一生、利益を出す資産運用の方法を考える

中原良太氏:こんにちは、株式予報の中原良太です。

今週の動画セミナーでは、「一生、利益を出す方法を真剣に考える」というテーマでお話をしていきたいと思います。

なぜこんなテーマでお話をしようと思ったかと言いますと、投資や資産運用をしていると「1年でお金を倍にしました」とか「3倍にしました」とか胡散臭い広告って、すごいたくさんあるじゃないですか。

それか「年間で“億”を稼ぐ方法」とか、いろいろ広告があると思うんです。とくに無料で使われている投資情報サイトなどを閲覧していると、明らかに怪しいサイトってたくさんありますよね。

僕はそういうものを一切信じていないわけなんですけれども、怪しいサイトではなく、自分でちゃんと一生利益を出し続けるために、資産をしっかりと運用して行くために、どんなことを考えなければいけないのか、ずっと利益を出し続けるためには、どんな手法を学べばいいのかということを真剣に考えてみました。

そこで、個人的に得た結論を、今日は動画セミナーとして、まとめていきたいと思っております。

ということで、今回の講座の目的はこちらです。

「一生、利益を出す方法を中原なりに考えてみる。」ということで、僕なりの考えを、今日は10~12分ぐらいかけて共有していきたいなと思っております。

まず、「一生使える戦略を作りたい!」、一生利益を出せる運用方法を知りたいということで、ずっと考えてきました。僕が株式投資、資産運用を始めたのが18歳の頃。僕は今年で28歳になるので、もう10年前になります。

あっという間です。10年ぐらい前から、ずっとこんなことを考えています。1年しか利益を出せないとか、2年しか使えないとか、そういった方法を学ぶのは、僕はすごくもったいないことだと思っています。

あとは、1回しかないチャンスとか、そういったことに時間を使うのも、すごくもったいないことだと思っています。なぜかというと、どんなに考えたって、1回しかチャンスがなかったら得られる利益も大したものにはならないんです。

その代わりに10回だろうか100回だろうが、何回も何回も、繰り返し利益につながるものを一度学んだら、それはもう一生モノのスキルになると思うんです。

たった1回しか使えないことに時間をかけて、しかも、よくわからないことを考えたり、怪しいサイト見て勉強するよりは、もう少し地に足を付けて10回だろうが100回だろうが1,000回だろうが、繰り返し使える運用手法や、資産の運用 の方法を学ぶことがすごく大事なんじゃないかと思ってます。

僕は、一生使える方法、資産運用は生涯教育、一生かけて学ぶ習い事だと思っています。お金に関することですから、生涯かけて死ぬまでずっと勉強するものだと思っています。

死ぬまでずっと勉強するのに、すぐ使えなくなることを学んだって、自転車操業になるに決まってるんです。

「いろいろ勉強した、でも1年前に勉強したものは今年は役立たない。」「すごく勉強した。でも今年勉強したことも、来年になったらもう役に立たない」、そんなことをやっていたって、いつまで経っても、うまくいくようにはなりません。

今年勉強したら来年はもっと良くなっている。来年も勉強したら再来年はもっと良くなっているという具合に、1回勉強したら、それがずっと使えるようなことだけを勉強するということが、僕なりの哲学であります。

一生使える戦略の条件は再現性の高さ

実際、僕が個人的に、これはもう一生使えるなと思っている手法が2種類あります。それをずっと勉強しているんですが、何年ぐらい勉強してるかな、もう5年以上勉強しているんですけど、その5年間培ってきたものを使って、「Yahoo!ファイナンス」さんとかで株価予想をしていたりします。

そのおかげで、ここ3年以上はかなり安定して成績を出しています。僕が運用している方法、まさに勉強していたことを使って運用して、年利50パーセントぐらいを目指せたらいいなとか、そういうことを考えています。

とにかく、1回学んだら、それをずっと使い続けられるもの。こういうことに時間をかけて、お金をかけたり時間をかけたりして、徹底的に学んでいくということが大事だと思っています。

一生使える戦略を勉強したい、一生使える運用方法、運用戦略を学びたいというのは、ここまでお話したら、だいたい理解していただいたと思うんですけれども、「じゃあ、一生使える戦略ってなんなのさ」ということで、僕は、一生使える戦略には2つの共通点があると思っています。

