2022年3月期決算説明会
金原利道氏:おはようございます。NITTANの金原でございます。今回は、新たにオンライン形式での開催を試みましたが、お忙しい中ご参加いただきまして、誠にありがとうございます。
さて、説明に先立ちまして、新型コロナ感染症について、一言お見舞いを申し上げたいと思います。先月のゴールデンウィークは、約2年ぶりに規制のない中で旅行や観光が行われ、ずいぶんと賑わいを取り戻しました。そして、6月に入ると、政府は水際対策の大幅な緩和を表明し、すでに実行しています。
みなさまもご存じのとおり、上海のロックダウンの解除もニュースとして大きく取り上げられていますが、これによって、再び感染者増加の大きな波が押し寄せるのではという懸念もないわけではありません。NITTANグループとしても、ガイドラインの周知徹底を図ると同時に、感染対策には一層努力していきたいと思っています。
いずれにしても、これまでにお亡くなりになった方には、衷心よりお悔やみ申し上げます。また、いまだに治療で苦しんでおられる方には、謹んでお見舞い申し上げます。
そして、感染拡大の波が押し寄せるたびに、献身的に治療に携わっておられる医療従事者の方には、心より労いと敬意を表したいと思っています。今年こそ、平穏な日常が戻りますことを、心よりお祈り申し上げます。
それでは、日鍛バルブ2022年3月期決算をご説明します。これが旧社名である日鍛バルブとしての最後の決算説明となりますし、また、私にとってもおそらく最後のお勤めとなると思いますが、新たなNITTANも、引き続きどうぞよろしくお願いします。
事業領域:当社事業の紹介(1)
本日のご説明は、3部構成となります。まず、第1部の事業概要について、簡単に触れたいと思います。事業領域の筆頭は小型エンジンバルブ事業で、連結売上高の約75パーセントを占めています。今後は、このシェアをよい意味で下げていき、一本足打法型の事業を改革していきたいと思います。そして、その期待を舶用部品事業が担っています。
舶用部品事業は、水素やアンモニアのGHG(温室効果ガス)のフリーエンジン化の開発と転換に向けた取り組みから、NITTANの最適なエンジンバルブに寄せられる期待に応えていきます。
事業領域:当社事業の紹介(2)
歯車事業も同じく、これまでのトラック用のデフギヤやオートマチックトランスミッション用ギヤを維持しつつ、新しい技術であるヘリカルギヤを導入し、「E‐Axle」のニーズにも対応していくことで、次の柱の1つに育てていきたいと思っています。
PBW事業は、特定のお客さま1社に供給している製品ですので、今後はさらに受注変動リスクに注意し、対処策を講じていかなければならないと考えています。そこで、より柔軟な体制に再編し、リソースを新開発商品化と共有することで、ダンパー効果を持たせたいと思っています。
事業領域:当社事業の紹介(3)
その他事業のうち、工作機械はグループ内販売として成果をあげています。子会社のShune365の「秦野名水野菜」は、長引くコロナ禍で苦しいところでしたが、サステナブルな特徴が高く評価されていますので、引き続き、拡販活動に努めていきます。
バルブリフターは、新たに「NITTAN Challenge 10」の戦略とも絡ませ、強みを活かしていきます。
事業セグメント別売上高比率(連結売上高)
連結売上高に占める各事業のシェアを表したグラフです。今後は、電動化やバッテリーEV化で、小型エンジンバルブの需要はじりじりと減っていくと考えられます。それは当然の潮流として考えていますので、そのリソースについては、新戦略商品化と事業化に活用していきたいと思います。概要は、第3部でご説明します。
国内・海外の拠点別主要取引先(連結売上高)
連結売上高に占める国内外の主要なお客さまは、スライドのグラフのとおりです。やはり、国内外で小型エンジンバルブにおいては、ホンダさまのシェアが安定しています。また、歯車ではアイシンさまのシェアも安定を図っています。
こちらの構成は、短期間で大きく変化しないかもしれませんが、新たなお客さまとの取引を増やし、より柔軟で裾野の広い事業経営を実現していきます。
エンジンバルブ当社推定シェア(グローバル)
円グラフは、主力事業の各種エンジンバルブの国内外シェアを示しています。こちらは、当社推定によるものですが、これも事業の強みを示す一断面だと思っています。今後は、「シェア」よりも「ニッチ」、あるいは「独自性」の価値も蓄えていきたいと思っています。
