セグメント別実績
石神幸宏氏:4月からグループサポートセンターを担当させていただいております、石神でございます。改めまして、どうぞよろしくお願いいたします。
私からは2017年3月期の決算報告、および、2018年3月期の通期の見通しにつきまして、ご説明させていただきます。
それではまず、2017年3月期の、セグメント別の実績についてご報告いたします。売上高は、戦略的な広告投資によるお客様基盤の拡大などにより、主力の化粧品事業と、栄養補助食品事業が増収となりました。結果、前年比プラス6.0パーセントというふうになりました。
ファンケル化粧品につきましては、エイジングケア、洗顔クリーム、洗顔パウダー。こういったもののリニューアルや、ドラッグストア向けの卸販売の拡大が図られておりまして、国内販売は、前年比プラス2.4パーセントとなりました。
アテニアにつきましては、スキンクリア、クレンズオイルなどの新製品効果に加えまして、Webを活用したコミュニケーション戦略により、お客様数が大幅に増加をいたしまして、前年比プラス16.2パーセントとなりました。
栄養補助食品事業は、機能性表示食品の「えんきん」が、好調に推移したことに加えまして、お客様数の大幅な増加により、国内売上は、前年比プラス12.1パーセントとなりました。
営業利益につきましては、広告費を前年同様、高水準に使用いたしましたが、増収効果により前年比プラス86.3パーセントの22億4,400万円となりました。
なお、公表計画に対しましては、売上高で27億円、営業利益で7億円下回って着地をしております。第4四半期は、通期の利益計画達成のために、マーケティング費用の効率化ですとか、全社的なコスト削減に努めましたが、売上未達の影響を補うまでには至らずに、営業利益は計画を下回っております。
利益達成のためにマーケティング費用の一段の削減ということも検討いたしましたが、今期の売上成長に影響するような削減は必ずしも適切ではないという判断をいたしまして、大幅な削減には踏み込まないこととしました。
営業利益の増減分析
次に、営業利益の前年差比較についてご説明いたします。経費以外の増減では、売上の増加による粗利の増加が38億3,500万円。原価率の改善による利益の増加が9,600万円となりました。
次にコストの内訳です。変動費は、広告費は前年並となったものの、売上増に伴い、販売促進費などの経費が増加いたしまして、全体では21億300万円増加いたしました。
固定費は直営店舗の出店や研究開発耐性の強化などにより、全体では7億8,700万円増加いたしました。
以上の結果、営業利益は、22億4,400万円となりました。
2018年3月期 通期見通し
続きまして、今期、2018年3月期の、通期の見通しについてご説明いたします。
売上高は、前年比プラス9.0パーセントの1,050億円を見込んでおります。化粧品事業は前年比プラス9.0パーセントの、620億円の見通しです。
ファンケル化粧品は昨年発売しました、マチュア世代向け化粧品「ビューティーブーケ」の本格展開や、大手コンビニチェーンへの導入などにより、前年比プラス5.0パーセントを見込んでおります。
アテニアにつきましては、前年比プラス23.6パーセント。アメリカのボウシャは、前年比プラス24パーセントを計画しております。
栄養補助食品事業はお客様基盤の拡大に加えまして、機能性表示食品の「スマホえんきん」「大人のカロリミット」。こういったものの発売効果により前年比プラス10.7パーセントの355億円を計画しております。
営業利益につきましては、増収効果に加えて、ネットを中心とした効率的なマーケティング費用の使用に努めてまいりますので、前年比2.7倍の60億円となる見通しです。
通期見通し 営業利益の増減分析
通期計画に対する営業利益の前年差は、ご覧の通りとなっております。まず経費以外の増減では、売上の増加による粗利の増加が、61億2,100万円。原価率の改善による粗利の増加が、6億800万円と見込んでおります。
次に、経費の内訳です。変動費では、売上増に伴う変動費の増加がありますので、全体では22億4,600万円増加する見込みです。
固定費につきましては、全社的なコストの効率化に取り組みますが、直営店舗の出店などにより、人件費が増加してまいりますので、全体では7億2,700万円増加する計画です。以上の結果、営業利益は60億となる見込みです。
中期経営計画 当初計画との差(概算)
最後に、2015年に発表しました中計の当初計画。こちらと、中計の最終年度の今期の差について、参考までに掲載をしておりますので、後ほどご覧いただければと思います。以上で私からの説明は終了いたします。