アイモバイルが目指すもの
野口哲也氏(以下、野口):アイモバイル代表取締役の野口です。本日はお越しいただき、どうもありがとうございます。
これより2018年7月期第2四半期の決算の説明会を始めたいと思います。
まずはじめに、アイモバイルはどのような会社かということを一度確認しておきます。アイモバイルという会社はインターネットを通じてのマーケティングで、人々に情報やモノを知ってもらうことを想定した会社です。
今期、この第2四半期よりセグメントの開示をするようになりました。これまで会社として単一セグメントの開示をしておりましたが、今期よりインターネット広告事業とコンシューマー事業というかたちで、セグメント開示をしております。
個々の商材については、後ほどもう少し詳しく触れたいと思います。
01.2Q決算ハイライト|エグゼクティブサマリ(売上高)
まず最初に、第2四半期の決算のハイライトから説明を申し上げます。
第2四半期までの累計の売上高は91.6億円となっております。進捗率としては52.2パーセント。前年同期比(の売上高)でも121.9パーセントになっております。
01.2Q決算ハイライト|エグゼクティブサマリ(営業利益)
営業利益に関しましては、第2四半期までの累計で12.5億円、こちらは進捗率52.2パーセントになっております。
01.2Q決算ハイライト|連結業績予想(通期)に対する進捗率
01.2Q決算ハイライト|前年同期比(2Q累計)
売上高は先ほど申し上げましたように、前年同期比で約121.9パーセント、営業利益に関しましては、前年同期比に対して89.1パーセントになっております。
売上高が堅調なのは、動画広告事業、広告代理店事業、また、ふるさと納税事業などが牽引しております。
営業利益が昨年同期比よりも下がっている理由としては、1つには販管費の増加が原因としてあります。
販管費の内訳などは、あとでまた説明したいと思います。
01.2Q決算ハイライト|四半期連結売上高推移
基本的には先ほど申し上げましたように、動画広告事業や広告代理店事業、ふるなび事業などの業績が好調なこともあり、だいたい右肩上がりの図になっております。
本来でしたら、ふるさと納税の季節要因や広告の季節要因などもあって、第2四半期は比較的良い数字が出ることがあります。 しかし今回、第1四半期に対して第2四半期が若干減っているのは、広告事業の季節要因とも言えるべき特需が第1四半期にあったために、第1四半期に対して第2四半期は売上高が若干ふるわないかたちになっております。
01.2Q決算ハイライト|四半期連結営業利益推移
営業利益に関しましては、このように第1四半期に対して第2四半期は進捗しています。
01.2Q決算ハイライト|四半期連結販売管理費推移
販管費の話に少しだけ触れたいと思います。
昨年の第2四半期の販管費6億2,500万円に対して、今期の第2四半期の販管費は10億2,800億円となっております。
主に伸びているものとしては、まず第一に人件費。社員数、社内の構成要員数が増えていますので、人件費が増えております。
また「ふるなび」などでのマーケティングプロモーション、広告宣伝費と販売促進費が昨年の2Qに対して大幅に伸びております。
また、TAGGY社の買収などによるのれんの増加がその他費用に入ってくるかたちになっております。
01.2Q決算ハイライト|四半期連結人員推移
人員数は、現在総計293名となっております。昨年の第2四半期の194名に対して293名で、大幅に人員が増えております。
増えた要因としましては、1つに1月に買収を実行した株式会社ネッチが、パートやアルバイトなどを含めて51名という人数が比較的多い会社ですので、ここで人員数の増加となっております。
ここまでがハイライトで、このあとはもう少し個々の詳細について述べていきたいと思っております。
インターネット広告事業
セグメントの1つであるインターネット広告事業に関しましては、昨年もほとんどの事業があったかと思います。今期から新しくなっているのはTAGGYだと思っておいてください。
02.2Q決算概要|四半期売上高(対前年同期比)
02.2Q決算概要|四半期営業利益(対前年同期比)
一方、営業利益に関しては、前期で11億2,700万円に対して今回は7億7,100万円と、前年同期に対して68.4パーセントと下がっております。
こちらのおもな要因としましては、1つには粗利率の低下があります。我々はメディアを獲得・開拓していって、そこに広告を配信することにより広告主から手数料をいただいており、このメディアに支払う費用と広告主からいただける広告費の差額が粗利になります。その粗利率が低下しております。とくに粗利率が低下しているのは代理店事業の部分が大きいとお考えください。