NITTANグループのサステナビリティへの取り組み
当社グループの持続的な活動を少しご紹介したいと思います。まず、NITTAN本体は、秦野市とともに植林などで環境を守る活動に役員自らが汗をかいています。
北米のU.S. Engine Valveは、従業員が自発的に地域コミュニティへの慈善活動を行っています。ポーランドのNittan Euro Techでは、ウクライナの戦争で苦しんでいる人たちに、生活物資を支援しています。
NITTANグループのサステナビリティへの取り組み
また、インドネシアのPT. Federal Nittanは、教育や環境保護、あるいは恵まれない人たちへの食糧支援と幅広く活動をしています。タイのNittan (Thailand)は、水害地域への義援活動やソーラー発電によるCO2削減に努めています。最後に、ベトナムのNittan Vietnamでは、自然災害地区や大学への寄付で貢献しています。
地域への貢献について
その他の貢献では、今年の3月のLPGAで、タイを舞台とした大会に協賛しました。また、秦野本社に全天候型のテニスコートを作り、従業員と地域の方々の健康増進と交流、そして部活動の活性化に役立てています。
そして、秦野市のおおね公園のネーミングライツによって、より地域の憩いの場への支援を強化する活動も始めたところです。
大株主の変動について
大株主の変動についてです。順位には大きな変化はありません。2022年3月期で特筆すべき点は、2020年3月期時点で30.1パーセントあったイートンコーポレーションさまが、現在では17.31パーセントまで減少しました。
イートンコーポレーションさまとは、今後も協力関係を維持しつつ、それぞれが目指す持続性を尊重し合い、お互いが独自の戦略を展開できる立場を認め合うことで、このような結果になっています。
2022年3月期業績総括
第2部の2022年3月期の決算及び次期見通しをご説明します。まず、2022年3月期の業績を総括すると、前年同期比で、売上高は11パーセント増加し、営業利益も格段に回復しました。
しかし、期初の計画に対しては、コロナ禍の長期化をはじめ、半導体不足による生産の下方修正やお客さまの操業停止、為替変動による電力料等の高騰によって、4割近い利益マイナスとなってしまいました。
事業セグメント別業績
事業セグメント別に、特徴をご説明します。まず、主力の小型エンジンバルブ事業の売上高は前期比で1割程度の回復にすぎませんが、利益は大幅に回復しました。しかし計画比では、前述のとおり複合的な障害によって1割弱の未達となりました。
事業セグメント別業績
舶用部品事業では、主要顧客の1つであるバルチラ社の回復によって、売上はいくらか回復しました。利益も、コストアップ要因に圧迫された割には、期初の計画を達成することもできました。これは、一部の不採算是正活動の成果もありますが、事業関係者の合同コスト改善活動がさらに成果を引き上げてくれたものと評価しています。
事業セグメント別業績
歯車事業では、主要顧客の変動が大きく、また、半導体不足による減産影響も受け、売上高は前期比で増えたものの、その恩恵は感じられない状況が続いてしまいました。利益についても、そのような変化にコストコントロールがついていけないところもあり、いま一歩のところで赤字計上となってしまいました。
事業セグメント別業績
PBW事業は、前半はお客さまの需要がほぼ堅調、後半が低調となり、少しギャップの大きな1年になりましたが、そのような波に堪えて、管理と改善の維持により、なんとか黒字を達成することができました。
事業セグメント別業績
その他事業は、全体的に巣ごもりの影響を見込んだとおりの売上となりました。売上高のわりには利益が前期比で回復したのは、工作機械の増収増益によるものです。
所在地別業績
所在地別の特徴をご説明します。日本は前期比で増収増益になりましたが、計画比では、山陽工場の傘中空弁の受注が大きく響き、黒字達成を逃してしまいました。
アジアは、中国とタイ、インドネシア、ベトナムにおいて、完全に受注が安定したわけではありませんが、比較的安定した利益をあげ、大きく下支えしてくれました。
北米は、売上高も利益もほぼ計画どおりの結果と言えますが、減収減益の歯止めが効いていません。慢性疾患にならないように、新規に立ち上げる軸中空弁と鏡面仕上げバルブの付加価値の高い製品で挽回を図っていきます。
連結営業利益増減要因
