2023年3月期第2四半期決算説明

李太煥氏:みなさま、こんにちは。李太煥(リ テーファン)でございます。今回はハイブリッド形式での開催となりましたが、ご参加いただいているみなさまには本当に感謝しています。それでは、株式会社NITTANの2023年3月期第2四半期の決算説明を始めたいと思います。

不正アクセス攻撃によるシステム障害対応について

ご説明に先立ち、ランサムウェア攻撃によるシステム障害状況について簡単にご説明します。すでに開示している内容と重なるところもありますが、ランサムウェア攻撃は9月13日の早朝に発覚しました。不正アクセスの原因は、VPN装置のぜい弱性によるパスワードの流出と判明しています。

暫定的な対策はすでに実施しており、さらに恒久的な対策として、再発防止のための認証方式をより強化するということで進めています。また、外部の専門家による助言や評価を受け入れ、社内の監査体制の改善にも力を注いでいきます。

本日現在のシステムの状況については、セキュリティが担保された状態ですべての基幹システムが復旧しました。お客さまをはじめとする多くのみなさまに、ご心配、ご迷惑をおかけしたことを心よりお詫びします。

皆様へのご挨拶

あらためまして、私は本年6月に代表取締役社長に就任しました。出身は韓国・ソウルです。

日本の上場企業は、コーポレートガバナンスコードの制定や改定、また、資本市場における環境の変化を受け、株主との積極的な対話が求められています。その上で、最大限の経営利益が求められる環境です。

弊社も、経済的および社会的企業の価値向上のために、中長期経営ビジョンである「NITTANChallenge10(NC10)」と、脱炭素社会の実現に向けたグローバル経営方針である「NITTANカーボンニュートラル(NCN)」の2つを掲げ、しっかり実行していきます。

また、PBRが0.5パーセント以下と、市場で割安に評価されている部分を改善するため、資本および投資効率を高め、2025年までにはROE8.6パーセント以上を目指します。

さらに、自動車業界における脱炭素化の実現には、電動化だけでなく、多様なアプローチがあることを認識する必要があります。そのニーズに素早く対応することで、内燃機関部品の製造企業でありながらも、持続的な成長が期待できるさまざまなチャンネルを通じて、アピールしていきたいと思います。

事業領域:当社事業の紹介(1)

ここからは、事業概要およびCSR活動、2023年3⽉期第2四半期決算および通期業績⾒通し、中長期戦略についての3部構成で進めていきます。

まず、事業概要およびCSR活動についてです。小型エンジンバルブ事業は我々の主力製品として、連結売上高の75パーセントを占める事業です。このような事業構成の偏りを改善すべく、ほかの事業の拡販にも力を注いでいます。

その一翼を担うのが、スライドの下にある舶用部品事業です。水素やアンモニア燃料等のGHGフリーエンジン化に対応したエンジンバルブの開発にいち早く取り組んでおり、市場のニーズに応えられるように進めているところです。

事業領域:当社事業の紹介(2)

歯車事業については、サイドギアやピニオンギアなどの事業を維持しつつ、ヘリカルギアの鍛造と機械加工技術を確立させ、イーアクセルのニーズにも対応できるようにして事業拡大を図りたいと考えています。

PBW事業は、1社のお客さまに供給しているだけの製品のため、受注変動のリスクに注意しています。そのため、柔軟な生産体制に再編し、リソースを新規開発製品と共用できるように取り組んでいきます。

事業領域:当社事業の紹介(3)

その他事業における工作機械事業は、グループ内の販売をメインとする事業です。

また、我々の子会社であるShune365の「秦野名水野菜」は、長引くコロナ禍の影響で拡販に苦戦していますが、味や鮮度、さらに食の安全性について多くのお客さまから高い評価をいただいています。

バルブリフター事業については、「NC10」戦略と絡め、舶用部品事業としてその強みを発揮していきたいと考えています。

事業セグメント別売上⾼⽐率(連結売上⾼)

連結売上高に占める各事業のシェアは、スライドのグラフのとおりです。2025年以降にBEV(バッテリーEV)が普及するにつれ、この小型エンジンバルブ事業の需要は徐々に減っていくものと考えられます。これは必然的な流れだと思いますが、同事業のリソースを活用し、新製品開発および商品化をしていきたいと考えています。その内容については、第3部で詳しくご説明します。

国内・海外の拠点別主要取引先(連結売上⾼)

