連結対象会社(前期末対比)
加藤俊晴氏:CFOの加藤でございます。みなさまには平素より当社の業績にはご関心をいただきまして、誠にありがとうございます。
では、お手元にございますパワーポイントの資料に沿ってご説明させていただきます。
連結子会社数は3月末からは変わらず、前期末からは化学品セグメントの機能性化学品事業で中国子会社2社が増加し、50社となりました。
1社は中国向けBMCの新工場で、昭和電工新材料(珠海)でございます。もう1社の上海肖瓦高分子商貿も珠海の稼働に関連し、同じく自動車向けBMC等の材料・製品の販売拠点でございます。
持分法適用会社数の移動はなく、12社ということでございます。
為替レートは1‐6月平均で112円40銭と、前年同期の111円80銭に比べ60銭の円安となりました。資産・負債の評価に用いる期末レートは、前期末の116円50銭から当四半期末は112円となり、4円50銭の円高になりました。なお、為替感応度は為替予約を除くと1円円高で、年間5億円の営業減益要因となります。
国産ナフサ価格は、第1四半期は原油価格の小幅上昇でキロリットル当たり4万1,800円まで上昇したものの、第2四半期は3万9,100円と反落し、上期平均は4万500円となりました。前年同期の3万3,000円と比べ7,500円、22.7パーセントの上昇となりました。下期の織り込みは3万8,000円です。
アルミのLME価格は、中国における生産の削減などを背景にアルミ地金の需給がタイト化し、前年同期のトン当たり1,548ドルから1,886ドルと、21.8パーセント上昇しました。なお、トン当たりの割増金、いわゆるジャパンプレミアムは、当第1四半期は95ドル、第2四半期は128ドル、そして第3四半期は118ドルで決着しております。
円建て実勢価格は、当期1‐6月平均ではトン当たり26万7,000円と、17.6パーセントの上昇となりました。
連結業績の概要
2017年第2四半期の連結業績の概要をお示ししております。
売上高は3,722億円と、前年同期比535億円、16.8パーセントの増収となりました。詳細につきましては5ページでご説明しますが、おもに石油化学セグメントにおけるオレフィン市況の上昇と、サンアロマー連結子会社化による増収、また、エレクトロニクスセグメントではハードディスク(HD)の数量増で増収となっております。
営業利益は350億円と、前年同期比235億円、202.9パーセントの増益となりました。なお、半期で350億円という営業利益は、2004年に四半期開示が始まって以来、2007年の上期350億円を小幅に上回って過去最高になりました。
営業利益の詳細につきましては6ページでご説明いたしますが、とくに石油化学とエレクトロニクスの両セグメントが大幅増益になったのを始め、その他を除く5セグメントが増益となりました。
経常利益は222億円と、前年同期比145億円、187.2パーセントの増益となりました。
営業外損益については、持分法投資損益は7月24日に発表いたしましたインドネシア・ケミカル・アルミナ社(ICA)に関する損失約100億円を計上したこと等により、前年同期比114億円悪化いたしました。金融費用の減少、為替差損の改善はありましたが、営業外損益は総じて90億円の費用増加となりました。
特別損益についても、ICA社に対し約66億円の特別損失を計上し、総じて38億円の費用増加となりました。
法人税等については、利益の増加に伴い前年同期比49億円増加し、42億円を計上いたしました。
これにより、親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期比55億円、236.2パーセントの増益となる78億円となりました。
特別損益の内訳
続いて4ページをご覧ください。特別利益は大きな項目はなく、前年同期比2億円減少いたしました。
特別損失は前年同期比36億円悪化の96億円となりました。資料下に表をお示ししておりますが、おもにICAにからむ特別損失です。ICAの親会社であるANTAM社と今後の方向性を協議したものの合意にいたらず、当社が保有するICAの全株を売却する方向を決定いたしました。
これに伴い、貸倒引当金繰入額・債務保証損失引当金等約66億円を計上、ICAに関連するすべての項目を2クォーターで損失処理することにいたしました。結果、特別損益は38億円悪化の94億円の損失となりました。
