2020年12月期第2四半期決算説明会

カリン・ドラガン氏(以下、カリン):みなさまこんにちは。カリン・ドラガンです。本日はご参加いただきありがとうございます。本日は、上期の業績に加え、さまざまな戦略的な取り組みや、ボラティリティの高い日本市場の現状についてご説明します。なによりもまず、新型コロナウイルス感染症COVID-19に罹患されたみなさま、7月の大雨による被害を受けたみなさまに、お見舞いとお悔やみを申し上げます。

当社は厳しい時代であっても、ミッションに基づいて、すべての人にハッピーでさわやかなひとときをお届けすべく、価値を創造しながら、事業活動を行なっています。私たちは従業員、お客様、そして私たちが生活し、働く地域社会の健康と安全を第一に考えてきました。

そして、苦境に立たされているお客様やお取引先のみなさまへのサポートも含め、生活必需品としての飲料やサービスを、安全かつ安定的に提供できるように、これからも努力していきます。

上期概況

それではまず、上期の業績概要として、スライド6をご覧ください。第2四半期は、政府の緊急事態宣言の期間と、オリンピックの延期決定を全面的に反映したものであり、これが当社の年間のマーケティング計画に影響しています。

販売数量は当四半期で18パーセント減、上期では11パーセント減となりました。今年も厳しい市場の中で、適切なバランスの取れた金額、数量シェアを維持しながら、もともと計画されていたオリンピックに重点を置いた、2020年のマーケティング計画からの変更を図ってきました。COVID-19感染拡大で、自販機は購入頻度や販売数量が減少しましたが、上期はシェアを伸ばすなど、順調に推移しています。

第2四半期には、当期のトップラインのマイナス影響を相殺するためのコスト削減の取り組みを、早期にスタートさせることができました。実際に、上期で100億円以上のコスト削減を達成しており、これらの緊急の取り組みは、今後も継続していきます。同時に、6月末に全国展開が完了した自販機チャネルのオペレーション変革プロジェクトなど、重要な変革を加速させました。

そして、2018年の被災から、ちょうど2年が経過した6月に、最新設備の広島新工場が稼働を開始しました。コロナウイルス感染拡大の中、2020年前半に、4ラインを新設するなど、昨年から7ラインを新設し、供給体制も拡充しています。

最後に、夏場の状況を注視しながら、通期の業績見通しを見積もるようにしています。COVID-19による不透明さが継続していること、7月の天候不順などを考慮すると、現時点では、通期の業績見通しを合理的に見積もることができません。

COVID-19によるマクロ経済と業界への影響

日本のCOVID-19の影響のスナップショットです。明らかに消費者は動きが制限されており、テレワークの割合が高く、不必要な外出を自粛しています。緊急事態宣言は解除されましたが、この夏、コロナウイルスの新規感染が再び増加しており、飲料業界や当社にとっては、この重要な時期の不透明さが高まっています。

「ウィズコロナ」の市場環境

スライド8では、緊急事態宣言に入った第1四半期の決算発表会で共有したスライドを更新しています。業界では、ここにまとめられているように、数量の減少やチャネルミックスの変化により、トップラインに大きなプレッシャーがかかっています。このような厳しい環境の中で、コカ・コーラ ボトラーズジャパンは、市場実行のための明確な指針のもとに、事業を展開しています。

危機的な年を乗り切るため、徹底的なコスト削減を実行

では、この未曾有のコロナウイルスの年に、私たちはどうすべきでしょうか。コカ・コーラ ボトラーズジャパンは、この危機的な年を、積極的なコスト削減に注力して、事業を進めています。

私は、「これまでのやり方は選択肢にない」と言い続けてきました。今や、これまで以上にそのとおりになっています。この危機から、より俊敏なプレイヤーとして立ち直り、パンデミックが発生する前に見られた堅実な進歩を更に進展させていくという、私たちの危機感を反映しています。

