第2四半期サマリー
伊井田栄吉氏:それでは第2四半期の概要についてご説明をいたします。
まず始めにサマリーでございます。売上高、営業利益、経常利益、四半期純利益いずれも、前年同期の数値を大幅に上回りました。
売上高は、前年同期比38.6パーセント増の568億5,300万円。営業利益は前年同期比41.2パーセント増の29億8,100万円。
四半期の純利益は前年同期比71.8パーセント増を20億6,100万円となりました。
売上高については中間期では過去最高となりました。営業利益、経常利益、四半期純利益については2年ぶりの増益となりました。
まだ利益は当初の予想を大幅に上回りました。8月7日に業績予想値の実績値との差異に関するお知らせというのをリリースしております。
なお、通期の業績予想につきましては変更はしておりません。
セグメント別売上高
次にセグメント別の業績でございます。人材教育、不動産ビジネスの増収増益を全体を大きく牽引いたしました。
人材教育ビジネスではすべてのセグメントで増収となり、売上高は前年同期比28.2パーセント増の307億2,900万円。
セグメント利益は前年同期比29.8パーセント増の24億5,300万円となりました。
とくに、ファクトリー事業は非常に好調でした。ファクトリー事業は大幅な増収、増益となって、売上高は前年同期比34.3パーセント増の186億1,400万円。セグメント利益は前年同期比47.7パーセント増の14億100万円となりました。
不動産ビジネスは今期から本格的に進出した戸建て等でリノベーション事業の強化によって、売上高は前年同期比54.3パーセント増の205億9,400万円。
セグメント利益は前年同期比38.1パーセント増の12億9,000万円となりました。
情報通信関係はこれまで取り組んだスクラップ・アンド・ビルドが一巡をして、経営はかなり安定をしてきております。
そういう部分では後ほど説明いたしますけど、これからビルドを強化をしていこうというチャンスが出てきたと思っております。
まだ第2四半期より、その他の事業の中に、今年2月に再生事業としたスタートしたファーム、農業公園を組み入れております。
次に、セグメントの説明を行います。人材教育ビジネスの動向、今案件の大型化、メーカー側から、コンプライアンスの意志の高まりから、大手の派遣会社への受注が集中していると。
1つの理由は、やはり1つの現場、あるいは1つの企業は我々の派遣業界をかなり数を多用してるんですね。10社、20社、30社と使っているところ、とくに技術系になると非常に多いんです。1人、2人というのが非常に多いんですね。
そういう部分でいうと企業の数があればあるほど、使う側の危険度というのはリスクが大きいんです。
その中で優良な企業を選定しようというかたちをとっているものですから、その10社、20社が3社、5社とかいうかたちに絞ってきていると。そういう部分のところで、優良な派遣会社に仕事が集中してきているというのが現実であるんです。
ファクトリー事業
そういう中で私どものファクトリー事業は、今一番問題になっている最大手です。
そういう部分のところを強化をし、その後配属した後のサポートなどの強化をすることによって、大型案件の、いい条件のものがかなり増えたというところが、今度の数字が非常に良くなったというところです。
ジョブペーパーと自社サイトにかなり投資をしたんですけれども、ここの強化ができたことで採用の全国ネットワークに非常に貢献することができました。
物流関係の部分、ここも大規模な運営のノウハウができたということで、大きく伸ばすことができました。
テクノ事業
次にテクノ事業。ここも新卒採用もかなり強化をしております。新卒採用を何百人というかたちでやって、その人たちの教育、育成という部分が可能かどうかというと、我々の場合はある程度数を絞りながら、新卒の採用をしています。
我々の同業では何百人とかそれだけの教育ができるという体制があればいいんですけれども、なかなか我々はそういう無謀なことはできませんから、そういう部分では責任がとれる範囲内という部分で昨年100名ちょっとぐらいの新卒を採用して、配属がスピーディにできたということですね。
それからもう1つは未経験者の採用。私どもアドバンススクールとか、教育機関があるものですから、そういう部分の活用をして、要するに教育をしてエンジニアに変えていくと。
それとか、自動車関係の、あるいは機械の装置関係のエンジニア育成のためのデザインセンター。これは名古屋に続いて横浜にも研修センターを作ったということで、そういう部分ではテクノ事業部の方は教育に力を入れることによって、採用は非常に順調にいったということでございます。
R&D事業
我々のもう1つの柱であるR&D事業。ここは私どもが一番強みとしております研究社員、正社員の派遣事業でございます。
研究社員のスキル、経験、評価の見える化を進め、それに基づく契約、チャージの適正化を進めました。
新卒採用もここはかなり基礎もできているものですから、100名ぐらいというところまでは頑張りたいというところだったんですが、最終的には80名強採用いたしまして、配属は非常に順調にできたということで、イコール、教育も非常にできたと。
そういう1つはDOTワールド。旧ドットワールドですね。ここが受託を仕事しているという。
治験の仕事をしております。こういう部分の連携もできたということが私どもの強みということで、両方ともが順調に成長しているという状況でございます。
セールス&マーケティング事業
セールス&マーケティング事業、これは販売のところの部分ですね。これは事業領域をかなり広げました。
もともとは、ある程度事業領域を絞ってやってきたんですけれども、事業領域を広げることによって採用が非常にうまくいったということで。