連結売上高差異内訳
連結売上高をセグメント別にお示ししております。前年同期比、石油化学を始め全セグメントで増収となっております。
石油化学セグメントの売上高は、前年同期比379億円増収の1,239億円となりました。
オレフィンは、エチレンプラントはフル稼働が続きました。昨年3月はポリエチレンやスチレンモノマーなどの誘導品の定期修理が重なりましたが、当期はこれらの定修がなく、販売数量は増加しました。
売上高はおもに第1四半期の原料ナフサ価格の上昇を受け、エチレン、プロピレンの市況が上昇するとともに、ブタジエン、ベンゼン市況の高騰を受け、C4留分、分解ガソリンの市況が大きく上昇したため、オレフィン事業は大幅な増収となりました。
有機化学品は酢酸ビニル(酢ビ)、酢酸エチル(酢エチ)の数量増と市況改善により増収となりました。また、昨年下期より連結子会社化したサンアロマーの売上計上があり、石油化学セグメントは総じて大幅な増収となりました。
化学品セグメントの売上高は、前年同期比52億円増収の701億円となりました。
基礎化学品事業は、クロロプレンゴムの輸出数量増により、アクリルニトリル(AN)やアンモニアも数量増により増収となりました。
情報電子化学品事業は、電子材料用高純度ガスがメモリー、液晶向けにエッチングガスを中心に出荷が増加し、増収となりました。
機能性化学品事業は、国内自動車向けのBMC出荷が堅調で増収となりました。産業ガス事業は、高水準な出荷が続いたものの小幅減収でございます。
エレクトロニクスセグメントの売上高は、前年同期比76億円増収の630億円となりました。
HDはパソコン向けのメディア出荷減が前期で底を打つ一方、データセンター向け出荷は順調に増加し、メディア出荷は上期平均で前年同期比25パーセントの数量増となり、増収となりました。
化合物半導体、レアアース磁石合金は数量増により増収となりました。
当期からエレクトロニクスセグメントに移管したリチウムイオン電池材料は、第2四半期は回復傾向ですが第1四半期に中国の補助金政策の変更による電池業界の混乱があり、中国向け出荷が大きく減少したため減収となりました。
無機セグメントの売上高は、前年同期比17億円増収となる266億円となりました。
セラミックスは鉄鋼研削用研削材、電子材料向けフィラー、酸化チタンなどの販売数量が増加し増収となりました。
黒鉛電極は電炉鋼業界の増産傾向を受け、出荷が小幅に増加し増収となりました。アルミニウムセグメントの売上高は、前年同期比31億円増収の509億円となりました。
アルミ圧延品は、コンデンサー用高純度箔は国内エアコン、産機向け、車載向けの出荷が増加し、中国南通子会社の出荷増もあり、増収となりました。
アルミ機能部材は、鉄道車両向けやレーザービームプリンター(LBP)用アルミシリンダーの出荷が増加し、増収となりました。
アルミ缶は、ベトナムのハナキャン社の数量増により増収となりました。
その他セグメントの売上高は、昭光通商が小幅増収となり前年同期比20億円増収の650億円となりました。
連結営業利益差異内訳①
連結営業利益をセグメント別にお示ししております。
石油化学セグメントは、前年同期比88億円増益の162億円となりました。
オレフィンは旺盛な中国需要を背景としたアジアでの堅調な需給を背景に、当社エチレンプラントは高水準の稼働を続け、エチレン、プロピレンは市況が上昇し高いスプレッドを維持するとともに、とくに第1四半期のC4留分、分解ガソリンの市況上昇により、大幅な増益となりました。
有機化学品は、酢ビ、酢エチともにフル稼働が続き、数量増で増益となりました。また、サンアロマーは好調な生産・販売が続いており、連結子会社化の利益寄与がありました。
化学品セグメントは、前年同期比14億円増益の69億円となりました。基礎化学品事業はおもにANの国際市況上昇、クロロプレンゴムの輸出数量増で増益となりました。
情報電子化学品事業は、3D-NAND向けエッチングガスなど、メモリー、液晶向け高純度ガスの数量増により増益となりました。一方、発電事業は燃料価格上昇の販売価格への転化タイムラグにより、減益となりました。
産業ガス事業と機能性化学品事業は、高水準ながら前年同期並みとなりました。エレクトロニクスセグメントの営業利益は、前年同期比74億円増益の121億円となりました。