私たちは、早い時期に業績予想を未定とする決断をしましたが、その後、現在の嵐を乗り切るために、大規模なコスト削減の取り組みを迅速に実施することができました。市場の現実に対応し、長期的な変革の取り組みを軌道に乗せ、そして加速させるための大規模な取り組みが進行中です。

また現在、2020年の見通しと中期計画の前提条件を精査しています。それではここで、CFOのビヨン・ウルゲネスから、上期の業績と足元の状況について説明してもらい、続いて日本コカ・コーラの和佐より、ウィズコロナにおけるブランドとマーケティング計画について説明してもらいます。ビヨン、どうぞ。

2020年 上期業績概況

ビヨン・ウルゲネス氏:カリン、ありがとうございます。みなさま、こんにちは。コカ・コーラボトラーズジャパンホールディングスでCFOを務めますビヨン・ウルゲネスです。スライド11は、上期の損益計算書の概要を示したものです。連結売上収益は、飲料事業の販売数量が上期11パーセント減少したことで、11パーセント減少となりました。連結事業利益は、主に飲料の数量とミックス悪化の影響で、前年同期比減少しました。上期の営業損失は131億円となり、前年同期比520億円の改善となりました。これは、2019年の上期ののれん減損と、希望退職制度の一時費用の反動があったためです。

2020年上期 事業利益の増減要因

スライド12では、上期事業利益の主な増減要因をご覧いただけます。カリンが言ったように、第2四半期は、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言の影響を受けました。数量減とミックス悪化が上期の業績を圧迫していますが、その影響を軽減するためのコスト削減を迅速に実施しました。

スライドの左側、数量、価格/ミックスの推移をご覧いただけますが、これは飲料事業の営業活動による限界利益の前年同期比の変化を示しています。限界利益は、清涼飲料の販売数量が12パーセント減少したことと、チャネルミックスの悪化により、204億円の減少となりました。

第2四半期だけの限界利益の減少は、185億円です。204億円の減少のうち、ベンディングの数量が15パーセント減、ドラッグ&ディスカウントストアチャネルが5パーセント増となったことによる、数量/チャネルミックスのマイナスが約245億円あります。価格や商品ミックスも、2019年4月の大型PET納価値上げの効果を、パッケージミックスの悪化が相殺したことで、マイナスとなりました。

「檸檬堂」は昨年10月に全国展開後、上期に420万ケースを販売しました。これと、ベンディングの販売手数料、販促値引きなどの変動費の減少が、上期の数量、価格/ミックスの影響を一部相殺しました。

固定販促費であるDMEは、28億円減少しました。コロナウイルス影響による数量減少を踏まえて、マーケティング費用を削減し、また、オリンピックの遅れを反映し、消費者行動の変化に対応した、マーケティング計画の見直しを検討しています。

原材料費と商品市況のコストへの影響は、為替とPETメンチを含む原材料市況の改善が継続し、6億円減少しました。製造は27億円の増加となりました。これは、製造数量の計画からの減少、新たな製造能力への投資により、減価償却費が増加したことによるものです。

その他では、COVID-19発生後に実施した人件費、IT、旅費交通費などの大幅なコスト削減の効果がありました。また、物流費減少の寄与も出ています。ヘルスケア・スキンケア事業の事業利益は若干増加しました。COVID-19による影響は、主力の飲料企業と比較して小さく、販促費を中心としたコスト削減に注力しています。

第2四半期は、トップラインのマイナス影響と、私たちが実施した徹底的なコストマネジメントで語ることができます。

コスト削減により、販売数量減の影響を軽減

スライド13の要因を、少し細かく見てみましょう。緊急事態宣言期間中の販売数量は、相当に落ち込みました。とくに4月、5月の落ち込みが一番大きいものでした。緊急事態宣言の解除後、6月は販売数量の減少に歯止めがかかりましたが、7月は非常に雨が多く、気温も低く、さらにコロナウイルスの新規感染者数が再び増加し始めており、夏場の見通しは不透明な部分が多くあります。

