2026年1月期決算説明
アップコン、複数の大型案件の受注が寄与し2期連続増収増益を達成 次なる株式市場へ向けDX・体制強化を推進
目次

松藤展和氏:アップコン株式会社代表取締役社長の松藤展和です。2026年1月期(第23期)の決算についてご説明します。
本日の目次はこのようになっています。会社概要、事業概要、2026年1月期(第23期)第4四半期決算概要、新中期経営計画の順にご説明します。
01. 会社概要

会社概要について、従業員数は49名になります(2026年1月末現在)。
当社は土木工事業を主な事業としています。主要な事業内容はコンクリート床スラブ沈下修正工法「アップコン工法」、ウレタン製土壌改良材「ナテルン」、農業用水路トンネル機能回復加圧式ウレタン充填工法「FRT工法」の施工・施工管理およびウレタンを使った新技術の研究・開発です。特許は国内12件、海外9件保有しています。
01. 会社概要【基本理念 / 経営方針】

基本理念は健康第一、安全第一、家庭第一です。経営方針はスピードと環境を重視した経営を行い、社会貢献度の高い研究・開発型企業を目指します。これらの理念と方針に基づき、当社は研究開発と事業推進に取り組みます。
01. 会社概要【沿革】

沿革についてはご覧のとおりです。当社は2003年6月に有限会社として設立しました。2004年2月には株式会社に組織変更し、2021年7月に東京証券取引所TOKYO PRO Marketに上場しました。2022年12月に名古屋証券取引所ネクスト市場に上場し、資本金を1億188万円に増資しました。
2025年10月には、株式分割を実施し、1株につき3株の割合で分割しました。
02. 事業概要【事業紹介】

当社は、工場・倉庫・店舗(商業施設)や一般の住宅などの建物において、地震や地盤の不同沈下が原因で生じたコンクリート床の沈下・傾き・段差・空隙を、完全ノンフロンのウレタン樹脂および小型機械を用いた独自の「アップコン工法」によって修正する施工を主力事業として展開しています。
また、新たな事業展開を推進するため、多数のプロジェクトを進行させ、硬質発泡ウレタン樹脂の新規応用分野への研究開発に取り組んでいます。自ら市場を創出しながら事業を開拓していくサイクルを目指す研究開発型企業です。
02. 事業概要【アップコン工法とは】

「アップコン工法」についてご説明します。「アップコン工法」は沈下・段差・傾き・空隙や空洞が生じてたわんでしまった既設コンクリート床に、1メートル間隔で直径16ミリメートルの小さな穴を開け、ウレタン樹脂を注入します。
ウレタン樹脂は短時間で発泡し、その発泡圧力で床を床下から押し上げて傾きや段差を修正します。
施工は既設コンクリート床レベルを計測機器でミリ単位で常時監視しながら行います。
ウレタン樹脂の最終強度は約60分で発現します。床下に空隙がある場合は同じ方法でウレタン樹脂を注入し、ウレタンが狭い隙間でも入り込み空隙を100パーセント充填します。
02. 事業概要【事業セグメント】

民間事業・公共事業のセグメントにおいて、社会基盤の整備に貢献する沈下修正を行っています。
03. 2026年1月期(第23期)第4四半期決算概要【通期実績ハイライト】

2026年1月期(第23期)は、「アップコン工法」の認知度および知名度向上により2期連続で増収増益を達成しました。複数の大型案件の受注が増加要因となりました。
これにより売上高13億8,751万4,000円(前期比16.1パーセント増)、営業利益は4億2,060万6,000円(前期比26.7パーセント増)となりました。前期に続き、売上高および全段階利益において過去最高益を達成しました。
株主配当金については、2026年1月期における業績および利益状況等を勘案して、当初適時開示では1株につき11円(普通配当6円・特別配当5円)とさせていただく予定でしたが、業績が予想よりも上回ったため、1円増配とし1株につき12円(普通配当6円・特別配当6円)とさせていただく予定です。
03. 2026年1月期(第23期)第4四半期決算概要【売上高・営業利益の推移】

2026年1月期(第23期)の通期における売上高と営業利益の推移についてご説明します。
売上高13億8,751万4,000円(前期比16.1パーセント増)、営業利益4億2,060万6,000円(前期比26.7パーセント増)、経常利益4億2,898万3,000円(前期比27.1パーセント増)となりました。当期純利益は3億449万円(前期比24.5パーセント増)となりました。
03. 2026年1月期(第23期)第4四半期決算概要【セグメント別売上高推移・事業別シェア】

2026年1月期(第23期)の売上高は、民間事業の比率が69.5パーセント、公共事業の比率が30.5パーセントとなりました。将来的には民間事業の売上高を維持しつつ、公共事業の割合を増やし民間と公共の割合を5:5にしていきたいと思います。
03. 2026年1月期(第23期)第4四半期決算概要【貸借対照表】

2026年1月期(第23期)の貸借対照表について、前期との増減をご説明します。
当事業年度末における資産合計は、23億2,272万円4,000円となり、前事業年度末に比べ5億2,996万4,000円増加しました。
これは主に、現預金の増加2億5,694万円と土地の取得による増加2億2,846万2,000円、投資有価証券の増加9,505万8,000円等によるものです。
土地の取得の目的は新中期経営計画でもご説明しますが、新規事業に向けた研究開発への取り組みを強化するためであり、現在の倉庫は借家であり老朽化が進んでいるため研究施設兼倉庫の新築を予定しています。2028年に竣工を計画しています。
当事業年度末における負債合計は、4億6,390万2,000円となり、前事業年度末に比べ2億1,020万7,000円増加しました。これは主に、長期借入金の増加1億9,889万6,000円、1年内返済予定の長期借入金の増加2,210万4,000円等によるものです。
当事業年度末における純資産合計は、18億5,882万2,000円となり、前事業年度末に比べ3億1,975万7,000円増加しました。
詳細は2026年3月12日開示の決算短信をご参照ください。
04. 新中期経営計画(目標)

