2019年3月期第2四半期の業績(連結)

芝原英司氏:まず売上高でございますが、86億5,100万円。売上総利益が16億4,400万円、営業利益が2億7,900万円、経常利益が2億6,400万円、四半期純利益は1億7,100万円ということでございます。

20~30パーセントぐらいの増というかたちなのですが、予算はとりあえず達成しております。ただ、肝心の対前年比と言いますと、売上は達成しているのですが、利益の部分ではちょっと数パーセントダウンしている状況でございます。まずここの部分から、ご説明をしたいと思います。

私どもの主原料であります石油……ナフサは、昨年度末ぐらいから上がり始めまして、ずっと上がり続けておりました。そのような関係で、今期は原料が非常に高いということもあって、売上はなんとか営業努力でカバーしていくが、コスト的には非常に厳しいなという感じでした。

それと、工場がタイにあります。中国には仕入れの事務所があるのですが、工場につきましてはタイバーツと、非常にドルに対して高い。輸出企業ですから、当然タイバーツが安いほど利益が出るのですが、ずっと高い状況が続きました。そのような中で、為替の差損が出るということが2つ目。

日本と同じくタイでも、非常に人手が足りないと言いますか、最低賃金がずっと上がり続けております。180名のうちの100名近くはカンボジア人を使うというかたちで、人件費のコストアップもございます。

一番大きいのは運賃です。ヤマト運輸さんの(運賃上昇の)問題に端を発して、2割ぐらいアップするということが決まっていました。これらの4つが、コストアップの要因と想定した中で予算を組んでしまいました。

かなり健闘したわけでございますが、結果的に対前年に追いつかなかったと(いうことです)。しかしながら、実は(2018年)8月ぐらいまでは対前年もちょっとクリアしていたのですが、最終的に5つ目の問題(がありまして、それ)はやはり天災でございます。台風と地震があって。

関西と言いますか、西日本全体です。中国地方も九州も、私どもの倉庫が壊れました。(その結果)商品が濡れるとか。また、我々も応急処置をしたのですが、お客さまに配達ができないです。やはり道路が寸断されているとかで、まったく運べない。運送屋が受け取ってくれないということが1週間近く続きました。これらの5つの要因で、このような結果になったかなと思います。

しかしながら、今言った分につきましては、当然想定してきたことです。災害以外は想定ができたので、その分については十分に対応してきましたので、後半はなんとかなるというお話もさせていただきたいと思います。

2019年3月期第2四半期の進捗状況(連結)

では次、めくってください。先ほどちょっと言いましたが、「売上そのものは全体としては順調に推移しまして、利益がちょっと悪かった」というご報告の続きでございます。

ショーエイの場合は、だいたい前半が48パーセントの売上、後半が52パーセントということで、4パーセントの差がございます。ですからこの図で言いますと、(前半で)48パーセントならばOKでございますが、売上は50.97パーセントと、けっこうがんばったと思います。営業利益については、予定どおり48パーセントです。それで、経常利益も48パーセントと(なりました)。

ただ、純利益は税金の都合がございまして、計算上このようになりましたが、ほぼ売上とか利益の域を(見てみると)、基本的に標準的な、良くも悪くもないという結果かなと思っております。

いずれにしても、ここに書いていますように、タイの子会社でずっと原料が2~3割ぐらい上がった関係や、バーツが高いということもあって、ここの企業の赤字が今年(2018年)はずっと続いています。

結果的に、9月になんとか対応できるようになって、10月以降は黒字転換が始まったのですが、利益についてはタイの工場で大きく厳しい結果が出たということだと思います。

会社別 2019年3月期第2四半期の売上高進捗状況

そのことを、ちょっとこの表で見ていただくとわかるのですが、ショーエイと株式会社CSはまあまあ順調であると(いうことです)。ショーエイタイランドのところは、やはり厳しかった。ここは、ほぼ赤字です。本当に売上で見てますが、非常に厳しくって。そこから大半を買っています株式会社クルーは、同じようにやはり厳しい経営環境にあったかなと思います。

いずれにしましても、「最低でも48パーセント以上は……」思ったのですが、この株式会社クルーとSPT(ショーエイタイランド)は、非常に厳しかったかなという結果でございます。

セグメント別 2019年3月期第2四半期の業績

次に、商品ごとにお話をしたいと思います。

これで見まして(おわかりのように)パッケージの部分が悪いです。98パーセントという予算に対して、98.7パーセント。売上については、対前年比ではなんとかクリアしたと思うのですが。

パッケージは先ほど言いましたように、タイの工場で赤字が半年間続いて……ちょうど中間決算まで赤字状態でしたので、このような数字になりました。売上もよくなかったです。

逆に言うと、それ以外のメディアとか日用雑貨品がわりとがんばって、全体を引っ張ってくれたかなと思っております。

セグメント別 2019年3月期第2四半期の売上高進捗状況

これはセグメントごとの状況です。

パッケージは47.5パーセント、メディアネットワークは56.3パーセントですから、非常に対前年に対してもかなりがんばって、いい結果が出ました。

日用雑貨品についても、けっこう量販に進出したこともありますので、そこそこいい結果が出たと思います。

パッケージ事業:

次に、パッケージだけの製品の内容です。

これについてはずっと同じ話になりますが、製品(パッケージ事業)が一番、タイの事業と組んでいる部分なので、ここは一応厳しかったかなと思います。

それ以外については、(例えば)セット販売もあります。前年比に対しては若干プラスなのですが、とくに一番厳しかったのは製品です。セット販売については、かなり期待していたのですが、期待ほどではなかったかなということで、パッケージについては非常に残念な報告になってしまいました。

メディアネットワーク事業:

次に、メディアネットワークです。

これは前の決算の時にもお話をさせていただきましたが、この2年ぐらい前から販促事業と、そして重点事業を中心に据えようとがんばってきました。

とくにメディアネットワークは、従来はカタログとかDMの発送代行業だったのですが、お客さまの販売促進に関するすべての仕事をしていこうと広げてきました。

その結果として、ただ単に販促的なものだけでなくて、従来の商品でもいい結果が出ました。そのようなかたちで、販促を一番上手く活用できたチームが、メディアネットワークとなりました。

この製品販売について、予算比では75.3パーセントです。もともとの予算では60パーセント増みたいになっていまして、ちょっと極端だったと思います。この数字の設定が、異常に大きすぎました。1億5,500万円の次に2億4,700万円で予算を組んで、これ(だと)690パーセントぐらいの増です。これにちょっと無理があったと思いますが、(結果として)対前年120パーセントなので、よかったかなと思います。

この事業につきましては、今後ともイベントも含めて、広範囲に通販さんを中心にいろいろなお手伝いをしていく事業と考えております。ですから、この事業はさらに今後とも成長する可能性を秘めているかなと期待をしております。

日用雑貨品事業:

日用雑貨品事業です。

ここにつきましても、売上は一応14パーセントぐらい増加いたしました。利益も5パーセントなのですが、セグメント利益が85.8パーセントとダウンしております。

ここにつきましては、売上を増やそうと量販に参加しはじめました。その分の増加はあったのですが、当初はやり方がうまくいかなくて、非常に低利率で注文を取ったということもありますので、売上(の伸び)ほど利益はよくなかったのですが。

それとともに、配送料が非常にかかりました。それと、運賃の高騰です。今回(冒頭で申し上げた)4つの問題点の運賃の高騰もあって、セグメント利益がやはり思うほど出なかったかなと思います。

いずれにしましても、ロジスティックと運賃で、ちょっと収益が思うほど上がらなかったという結果でございます。

財政状態(貸借対照表主要科目)(連結)

次に、連結の財政状態でございます。

第2四半期の総資産は85億1,500万円でございまして、対前年に比べまして9,800万円増加をいたしました。この分につきましては、たな卸資産です。商品とか製品等が増加したことによるものでございます。

それから、下の負債合計が60億3,800万円となりました。前期に比べて4,500万円増加をしております。これは主に、支払手形と買掛金です。売上増に伴う、そのような費用の増加がございました。

純資産につきましては、残高は24億7,700万円となりまして、前期末に比べまして5,200万円増加いたしました。これは主に、利益剰余金の増加等によるものでございます。

いずれにしましても、ほとんどが売上の増加に伴う勘定科目の増でございました。

キャッシュ・フローの概要(連結)

次に、連結キャッシュ・フローのご説明でございます。

当期第2四半期末の現金及び現金同等物は、6億3,900万円となりました。営業キャッシュ・フローにつきましては、昨年同期比より4億2,000万円増加をいたしまして、3億1,800万円となりました。

これは表に書いてますように、税金等調整前四半期純利益が2億6,300万円ありましたものの、仕入債務の増加が1億7,100万円、棚卸資産の増加が1億5,400万円、法人等の支払が1億500万円があったものによります。

また、投資キャッシュ・フローにつきましては、昨年同期より800万円減少し4,400万円となりました。これは主に、固定資産の取得による支出の3,700万円等があったことによるものでございます。

また、財務キャッシュ・フローでございますが、前年よりも5億600万円増加いたしまして、2億7,600万円となりました。これは主に、短期借入金の返済による支出が1億9,000万円、配当金の支払が8,400万円あったものによる結果でございます。

配当予想の修正(増配)および株主優待制度の変更(拡充)

最後に、配当の話をさせていただきたいと思います。

先般(2018年)11月6日の中間決算の発表のときに、1株当たりの期末配当の修正として、株主優待制度の変更を行いました。

私どもは常に、お客さまへの利益還元を経営課題の最重要課題の1つと位置付けておりますので、なんとかしっかり設備投資もしながら、配当性向30パーセントをずっと目指しております。この線で、今年の3月期末の配当につきましては、20円。10円から20円に変更したいと思っております。

この件につきましては、当然来年(2019年)の株主総会の承認を得なければなりませんが、いずれにしましても、株主の方にとっては非常にプラスのお話なので、なんとかご了解いただけると考えております。ですから、今後とも配当性向30パーセントを常に目標にして、経営をしていきたいと思います。

株主優待制度につきましても、日頃のご支援に感謝をするという意味も込めまして、クオカードを配らせていただくことになりました。500円を2回とわずかなものでございますが、やはり安定的に株式を保有していただきたいなという目的もございまして、クオカードを配らせていただくことになりました。今までは500円だったのですが、今回から1,000円を2回というかたちに充実させていきたいなと思っております。

さらに、今年は50周年ということもありましたので、株主のみなさまへの感謝の意を込めまして、年末にも株主優待制度を……年末日を基準日としまして、優待のクオカード500円分をお送りするというかたちにしております。

いずれにしましても、今までできなかったことはたくさんございますが、少しずつ業績が改善してまいりましたので、株主の方にも少しずつ還元していきたいなと思っております。

いずれにしましても、今日お話をしたかったのは、今期の数字はもちろんですが、やはり200億円の売上と営業利益が10億円を超えるというかたちを、直近では一番の目標としておりますので、ここに向かって今期・来期を戦っていきたいなと思っております。

問題も「なんとかなる」と言いますか、自分らで十分な検討ができていますので、いい結果をご報告できるのではないかと思っております。

どうぞ今後とも、よろしくご指導ご鞭撻のほどお願いをいたしまして、私のご説明とさせていただきます。本日はありがとうございました。