HDはメディアの出荷数量が増加し、昨年下期より実施したコストダウン効果も顕現し、増益となりました。化合物半導体は、数量増で小幅増益となりました。
レアアースは、市況が下げ止まるとともに棚卸資産簿価切り下げの影響がなくなり、数量も増加し増益となりました。リチウムイオン電池材料は、中国の補助金政策変更による混乱の影響を受け、出荷が減少し減益となりました。
無機セグメントは前年同期比45億円増益の1億円の黒字となりました。セラミックスは電子材料向けフィラーなどの数量増により増益となりました。
黒鉛電極は出荷増に加え、前年実施した大町の生産能力適正化と水力発電所更新効果が顕現し、増益となりました。
アルミニウムセグメントの営業利益は、前年同期比18億円増益の32億円となりました。アルミ圧延品は、コンデンサー用高純度箔は国内、中国南通、それぞれの出荷増により増益となりました。
アルミ機能部材は、鉄道車両向けやLBP向けなどの数量増により増益となりました。アルミ缶は、ハナキャン社の数量増により増益となりました。
その他セグメントの営業利益は昭光通商が減益となり、前年同期比3億円減益の1億円となりました。
連結営業利益差異内訳②
こちらは前年同期との営業利益の差異を要因別に示しております。
数量差は、エレクトロニクスはHDの数量増により+62億円、化学品は電子材料用高純度ガスの出荷増などで+23億円となりました。アルミニウムは押し出し機能材とアルミ缶が増加し+16億円となり、全社では+113億円となりました。
価格差は、石油化学はエチレンはタイトな需給を背景に高スプレッドを維持し+56億円となったものの、エレクトロニクスでマイナス32億円、化学品は基礎化学品の原料アップでマイナス18億円となるなど、全社ではマイナス17億円となっております。
コストダウンは、エレクトロニクスは昨年下期に実施したハードディスクの生産能力適正化など、大規模なコストダウン効果が顕現し、プラス33億円。
無機も前期に実施した水力発電更新効果と黒鉛電極の大町の生産能力適正化によりプラス26億円、化学品でプラス7億円、アルミニウムでプラス6億円など、全社でプラスの75億円となりました。
その他は、石化はオレフィンの受払差でプラス15億円、タイムラグでマイナス5億円の他、サンアロマーの連結子会社化がございまして、プラスの21億円。
無機はカーボンの受払差の改善などでプラスの19億円。
エレクトロニクスは減価償却費の減少でプラスの11億円等がございまして、全社ではプラスの64億円という状況でございます。
連結貸借対照表
6月末の総資産は現預金や棚卸資産の増加はあったものの、前年末との銀行休日差で営業債権は減少いたしました。
その他有形固定資産が減少しております。
これは主に昭和電工カーボンの建設仮勘定が機械装置など各固定資産勘定に振り替わったためでございます。
投資その他の資産はICAへの長期貸付金の費用処理等もございまして、87億円減少し、資産合計としては36億円減少の9,291億円となりました。
負債は主に有利子負債が114億円減少したこと等により、前期末比99億円減少の6,115億円となりました。
純資産の部は、四半期純利益の計上により利益剰余金が増加し、前期末比64億円増加し、3,176億円となりました。
総資産・有利子負債・D/Eレシオ・自己資本比率
有利子負債は前期末比114億円減少の3,485億円となりました。
D/Eレシオにつきましては前期末比0.06ポイント改善し、1.10倍ということでございます。
自己資本比率は32.6パーセントと0.8ポイント改善しております。
連結有利子負債等の推移
10ページでは連結有利子負債とD/Eレシオの推移をグラフでお示ししております。
なお、当12月末の負債は3,350億円とさらに改善する見込みでございます。
連結キャッシュ・フロー
連結キャッシュ・フローについてご説明いたします。
営業キャッシュ・フローにつきましては利益が増加したこと等により、前年同期比220億円の収入増加となる430億円となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、海外子会社の定期預金の預け入れによる支出の減少と、払い戻しによる収入の増加等により、前年同期比223億円支出の減少となるマイナス113億円の支出となりました。
