2026年3月期決算説明
GENOVA、メディカルプラットフォーム事業の契約件数が過去最高 医療コンテンツ強化とクリニックDXで成長加速へ
アジェンダ

平瀨智樹氏:株式会社GENOVA代表取締役社長の平瀨です。2026年3月期通期決算説明会を始めます。スライドは、本日のアジェンダです。
MISSION/VISION

まず、事業概要です。当社は「ヒトと医療をつないで健康な社会を創る」というミッションのもと、2つの事業を展開しています。メディカルプラットフォーム事業では、「Medical DOC(メディカルドック)」という医療情報メディアを中心に事業を進めています。スマートクリニック事業では、患者が快適に医療体験できるよう、クリニックの自動化を進めています。
スナップショット 2026年3月期末時点

当社グループの2026年3月期の業績および主な経営指標です。全体の連結売上高は115億6,000万円で前期比15.6パーセント増、連結営業利益は4億円で前期比80.2パーセント減となりました。
メディカルプラットフォーム事業における医療メディア「Medical DOC」の月間アクセス数は1,674万PVでした。また、自動受付精算機とセルフレジの導入台数は累計で2,911台となり、前期比で481台増加しました。
メディカルプラットフォーム事業

メディカルプラットフォーム事業についてご説明します。「Medical DOC」では、医療と患者間の医療情報格差を解消するため、一般の方や患者向けにさまざまな医療情報を提供しています。
スマートクリニック事業 ハードウェアサービス

スマートクリニック事業についてです。主に医療現場のDX化やクリニックのオートメーションを通じて、医療人材不足への対応や不要な医療事務業務の撲滅、患者の待ち時間短縮を目的とし、業務効率化を推進しながらソリューションの構築を目指しています。
スライドは、スマートクリニック事業のハードウェアサービスを示した図です。
スマートクリニック事業 ソフトウェアサービス

スマートクリニック事業では、スライドのようなソフトウェアサービスも展開しています。この数年で、AIを活用したさまざまなソフトウェアサービスも提供しています。
歯科流通事業の主な事業領域

昨年から開始した歯科流通事業についてです。当事業はグループ会社で展開しています。スライドは歯科流通事業の事業領域を示した図で、特に歯科、いわゆるデンタルクリニック向けの歯科用器械・材料・薬品の物流を基盤に、クリニックの開業・経営支援やデジタルソリューションの提供を包括的に展開する歯科専門の物流事業になります。
当社で展開しているスマートクリニック事業とマーケティング・DX領域との連携により、医療現場の課題解決と価値創出に貢献しています。
2026年3月期 第4四半期(2026年1月~3月)サマリー

続いて、2026年3月期第4四半期の決算概要です。対象期間は2026年1月から3月です。第4四半期は前年同期を大きく上回る売上高を達成しました。売上高は36億3,000万円、売上総利益は20億2,000万円、営業利益は4億2,000万円、EBITDAは5億円、経常利益は4億3,000万円、最終利益は2億3,000万円で着地しました。
2026年3月期 第4四半期(2026年1月~3月)サマリー

2026年3月期第4四半期の売上高は前年同期を大きく上回りました。特に、メディカルプラットフォーム事業の回復が業績に大きく寄与しています。各事業の売上高および営業利益は、スライドに示しています。
メディカルプラットフォーム事業の回復についてご説明します。「Medical DOC」では医療コンテンツや医療情報を提供していますが、昨年はアクセス数の減少をはじめさまざまな課題がありました。そのため、医療コンテンツの充実を図るべく、コンテンツの見直しや制作体制の強化に取り組みました。
2026年3月期第3四半期の決算説明でも「下げ止まりの確認ができており、回復に向かうだろう」とお伝えしましたが、第4四半期に入って数字として表れました。
2026年3月期 サマリー

続いて、2026年3月期通期の決算概要です。2026年3月期のサマリーとしては、売上高が前期比15.6パーセント増の115億6,000万円となりました。売上総利益は64億7,000万円、営業利益は4億円、EBITDAは6億1,000万円、経常利益は4億3,000万円、最終利益は2億7,000万円となっています。
2026年3月期 計画との差異

2026年3月期の計画との差異についてスライドをご用意しています。2025年10月に、歯科流通事業の見通しを踏まえて業績予想の修正を発表しました。
売上高は修正予想を2億3,000万円上回る115億6,000万円となりましたが、売上原価が計画を超過したため、結果として営業利益は7,000万円、経常利益は4,000万円、それぞれ計画値を下回る結果となりました。
利益構造及び利益率の推移