スライドの円グラフは、国内と国外におけるお客さまのシェアを表したものです。エンジンバルブについては、国内、海外ともにホンダのシェアが安定しています。

また、国内の歯車等の事業について、シェアが安定しているのはアイシンです。この構成が短期間で変化することはないかもしれませんが、新たなお客さまとの取引を拡大し、より柔軟で裾野の広い事業経営環境を実現していきたいと考えています。

エンジンバルブ当社推定シェア(グローバル)

次は、主力である小型エンジンバルブ事業における各種アイテムの国内外シェアについてです。スライドのグラフは当社の推定によるものですが、独立系としての強みがよく表れています。今後はこのシェアだけでなく、ニッチな世界でも付加価値を高め、より難易度を高めていくことで企業の付加価値を向上させたいと考えています。

NITTANグループのサステナビリティへの取り組み

当社のサステナビリティ活動に関してご報告します。ベトナムにあるNittan Vietnamでは、地域の恵まれていない子どもたちの支援活動をしています。タイのNittan(Thailand)でも工場の省エネ活動とともに、環境保護活動に力を入れています。さらにインドネシアのFederal Nittanでは、恵まれていない人たちのための募金活動や、生活物資の配給を行っています。

地域社会への貢献について(1)

地域社会への貢献活動についてです。今回、秦野市のふるさと納税品目に、Shune365が生産する新鮮野菜が加わりました。当社のグループ会社が、ふるさと納税品を通じて秦野市の財源確保に貢献しています。

地域社会への貢献について(2)

また、秦野市の2022年度版「小学生のためのお仕事ノート」に、当社の事業概要が掲載されました。将来を担う秦野地域の小学生に対し、仕事に関する教養を提供することに貢献しています。

第2部にて皆様にお伝えしたいこと

ここからは、第2部の2023年度3月期第2四半期の決算および通期見通しについてご説明しますが、その前に、この2部でお伝えしたい内容を先に述べたいと思います。上期は、コロナ禍および半導体等の部品不足の影響を大きく受けましたが、通期見通しでは、期初の計画どおりの目標を達成できると考えています。

円安という追い風だけでなく、インフレ要因の価格反映や利益を出せる体質作り、また、利益率の高い傘中空バルブの販売が回復傾向であることなどがその要因です。

このような業績から見えないものをみなさまにお伝えしたいと思います。金額的にはまだまだ少ないですが、自動車業界領域以外の部品である産業用機械メーカーとの取引がスタートしました。「NC10」の達成に向け、さまざまな新事業へのチャレンジが必要な中、異業種への挑戦が実った事例であり、加工技術を磨くことで、今後の事業拡大も見込める大事な新規事業が始まっています。今後の成長にご期待ください。

2023年3⽉期第2四半期業績総括

今期上半期の業績を総括すると、経済活動の正常化は進んでいるものの、半導体等の部品不足による生産調整の影響や、4月から6月にかけてのコロナ禍による中国のロックダウンの影響などから減収となっています。コスト面では、エネルギーや原材料価格の高騰を強く受けています。

連結売上高のほぼ半分を海外から得ている当社としては、円安の影響により追い風となりました。売上高は前年同期比で6パーセントの増加になり、おおむね期首計画どおりの着地です。しかし先ほどお話ししたように、為替の影響を除けばマイナスの状況です。

利益面では北米の拠点が営業赤字を計上することになり、この円安が赤字幅を広げています。先ほどお話ししたように、金額はまだ少ないですが、上半期に自動車分野以外の取引が開始されました。

事業セグメント別業績

事業セグメント別に、業績の特徴を見ていきたいと思います。まず主力の小型エンジンバルブ事業です。売上高は前年同期比で7パーセント増加となっています。しかし、円安の影響を大きく受けた結果であり、約16億円の為替影響を除くと減収となっています。

連結子会社のほとんどは、小型エンジンバルブ事業を主な事業としていますので、為替影響もこちらに集中しています。利益面は、エネルギーや原材料高騰の影響を強く受け、計画を下回る結果となっています。

事業セグメント別業績

舶用部品事業は補用部品の受注が好調で、期首の計画を上回る実績となりました。利益面はエネルギーや原材料価格の高騰により、前年同期比では減収となりましたが、黒字を維持することができています。

事業セグメント別業績

歯車事業は、お客さまの生産調整の影響を一番大きく受けた事業ともいえます。生産性改善や品質改善活動を進めており、その効果も見え始めていますが、受注減少による固定費の上昇やインフレによるコスト高により、大きく損失を拡大しています。