5月に業績予想を取り下げてから、徹底的にコスト削減をすることに全力を尽くしてきました。今年は、人件費、販促費、物流費、減価償却費などで、これまでに100億円以上のコスト削減を達成しました。今後、さらに出る予定です。

清涼飲料市場シェア・店頭小売価格の動向

スライド14では、私たちの市場シェアと、店頭小売価格の動向を説明しています。これまでのところ、数量面の影響にも関わらず、当社は収益重視の姿勢を維持しており、昨年の大型PETパッケージの納価値上げの効果の持続が見られます。

さらに、第1四半期末に発表されたオリンピックの延期により、もともと第2四半期と第3四半期に、オリンピックに重点を置いていたマーケティング計画を軌道修正する必要があります。これが市場に反映されるまでに時間がかかり、その結果、第2四半期の市場シェアは若干低下しました。

ベンディングでは、ビジネスの変革を進める中で、根本的な進捗が見られ、数量が減少しているにも関わらず、市場シェアが拡大していることを心強く感じています。ベンディングは、現在、そして今後とも消費者の利便性を求める志向に応える重要なチャネルであり続けます。業界最大のベンディングのプレイヤーとして、シェア拡大と構造改革は、将来に向けて、当社の地位を確固たるものにすると確信しています。

上期 清涼飲料チャネル/カテゴリー別販売数量

清涼飲料の実績、数量実績のチャネル別、カテゴリー別の説明をスライド15に記載しています。先に説明したように、リテールフード、ベンディング、コンビニエンスストアチャネルは、3月以降COVID-19の影響を大きく受けています。一方で、オンラインチャネルは2桁成長を続けて、現在では全体の数量の約2パーセントを占めています。

スーパーマーケットとドラッグ&ディスカウントストアのケースあたり納価の低下は、2019年の4月に実施された大型PETの納価改定による反動と、消費者の在宅消費の増加による大容量や、ケース販売のニーズにより、これらのチャネルでのパッケージミックスがシフトしたことによるものです。コンビニエンスストアは、「ファンタ プレミアグレープ」、「ラテニスタコーヒー」のようなプレミアム新製品の発売により、ケースあたり納価が改善しました。

清涼飲料チャネル/カテゴリー別販売数量

第2四半期の清涼飲料の数量実績やパッケージ別の情報は、スライド16に掲載しています。今年の不透明さを考えると、資本の適切な管理と運用が必須です。財務の健全性を維持し、流動性を確保しつつ、設備投資を含めた資金使途の優先順位を再検討しています。

資本の適切な管理・運用に注力

通期の設備投資は、2月に発表した当初の2020年の設備投資計画を、210億円程度下回る見通しとなりました。これには、今年の景気減速を受けて、自動販売機の新規購入を一時的に見合わせることや、その他の不要不急な設備投資を削減することが含まれています。今年の設備投資見通しの修正により、今期の減価償却費は、当初計画費20億円減の600億円を見込んでいます。

上期の設備投資は、およそ390億円、減価償却費は290億円となりました。また、積極的なコスト削減や、バランスシートのクリーンアップに努めた結果、安定的なキャッシュフロー創出の見通しが見込まれることから、期末配当金については、1株あたり25円に戻しました。

今後の見通し

それでは通期の見通しに移りたいと思います。6月には多少なりとも回復の兆しが見られたものの、今後、とくに夏場に向けては、不透明な部分が多く残っています。COVID-19の感染者数が再び増加していることなどから、7月の飲料販売数量の減少は、8月に入っても続いています。フード、ベンディング、コンビニエンスストアチャネルでの数量減少が続いており、これがネガティブなチャネルミックス圧力となると予想されます。

2020年計画に向けた複数のシナリオや、中期計画の前提条件に与える影響を精査するとともに、トップラインを守るための緩和策を迅速に実行し、そしてコスト削減の機会を積極的に見出してもいます。それでは、日本コカ・コーラ チーフマーケティングオフィサーである和佐高志から、私たちのパートナーであるザ コカ・コーラカンパニーの日本の状況について、アップデートしていただき、最後にカリンが再び出て、締めくくります。