スライドには、連結営業利益の増減要因をグラフ化したものを記載しています。特に日本とアジアの売上回復と減価償却費の軽減を含めて、原価改善の効果が最も大きく影響したと言えます。
連結貸借対照表
連結貸借対照表を見ると、資産は中国のBYS(北京柳成新和汽車部件有限公司)を日照市の子会社に統合する等の再編活動により、投資した分が資産の増加を招きました。
一方で、利益回復に伴うフリーキャッシュ・フローを活用し、長期借入金の返済に充てたことで負債が減少しました。
連結キャッシュ・フロー
連結キャッシュ・フローの概要は、スライドに記載のとおりになっています。今後も期末残高を潤沢にすることで、少しでも配当に充てられるよう努力していきたいと思っています。
2023年3月期業績見通し総括
2023年3月期の業績見通しについてご説明します。経済環境は、依然として新型コロナウイルスの影響が残ると考えています。半導体不足も、V字で回復しないだろうと予測していますし、ロシアによるウクライナ侵攻の影響も、懸念が増すばかりです。
しかし当社は、2021年度に進めてきた各事業再編の成果が次第に発揮され、変動にも柔軟な生産とコスト管理ができていくと自負しています。「NITTAN Challenge 10」や、カーボンニュートラルへの投資も必要になるため、慎重に精査して実行していきたいと思います。
セグメント別業績見通し
セグメント別で見た小型エンジンバルブ事業は、前期よりも回復すると捉えています。新型コロナウイルスの影響も予断は許さないものの、ワクチン接種も広まり、各国の渡航緩和により経済活動が活性化していくと考えています。
半導体も徐々に供給ソースが増えていき、不足の状態も次第に解消されていくと予測しています。
セグメント別業績見通し
舶用部品事業は、新エネルギー用の試作を考えると、予想よりもさらに増える可能性があると思います。しかし、利益は材料や電力料金等の高騰分をお客さまにいくら価格に反映していただけるかが、カギになります。きちんとした話し合いで、解決していきます。
セグメント別業績見通し
歯車事業は、日野自動車さまの不正データ問題による出荷停止も次第に対策が進み、受注の見通しも明らかになると考えています。
アイシンさまは、中国市場での回復に左右されると思いますが、ゼロコロナ政策も徐々に終わっていくと予想し、経済活動の再開や需要回復を期待しています。前期に進めてきた、品質改善や生産性改善の効果を発揮できる環境に戻ると予想され、計画以上の利益回復を視野においています。
セグメント別業績見通し
PBW事業は、お客さまの中国需要の回復が期待されるところですが、現状では、横ばいの計画です。前述したとおり、「NITTAN Challenge 10」へのリソース活用策として、PBWの生産に加えて、新製品のラインを併設することを検討しています。
積極的な再編活動により、PBWの受注増減だけで業績が左右されないように、柔軟でローコストな手立てで「NITTAN Challenge 10」の新商品化を実現していきたいと思っています。
セグメント別業績見通し
その他事業は、韓国と中国の新和精密グループを活かし、船舶用油圧リフターの開発と商品化を近々に果たす予定です。ビジネスボリュームはそこまで大きくないため、さらに船外機用のメカ式リフターの新規引き合いにも積極的に対応したいと思っています。
工作機械事業は、従来の生産技術部が集中して供給責任を負います。「NITTAN Challenge 10」の開発・商品化には、「NITTANマニュファクチャリング・テクノロジーズ」、略して「NMT」というプロジェクトを発足し、新たな生産技術力の構築を行うよう仕分けをしました。
「秦野名水野菜」は、新型コロナウイルスの影響を受けて、従来のホテルやレストランだけでは黒字化が難しいため、より付加価値の高い野菜に特化して、イベントの記念品としても挑戦していきたいと思っています。今期で黒字化の可能性が見出せなかった場合は、事業転換も視野に入れています。
設備投資・減価償却費
設備投資と減価償却費の相関は、すでに「NITTAN Challenge 10」の新規商品化や受託加工が開始しているため、日本の投資はやや増えると考えています。
海外でも、カーボンニュートラルへの投資が必要になっていきます。しかし、「NITTAN Challenge 10」もカーボンニュートラルも、経済的にも意義と価値の伴う取り組みになるため、減価償却費の重さで苦しむことはないと確信しています。
配当の状況