事業セグメント別業績

PBW事業も生産調整の影響を大きく受け、減収となっています。しかし、地道な生産性改善の取り組みの成果があり、増益となりました。

事業セグメント別業績

その他の事業は、バルブリフター事業が一部の製品で転注されたことにより減収となりました。また、海外子会社の設備投資が一段落したこともあり、工作機械事業の売上も減少しています。

所在地別業績

所在地別の売上高についてです。日本は半導体不足等の影響を受け、受注が減少しました。中でも利益率の高い戦略製品である傘中空バルブが前年同期に比べて75パーセントにとどまったことが大きく影響し、減収減益となりました。

近年のアジアは利益の貢献度が高い地域です。今年も円安の影響を受け、増収となりました。しかし、中国のロックダウンの影響を受け、減益となっています。

北米は為替影響を除くと減収減益となりました。インフレの影響に加え、労働市場の活性化が進み、その人材が流出したことにより、労働生産性の悪化を招いています。

連結営業利益増減要因

スライドのグラフは、連結利益の増減要因を示しています。売上の減少に加え、インフレによるコスト高がダブルパンチで効き、営業利益を大きく押し下げています。

連結貸借対照表

連結貸借対照表の概要です。円安が進むことにより、資産は全体的に膨らむ方向で動いています。借入金の返済が進み、負債は減少しています。

連結キャッシュ・フロー

連結キャッシュ・フローに関する概要です。設備投資案件は国内外ともに更新投資がメインとなり、落ち着いています。フリー・キャッシュ・フローを財源に借入金の返済を進めました。

2023年3⽉期通期業績⾒通し総括

2023年3月期通期の業績見通しを総括してご報告します。受注は全世界的に回復傾向にあり、7月以降は中国での販売が回復しています。また、コスト上昇を反映し、価格が見直されていることや、円安が続いていることから、通期見通しは変更せず、当初の計画どおりの目標を定めています。

2023年3⽉期通期業績⾒通し総括

地域別の四半期ごとの売上高の実績および予測です。受注の回復、そして販売価格の見直しなどの影響により、全体的に売上は増加していく傾向を見込んでいます。中国の売上は第3四半期から回復していますが、第4四半期においては、新型コロナウイルス感染の再拡大が予想され、そのリスクを織り込んでいます。

セグメント別業績⾒通し

セグメント別の業績見通しです。小型エンジンバルブ事業においては、受注の回復と販売価格の見直し、そして円安を追い風に増収増益を見込んでいます。北米では鏡面バルブの量産が開始されています。これにより、収益面での改善を期待しています。

セグメント別業績⾒通し

舶用部品事業は下期も補用部品の好調が続き、増収の見通しです。コスト上昇分に関しては、販売価格に反映できるよう、お客さまとの交渉を続けていきます。

セグメント別業績⾒通し

歯車事業は受注の本格的回復が遅れ、前期から進めてきた品質改善や生産性改善の効果を発揮するには至っていません。人員配置の最適化をさらに進めるとともに、販売価格の見直し交渉により、赤字幅の縮小に努めていきます。

セグメント別業績⾒通し

PBW事業も受注の回復が遅れています。しかし、利益は出せる体制ですので、こちらを維持するとともに、設備のレイアウトを変更することで新製品のラインを設置可能にし、今後新たな収益源として活用していきたいと思います。

セグメント別業績⾒通し

そのほかバルブリフター事業や工作機械事業において、下期は大きな動きはありません。農作物事業については、今期に入り売上が微増していますが、期初の目標には大きく未達の状況です。

設備投資・減価償却費

設備投資の見込みですが、国内外とも更新設備が中心となっています。ベトナムで計画している太陽光発電設備の投資については少々遅れているものの、検討を続けています。部品不足による影響で、期首の計画から金額面では減少する可能性があると見込んでいます。

配当の状況

おおむね期初の計画どおりに業績が達成できると見込んでいるため、配当金も計画どおりの中間で6円、期末で6円、合計12円を予定しています。

NITTAN Challenge 10 について

第3部の中長期経営戦略に移りたいと思います。まず中長期経営ビジョンである「NITTAN Challenge 10(NC10)」に関して、私の考えをお伝えします。

NITTANの中期経営計画を達成する上で、「NITTAN Challenge 10」は欠かせない戦略であると捉えています。そこで、市場のニーズに機敏に対応しながらリストアップされたアイテムの開発を進めており、一定の成果を上げられている状況です。また、場合によっては、大胆な取捨選択も必要だと判断しています。

