2018年3月期第3四半期業績概要

2018年3月期第3四半期の業績について、ご説明いたします。営業収益は前年対比7.2パーセント増、705億円の増収で、1兆460億円となりました。営業利益は前年対比5.8パーセント増、79億円の増益で1,452億円。四半期純利益は前年対比5.4パーセント増で1,141億円となり、営業利益率は13.9パーセントとなりました。

なお、足元の燃油市況の動向およびエンジン整備関連費用の増加などを勘案して、通期業績予想は据え置くこととしましたが、増益に向けて、最後まで努力してまいります。

経営トピックス

このページでは、経営トピックスについてご説明いたします。路線面では、(2017年)10月29日より、羽田=ロンドン線・成田=バンコク線を増便いたしました。また、旅客基幹システムの刷新については、アマデウス社が提供するAlteaへの移行を、大きな問題なく11月16日に予定通り完了して、順調に稼働しております。

加えて、航空需要を喚起する新たな事業・サービスを創造するべく、超音速旅客機開発や宇宙開発を手掛けるベンチャー企業と、資本業務提携に合意しました。また、春秋航空日本の安全品質を高めるために、整備面の支援を拡大し、自社に留まらない航空業界における課題解決にも努めております。

営業利益増減の推移(収入/費用)

営業利益増減の推移について、ご説明いたします。

国際旅客収入は、日本発の高単価需要が堅調に推移し、燃油サーチャージ収入の増加と為替影響を合わせて、320億円の増収となりました。国内旅客収入は、wi-fi無料化の効果もあり個人・団体ともに需要が増加し、前年対比で176億円の増収となりました。

費用面では、燃油費が市況の影響等により、前年対比で100億円増加。整備費が、エンジン整備の増加などにより104億円増加。また、収入や運航規模増加に連動する費用の増加もあり、前年対比で626億円の費用増となりました。これらの結果、営業利益は1,452億円となりました。

営業利益増減の推移(市況/その他)

このページでは、市況影響とそれ以外でみた利益増減について、ご説明いたします。市況上昇により燃油費は増加したものの、燃油サーチャージ収入とヘッジ効果などにより、市況影響では前年対比52億円のプラスとなりました。市況以外の要因では、増収が費用増を上回った結果、前年対比27億円の増益となりました。

国際線旅客事業

国際線の状況です。旅客数は、新路線の就航や増便による供給増や旺盛な需要に伴い、前年対比で1.5パーセント増加しました。単価については、主にレベニューマネジメントや路線構成変化により、前年対比で8.6パーセント上昇いたしました。

(資料の)右下のグラフでお示ししている通り、燃油サーチャージや為替の影響を除いた純単価は、5パーセント上昇しております。この結果、国際旅客収入は、前年対比10.2パーセント増の3,464億円となりました。

国内線旅客事業

続いて、国内線の状況です。旅客数は、前売り系運賃の利用増大による個人需要の増加および、前年の熊本地震の影響からの回復を中心とした団体需要の増加等により、前年対比で5.3パーセント増加しました。

また、単価については、他社との価格競争および前売り系運賃の利用増大により、第3四半期累計では前年対比0.6パーセント下落しましたが、第3四半期は、他社との価格競争も一段落したことに加え、個人ビジネス旅客需要増もあり、前年同期比でプラス1.6パーセントとプラスに転じました。この結果、国内旅客収入は、前年対比4.6パーセント増の3,985億円となりました。

主要営業費用項目

続いて、営業費用の詳細をご覧ください。概ね計画通りですが、経費削減の努力を継続してまいります。

燃油費

9ページには、燃油費の詳細をお示ししております。(2017年)10月31日に発表した通期業績見通しでは、下期の燃油市況前提を、シンガポールケロシンでバレル60ドル・ドル円為替は1ドル115円としておりますが、足元の燃油市況は、前提を大きく上回って推移しております。

(資料の)右下の表は、第4四半期の燃油および為替の動きによる当社の業績へのインパクトを試算したものです。足元の燃油市況は、シンガポールケロシンで約80ドル・為替は110円です。市況による影響は、約25億円利益を減少させる方向になりますが、通期の業績見通しは十分に達成可能と確信しております。

当初計画における戦略的支出について

こちらでは、期初にお示しした戦略的支出について、その進捗状況をお示ししております。成長のための戦略的支出・エンジン整備費・その他費用につきまして、計画並みに進捗しております。