この結果、フリー・キャッシュ・フローは前年同期比443億円の大幅増加となる317億円となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは有利子負債を削減し、163億円支出増加のマイナス162億円の減少となりました。
金融収支・設備投資・人員等(連結)
こちらは金融収支・設備投資などの諸元でございますが、大きな変動はございません。
今期6月末従業員は50名とわずかに減少しておりますが、これは主に海外子会社での減少によるものでございます。
総人件費につきましては、サンアロマーの連結子会社化により、増加をしております。
セグメント別設備投資・減価償却
こちらは設備投資額と減価償却費をセグメント別に示しております。
設備投資額は償却費の中に納まる水準の174億円となりました。
無機セグメントで昭和電工カーボンの増強関連が一段落し、27億円減少した他は、電子材料用高純度ガスの設備増強が続く化学品セグメントとエレクトロニクスセグメントのリチウムイオン電池材料などで増加し、全社では前年同期5億円増加の174億円となりました。
減価償却費はエレクトロニクスセグメントのHD事業等で19億円減少し、全社で9億円の減少となりました。
連結総人員の推移と国内海外人員割合
こちらは総人員の推移を表したグラフですが、2017年6月末は前期末比49名減少となる1万97名ということでございます。
予想諸元
ここからは7月24日に発表させていただきました2017年の通期予想についてご説明をいたします。
なお、予想についてはSGLC社との統合の影響は織り込んでおりませんので、ご承知おき願います。ではまず、今回の2017年通期見直し予想における下期の主要な折り込み諸元です。
前回予想は4月予想の上期・下期の平均でございます。為替レートについては前回予想と変わらず、1ドル105円と置きます。
為替感応度は1円の円高につき、下期で2億円強の営業利益にマイナスとなります。
ナフサは下期前提をキロリットル当たり3万8,000円、アルミLME価格はトン当たり2,100ドルといたしました。
有利子負債は前回予想の3520億円をさらに削減し、2016年末比249億円減少となる3,350億円を見込みます。
人員は主に化学品の珠海新工場とアルミ缶のハナキャン社で人員増を見込み、2017年末には前期末比112名増加となる1万258名を見込みます。
2017年通期業績予想
こちらは2017年通期の連結業績予想です。
売上高は4月予想比プラス170億円、前期比プラス908億円増収となる7,620億円を見込みます。
詳細は17ページでご説明いたします。
営業利益は4月予想比プラス55億円の増益、前期比プラス179億円の増益となる600億円を見込みます。
4月予想比ではHDの出荷が好調なエレクトロニクスや、石油化学、無機を上方修正しております。
営業外損益はICAの損失を100億円計上したことにより、4月予想比では95億円、前期比では131億円の悪化を見込みます。
これにより、経常利益は4月予想比40億円減益となりますが、前期比では48億円の増益となる435億円を見込みます。
特別損益は4月予想時の構造改善施策に伴う特別損失折り込みに対し、ICAの損失計上の1部が営業外費用となったために、特別損益ネットでは30億円の改善となるマイナス140億円となりました。
前期比では72億円の改善となります。
利益の増加により、法人税等が増加することもあり、親会社株主に帰属する当期純利益は4月予想比40億円減益となる210億円を見込みます。
前期比では87億円の増益となります。
期末配当につきましては、前回予想と変わらず1株当たり30円の予想とさせていただきます。
セグメント別通期売上高予想(連結)
セグメント別の売上予想についてご説明いたします。石油化学は4月予想比50億円増収、前期比では542億円の増収となる2,400億円を見込みます。
オレフィンは引き続きアジアでの堅調な需給を見込み、下期の市況は多少低下を見込むものの、エチレンプラントはフル稼働を続けるため、増収となります。また、サンアロマーは下期も好調な出荷を見込みます。
化学品は4月予想比30億円増収、前期比では135億円の増収となる1,480億円を見込みます。
情報電子化学品は3D NANDなど、メモリーや液晶パネルの顧客の増設に対応し、エッチングガスなどの出荷が増えるため、増収を見込み、機能性化学品も数量増で増収を見込みます。