新中期経営計画についてご説明します。
当社は中期経営計画として、3つの目標を設定しました。次なる株式市場に向けて沈下修正事業のシェア拡大を目指します。併せて新規事業化に向けた研究開発への取り組みを強化します。さらに営業力強化に向けた社内システムのDX化を進めます。
04. 新中期経営計画(業績目標)

業績目標については、2029年1月期(第26期)に売上高15億円を目指します。
2027年1月期(第24期)は当初計画の売上高12億円から、1年前倒しで売上高1億円増へ上方修正し13億円を目指します。
沈下修正工事を主な事業とする当社の2027年1月期の事業環境は、民間および公共の両分野でさらなる需要増加が見込まれるため、営業力強化をスピード感をもって実施していきます。
第25期以降に関してはローリングを考慮していません。よって第24期終わりに再度計画します。
04. 新中期経営計画(事業投資)

2028年1月期(第25期)は自社研究施設兼倉庫を新築予定であり、投資額は2億円から4億円です。
社内DX化として新たに営業支援システムを導入し実用化します。これにより効率化および施工関連資料の共有管理を目指します。営業支援システム導入に関しては350万円を予算化しています。
最後に、当社は営業管理体制および内部管理体制を強化し、次なる株式市場へのステップアップを目指します。
04. 新中期経営計画(営業施策)

新中期経営計画目標の1つ、「次なる株式市場に向けた沈下修正事業のシェア拡大」について、具体的な営業施策の一部をご説明します。
まずは多角的な接点構築を目指し、プロモーション展開の施策についてご説明します。
1つ目、デジタルマーケティングの強化です。具体的にはWebコンテンツの拡充(新規製品ページの整備・コラムの充実)、SEO対策の強化、Web広告の出稿、メール配信施策では、施工事例を発信していきます。
2つ目、展示会出展です。新規リード獲得に向けてIRの展示会を含め年間で5件から7件以上の展示会に出展予定です。
3つ目、現地調査を無料で行う「調査無料キャンペーン」を実施します。これらの施策により多角的な接点を構築し、シェア拡大を目指します。
04. 新中期経営計画(営業施策)

4つ目、認知度向上を目的とした新聞広告出稿・広告の設置です。これらの施策により認知度の拡大に努めたいと考えています。
04. 新中期経営計画(グローバル事業戦略)

続いて、グローバル事業戦略についてご説明します。ベトナムLacViet社(ラックベット社)とのライセンス契約満了に伴い、今後は当社が主体となって現地の営業活動・販売促進活動を行います。施工の際はLacViet社が当社の専属施工会社となって行う体制が整いました。
昨年はベトナム全土への施工を目指し、北ベトナムから南ベトナムまでの営業活動拡大を目的に、建設総合展示会「VIETNAM INTERIOR & BUILD EXPO」に出展し、岡三リビックベトナム社のブース内で「アップコン工法」のPRを実施しました。
04. 新中期経営計画(研究開発プロジェクト)

続いて、新中期経営計画2つ目の目標、「研究開発への取り組みを強化」についてご説明します。
研究開発について、アップコンでは現在、4つの研究開発プロジェクトが進行中です。特殊なウレタン樹脂の可能性を追求し、自ら事業を創出して新事業を確立していきます。
04. 新中期経営計画(事業化に向けた研究開発プロジェクト)

事業化に向けた進行中の研究開発プロジェクトについて、一部をご説明します。
コンクリート柱ウレタン強化工法「頑強柱(がんきょうちゅう)」は、既設の3.5キロニュートンコンクリート柱の中空部に、補強用に開発した硬質発泡ウレタン樹脂を注入・充填することでコンクリート柱の破壊荷重を増加させ、自然災害時のコンクリート柱の倒壊を防ぐ工法です。
既設コンクリート柱を強化するため、撤去する必要がなく短工期でコストを抑えることができます。「頑強柱」の工法は特許出願中です。
04. 新中期経営計画(事業化したプロジェクト)

応急復旧工法「ダンタン」についてご説明します。応急復旧工法「ダンタン」は、震災時に被災して生じた道路の段差に、高強度ウレタン樹脂を吹き付けてスロープを作成し、応急的に車両の走行を可能にする工法です。特許を取得しています。
資機材一式を搭載したトラックで駆け付け、発生した段差に2液性のウレタン樹脂を吹き付けます。高強度ウレタン樹脂は、吹き付けた直後から硬化する性質を持っているため、スロープ作成後約15分で走行可能になります。また、段差だけでなく不陸や陥没にも吹き付けて補修することが可能です。
04. 新中期経営計画(事業化したプロジェクト)

道路の陥没防止に適用する「ウレタン空洞充填工法」についてご説明します。本工法は、埋設管の老朽化などにより生じた道路の路盤内に発生した空洞に硬質ウレタン樹脂を充填する工法で、短工期かつ開削不要で施工できる点が特徴です。
使用する材料は国土交通省の上層路盤に求められている品質規格の強度を短時間で発現します。こちらの工法は特許出願中になります。
松藤氏からのご挨拶
今後も、事業化に向けた研究活動をより一層加速させていきます。また社会価値の創造と事業の成長を両立させ、中期経営計画をしっかり実行していきます。
引き続き、株主・投資家等のステークホルダーのみなさまに対する情報開示を適時・適正に行い、相互理解を深めるために積極的なIR活動を行っていきます。
以上をもって、アップコン株式会社2026年1月期(第23期)の決算説明を終了します。
ご清聴ありがとうございました。
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