日本コカ・コーラ株式会社からのアップデート

和佐高志氏:みなさまこんにちは。日本コカ・コーラの和佐です。本日、私からは新型コロナウイルスによる消費者の動向の変化や、清涼飲料業界を取り巻く、さまざまなチャレンジに対応するマーケティング活動について、いくつかの事例を使って、お話をします。

まず最初に、我々がスポンサーであるオリンピック・パラリンピック開催延期を受けて、現在展開中のオリンピック・パラリンピック日本代表選手団への寄付プログラムの紹介及び途中結果の報告です。次に、私たちコカ・コーラが、新型コロナウイルス収束がまだ見えない中、注力していく今年の下半期のマーケティング活動をご紹介します。

コカ・コーラ社 対象製品を飲んでアスリートを応援しよう!

スライド21をご覧ください。それでは、オリンピック・パラリンピック日本代表選手団への寄付プログラムの紹介及び途中結果の報告です。背景として、オリンピック・パラリンピックの延期が決定し、また、新型コロナウイルスの蔓延による自粛ムードの中、日々オリンピック・パラリンピックのアスリートやスポーツ選手から発信されるSNSやニュースは、国民の希望となり、励みになっています。

先日7月24日午後8時に、本来ならオリンピックの開会式が始まる新国立競技場で、競泳の池江璃花子選手がメッセージを発信しましたが、彼女がスピーチに込めたメッセージ「感謝、希望の力が必要」には、感動を覚えた人も多いのではないでしょうか。

一方で、オリンピック・パラリンピックが1年延期になったことで、経済的にも大変なアマチュア選手や競技団体があることも事実で、そうしたアスリートを今度は私たちが応援すべく、コカ・コーラ社が展開するアスリート応援キャンペーンです。

キャンペーン期間は6月15日から9月4日で、コカ・コーラ公式アプリCoke ONアプリで、チーム コカ・コーラ オリンピック応援ポイントが貯められます。その貯まったポイントを、東京2020オリンピック日本代表選手団、もしくは東京2020パラリンピック日本代表選手団から選んで寄付していただけます。

途中経過ですが、8月9日現在で、すでに63万人もの消費者がこちらのプログラム参加していただき、累計で約1,400万円の寄付が集まっています。また、このキャンペーンを通じて、コカ・コーラ主要製品の更なる認知の向上や、売上の向上も図っていきます。

新型コロナウィルス禍のマーケティング活動①

スライド22をご覧ください。続きまして、新型コロナウイルスの感染拡大下でのマーケティング活動について、お話しします。我々は大きく3つの指針でプランを見直していきます。イノベーションにおける集中と選択、コアへの原点回帰、そして家庭内需要の獲得です。

新型コロナウィルス禍のマーケティング活動②

スライド23をご覧ください。1つ目の指針は、選択と集中の徹底です。新製品の数を絞り、その代わりにマーケティング投資を集中させ、一つひとつの製品が、より市場にインパクトを与えることが目的です。

ビッグベット新製品・主要活動

スライド24をご覧ください。2020年の上半期のビッグ ベッドは、こちらの3品になります。「ファンタ プレミア」は、ファンタやフレーバー炭酸を卒業した大人の消費者を、再度リクルートする目的で導入しました。果汁にこだわり、味覚面で高い評価を得たことで、過去10年間で最も成功したファンタのフレーバーです。

ミルク感にこだわった新ブランド、「ラテニスタ」はジョージアをトレードマークに、若年層や女性を中心に、新規ユーザー獲得に成功しています。また、「ジョージア ジャパン クラフトマン」は、日本が誇る人気の若手クリエイターがデザインしたメッセージボトルを展開し、消費者から大きな反響を呼びました。「ラテニスタ」とともに、成長しているペットボトルコーヒー市場でのシェアを拡大しています。