それは何かというと、一生使える戦略の条件は「再現性が高い」という一言に尽きると思っています。

これまでもずっと利益を出してきたし、これから先もずっと利益を出し続けるというのが大事なポイントかなと思っています。

「再現性」って何かというと、2つの性質を持っています。1つが「普遍性」。もう1つが「不変性」です。

2つの「フヘン性」があるんですけれども、1つ目の普遍性は「普遍的」という表現がありますが、幅広いものに当てはまるという意味です。もう1つが、時間軸で見て、ずっと変わらないという意味での不変性です。

何が言いたいかというと、幅広いものに使える運用法を学びましょう。そしてずっと変わらない運用法を学びましょう。この2つが大事なことかなと考えています。

ここまではよろしいでしょうか。

それぞれのフヘン性があって、まだまだ感覚がつかめていない方もいらっしゃると思うので、もう少し詳しく解説していきます。

1銘柄にしか通じない運用法

まず、幅広く当てはまるという意味での普遍性についてですが、普遍性の高い戦略を、ここでは段階別に分けて書いてみました。

例えば、トヨタという1銘柄だけに通じる運用法。トヨタはいいけど、ホンダはダメ。トヨタはいいけどニッサンはダメ。そういう運用方法があったとして、僕はこれは再現性が低いと思っています。

たった1つにしか通用しないこと、それは「方法としてどうなの?」「運用法としてどうなの?」と思ってしまいます。

それこそ、わかりやすい例で言うと、学校教育が良い例なのかな。例えば、とある教科書があって、その教科書を使えばAさんはすごく勉強ができる。Aさんはものすごく勉強ができるようになったけど、それ以外の全員はまったく勉強できるようにならなかった。

この教科書は良い教科書ですか、それとも悪い教科書ですか、という話をしたときに、Aさんにしか使えない教科書なので、良い教科書であるはずがないんですよ。

それと同じで、資産運用をするときも、トヨタだけにしか使えない運用法は、良い運用法であるわけがない。それ以外にも使える運用法じゃないと、良いわけがないんです。

だって、トヨタしか通じないということは、「トヨタがなくなったらどうすんの ?」とか、「トヨタという会社が大きく変わってしまったらどうすんの?」という話になります。

応用範囲が狭い、普遍性が低い。そういう運用手法は、僕は使いづらい。しかも、これから先、いつ使えなくなるかわからない。そんな不安が付きまとう手法だと思っています。

全銘柄で通じる運用法こそ最高戦略

トヨタだけだとあまりにも狭いから、自動車株だけに通じる運用法だったらどうか。トヨタもホンダもニッサンも使える、そんな運用手法だったらどうか、というと、トヨタだけに使える運用法よりはマシだと思います。

ただ、例えば、自動車株には通じるけど、銀行株には通じないとか。もっと広い視野で見ると「言うても自動車株しか使えないよね」「自動車株って世の中に何銘柄あったっけ?」「そんな多くないよね」という運用手法。

これはこれで、トヨタ1銘柄にしか通用しないものよりはマシだとは思うんですけれども、やっぱり普遍性はないですよね。そういう運用手法を使うのも僕はどうかなと思っています。

自動車株は輸出株の一部です。輸出株に通じる運用法だったらどうか。ここまで広くなってくると、だんだん良くなってきます。「輸出株と呼ばれる株だったら、だいたい通じますよ」という運用法、投資戦略。

ここまできたら何百銘柄ぐらいに通用する運用方法になってきますので、そこまで幅広く応用できる運用方法だったら、かなり普遍性は高くなってくると思います。

ここまできたら、だいぶ良い戦略になってきてると思います。ただ、輸出株だけで輸入株とか、「内需株じゃダメなの、それってどうなの?」と。「輸出株って本当に一部しかないじゃないか」と言われたら、それはそれで反論できない。

やっぱり、全銘柄で通じる運用法こそ理想的じゃないかということで、じゃあ、全銘柄で通じる運用方法とは何だろう。トヨタだけでもない、自動車株だけでもない、輸出株だけでもない。どのような株に対しても使える運用手法がないかなと考えていく。

