概要
続きまして、洋上風力発電事業のご報告です。2019年7月30日に、当社が開発を進めていた由利本荘市沖が有望区域として国から指定されたというご報告を、以前させていただいたかと思います。
そのあと、協議会における調整と国による詳細調査が進行中です。協議会の情報については、10月の頭頃に第1回目が開催されたということが発表されています。順調に促進区域について進捗していると認識しています。
秋田県由利本荘市における大型洋上風力発電事業の開発
事業者として進めている開発の内容についてご報告します。黄色い枠内が進捗している内容です。
1点目として、海域調査は2019年夏に第3期の海底地盤調査を終了しました。海底地盤の状況がより一層深くわかり、これを大型サイトの設計に活用する準備ができたということです。このあたりのお話はのちほど小川からもご報告します。
また、EPCや設計に関連する事項についても進捗しています。具体的な中身についてお話ししづらい部分がありますが、設計を含めて順調であるとご報告します。
秋田県由利本荘市における大型洋上風力発電事業の開発
先ほど申し上げた環境影響調査です。約1年間現地調査をしまして、それが終わりました。調査内容をふまえて準備書を作成し、この縦覧がようやくできました。由利本荘市と隣の市も含めた関係3市で開催した法定説明会が終わりました。地元の方のご理解を深めていただいている状況です。
環境アセスメントの準備書*1に関する説明会の実施
私どもは常にこのような環境アセスメントの会合を開催しているのですが、どのようなものか少しご紹介させていただくと、大きなホールなどをお借りして、調査結果を分析して、環境影響の有無について自分たちの見識を持ってご報告する場です。今回は非常に影響範囲が広いので、3市にまたがってご報告会を開催しました。
スライド右側の枠内に書いていますが、地元の方のご関心は主に騒音と景観への影響であったため、景観についても騒音についても非常にたくさんの観測ポイントを設置し、それぞれ調査して分析しました。
結果としては、各種の指針や基準を満たすということがわかりました。総合的に適正であるため、当社もこの事業に自信を持ちましたし、自信を持って地域の方にご説明することができました。2020年夏頃に準備書手続完了の見込みです。
実際には、具体的にサイトの設計をしないと環境影響の調査ができないということです。具体的な設計ができているので、(風車を)何本どこに建てるかも想定できるため、(準備書手続が)完了するということです。以上のような進捗であるとご理解いただければと思います。洋上風力については以上です。
海外拠点の設置
海外(拠点)について1点だけご報告します。以前も、国内で培ってきた太陽光事業、バイオマス事業、洋上風力などのノウハウを用いて、おもにアジア域で開発をしていきたいとご報告していたと思います。
その後も、実はたくさんの開発の検討を進めていますが、やはりアジア地域(の開発検討)が多いので、シンガポールに拠点をつくろうということで、このたび事業所を開設しました。シンガポールからアジア全域の開発を統括していきたいと考えています。
それから、開発がより具体化しているベトナムについてです。ベトナムでは風力や太陽光を検討しているのですが、これについてはホーチミン市に駐在員事務所を開設して、より具体的な開発体制をつくりたいと思っています。
開発チームは現在16名に拡大しました。当社の技術チームも一体となって現場で開発を進めています。一定の段階に来たところで、みなさまにもご報告したいと思っています。
以上、私から全体の業績と各事業の進捗の概要でした。このあとは、当社の技術チーム責任者である小川から、洋上風力発電のエンジニアリングについてお話しさせていただきたいと思います。
小川は2012年に当社に参画していますが、そこから約7、8年間、当社がご紹介している発電所の初期のところから、バイオマス事業、そして巨大洋上風力事業まで、すべての発電所のエンジニアリングにリーダーとして関わってきた者でございます。
これからの再生可能エネルギー事業では、コストの面も含めてですが、エンジニアリングの競争力がとても大事だと思っていまして、当社ではこのチームの強化を図っています。
当社も一定の競争力を持ってきたと自負しているのですが、責任者から少し、洋上風力発電のエンジニアリングについてご報告させていただき、当社の考え方も知っていただければということで、このあとは小川から説明します。
CTOのご紹介
小川知一氏:CTOの小川と申します。よろしくお願いします。レノバの技術を統括している者です。
私はいろいろなところからよくプレッシャーを受けるのですが、今日この場で初めて決算説明会でお話しさせていただくにあたり、事前に木南から「(スピーカー切り替えのタイミングで)アイスブレイクしてくれ」という難しい要望がありました。