そういう部分では売上をかなり拡大をしてこれたということでございます。事業の裾野を広げるとこういうことが生じてくるかなと。
若干前年に比べてセグメント利益を落ちているというのは、管理体制ですね。
一番は短期派遣なんですね。ここの社員はスタッフなんです。私どもでいう正社員じゃないという部分で、短期で例えば1週間とか10日とか、そういう部分では管理体制が非常におぼつかないという状況があって。
管理の社員を増やして、そこの管理体制の強化をしたというところが利益が少し低くなったという部分で。
そういう部分では計画費では利益確とか率は上回っていますので、十分安心してもらっていいんじゃないかなと思っております。
そういうわけで人材教育ビジネス、非常に順調でございました。
不動産ビジネス
次に不動産関係です。
デベロップメント関連の事業用地の引き渡しでで、計画から若干の入り繰りはあったんですね。
ただ非常に堅調に推移をいたしました。とくに、リノベーション事業を強化し、今期2月から本格参入した戸建事業。これも計画どおりです。
これはほぼ注文住宅ですから、今期の数字はほぼ見えていて、計画どおりの数字になってくるという状況ではあるんですけれども、要は不動産の事業の安定化という部分では非常に順調にいったと思っております。
このリノベーション事業というのは、今全国展開をしておりまして、新聞でもしょっちゅう載っている空き家の部分の対策という部分で、今絶好のチャンスだと我々は捉えております。
リノベーション事業をやる社員の育成という部分も大手の仲介会社と共同して社員の育成をしながら、社員の数を増やしていきたいという手を打っているというところであります。
あとユニットハウスの方の部分。これは実はトイレの開発をやりまして、TOTOさんと組みました。
皆さんご存知のように、祭に行ったりするとトイレが汚いですよね。あるいはマラソン大会とか、いろんなところにトイレをしようとするんですけれども、非常に汚いという部分で。
私どもはここの事務所と同じような、非常にきれいなトイレを開発をしまして、国交省の認定も受けまして、ちょうど今展示会をやっている最中でして、一番たくさん見えているのがやはり流行りのマラソン関係ですね。行政がやっている。
トイレが汚い、臭いという部分で、これはまったく臭くない。水洗がなくても、飛行機とか新幹線のトイレと同じ仕組みで開発をしておりますので、これをいよいよ商品化して。
我々製造メーカーですから、作る1つのラインを出来上がってくると、かなり大量に生産が出来ていくんじゃないかなということで。
とくに女性の方のトイレをきれいにしまして。建設現場、今は女性が増えてるんですね。女性が使いやすい、中で化粧ができるぐらいの、そういうトイレを開発しております。
そういうことで不動産の方も非常に順調に推移をしていると。
あとからもう少し詳しく、不動産に今、パブリックな状態の対応というのを説明したいと思います。
情報通信ビジネス
情報通信事業。ここはようやく売上を上積みしていく。
元140億強あった売上が77億まで下がったという部分のところなんですが、ようやく今期は復活をしていっているということで。
スクラップをしてきたという部分を今度はビルドしていくという部分で、いずれにせよこの業界そのものが、総務省の方針の影響等もあって、過度な販売競争の沈静化の傾向があって、新規購入者は減少していってるんです。
その中で私どもの店舗の大型化とか、そういう優店舗のため、どんどん数を減らしていきながら大型できるところはどんどん大型していったという部分と、やはりそこで働く社員の育成のところを力を入れたために、店舗を減らした分だけ優秀な社員を残していったというところで、そういうメンバーを使って次の展開に入っていくようになっていると。
もう1つは法人のソリューション事業部という部分で、こちらも後ほどお話しますけれども、中小企業、零細企業のオフィスのコストダウンの提案をするという部分のパッケージ化ができて、そういう提案を今やっているということで、2つの大きな柱を作っていこうという戦略でございます。
その他
次、その他の部分です。これは実質のほとんどの売上が株式会社アドバンと今度グループになった株式会社ファームの事業を入れております。
先ほども言ったように、この夏休み、我々の稼ぎ時に雨が降って、ちょっと盆休みのときが東京周辺は良くなかったんですけれども、関西は非常に順調だったということでございます。
その前の4月、5月の連休は非常に良かったんです。天気に恵まれて非常にいい仕事ができたんですけれども、ちょっと夏休みは、若干。
これから天気が回復してくれればまだ需要数増えるんじゃないかなとは思っております。
財政状態 B/S
次に、B/Sの部分で、販売用不動産の増加によって、要するにM&Aで子会社を取得した、それに伴う有形固定資産とか流動負債が若干増加をしております。
キャッシュフロー
キャッシュフローはご覧のとおりでございます。
2017年12月期 通期業績予想サマリー
次に、2017年12月期の予想の部分、これは数字のとおりでございます。今のところ変更しておりません。
セグメント別 通期業績予想
次にセグメントの部分。これもほとんどのセグメントで増収を見込んでおります。
不動産ビジネスは、前期の前半で大型の案件の取引があってどんと利益が出たと、そういう部分の反動で減益の予想となっておりますけれども、今のところ順調に推移しております。
株主還元
次に株主還元の部分。当然、我々の成長に応じた株主還元を継続していこうと。年間の配当性向は昨年度より30パーセントを目標にしております。
昨年は利益がどんと出たという部分だけ配当の金額が上がって、高配当が出来たということで非常に嬉しく思っております。
今期は予算の数字は低めになっているものですから、この推移では63円20銭と低くなっておりますけれども、できるだけ頑張っていい結果を出そうと思っております。