利益構造および利益率の推移です。2026年3月期第2四半期から歯科流通事業を開始したことにより、製造経費が多くを占めるようになっています。
今後は、原価率の低いメディカルプラットフォーム事業、スマートクリニック事業、DX事業が伸長することで業績の改善が見込めると考えています。
メディカルプラットフォーム事業の契約件数と契約単価

メディカルプラットフォーム事業の契約件数と契約単価についてです。サービスラインナップの入れ替えの影響により、2026年3月期第3四半期は「クリニック見学レポート」の納品に遅れが生じましたが、第4四半期には納品がスムーズに進んだことで契約件数は回復傾向となりました。
その結果、2026年3月期第4四半期の当事業の契約件数は1,077件と過去最高で着地しました。この1年をかけて年度末に回復したと考えています。
スマートクリニック事業(ハードウェアサービス)の契約件数と契約単価

スマートクリニック事業のハードウェアサービスの契約件数と契約単価についてです。当事業の契約件数も過去最高となっています。契約件数が多い商材は、前四半期と変わらず「NOMOCa-Desk」という端末です。「NOMOCa-Desk」の販売好調が業績を牽引しています。
平均契約単価については、「NOMOCa-Stand」のオプションプランの契約が増加したことにより、引き続き上昇傾向が見られました。
スマートクリニック事業(ソフトウェアサービス)の契約件数と契約単価

スマートクリニック事業のソフトウェアサービスについてです。2023年3月期第2四半期から開発・営業・サポートを一体で運用する体制が整ったことで、第3四半期において導入プロセスが安定し、第4四半期も引き続き件数・単価が堅調に伸びています。
歯科流通事業・DX事業

2026年3月期第2四半期から開始した歯科流通事業およびDX事業についてです。第2四半期、第3四半期、第4四半期の売上高および営業利益をスライドにまとめています。当社として初の大規模M&A(事業譲受)で、民事再生をした事業であることから立ち上がりを懸念していましたが、PMIも順調で、売上高も四半期ごとに順調に回復しています。
歯科流通事業は売上規模が大きいものの、現在も赤字が続いています。ただし、赤字幅は四半期を追うごとに縮小しています。一方、DX事業は2026年3月期第2四半期の事業開始時点から利益を計上しており、売上高も増加し利益も確保しています。
2027年3月期における事業環境の認識

2027年3月期業績予想についてです。現在当社は4つの事業を展開しています。具体的には、メディカルプラットフォーム事業、スマートクリニック事業、昨年から加わった歯科流通事業、そして事業譲渡により新たに開始したDX事業になります。
2027年3月期 業績予想

売上高のうち、メディカルプラットフォーム事業については前期の50億3,000万円に対して2027年3月期は70億円、スマートクリニック事業については前期の33億4,000万円に対して2027年3月期は40億円、歯科流通事業については前期の23億9,000万円に対して2027年3月期は97億8,000万円、DX事業については前期の3億1,000万円に対して2027年3月期は5億1,000万円を見込むという予測で動いています。
後ほどご説明する歯科流通事業については、2026年4月に新たに取得したアカサカ歯材社の売上が7月から連結対象となる予定で、約50億円を見込んでいます。これが加わることで、計画は97億8,000万円となります。
メディカルプラットフォーム事業では前期比39.1パーセント増の計画となっていますが、第4四半期は力強い回復の流れが続くと見込んでいるため、このような計画で進めています。
2027年3月期 業績予想ハイライト(セグメント別)

スマートクリニック事業については安定した売上高の成長が続いており、2027年3月期も前期比19.7パーセント増を見込んでいます。
株主還元|配当

株主還元・配当についてです。前期は事業が足踏みして減益となったものの、先行投資を進めたいという考えもあります。一方、利益剰余金が蓄積されていることを踏まえ、株主還元にも継続的に取り組む方針です。そのため、配当については、減益ながらも減配を避けるかたちで普通配当を30円と決定しました。
なお、自己株式取得を含むその他の株主還元政策については、今後も株価および投資家の意見を反映しながら前向きに検討していく考えです。
Medical DOCの利便性を高める他サービスとの連携