私は技術を統括していますが、そのような(アイスブレイクの)技術はまったく持ち合わせていないので今の今まで悩んでいたのですが、スルーさせていただき、自分の本当の技術の話をします。そこについては自信を持っています。よろしくお願いします。それから、由利本荘市沖の洋上風力のエンジニアリングについてお話をしますが、レノバのエンジニアリングの進め方についてもお話しできればと思っています。
最初に、誠に恐縮ですが、私自身について簡単にご説明します。CTOとして、レノバのエンジニアリングを統括しています。私はこのエンジニアリングという言葉にとてもこだわりを持っています。
とくに、エンジニアリングという言葉とサイエンスという言葉は区別して使いたいと思っています。サイエンスの科学者は、理論を発見したり、知るということがミッションなのですが、当社のエンジニアは、新しいことを創造したり、実行することがミッションだと思っているというところが違いだと思っています。
ここに書いてありますとおり、私自身はもともとプロジェクトマネジメントの分野でPh.Dを取得しています。その前は建築構造を専門としていて、前職は竹中工務店にて構造設計、施工管理、環境エンジニアリングなどを行っており、常に現場の最前線にいたという認識でいます。
とくに構造設計・施工管理に関しては超高層が専門だったのですが、今取り組んでいる由利本荘市沖の洋上風力もまさに超高層だと思っていまして、同じような感覚で仕事しています。
先ほど木南から紹介があったとおり、(入社は)2012年でもう8年近く前なのですが、入社して以来ずっとプロジェクトに直に関与するスタンスをとっており、現場感を大事にしながら意思決定を行っています。
エンジニアリングを通じた由利本荘市沖洋上風力事業の取り組み
由利本荘市沖洋上風力事業の遂行にあたり、大きく次の3つについて意識しながら進めています。世界最大級の洋上風力発電所を実現すること、開発および建設の工程を短縮して運転開始を早期に実現すること、コストイノベーションを実現してLCOE(Levelized Cost of Electricity 均等化発電原価)の最小化を目指すことで、つまり、巨大なサイトをスピーディに低コストで作ることを目指しています。
洋上風力技術/エンジニアリング面での開発力
そのための体制として、私自身の総指揮のもと、In-houseのエンジニアを抱えています。私を含めて、彼らが工事スコープ・工程・コスト・品質・リスクをマネジメントできる体制としています。
現在はIn-houseのエンジニアがすでに30名以上いる状況でして、技術要素として、洋上風力ですと、風況解析であったり風車・基礎の設計、海工事や電気、船といった、各種の専門性を深く理解する必要があります。それを束ねるエンジニアリング・プロジェクトマネージャがいる組織です。
出身母体としましてはゼネコン、電力会社、プラントメーカー、電機メーカー、発電事業者等々があり、多様な人材が集まっている体制となっています。これらの人材が集まるなかで、すでに経験や知見が豊富なチームになっていると認識しているのですが、由利本荘市沖のプロジェクトの具現化に向けて、すでに欧州で先行するプロジェクトを経験している、実際に風車を建てたことがある技術者の採用をさらに進めているところです。
レノバの実践するエンジニアリング
レノバの実践するエンジニアリングのポリシーです。コントラクターズ・エンジニアリングと区別してお話しします。
コントラクターズ・エンジニアリング、つまり例えばEPC事業などは、実績を重視すること、そして与えられた仕様を守るというアプローチで仕事をしますが、レノバのオーナーズ・エンジニアリングは、世の中の先を行く、半歩先の技術を取り入れた仕様を自ら創るという進め方をしています。つまり、コントラクターやEPC事業者を牽引するアプローチをしています。
洋上風力発電事業の主な検討要素
ここから、由利本荘市沖のプロジェクトの具体的な検討状況についてお話しします。検討事項は非常に幅広くございます。例えば、ここにいろいろ書いてありますが、現在は風車や基礎の設計をするために風況調査を行っています。海底地盤調査、それから波・潮流の調査も行っています。
この調査結果・分析結果を踏まえて防災設計をし、発電した電気を陸に送る海底ケーブルの設計をし、あと、それを系統につなぐ系統連系の検討が必要です。建設工事の検討ももちろんしています。
そのために、必ず必要になる作業船の検討、建設の拠点港などについて、運転開始後の計画も進めているところです。これら各項目については、当社のオーナーズ・エンジニアリングで検討を深めているところです。
由利本荘市沖における調査・検討を踏まえた洋上風力事業の計画
先ほどお話ししたこれらの項目についての調査・検討は進んでいます。建設・運転に向けて、総合的な計画を具体化しています。25ページの表が総合的な計画です。
少し具体的に説明します。風車レイアウトについては、もうすでに3年にわたる海底地盤調査や風況観測を踏まえて、風車レイアウトの作成までできています。