全銘柄で通じる運用法こそ、僕は最高の投資戦略、運用戦略なんじゃないかと思っています。

「あそこの銘柄ではうまくいった」「あそこの銘柄ではうまくいかなかった」という無駄だらけの、しかもぜんぜん他に応用できないような運用手法は、僕にとっては、もうどうでもよくて、幅広いことに応用できるものを1回で学んでしまったら、そんなに効率的なことってないんです。

応用が効く普遍的な運用法

ここからが大事な話です。全銘柄に通用する運用法を一度学んでしまえば、トヨタでも利益は出せるでしょう。おそらくトヨタにも通用するんです。全銘柄に通用するものを、一部のものに特化させることは、僕はもう大大大賛成です。

全銘柄で通じること、それを少しだけ微調節して、とくにトヨタで利益を出せるように微調節する。そういう改良法は、僕は最高だと思います。しかし、トヨタにしか使えない運用方法が1つあったとして、それを他の銘柄に応用することは、基本的に無理なんです。

逆は無理なんです。論理学的な考え方ではあるんですが、ベン図とかを想像していただきたいんですけれども、AならばBであるが、CのときBならばAであるが、Cではないんです。

少し難しい表現になりましたけど、逆は通用しないんです。広いものに通用することは狭いものに通用しますが、狭いものにしか通用しないものは、広いことに応用はできません。

なので、まずは全体で通じる幅広く使えることを学んでいく。それを狭い範囲に応用させていくということが、僕なりの運用方法を考えるうえですごく大事なことかなと思います。

ここまでは普遍性。幅広い範囲に通用する手法で運用しましょう、というお話です。

ビットコインで利益を出せるのは1回きり!?

2つ目、変わらない戦略を使いましょう。変わらない運用法を使いましょうということで、ずっと時間が経っても、回数をこなしても何回も何回も使える、再利用できる運用法を使いましょう。それを勉強しましょうということが大事だと思います。

1回しか使わない運用法は僕は学ぶべきじゃないと思っています。時事ネタにはなってしまいますけど、今、もてはやされているビットコインがあります。ビットコインって今すごくもてはやされていますけど、ビットコインで利益を出せるのは何回だと思いますか。

僕は大きなチャンスだと思うのは、今の1回なんです。今の1回のために、何日とか何ヶ月とか、必死にビットコイン買おうかどうか考えて、ああでもない、こうでもないと、いろいろ考えるのはどうなんでしょうか。

たった1回のチャンスのために1ヶ月、2ヶ月の時間を割いて、お金を奥さんと相談したりして、運用しようかどうか考えるのは時間の無駄な気がして、非常にもったいない。

1回しか使えないことに時間を費やすぐらいだったら、1年後だろうが2年後だろうが、10年後だろうが20年後だろうが、ずっと先でも使えることを学んだほうがよっぽどタメになると思います。

死ぬまで使えるものを勉強する

それこそ小学1年生のときに習う足し算や引き算、そういうことって未だに使いますよね。そういう勉強って非常に大事なことだと思うんです。たぶん死ぬまで使いますよね、足し算引き算とかは。そういうことを学びましょう。

なので、資産運用を行うときも、取りざたされている流行りものの運用法だと再現性が低い、「10年後使えるの?」というところに疑問が残ることは、けっこう多いです。

確かに今は儲かりそうだけど、でも10年後はどうだと考えたとき、そこで利益を出せないんだったら、時間をかけて学ぶほどのものではないかなと思います。

1回しか利益を出せないんだったら全然ダメ。10回利益を出せて、まあまあマシ。100回利益を出せてそこそこ。1,000回以上使えるとなったら、大大大賛成です。そんな方法があるんだったら、ぜひ学ぶべきだと思います。

という具合に、とにかく何回も繰り返し使えること。何回も自分に利益をもたらしてくれるものについてだけ勉強しましょう、というのが資産運用の鉄則だと思います。

1回だけしかチャンスがない、10回だけしかチャンスがない、そういうことを考えるのは、無駄とは言いませんが、やっぱり効率が悪いです。せっかく勉強してもチャンスがないわけです。しかも、すぐ使えなくなってしまうわけですから。少し(勉強する)方向性を間違えてるんじゃないかなと思います。