新型コロナウィルス禍のマーケティング活動③

スライド25に移ります。2つ目の指針は、コアへの原点回帰です。このような状況下では、信頼感や安心感がより求められ、ロングセラーであるコアブランドが、ますます重要になると考えています。

コカ・コーラ:消費者ニーズに合ったパッケージサイズの導入

スライド26です。我々の基幹ブランドである「コカ・コーラ」は、今年、消費者のニーズに合わせたパッケージを東京都、神奈川、千葉県、埼玉県内のスーパーマーケット、ドラッグストア、ディスカウントストアでテスト販売を開始しました。少子高齢化、少人数世帯を背景に、一番美味しい状態で飲みきれるパッケージサイズを提案し、1人で飲みきれるタイプとして350ミリリットルPET、そして2人で飲むのにちょうど良い700ミリリットルペットを新しく導入しました。消費者のニーズに一番合った容器やサイズを展開することで、コカ・コーラトレードマークの全体の売上に寄与している結果となっています。

コカ・コーラ ゼロ フルリニューアル

スライド27に移ります。また、今年の8月31日には、「コカ・コーラ ゼロ」をフルリニューアルします。家庭内で過ごす時間も長くなり、消費者のリフレッシュしたいニーズが高まっています。また、運動不足を感じている消費者も多く、ゼロカロリーが求められています。今回のリニューアルは、とくに後味を改良することに成功し、コカ・コーラらしい味わい、さらにすっきりとした味を楽しんでいただくことができます。ぜひご期待ください。

新型コロナウィルス禍のマーケティング活動④

次のスライドです。3つ目の指針は、家庭内需要の獲得です。

E-コマース中心にラベルレスを展開

スライド29に移ります。まずは、急成長しているEコマースです。オンラインチャネルを中心に展開している施策の紹介です。在宅が増えていることから、Eコマースサイトを通じてペットボトル飲料の購入が急増しています。そこで我々は、ペットボトル飲料製品のラベルがない、ラベルレス製品を拡充しています。

「綾鷹」、「爽健美茶」、「カナダドライ ザ タンサンストロング」の3製品を、「い・ろ・は・す」に加えてEコマースサイトで販売しています。こちらの製品はラベルレスで環境に優しく、家庭内でのゴミの分別も簡単にできるメリットがあります。

「綾鷹」 豊かな食卓キャンペーン

スライド30です。最後に紹介するのが、「綾鷹」の「豊かな食卓キャンペーン」です。外食が減り、自炊意識が高まっている一方、食事の効率化意識はどんどん進んでいます。「綾鷹」は、急須の旨みで食の時間を豊かにするというキャンペーンを展開し、テレビCMをはじめ、店頭活動まで一貫した包括的な展開をしていきます。まとめですが、先ほどお話しました選択と集中、コアへの原点回帰、家庭内需要、ここを中心に、マーケティングプランを展開してきます。

以上で、私からのプレゼンを終わらせていただきますが、新型コロナウイルスの影響で、これまでにない消費者の意識の変化や行動の変化があります。

マーケティングプランもこの変化に柔軟に対応し、我々の事業目的である「Refresh the World. Make a Difference.」、「世界中をうるおし、さわやかさを提供すること。前向きな変化をもたらすこと」に則り、清涼飲料水を通じて、少しでもさわやかなひとときと前向きな気持ちをお届けし、地域社会にとって必要とされる活動を継続的に提供していきます。短いプレゼンでしたが、私からは以上になります。ご清聴ありがとうございました。カリンにマイクを戻します。

足下の影響に対処しつつ、変革を加速して効果創出

カリン:ありがとうございました。カリンです。それでは、本日のまとめの前に、現在進行中の変革の取り組みについて、最新情報をお届けします。スライド33をご覧ください。現在、夏に向けて予想される数量実績、消費者行動、そしてもちろんのCOVID-19の進行状況など、かなりの不確実性に直面しています。私たちはこの状況に危機感を持って対応しており、迅速にコスト削減を進め、マーケティング活動を再計画し、必要な投資と短期的な市場の現実のバランスを慎重に考えています。