配当の状況です。2021年度100期は経済的逆風の強さから中間で5円、期末で6円の計11円としました。2022年度101期は、逆風が追い風に変わるとは言えませんが、少し穏やかになると思っています。一方で、「NITTAN Challenge 10」とカーボンニュートラルへの投資も考慮し、中間、期末ともに6円の計12円としました。
中期経営戦略
第3部の中長期戦略に移ります。スライドには、中期3ヶ年の経営計画と指標を記載しています。こちらは毎期、3ヶ年の見直しを図っているため、前期と比較できるように表しています。
2022年度の特徴は、前期2021年度で見えた、事業業績圧迫要因をどのように跳ね返していくのかと、2023年度以降の転換の準備をいかに充実させ、加速できるかが大事になる年です。
中期経営計画の前提条件
中期経営計画の前提条件は、スライドに記載のとおりです。条件とは別に経営指標も構えて、企業価値を高めていきます。こちらには「NITTAN Challenge 10」やカーボンニュートラルの投資を織り込んでいないため、業績計画に与える影響の大きさを勘案しながら、特別予算化を慎重に進めていきます。
拠点別中期利益計画 売上高 & 営業利益
拠点別中期計画は、少しマクロ的な描き方になっていますが、押し並べて向こう3ヶ年はほぼ堅調な収益が見込まれることを示しています。
日本はすでに、「NITTAN Challenge 10」の一環として既存事業以外の受注や引き合いを実現しており、さらに拡大していく可能性を持っていると考えています。
アセアン・インド・台湾は、売上の安定期から回復を予測し、さらに利益を高められるように管理と改善を充実させていきます。北米・欧州は、まずは新規機種の品質、コスト、納期を万全に準備して、利益回復を果たします。
中国は、広州市と日照市にある両拠点の出来栄えが大きく影響するため、再編と増産を着実に進めて、より強固な収益源に成長させていきます。
拠点別中期利益計画 投資額 & 売上高比率
拠点と投資戦略の関係は、「NITTAN Challenge 10」と密接に関わるため、バラマキ型にならないように細心の注意を払い、意思決定していきます。
日本は引き続き、グループのR&D拠点として、研究開発本部のため新規事業化や製品開発に相応の投資を行う予定です。
その他は、投資回収期間やリスクの想定と試算を的確に行い、「NITTAN Challenge 10」推進のブレーキにならないように注意していきます。
“NITTAN Challenge 10”
あらためて「NITTAN Challenge 10」の全体像をおさらいしたいと思います。当社では略して「NC10」と呼んでいますが、「VISIONⅠ」は、既存事業から発展した付加価値製品化とGHG、温室効果ガスフリーに関わる、次期ニーズへの戦略対応製品開発を指します。
「VISION Ⅱ」は、脱炭素化を背景とした電動化や、BEV(バッテリーEV)化に関わる新たな開発と商品化への挑戦を指します。これ以外のカテゴリーにも果敢に挑戦して、「NITTAN Challenge 10」の幅と奥行きを増やしていきます。
パワートレインの動向
その背景となる最新のパワートレインの動向をグラフで表してみました。この中期3ヶ年の範囲では、電動化等のxEV領域(電動化領域)が、わずかに増え始める様相を見せています。
しかし、2030年を境に、先進国ではxEV(電動化)が加速していき、ICE領域(内燃機領域)が新興国を中心に引き続き必要とされる見通しを示しています。
そのため、やはり「NITTAN Challenge 10」の使命は、既存事業も脱炭素化社会に向けた新事業も、ニーズに応じた価値の提供だと考えています。
自動車メーカー ICE開発動向と共存比率
実際に多くの自動車メーカーも、ICE(内燃機)の熱効率アップを追求する開発を続けていく計画を明言しています。2025年を境に、ICEとBEVの共存比率は比較的緩やかに進むといえます。「NITTAN Challenge 10」の「VISION Ⅰ」活動も、これに歩幅を合わせて貢献していきます。
船舶用 脱炭素エンジン開発の動向
船舶用GHGフリーエンジン開発の動向にも注目しなければいけません。当社の「NITTAN Challenge 10」も、船舶用および陸用大型ディーゼルエンジンに代わる、水素やアンモニアの新エンジン開発に追従していきます。
すでに各社エンジンメーカーのオファーは多く、その期待の大きさがうかがい知れます。その期待に応え、GHGフリー実現に貢献していきます。