しかし、「そもそも何のための『NC10』なのか?」を振り返るべき時期だと思い、その意義、パーパスについて考えてみました。その結果、「多様な技術を駆使し、自動車業界の脱炭素化の実現に貢献すること」という結論に至りました。すなわち、社会課題の解決がこの「NC10」の意義であり、その中心にあるということです。

このように、重大な使命を持つ戦略であるだけに、既存事業の後付けではなく、NITTANのコア事業として統合していくべきと、その使命感を強く感じています。

中期経営戦略

中期3ヶ年の経営計画と指標についてです。今期の予想も、そして来期以降の目標値も2022年6月に公表した計画から変更はありません。今期は世界的な受注回復傾向、そして販売価格の見直しが進むと予想しています。

物価高騰については来期以降も注視する必要があると思いますが、改善活動を通じて事業の収益性を高め、そこから得られた資金を「NC10」の新商品開発に活用していきたいと思います。

拠点別中期利益計画 売上⾼ & 営業利益

スライドのグラフは各拠点別の中期利益計画を表しています。各拠点ともおおむね堅調な利益を見込んでいます。

拠点別中期利益計画 投資額 & 売上⾼⽐率

そして各拠点別の投資計画については、更新投資がメインではありますが、中には「NC10」に関わる投資もあります。投資回収期間やリスク想定を的確に行い、ROIC経営が実践できるように管理していきます。

“NITTAN Challenge 10”

あらためて「NITTAN Challenge 10」の全体像をおさらいしたいと思います。売上高、営業利益、ROSの目標はスライドに記載のとおりです。

まず「VISION Ⅰ」は既存事業の競争力と付加価値を上げた製品開発です。内燃機関のCO2削減に役立つ製品の提案やGHGフリーエンジンに向けた戦略的な製品の開発を指します。

次に「VISION Ⅱ」は、電動化事業領域における新製品の開発とその商品化への挑戦を指します。もちろん、これら以外の異業種に対してのアプローチも果敢に行い、「NC10」の幅と奥行きを増やしていきます。

パワートレインの動向

これらの背景となるパワートレインの中長期販売予想は、スライドのグラフに記載のとおりです。今後2年から3年間においては、このxEV領域(電動化領域)の販売は微増にとどまると予測されています。 しかし、2025年以降はxEV領域の急激な拡大が予測されています。これは先進国および中国での需要拡大と、それに伴うインフラ整備に追従できるようになるためです。

そのインフラ整備ですが、新興国ではその追従が追い付かず、相変わらずICE領域(内燃機領域)の需要が続く見込みでもあります。そのため、やはり「NC10」の使命は、既存事業のCO2削減に貢献するとともに、電動化事業領域においてもそのニーズに応じた新製品を提供することだと考えています。

主要⾃動⾞市場規制動向

スライドには、各国のレギュレーションに関するグラフを記載しています。最新情報では、ICEの排気ガスおよび燃費改善の規制が2035年まで続くと言われています。しかしアメリカ、ドイツ、イギリス、中国などでは2035年からICEそのものの販売規制を始めるという情報もあります。

⾃動⾞メーカー ICE・電動化の動向

各国のレギュレーションに合わせて、自動車メーカーもICEの熱効率アップに関わる研究開発を進めると明言しています。しかし、お客さまごとに、2030年からはグローバルでBEVを展開していくという戦略も足並みをそろえて発表されています。

そこで当社は「NC10」を使って「VISION Ⅰ」「VISION Ⅱ」のプロジェクトを強化していき、既存事業での発展と新たな分野への事業展開を実現させていかなければいけないと感じています。

船舶⽤ 脱炭素エンジン開発の動向

船舶用GHGフリーエンジン開発の動向にも注目しています。各エンジンメーカーは、ゼロエミッションに向けたエンジン開発を加速させています。当社では、水素エンジンおよびアンモニアエンジンの燃料に適したバルブの開発を進めており、GHGフリー実現に貢献しています。

“NITTAN Challenge 10”挑戦の系譜

スライドの図は、「NC10」 の挑戦の系譜を表しています。「VISION Ⅰ」「VISION Ⅱ」の進化は、上下に分かれてそれぞれ発展の道に進んでいます。xEV領域のトロコイド式減速機や、ヘリカルギア製造技術、そして基礎研究も確立させ、進化を続けていきます。

また、燃料電池用過給機部品に加え、自動車以外の領域である設備用部品については、そのオファーのスピードが速いぶんだけ、我々もスピード感を持って対応していきたいと思います。