02.2Q決算概要|動画広告事業(maio)
一方、動画広告事業である「maio」は、昨年に対して約2.5倍の売上高に、第2四半期でもなっております。
トピックスとしましては、ironSourceという、メディアを束ねている会社がイスラエルにあるのですが、こちらと提携し、日本国内でのアプリベンダーだけではなく、世界各地のグローバルなアプリを展開しているベンダーとの広告の提携ができるようになってきております。現在も何本かそういった広告の交渉をしているところです。
02.2Q決算概要|広告代理店事業(株式会社サイバーコンサルタント)
先ほど少しお話しした広告代理店事業です。我々の広告代理店事業は、子会社のサイバーコンサルタントの中で行っております。
こちらの売上高の数字自体は開示しておりませんが、(昨対比)約1.3倍になっております。この粗利率が低下しているのが、営業利益が少し低下しているところの原因と考えております。
02.2Q決算概要|デジタルマーケティング事業(株式会社TAGGY)
我々がM&Aの投資を積極的にやっていくということは、前回も前々回もお伝えしているかと思います。最初となるのが、TAGGYという会社で、子会社化しております。
現時点ではまだ100パーセント子会社化はしていなくて、経営者などの株主が残っている状態です。
このTAGGYというのはどういう会社かと申し上げますと、レコメンドエンジンに関しての事業を行っている会社です。基本的に技術的な会社で、広告を視聴している人の興味、これまでの行動などに基づいて、どんな広告を出したら一番良いのかということを推定していく、ダイナミックな広告な配信をする会社です。
基本的に技術寄りの企業なんですが、これまで我々はこういったレコメンド広告を、サイジニアさんとの提携によってやってきました。サイジニアさんとの提携は解消をして、今後はTAGGY社のレコメンドエンジンを積極的に使っていこうと考えております。
コンシューマ事業
もう一方のセグメントであるコンシューマ事業について、説明申し上げます。「ふるなび」に関してはみなさんご存知かと思いますが、コンシューマ事業は、現時点では4つのサービスラインナップを持っております。
1つは「ふるなび」、もう1つは人材紹介事業である「open-career」、そして通販事業である「通販事業」は孫会社になっております。また、「NETCH」は、先日プレスリリースしました、オンラインクレーンゲームの会社を買収したものとなっております。
02.2Q決算概要|四半期売上高(対前年同期比)
コンシューマ事業のセグメントとしましては、前年の売上が6億3,800万円に対して今期は11億5,100万円と、売上が前年比180.2パーセントとなっております。
02.2Q決算概要|四半期営業利益(対前年同期比)
売上高で言うと、インターネット広告事業に対してコンシューマ事業は少ないのですが、営業利益率は大変良いので、4億6,100万円という営業利益になっております。この4億6,100万円の営業利益は、やはりふるさと納税の事業が比較的好調なため伸びていた、と考えていただいていいかと思います。
02.2Q決算概要|ふるさと納税事業(ふるなび)
その中で寄付金を募って、いろんな自治体に寄付をしてもらうかたちになっておりますが、昨年の第2四半期に対して今期の第2四半期は、約1.5倍の寄付金を集めることができました。この寄付金を集めるにあたって、プロモーションとして、Amazonギフト券の配布などということもやっております。
02.2Q決算概要|ネットキャッチャー事業(株式会社ネッチ)
(2018年)1月に子会社化した株式会社ネッチという会社です。
いったいどういう会社かといいますと、こういう体育館みたいな倉庫の中に、たくさんクレーンゲームが並んでいます。このクレーンゲームを、インターネットを通じてアームを動かして、ぬいぐるみを取ったりとかお菓子を取ったりするという事業をやっている会社です。
スマホで気軽に、いつでもクレーンゲームができ、取ったぬいぐるみやお菓子などの景品は、無料で配送するという事業です。他社ではサイバーステップさんの「トレバ」などが、競合として存在します。
02.2Q決算概要|一部市場変更について
最後に、トピックスです。第2四半期での一番大きなトピックスは、立会外分売を実施したことかと思います。これは、一部市場への鞍替えを目指して、株式の流動性を上げるために行っているものです。
02.2Q決算概要|リリース一覧
その他のリリースとしては、自己株式の取得などがあり、やはり一番大きいのは、先ほどのネッチという会社を連結子会社化したことになっております。
以上、2018年7月期第2四半期の決算報告の説明を申し上げました。