頼藤太希(以下、頼藤):こんにちは。
高山一恵(以下、高山):こんにちは。
頼藤:ゆるーくマネーについて語るラジオ。
頼藤・高山:マネラジ。
(両者拍手)
頼藤:52回です。
頼藤:去年(2017年)の12月に、「Money&You TV」をはじめました。YouTubeの動画チャンネルで、まだ2本しか出てないんですが。ぜひ耳だけじゃなくて、頼藤と高山が何をやっているのか気になる方はMoney&You TVで動きも見ていただければと思います。
高山:ごく狭い範囲だけど、周りには超好評です(笑)。
頼藤:2回目のテーマはすごい好評ですよね。
高山:周りにはね(笑)。
頼藤:森永製菓とGODIVAのチョコレート、どちらがおいしいのか、どちらが自分好みなのかというのを動画でやってまして、味がまったく同じなんです。
高山:でも私ね、GODIVAを食べ慣れてきたらすぐわかった。
頼藤:(笑)。
高山:ちょっと嫌味かな(笑)。
頼藤:果たして二人には当てられたのかとか、そういったところも見ていただければと思います。
高山:今回はラジオネーム、マキコさんからいただきました。ちょっと読んでみたいと思います。
「こんにちは。頼藤さん高山さん、いつも拝聴しています。私は3年前に起業しました。ビジネスはだいぶうまく軌道に乗ったのですが、気がついたら女友達となんとなく話が合わなくなり、金銭感覚も合わなくなりました。そして段々疎遠になってしまいました。そういう自分が嫌だなと思ってしまいますが、お二人ならどう考えますか」。
頼藤:うーんなるほど。これはありがちな話ですね。
高山:ありがちだね。本当にありがち。
頼藤:起業に限らずだと思うんですけど、例えばみなさんも高校や大学で環境が変わると、昔の友達とあわなくなってくる感覚はお持ちだとは思うんです。
あとは部署とかも、営業の人がいきなり資産運用部門とかに行くと全然環境違うと思うんですよ。資産運用部門にいる人たちは、学歴も相当高い人たちが多いというのもありますし、話題も変わってくるので、ちょっとずつ感覚が変わってくるというのもあるのかなと思います。
起業も、考え方が変わるんです。業務時間内にサボりつつ成果を出すっていうんじゃなくて、起業したら自分がやった分だけ跳ね返ってくるので、サボるとかがないんですよ、正直。
高山:気を抜きますけどね(笑)。
頼藤:気を抜きますよ。平日に温泉行くとか、そういうのはあります。買い物行くとか、そういうのもあるんですけれども「この先どうやって仕事を展開していこうかな」というのは休んでいる間も考えていたり、お金も自分がきちんと稼ぎ続けないともらえないので、話も合わなくなりますよね。
高山:だから起業すると、ワークライフバランスというここがライフでここがワークで明確に分けるのが難しくなります。24時間の中で、ワークもあるしライフもあるし、それが常にごちゃ混ぜになっている状況ですよね。
会社員の方だと本当に会社に行ってる間はワーク、戻ったらライフに入っていくと思うので、その感覚は本当に変わってくるなというのはあります。
頼藤:そういう自分が嫌だなと思っていると。
高山:分れるんだよね、これ本当に。中学・高校って、友達は友達じゃないですか。だから話が合わないからといって会わないというのは、自分はなんて冷たいやつなんだ、とかって思ってしまうのはあると思うんです。
ただ、忙しくなってくると、忙しい時間の中でどういう人が会うのがいいかと、なってしまうんです。そうするとやっぱり話が合う人がいいだとか、楽しい人がいいだとか……。
頼藤:人は日々成長する生き物なんですよ。だからその成長スピードが一緒じゃないと、多分離れていくのはあると思うんです。
あとは、今の仕事と関係ないからどんどん疎遠になっていく。
起業しているということは、どうやって儲けるとか、ビジネスの突破口とか、そういうのを常に考えているんじゃないかなと思うんです。会社員とか専業主婦の方とかは、そういうことを考える機会がないので、必然的に話題も昔の話だけになっちゃうとか、ご飯の話とかドラマの話だけになっちゃう。そうなってしまうと、なかなか会う機会も減るのかなと思うんです。
これは個人的なところもあるんですけども、別に付き合いを遮断する必要はないと思うんです。友達というか、コミュニティは何個あっても僕は良いと思います。将来どういうふうになっていくのかわかんないし、1年に1回会うぐらいでも良いとは思うんです。