NC10 “VISION Ⅰ“ の開発計画

「VISION Ⅰ」の開発アイテムの進捗状況についてです。底面鏡面化バルブに関してはすでに量産を開始しています。それ以外のそれぞれのバルブや油圧リフターに関しては順調に開発が進められています。

そして新たに舶用ウェーブバルブを提案することになっています。この提案によってお客さまのさまざまなニーズに対応できるように、開発を進めている状況です。

“VISION Ⅰ“の開発計画

これらの開発に欠かせない評価設備の導入についてもご説明します。水素の製造・販売の最大手である岩谷産業の協力を得ながら、水素燃料の燃焼環境下で摩耗試験が再現できるように、エンジンバルブの摩耗試験機の改造を進めています。これらの評価を通じて、水素燃料エンジンに一番適したバルブ材料および形状をお客さまに提案できるようになると思われます。

NC10 “VISION Ⅱ“ の開発計画

「VISION Ⅱ」の開発状況についてです。設備用部品はすでに量産を開始しており、自動車分野以外の事業展開も着実に進めていきます。

一方、xEV領域に対しては、激変する市場動向を把握しつつ、トロコイド式減速機の要素開発を着実に進め、市場での競争力を強化していきます。

ヘリカルギアは、ベースとなる歯車事業の技術とリソースを活かし、熱間鍛造の優位性を追求していきます。また、歯車事業のさらなる発展を目指して、デフASSYのようなユニット製品の開発にも挑戦していきます。

“NITTAN Challenge 10”の代表開発アイテム

「VISION Ⅱ」の開発アイテムの1つである自動車のe-Axle用のヘリカルギアおよび減速機についてクローズアップしてご説明します。私どもの減速機は同軸タイプと呼ばれるもので、モーターの高速回転に伴い要求される高減速比に対応でき、かつ省スペースが実現可能というメリットを持っています。

しかし、現在主流となっているのは並行軸タイプです。この並行軸タイプにはヘリカルギアが多く使われています。よってこちらにも対応できるようにすべきと判断し、弊社で得意としている熱間鍛造技術を活かし、ヘリカルギアの鍛造・成型および機械加工技術の確立を進めています。このように、あらゆるお客さまのニーズにも対応できるように、並行して開発を進めていきます。

“VISION X“ それは愉快な開発

「NC10」の中でも遊び心に満ちた愉快な開発を「VISION X」と呼んでいます。その中身としてはNITTANゴルフパタープロジェクトがあり、プロ仕様のパター製作に向けて改良を繰り返しています。現在プロの方々に試打をしていただき、そのフィードバックを待っている状況です。また、有望なジュニア選手にも試していただく予定です。

そしてNITTAN SDGsプロジェクトにおいては、廃棄品をアート製品として生き返らせる開発や、「誰でも手軽に始められる栽培」をテーマに、Shune365のノウハウを活かした水耕栽培キットの事業化を検討しています。

カーボンニュートラル達成に向けた取り組み

カーボンニュートラル達成に向けた取り組みですが、NITTANグループでは、NCNというグローバル方針を掲げ、展開しています。その活動の一環として、排出されたCO2の「見える化」を行い、その算定結果を第三者機関に確認・検証してもらい、結果として相違はありませんでした。

カーボンニュートラル達成に向けた取り組み

効果把握の基準年となる2013年度からのスコープ1、スコープ2におけるCO2排出量の状況についてです。2021年度は、2013年度に比べて約1万1,000トンのCO2排出量の削減ができています。こちらは排出量と売上額の関係も考慮しましたが、その結果でもここ数年間、減少傾向であることが判明しています。引き続き、スコープ1、スコープ2、そしてスコープ3を的確に捉え、愚直に削減活動に取り組んでいきます。

DXを活⽤したスマートファクトリー化

DX(デジタル・トランスフォーメーション)による、スマートファクトリー化への取り組みについてです。スライドに記載の2つのプロジェクトは、すべて作業者の負担軽減および省人化を目的とした取り組みです。両方ともにその効果が表れたら、すぐに横展開を行っていく予定です。

DXを活⽤したスマートファクトリー化

また、このような自動化の取り組み以外にも文書依存からの脱却を目指し、動画を活用したマニュアル化の動きも進めています。「繰り返し見て覚える」ことを通じた習熟度向上やスピードアップ、ペーパーレス化を進めることが目的です。

以上が本日のご説明となります。次回は、さらに進んだNITTANをご紹介できるように進めていきたいと思います。今後ともよろしくお願い申し上げます。ご清聴ありがとうございました。