風車選定については、開発を開始した当初から、大型機の採用の検討を視野に入れて計画していまして、採用機種の絞り込みまでできている状況です。次に、基礎の設計については、海底地盤の状況に合わせた設計で、コスト最適化が可能になるところまで進行しています。
建設計画については、秋田港を建設拠点とした計画を具体化しているところです。船から昇降用脚を伸ばし、安定した状態でクレーン作業をするものをSEP船と言います。SEP船については、国内外の新しく建造が計画されている船及びすでに存在する船について採用可能なもののがすでに検討できている状況です。
EPC選定・SEP船の選定については、十分な情報の下に進められているという認識です。
送電計画についてです。海底ケーブルの敷設方法と書いてありますが、風車何本分のケーブルをまとめて海でつないで、陸に持ってくるかといった、具体的な検討を進めています。それから、暫定連携による早期売電開始の計画も進めています。
運転計画については、予防保全を意識したメンテナンスを計画しています。それから、近隣港をO&M拠点港とした計画を具体化しているところです。
各種の検討は進んでいるのですが、今日は海底地盤調査についてと、風況についてと、拠点港について、これからお話しします。
海底調査の実施状況
海底地盤調査の実施状況です。3期にわたって地盤を把握する調査を行ってきました。具体的には、音波探査、海上・陸上のボーリング調査、CPTと言われるコーン貫入試験等を実施してきました。
各調査の目的についてご説明します。1期目は、海域の地盤の全容を把握するために調査しました。支持地盤のグルーピングがわかったり、この海域でボーリングした結果として、一部、実は岩が浅いところで出ることなどが1期目で把握できました。
2期目です。グルーピングしたそれごとの支持地盤の把握と、先ほどお話しした、岩がどのエリアで出るかという露岩境界の把握を2期目に行い、風車レイアウトを作成するとともに容量を把握するところまで進めています。
3期目は2019年夏です。グルーピングした場所ごとの土のサンプルを実際に取り、詳細を把握しています。これは詳細設計をするための準備ということで進めています。
このように調査を段階的に行うことで、効率的かつ網羅的に、地盤の状況およびリスクを把握してきました。もちろん、この調査仕様は、レノバのIn-houseエンジニアで設計してきたものです。
風況調査の実施状況
次に、風況調査の実施状況についてご説明します。4ヶ所の風況観測塔での観測が、もうすでに1年以上経過している状況です。長いところだと、もう3年分のデータが取れています。風況観測塔とは27ページ右側の写真のとおりです。高さが60メートル弱あります。しかし、先ほど当社は大型風車を採用したという話をしたとおり、実際に洋上に立つ風車の高さは200メートル近くなるので、60メートルの風況観測塔とは高さに大きな差があります。
加えて、風況観測塔は写真のように陸で測っています。陸と海では大気の安定度が異なり、風況が異なるということがありますので、これでは不十分だと判断しています。そのため、ライダーと言われるものでの調査を追加しています。ライダーとはレーザーを飛ばして空気中の粒子の速度を測定する観測機器です。このように、最先端の技術で風況把握を進めています。
ライダーの種類は具体的には2つあります。鉛直ライダーといって、鉛直方向、高さ方向の風況をレーザーで測るもの、それから3Dスキャニングライダーといって、実際に海に向かってレーザーを飛ばして、海の風況を実際に測るものがあります。観測方法や評価指標については、東京大学と共同研究で進めています。
海外拠点港の調査
建設の拠点港の検討のために、海外拠点港の調査を進めてきました。具体的には、デンマークのEsbjerg(エスビアウ)港という、デンマーク西側の港の視察を複数回実施しています。
拠点港には目的が2つあります。1つ目は、通常3分割されて港へ運ばれて来るタワーの組み立てを、洋上での作業を極力減らすために陸で行い、試運転までだいたい終えてしまうということを目的としています。28ページの写真は、タワーを港で組み立てて、SEP船に積み込むという写真です。
もう1つの目的は、風車のブレードなどをストックするということです。私自身もすでに4回(視察に)行き、内容はよく理解しているつもりですが、ヤードの使い方や組立能力を把握して、計画を進めている状況です。
レノバのエンジニアリング思想
レノバのエンジニアリング思想について、まとめます。レノバが目指すのは「再エネ業界のValue Engineeringのリーダー」になることだと考えています。
「再エネ業界のValue Engineeringのリーダーになる」とはどういうことかというと、機能は上げ、でもコストは逓減し、トータルでプラントの価値を高めるというようなEngineeringのリーダーを目指しています。
そのために、社会のニーズを踏まえた最適解の追求を行い、先進技術への挑戦を行い、コストイノベーションを起こすことによって、長期的なLCOEの最小化を目指していますす。
私からの説明は以上になります。どうもありがとうございました。