決算ハイライト
前多俊宏氏:エムティーアイの前多です。本日はお忙しいところお集まりいただき、ありがとうございます。それでは第2四半期の決算説明会を始めさせていただきます。
はじめに第2クォーターの決算のハイライトについてですが、売上高は152億円、前期比では17億円のマイナスです。営業利益は4億円減少し、20億円です。
スマートフォンの会員数が16年12月末と比較すると、11万人減の249万人となっています。
それからもうひとつのハイライトとして、ビデオマーケットを連結子会社化し、それに伴い、当期純利益を修正しています。
連結PL
売上は前期と比べると17億減っています。主な理由として、会員数の減少によるものです。
営業利益のマイナスになっている部分は、主にはショップのアフィリエイトの外部販売分の減少分によるものです。
連結販管費内訳
一方で販管費は、広告宣伝費が前期と比べると減っており、それが大きな販管費の減少です。
事業の概況①
スマートフォンの会員数は686万人と減っています。
事業の概況②
一方でARPUは、また前年同期比では11円アップです。
まず、ショップのアフィリエイトでの獲得ですが、以前は1人のユーザーに対して平均で2コンテンツから3コンテンツほどつけていましたが、今は1コンテンツが中心になっています。
一方で、メインの商品であるmusic.jpは、以前ですと300円、少し前ですと400円が中心でしたが、今は500円、および1000円が中心の価格帯に移ってきています。
今後、会員数としては少し純減傾向が続く可能性があり、単価の上昇が非常に大きく、売上は若干少なくなりますが、維持されつつ進んでいくとみています。
通期連結業績予想の修正
連結業績の修正の予想についてですが、ビデオマーケットを連結子会社化したことで、のれん償却額が14億円、それを含めて、今回修正しています。
ビデオマーケットが、会員数がある一定の規模であり、会員数に今度から追加されていきます。
2017年9月期 基本方針
続いて、第3クォーター以降の取り組みですが、基本方針としては会員数の維持とアフィリエイトネットワークの強化。
それからビデオマーケットのようなM&A、コンテンツを外部から買ったりしながら、追加していくことを進めていきたいと考えています。
1.-① RAFネットワークの強化
リアルアフェリエイトネットワークの強化では、MVNO事業者との協業拡大が進んでいます。
特にFREETELとの取り組みがかなり進んでいますが、FREETELさんがFREETELショップを出し始めており、そのショップでの会員数の増加が徐々に進み始めています。
ショップではかなりmusic.jpを中心にし、サービスを販売していただいている状況です。
1.-② M&A
コンテンツについては、M&Aでビデオマーケットを連結子会社化しましたが、16年12月実績では売上高23億円、営業利益1.7億です。
これらが今期は半分で、来期からは全面的に入ってきます。また、会員数もある一定の大きな規模で追加されていきます。
それ以外に1万人から5万人程度の小さい案件が少しずつ追加されており、会員数の増加になっています。
そういったところをM&Aを行い、集約化によってコストを抑えつつ、会員数の増加と利益の追加をしていく予定です。
2.コンテンツ・サービスの充実①
動画のところは、ビデオマーケットでほとんどのハリウッド映画の最新作まで配信できるようになっていることに加え、他のサイトとも比較すると、かなり品揃えとしては優れています。
2.コンテンツ・サービスの充実②
テレビもNHKオンデマンドも入っており、もともとビデオマーケットはアニメに非常に強かったので、ジャンル別に比較した場合でも充実しています。
2.コンテンツ・サービスの充実③
コンテンツは様々なコンテンツを追加しつつ、天気予報でも理研とゲリラ豪雨の予測のためのフェーズドアイレーダー、大阪だけだったのですが、東京も入ってきました。
また横浜国立大学と台風のときの風の強さのかなり細かい情報を少しずつですが、追加しています。
2.コンテンツ・サービスの充実④
そして、代表的なコンテンツであるmusic.jpですが、昨年までは500円コース中心でしたが、最近は1000円コースにほとんど切り替えています。継続的にARPU上昇につながっています。
お店としても動画関係のコンテンツが充実してきたこと、お客さんに説明する際も、見栄えがしやすくなってきました。
これを中心にしてお店で売っていただいている状況で、ARPUの上昇傾向はこのまましばらく続くと思います。
今度1,000円コースが中心になっていくとなると、コンテンツの数としては3分の1ですが、単価としては約3倍になっているので、会員数の減少を補うと考えています。
また、非常に伸びているコンテンツでは、セキュリティ関係のコンテンツが伸びており、単価が500円ほどのコンテンツですが、ショップでの販売が非常に堅調に伸びてきています。
3.ヘルスケアサービスの売上実現フェーズ①
続いて、ヘルスケア関係ですが、引き続き学校向け、部活向けの受注が拡大しています。
学校向けで200校を超える学校に採用していただいていますですが、営業を強化しており、3月は過去最高の受注件数です。
毎月50校から100校近い学校および部活が加算されていっており、当面はこういった傾向が続くと思います。
高校が中心ですが、サッカー、ラグビー、野球、バスケ、バレーボールの強豪校はほとんど入っている状況です。
強豪校の場合は1つの部活の人数も多いですが、最近は強豪校でないところも増え始め、その場合は規模が小さくなったりする場合もあります。
また、学校で1つの部活に入ると横展開が進み、サッカー部に入った後、野球部、ラグビー部に入ったりなど、学校向けは、しばらく受注が広がっていくと思っています。
また、女性の生徒向けにはルナルナの機能も入っており、若年層のルナルナのユーザーを増やしていくことも可能になるとみています。
最近は運動部以外に吹奏楽部などの活動も入ってきており、非常に順調に伸びています。
もちろん3年間経つと大学に進んだりするので、大学に入ってもそのIDを引き継げるような仕組みを構築しているのと同時に、大学で運動部の受注も最近増えてきている状況で非常に順調に推移しています。
3.ヘルスケアサービスの売上実現フェーズ②
それから、電子母子手帳に関して、自治体への導入が引き続き順調に進んでいます。
累計で100近い自治体に採用していただいており、まだ使い勝手が悪いところがあるので、これ今四半期以降で使い勝手の悪さなどを修正していくことで、利用者の拡大を図っていきます。
ルナルナから、そのままスムーズに電子母子手帳に移れる機能などを追加しつつ、その機能としてもワクチンの予約などを追加し、導入数を進めていきたいと思います。
目標は1000自治体までは持っていきたいと考えており、実現するために、4月からさらに営業強化を進めていきます。
3.ヘルスケアサービスの売上実現フェーズ③
ヘルスケアは、神奈川県の調剤薬局の薬樹さんと連携し、お薬手帳のレセコンの連携だけではなく、ユーザーの健診結果の履歴などが薬局側で見られるようなしくみ。
さらにそれを使い、調剤薬局側は来た患者さんに対し、過去の健康診断の履歴に基づき、服薬指導していけるしくみを提供しています。
単純にお薬手帳にその記録が入ってくるというだけではなく、レセコンと連動しているので、調剤薬局側で入力すると自動的に電子お薬手帳に服薬履歴、処方履歴などが入ってきます。
それだけではなく、カラダとの連携があるので、ユーザー側、調剤薬局側としても、きめの細かい患者さんへの指導ができるしくみができています。
【参考】ヘルスケアサービス全体像
最後にヘルスケアサービスの全体像ですが、いろいろと進んでいる状況です。以上です。