高山:それはね、もちろん。
頼藤:中学校、高校大学で仲よかった友達というのは趣味も合ってたし気も合う仲間だった。ただ仕事観は合わないかもしれない……という点だと思います。
「今どうしているの?」とか、気軽に話し合える仲間だったりとか、子供が生まれているんだったら子供の教育どうしてんのとか、そういったことで共通項で話して、パワーをもらうコミュニティとして置いといていいんじゃないのかな、大事じゃないかな、と思います。
一方で、仕事の仲間とか、新しいコミュニティに参加するとかは、どんどん続けていったほうがいいのかなと思います。コミュニティが新しくなるということで、新しいコミュニティに入ることで、新しい知識とか新しい人脈って、どんどん増えていくじゃないですか。それがやっぱり、ますます人間を成長させていくと思いますし、ビジネスの結果も生み出すと思うんです。
だから疎遠になってしまうのは仕方がないですけど、1年に1回ぐらいは連絡を取って「どうしてんの」とか。
ビジネスの仲では、気が休まる仲間は見つけにくいですから。
高山:やっぱり利害関係がどうしてもやっぱり出ちゃうので、これが仕事に、結局話してても仕事に結びつくかなというのが、お互いどこかであるじゃないですか。
頼藤:あると思います。
高山:学生時代の友達の利点としては、そういうの関係なく、あとは自分のダメなところも全部見てるじゃない、学生時代の友達って。
頼藤:そうですよね。
高山:さらけ出せるというところは楽だなとは思いますけども、ただ、話をしててすごく面白いのは、現在進行形で付き合っている人たちです。
だからそこが、うまい答えになるかな……。自分の中で使い分けるのが。
頼藤:まあね。
高山:良いかどうかは別にしてなんだけど、彼氏とか彼女と付き合うときって基本的には1対1がいいとか言われてるじゃないですか。
頼藤:はい。
高山:だけど、一人の彼氏で全部を満たす場合ってあんまりなくないですか。性格も合うし趣味も合うし、考え方も合って、食べるものも、何もかも同じって人っていないので、食べるときはこの人とか。
頼藤:うーん。
高山:買い物行くときはこの人、仕事の話をするときはこの人みたいに、あっても本来はいいんだけど。
頼藤:分野を分けるってことですよね。
高山:男女関係でそれをやっちゃうといろいろあるんで、友達ならそれを分けてもいいんじゃないかなと。
頼藤:疎遠になってしまっているのは、今はしょうがないと思うんですよ。仕事が大好きだから疎遠になっているだけで、ただ趣味は合っているわけだから、趣味が合う仲間として会うとか。
高山:そうそうそう。
頼藤:スポーツをやっていたんだったら、スポーツをやる仲間として会うとか、バスケ部だったらバスケ部の仲間で、バスケするときに会うとか。
僕もありますよ、飲む友達とか。あとはテニスする友達、ゴルフする友達、ゴルフは結構いろんな人たちでできますけど、麻雀する友達とか、ダーツする友だちとか分かれてます。
仕事の話をする友達とかも分けています。もちろん「今、仕事何やってるの?」とかは、どのコミュニティでも言うかもしれないですけども、相談はしないですかね。
でもこれは消費者向け、一般の人向けにビジネスをやっている人とかは、そういう普段昔の友達と話すことで、ヒントが生まれてくることもあるんじゃないかなとは思いますので、そんなに無下にする必要もないかなとは思います。
高山:ただ、学生時代って結構無限にお互い暇だったりするじゃないですか。だから結構いろんな人と会ってみようというのもあると思うんですけど、やっぱり忙しくなってきて限られた時間の中だと、いろいろ優先順位とかは考えていかなきゃいけないかもしれないですけどね。
頼藤:金銭感覚というのは、これは投資とかじゃなくて普段の消費のことだとは思うんですけれども、消費もコミュニティに合わせていいんじゃないですか。
ちょっとマキコさんにお伝えしたいんですけども、高いお金出せば美味しいもの出てくるのは当たり前なんですよ。それは本当に思ったほうがいいですね。
だから、いかに安いお金で、美味しいものを食べられるかというコスパの意識を持ったほうがいいのかなと。
何回か前の「団長」さんも言ってましたけど「毎日高いご飯食べてても一流に触れてるわけじゃなくて、ただの浪費でしょ」と言ってたと思うので、メリハリが大事だと思うんです。