今年の残りの期間は、自分たちでコントロールできることに、引き続き焦点を当てていくつもりです。短期的にはコスト削減、長期的には現在行なっている変革の取り組みから、ベンディング、影響力、デジタル化、ワークスタイルの改革における、より強固な基盤を構築することで、私たちは良い立ち位置に着けると思います。

コロナ禍中に抜本的変革に向けた第1ステップを完了

スライド34では、ベンディングと手売りチャネルの両方で、ペースを加速させている営業活動の変革の取り組みについてまとめています。これらのプログラムの展開速度を倍にして、6月末には全国展開を完了しました。これらの取り組みは、厳しい年にコスト削減をもたらすという意味で、まさに今重要であり、中長期的な、戦略的な展望の基盤となるものでもあります。

製造能力と供給体制の拡大

また、供給ネットワークの強化を完了しました。パズルの最後のピースは、最先端の新広島工場の稼働です。これにより、進化する消費者の需要に応えるための柔軟な供給力と、将来の成長に向けた余裕を確保できます。昨年から新たな製造設備が稼働し、コロナの中、今年上半期に4ラインを新たに稼働するなど、合計で新しい製造設備7ラインを導入しました。物流インフラの整備も同時に計画どおりに進んでいます。

自動倉庫を3庫新たに導入し、埼玉メガDCは、2021年初頭の完成を目指し、予定どおり建設が進んでいます。ウィズコロナでの生活の中では、人材や職場への投資を強化していくことが、さらに重要になります。

人財への投資継続

スライド36にあるように、将来のリーダーを育成するための包括的なプログラムを提供するために、コカ・コーラ ユニバーシティ ジャパンを立ち上げ、柔軟なワークスタイルに対応できる職場環境の整備や、より多様性を尊重した職場づくりに投資することを明確にしました。これは多様性の尊重、資源、地域、社会に焦点を当てた、当社のCSV目標に基づく共生価値の創出に向けた取り組みの重要な部分でもあります。

サステナブルな容器実現に向けた進展

持続可能な資源の分野では、スライド37にありますように、私たちは最近Far Eastern New Centuryコーポレーションとの共同プロジェクトを発表し、廃棄物ゼロ社会を目指す容器の取り組み活動を進める一環として、ケミカルリサイクルされたPETの製品化に向けたテストを行なっていくことを発表しました。今後数年で、商業化を目指すことを目標としています。

COVID-19感染拡大防止への支援

そして、地域社会への取り組みとして、第一線で活躍する医療従事者、衛生スタッフ、フードバンクなどの支援に力を入れています。コカ・コーラシステム全体としても、私たちは日本コカ・コーラ社と協力して、必要としている分野を特定し、迅速にリソースを展開するとともに、消費者に必要不可欠な商品やサービスを、安全かつ安定的に提供し続けてきました。

本日のまとめ

スライド39をご覧ください。第2四半期は、政府の緊急事態宣言や、人の移動、業務制限の影響が本格化したことは間違いありません。COVID-19の新規感染者が増加していることや、夏の始まりが涼しく、雨が多かったことを考えると、今年の残りの見通しはまだ不透明です。第3四半期は最盛期であり、利益を生み出すという点で、年間で最も重要な四半期です。市場での活動を慎重に調整し、この間のパフォーマンスを注視します。急速なコスト削減と、さまざまな緩和策により、今年度のトップラインのプレッシャーを部分的に相殺しつつ、長期的には事業の健全性を維持するために、最善の努力を続けています。

通期の業績見通しについては、第3四半期の業績が明確になり次第、発表する予定です。そして将来にわたり、事業を継続させ、回復させていくための抜本的な変革の取り組みも、必ずや成し遂げます。