エレクトロニクスは4月予想比70億円増収、前期比では95億円の増収となる1,300億円を見込みます。
HDはサーバー向けアルミメディアの出荷増などにより、4月予想比数量の増加を見込み、前期比でも増収となります。
その他セグメントから移管したリチウムイオン電池材料事業は、下期は中国向け出荷が回復し、4月予想並みの売上を見込みます。
無機は4月予想比10億円減収ですが、前期比では51億円の増収となる560億円を見込みます。
セラミックスは4月予想比ではアルミナが減収となります。前期比では電子材料向けフィラーや酸化チタン等の数量増で増収を見込みます。
カーボン事業は4月予想並みの売上を見込みます。前期比では小幅増収を見込んでおります。
アルミニウムは4月予想比10億円減収ですが、前期比では64億円の増収となる1,050億円を見込んでおります。
前期比では、圧延品事業はアルミ電解コンデンサーが車載FA向けに物価が堅調で、増収となります。
アルミ機能材事業は鉄道車両向けやレーザービームプリンター用アルミシリンダー等の数量増で、増収となります。アルミ缶事業はベトナムの出荷が増加し、増収を見込みます。
その他セグメントは4月予想比30億円減収ですが、前期比では23億円増収となる1,310億円を見込みます。
セグメント別通期営業利益予想(連結)
営業利益予想をご説明いたします。
石油化学は4月予想比15億円増益となる250億円と置きます。
これは上期の上振れをそのまま引き継いでおり、下期のスプレッドは上期より縮小するものの、4月予想並みとしております。前期比では43億円の増益を見込みます。
化学品は総じて4月予想と変わらず、150億円を見込みます。
下期は高純度ガスは数量が増加するものの、基礎化学品の原料高を見込みます。前期比では12億円の増益となります。
前期比では情報電子化学品はメモリー向けなどエッチングガス類の数量増で大幅な増益となりますが、産業ガス・基礎化学品は原燃料の価格上昇で小幅の減益としております。
エレクトロニクスは4月予想比35億円の増益となる220億円を見込みます。HDは上期の増益に加え、下期も4月予想から数量が増加します。前期比では70億円の増益となります。数量増とコストダウンで増益を見込みます。
化合物半導体レアアースは4月予想並みを見込み、前期比では増益を見込みます。リチウムイオン電池材料は4月予想比では数量増による小幅の増益を見込みます。
無機は4月予想比10億円の改善となる0と見込み、前期比では58億円の増益を見込みます。
セラミックスは4月予想並みですが、前期比では電子材料向けフィラーなどの数量増で増益となります。
カーボン事業は4月予想比では数量の小幅増加で増益を見込みます。前期比では数量増と水力発電所の更新効果等コストダウンが寄与し、増益となります。
アルミニウムは4月予想並みの60億円を見込み、前期比では16億円の増益となります。前期に比べ、圧延品は小幅の増益、アルミ機能部材事業は数量増で増益となります。
アルミ缶はベトナムハナキャン社の数量増で増益を見込みます。その他セグメントは4月予想比5億円の減益となる0を見込んでおります。
セグメント別設備投資・減価償却予想(通期)
設備投資は483億円を見込んでおります。
当下期の投資は化学品セグメントの高純度ガス増強工事、エレクトロニクスセグメントのリチウムイオン電池材料の増強、アルミニウムセグメントのアルミ缶ダナン工場新設等があります。
減価償却費はほぼ4月予想並みの386億円を見込みます。
(ご参考)連結業績の概要(1Q、2Q対比)
20ページ以降でございますけれども、こちらからは第1四半期と第2四半期を対比した資料をご参考として載せております。
詳細の説明は省略させていただきますが、第2四半期の売上高は第1四半期に比べて石油化学セグメント以外は増収となっております。
営業利益につきましても、第1四半期に分解ガソリン市況が高騰した石油化学セグメントは第2四半期に減益となりましたが、化学品セグメントなど4セグメントは増益となりました。
(ご参考)四半期別連結営業利益推移
また、23ページ以降は営業利益の推移をグラフで示しております。
そのうしろ27ページ以降はセグメント別のトピックスを計算しておりますので、のちほどご覧いただけたらと思います。
以上で私からの説明は終了いたします。
ご清聴ありがとうございました。