だから別に、安いガストとかサイゼリアに行っててもいいと思うんです。美味しいですよ、かなり。
高山:ただ、女子同士ってなんかね、雰囲気を楽しみたいとか、どこでランチしたみたいなのが、それ自体がステータスになったりするんですよね。
だから結構そこの場所選びとか、難しかったりするんですよ。
頼藤:でもそれは、いろんな人に柔軟的に合わせられるようにしたほうがいいんじゃないですか。
高山:でも私の知り合いは、「経営者で成功している人と(食事に)行くときは、良いランクの店で」とか、全部リスト化してます。
こういう仕事関係の人たちはここ、というのを全部各カテゴリーで10個ぐらいリスト化して選んでるみたいな感じでしたけど。
頼藤:そうですね。そういうふうにリスト化するのは良いですよね。
高山:あとやっぱり女性だと、主婦なのか働いてるかによって、全然金銭感覚が違います。
頼藤:あとは住むエリアもね。
高山:本当にそう、違うから(笑)。
頼藤:文京区、渋谷区、千代田区とかは高いんじゃないですか。
高山:あと港区とか。
頼藤:港区とかね。2,000円のランチとかが当たり前とか。
高山:あと子供通っている学校によっても、全然多分違ってくるとは思うんですけど。これは自然な流れですよね。自分が成長していく過程では。
頼藤:心地いいと思える場所が、ある時期はここだとかはあると思うので。ただ人生は長いです。じゃあ仕事を辞めたときどうするの、とか、お休みしてる間に一緒に旅行に行く人いますかとか。
高山:リタイアしたあととかは、やっぱり友達いっぱいいて、一緒に遊べる人のほうが幸せそう。今のシニアとかを見ていても、そこのバランスはすごい重要で、やっぱり友人というのもテーマだなと思います。
頼藤:僕、旅行とかも好きなので、旅行に行くのが好きな人と一緒に行ったり。テニスもやりたいからテニスとか。麻雀も。
麻雀ってできる人も少ないし、ずっと一緒にやりたいと思える人も少ないんです。 麻雀って話しながらやるので。ただ淡々とやるのが好きじゃないんですよ。普通に勝ちたいとか稼ぎたいとか思っているわけじゃないので、それを楽しみたいんです。
そういうのができる人って、なかなか少ないので、そういう人は疎遠になったとしても、1年に1回ぐらいは連絡を取るとかしたほうがいいんじゃないかなとは思います。
高山:人生長生き時代を迎えると、結局はこういう人付き合いとかもすごいテーマになってくるなとは思いますよ、やっぱり。
頼藤:なんかハーバード大学の調査によると、ほかの人たちとの結び付きが強い人は、孤立している人に比べて活力があり、エネルギッシュで前向きな傾向が見られると。
活力があってエネルギッシュということは、仕事を成功させる秘訣なので、だからちゃんと人と結び付く必要がありますね。別に彼氏でもいいですし、旦那さんでもいいですし、仕事仲間だけの友達っていうのは寂しいのかなと思います。
高山:そこがね、時間を捻出することも大事だと思いますしね。
頼藤:あとは大規模で多様性に富んだ人的なネットワークを持っていると成功しやすいという傾向が、Mark Granovetterの研究で言われているみたいです。この辺は『ライフ・シフト』にも書いてますので(笑)。気になった方は『ライフ・シフト』を読んでいただいて。
まあ、いいんじゃないですか今は仕事に集中するということでも。
高山:これはもう、みんな悩むことだと思いますよ。やっぱりどうしたら良いんだろうかとか、学生時代の友達と話してないなとか、あると思います。
頼藤:本当はみんなで一緒の方向に成長できたら良いんですけども、そんなことはないのでいいんです。みんな役割があるんですから。気が休まるコミュニティとしてはここがあるとか、ここにコミュニティがあるんだとか。
高山:そうそうそう。だからいろいろ目的別に小分けにするといいかなとはあります。
頼藤:目的別にポートフォリオ化しようということです。人的ネットワークのポートフォリオ化をしようということで、いかがでしょうかマキコさん(笑)。
高山:どうですかマキコさん(笑)。
頼藤:また何かあればお気軽にご連絡いただければと思います。
高山:思います。
頼藤:このような感じでメッセージを随時お待ちしております。というわけで、頼藤太希と。
高山:高山一恵が。
頼藤・高山:お送りしました。
またねー、See you!