ということで、普遍性が高い、何回も使えるということが、すごく大事だよというお話でした。

普遍的・不変的な2種の運用法

じゃあ、僕はどんな運用手法を学んでいるかというと、2種類あります。1つが、インデックス投資という運用方法です。何回か過去の動画セミナーでも取り上げているので、インデックス投資、ググればけっこう良い情報出てくると思うので、ぜひ調べて欲しいです。

あともう1種類がシステムトレードと呼ばれる手法です。これは短期間で、1週間から、1ヶ月間くらいだけ株を保有して、何回も何回も繰り返すことで利益を出すことを目指す運用手法です。

僕がYahoo!ファイナンスで運用しているのは、このシステムトレードです。このシステムトレードでは、年利50パーセントぐらいを目標に運用したいなと思っています。

インデックス投資は、今我が家では、奥さんとNISA口座で運用しているんですけれども、だいたい年利10パーセントぐらいが出せればいいかなと。

インデックス投資の場合は、1回買ったら放置。貯金をしてるような感覚で、1回買い付けたらあとは何もしないで、ずっと放置。時間もかけない。置いておくだけ。

それで年間20パーセントずつ、お金が増えていけばいいかな。ラッキーじゃないな、計画どおりかなという感じです。そのように運用していこうと思っております。

ということで、2つのフヘン性が大事というお話をしました。今日の動画講座は以上ですけども、最後にこれまでお話したことをまとめていきたいと思います。

資産運用は一生続けていくもの

本講座のまとめです。一番大事なのは、再現性だというお話をしました。再現性とは何かと言うと、僕は2つのフヘン性(普遍性・不変性)から成り立ってると思います。

1つ目の普遍性は幅広く応用可能なことを学ぶこと。例外がたくさんあるものって、たいてい再現できないことが多いです。せっかく学んだけど、あの銘柄うまくいかない、この銘柄ではうまくいかない、みたいな、そういうものは再現性があるとは言えない、ずっと使えるはずもない。

ちょっと状況が変わったら、すぐ使えなくなっちゃうものって再現できないんです。なので、いろんなものに当てはまることをというのは、ずっと使える運用手法であることが多いです。

あとは不変性。時間が経ってもうまくいくこと。僕が資産運用するときには、少なくとも20年以上使える運用手法でないと使わないようにしています。

目安としては、1998年にインターネットが普及し始めた頃から通用しているような手法です。インターネットの証券会社が出てきたあたりから使える運用手法しか使わないようにしています。

20年間くらい使える運用法じゃないと、使うの不安じゃないですか。「ここ1年間でお金を倍にしました」と言われたって、でも「昨年はどうだったのさ、一昨年はどうだったのさ」、そんな話になってしまいます。何回も長く使える運用手法を知ることが大事です。

いろいろなお話をしましたが、トヨタしか使えない運用手法は最低で、自動車株だったらマシ、輸出株に使えるように、と広がってきたら、だんだん良くなってきて、最終的にはどんな銘柄にでも使える運用方法を考えるのが理想的かなと思います。

資産運用は一生続けていくものなので、1回しか使えないものに時間を使うなんて、そんなもったいない話ないんです。

10回だろうが100回だろうが1,000回だろうが、とにかくとにかく、何回も何回も何回も、死ぬまでずっと運用に役立つようなことを学んでいくほうがよっぽど大事だと思いますので、たくさんたくさん、何回も何回も再利用できるそういう運用手法を学んでいきたいなと思います。

自分がステップアップできる方法を学ぶ

僕が使っているのは、インデックス投資とシステムトレード。この2つの考え方です。インデックス投資は奥さんと一緒にNISA口座と、あとiDeCoで運用しています。

システムトレードではYahoo!の「投資の達人」の株価予想とか、あとは僕の資産を年利50パーセントぐらいで、ガツガツ運用していくように学んでいます。

そんな感じで、僕は運用しています。とにかく一生懸命使えることを勉強しましょう。1回や2回しか使えないことを学んだって、何の役にも立たないので。使えなくなったらまた振り出しに戻るんです。

どんなに勉強したって、成長しません。そんなに時間の無駄なことはないです。しっかりと着実に、自分が「ステップアップできているな」と確信できるものを学んでいくのが大事だと思います。

ということで、今週は以上です。最後までご視聴いただきましてありがとうございました。また来週お会いしましょう。バイバイ。