自動車メーカー 電動化の動向
日に日にその計画や動向がメディアに取り上げられている、自動車メーカーの電動化についての状況把握です。これらの自動車メーカーは現在も当社のお客さまですが、スライドのとおり、2030年からのグローバルBEV化展開で足並みが揃っています。
そこで当社の「NITTAN Challenge 10」は、「VISION Ⅱ」のプロジェクトを強化し、新たな事業化をかなえていきます。
“NITTAN Challenge 10”の系譜
「NITTAN Challenge 10」の系譜をご覧ください。「VISION Ⅰ」と「VISION Ⅱ」は、上下に分かれてそれぞれの発展の道に進んでいきます。
xEV領域で活路を見出す「VISION Ⅱ」は、NITTAN独自のトロコイド式減速機や、それを応用した増速機をはじめ、その部品ニーズを支えるヘリカルギア製造技術も確立していきます。また、燃料電池用過給機部品のオファーにも対応していきます。
“VISION I“の開発計画
「VISION Ⅰ」の計画と進捗をご覧ください。先行開発・量産開発ともに、具体的なお客さまをご紹介できないのは非常に残念ですが、量産開始が決定した際のお楽しみとしていただきたいと思います。
今後の開発や新商品化については、積極的なプレスリリースにより、「NITTAN Challenge 10」がいかにNITTANの持続性をかなえている取り組みであるかを示していけるよう、お客さまにもご理解いただこうと思っています。
“VISION II“の開発計画
「VISION Ⅱ」も同様です。減速機はもう少し開発を進め、機能の競争力アップを確立する必要があります。引き続き、トロコイド式の優位性を活かせるよう取り組んでいきます。
ヘリカルギアとデフASSYは、歯車事業の技術とリソースを活かし、組み立て製品にも挑戦していきたいと思っています。
“NITTAN Challenge 10”の代表開発アイテム
「VISION Ⅱ」のトロコイド式減速機「Nixtroid(ニクストロイド)」を少しクローズアップします。この「Nixtroid」は、スライド左側の自動車用と、右側の小型モビリティの両面で広く活躍できるようアレンジを試みていきたいと思っています。
もちろん、基礎開発をしっかり行った上で、幅広いニーズに適用できるよう計画的にラインナップを充実させていく戦略です。
“VISION X“ それは愉快な開発
「NITTAN Challenge 10」のファームとも言える「VISION X」です。1軍にはない楽しさとユニークさで、遊び心に満ちたプロジェクトを進めています。無限の可能性を持つ「X」を大いに楽しみ、大いに広げていきたいと思っています。
例えば、フォージドパターは、いつか女子プロにとって欠かせないギアになる夢を実現したいと思っています。廃棄品をアート製品に生き返らせるSDGsプロジェクトの企画制作品では、持続可能な文化にも力を入れていけると思っています。
スライドにあるようなコースター、あるいはコースターと同じ技術を使った回収ボックスなどに応用が効いています。
DXによるスマートファクトリー化
DX(デジタル・トランスフォーメーション)による、スマートファクトリーへの取り組みです。当社の活動指針として、3Kや、属人的で雑なアナログ作業に対し、デジタル技術を使って働き方と働く現場の合理化を進めていきます。
作業要領や標準化のテキストは文書に依存してきましたが、動画で繰り返し見て学ぶ化を進めていきます。
カーボンニュートラル達成に向けての取り組み
NITTANグループのカーボンニュートラルは、「今できるCO2削減をどんどんやっていこう」を合言葉としてポジティブに進めています。ソーラー発電例やLED照明化をはじめ、全社で活動していきます。
カーボンニュートラル達成に向けての取り組み
NITTANカーボンニュートラルは、推進体制を固め、スコープ1、スコープ2、スコープ3を的確に捉えて愚直に成果を上げていきます。
自社のCO2削減の「NHK(なくせないか、省けないか、変えられないか)」改善が、スコープ1で直接成果を出し、電力量削減がスコープ2の効果を引き出し、仕入れ先にも効果が及ぶスコープ3に波及することを狙っています。
ご説明は以上となります。最後までご視聴いただき誠にありがとうございました。次回は、さらに1歩も2歩も進んだNITTANの活動をお見せできるようにしたいと思っています。どうぞご期待ください。本日は本当にありがとうございました。