続いて、成長戦略およびその他の取り組みについてです。メディカルプラットフォーム事業のメディア部門では、医療情報サイト「Medical DOC」の拡充をさらに進めていきたいと考えています。
本日発表したとおり、妊娠・育児支援およびヘルスケアアプリを活用した集患プラットフォームを提供しているカラダノートとの連携を通じて、利用者の方々により良いサービスを展開していきます。カラダノートの各サービスと連携しながら、「Medical DOC」の利便性と価値の向上を、スピード感を持って進めていきたいと考えています。
クリニックオートメーション構想

スライドは、スマートクリニック事業におけるクリニックオートメーション構想です。当社は医療事務の各業務を自動化するサービスを提供しています。これらを一体化させながら、各スマートクリニックサービスが図に記載しているような一連の流れとなるように準備を進めています。
具体的には、スライドに記載している業務のサービスをリリースし、従来の医療事務業務を一本化していきます。そして、スマートな流れでスタッフ不足を補えるサービスを構築できるように展開していきたいと考えています。
「有限会社アカサカ歯材社」の子会社化

スライドは、先月発表したアカサカ歯材社の子会社化に関する内容です。アカサカ歯材社は昨年事業を譲り受けた会社で、同じく長年にわたって歯科流通事業を展開しています。
先月決算が締まったため前期の決算についてはこれからの確認となりますが、2年前は売上高約57億円、営業利益2,400万円を計上しています。主に歯科技工所やクリニックに歯科歯材をリーズナブルな価格で提供し、非常に成長している会社です。
また、スタッフにはこの道20年、30年のベテラン社員がおり、主に埼玉県を中心に関東圏で活躍しています。この心強い会社が当社グループに加わり、一緒に取り組むことを楽しみにしています。
昨年加わったASANOと、スライドのアカサカ歯材社は、両事業ともにデジタル化を進めており、アナログからの効率化によって収益の改善が見込めます。売上を上げていくことも重要ですが、まずはシステム統合など業務の効率化を進めることで大幅な利益創出を見込んでいます。
歯科流通事業の更なる飛躍

昨年グループに加わったASANOのPMIも順調に進捗しています。アカサカ歯材社についてもPMIを順調に進めていくことで、グループ化によるシナジーが期待できると考えています。
中期的な事業構想

スライドの中期的な事業構想では、まだ多くの未開拓領域があることを示しています。未進出の領域も常に検討段階にあり、開拓していく予定です。
具体的には、昨年から動物病院への新規営業を開始し、介護福祉事業領域への準備も進めています。また、M&A仲介や事業承継については、歯科・一般医科の両方に対応できるように準備を進めています。これらについては、スタートでき次第随時発表したいと考えています。
今期の推進力 ~サービスが成長加速を牽引~

事業を加速させるために、サービス企画室とAI推進室を新設しました。サービス企画室は、新規サービスの企画や開発に特化した部門です。これまでは数ヶ月に1つの商品やサービスをリリースしていましたが、今後は月に1つのペースでリリースできるよう、専門の部署を設置しました。
AI推進室は、AIの実装などを進めることで当社の生産性向上を目指す部門です。KPIを設定して、各部門や社内のさまざまな業務のAIによる効率化を進めていきます。今後1年間かけて業務の改善を進め、生産性の向上や収益率の改善を図ります。
「GENOVA VISION 2026」の制定

2026年1月にホームページに記載していますが、「GENOVA VISION 2026」を制定しました。その実現に向けて、この1年間取り組んでいる最中です。「ヒトと医療をつなぐ」ことを通じて、誰もが安心して適切な医療を受けられるインフラの構築を加速させる方針で、全員が一丸となって進めています。
2026年3月期の決算は、上場以来、最も大きいメディカルプラットフォーム事業の売上が鈍化し、踊り場に差し掛かるような足踏み状態となり、悔しい1年間を過ごしてきました。なんとか回復させたいという思いで、メディカルプラットフォーム事業の立て直しに取り組んできました。
新しく始めた歯科流通事業については、民事再生後という向かい風の中で事業をスタートしました。回復と事業継続を目指して動いてきた1年間が、今年に入り実を結び始めていると感じています。
2027年3月期の業績予想を発表し収益の改善に努めていますが、今なお回復の途中にあり、2期前や3期前の水準には達していません。今期1年間を通じて収益力の向上に取り組み、今期、来期、再来期と、かつての利益率を回復させながら事業を展開したいと考えています。まずは2027年3月期を収益力の回復を図る年と位置づけ、事業を進めていきたいと思います。
以上で決算説明を終わります。ご清聴ありがとうございました。
新着ログ
「サービス業」のログ





