第2四半期累計期間(4月~9月)の連結経営成績
橋本太郎氏:それでは本日発表いたしました第2四半期の決算につきまして、その概況を私からご説明申し上げます。
第2四半期の累計の経営成績でございますが、売上高66億8,200万円、営業利益6,700万円、経常利益5,400万円、純利益2,400万円となりました。増収増益でございます。
前年同期と比べて、売上高・営業利益ともに微増となっております。経常利益に関しましては、前年度あった持分法による投資損失減少などの影響もあって、増益となっております。
また、純利益は特別利益の計上に加え、税金費用や非支配株主利益減少などにより、黒字化をしております。改善の幅は、1億7,300万円の上振れでございます。
事業セグメント別の連結経営成績~対前年同期~①
個別のセグメントで売上高と営業利益を確認しておきますと、売上高に関しましては、スタジオ以外のすべてのセグメントが増収となりました。
営業利益に関しましては、コンテンツセグメントが大幅に改善しておりますが、放送・スタジオが減益になっております。
また、技術部門は堅調に推移した結果、トータルで見ますと前年同期と比較して、ほぼ同水準の営業利益となりました。
これを内容的に見ますと、上振れ・下振れと組み合わされて、微増という結果であったということです。
事業セグメント別の連結経営成績~対前年同期~②
こちらを、もう少し詳しく見てまいります。
まず、コンテンツセグメントです。教育事業につきましては、引き続き増収増益を達成することができました。
また、これまで業績的に多少厳しい状況にあった、ビデオオンデマンドを含むデジタルメディア事業、あるいはクラウドゲーム事業。このあたりが大幅に営業損失を縮小した結果、前年同期と比べますと、売上は多少伸び、営業損失は縮小したという状況でございました。
事業セグメント別の連結経営成績~対前年同期~③
放送でございますけれども、こちらは原価率の高い制作収入(が増加しました)。これは、外部の事業者を使う案件だと原価率が高くなります。そちらの部分が大半で、売上が増加いたしました。
一部の視聴料収入(は減少しました)。これは放送収入ですけれども、こちらが減少するということがあった結果、売上高は増加しましたが、営業利益は減少するという結果となっております。
この傾向は、このところ続いています。今現在、とくに来期以降これを回復していくために、鋭意いろいろな算段を立てている最中でございます。
事業セグメント別の連結経営成績~対前年同期~④
スタジオでございます。実は前年のこの時期、大変収益的にも売上的・利益的にもよかったのです。いくつか要因がありますが、先期はとくに、外資の大手のVOD事業者の国内参入等による特需のようなものが一部ありました。その結果として、売上も利益も相当よかったという状況です。
私どものスタジオ業務は、字幕・吹き替えの制作、ハリウッドメジャーのテレビ放映権の販売、映画の配給をやっています。今期は前期に比較しますと、それぞれの部分で弱含みで、今のところ推移しています。
ただ、制作・番組販売は受注産業に近いところがあるので、こちらは今の受注の状況からすると、年度の後半は相当数、盛り返していくであろうということを予想しております。
事業セグメント別の連結経営成績~対前年同期~⑤
技術でございます。こちらはCDNサービスが好調に推移して、増収増益を維持しております。固定費の削減効果もあり、今のところ堅調に推移している状態です。
事業セグメント別の連結経営成績~対前年同期~⑥
続きまして、ネットワーク営業です。こちらは、原価率の上昇が営業損益に影響して、損失を計上しております。前期は久しぶりに多少の黒字が出たのですが、今期はまた少し、苦労している状況が続いております。
事業セグメント別の連結経営成績~対前年同期~⑦
最後に全社費用として、私どものグループでかかっている費用を開示しておりますけれども、先期に比べて若干改善しております。
先期はGクラスタグローバル株式会社を解散するという、関連会社に関わる費用が相当数ありましたが、今期はそれが発生しなかったということ。また、オフィスを集約いたしましたが、それに伴う移転費用の発生分を吸収して、なお全体では抑制することができたという状況です。
連結業績予想および株主還元について
この結果、2017年度第2四半期の数字は先ほど述べたとおりでございます。通期の業績予想として、私どもは(2017年)4月の段階で、売上高140億円・営業利益2億5,000万円・経常利益2億円・純利益5,000万円という予想の数字を出しております。
進捗率はここに記載のとおりでございますけれども、第2四半期までは売上高・損益ともに、概ね想定どおりに進捗しております。この結果、通期の業績予想については据え置くことといたしました。
配当についてですが、中間配当につきましては期初予想のとおり、見送らせていただきました。期末配当につきましても、期初予想を据え置き、無配とさせていただく予定です。
連結財政状態①
続きまして、連結の財政状態についてご説明申し上げます。
この第2四半期末、総資産は76億9,500万円となりました。これは前年同期と比較して、1億円ほど圧縮されたかたちになります。負債は4億5,800万円減少して、43億9,900万円。
それから、純資産は3億5,300万円増加して、32億9,500万円となりました。このうち、自己資本は22億6,200万円ということで、自己資本比率は29パーセントとなりました。
総資産につきましては、番組勘定や前払費用が増加した一方で現預金が減少して、こういう数字になっております。負債に関しては、前受金や役員退職慰労引当金、新株予約権付社債が減少したことによる減少でございます。純資産は、四半期純利益の計上や新株予約権の行使によって、増加をしたということでございます。
なお、この数字の中には、(2017年)9月末までの転換社債の転換分が含まれていますが、10月以降の部分は含まれておりません。
連結財政状態②
続きまして、キャッシュフローの状況でございます。
まず営業キャッシュフローですけれども、純利益を計上しましたが、たな卸資産の増加や前受金の減少などによって、マイナス4億2,100万円となりました。
投資キャッシュフローは、固定資産の取得やグループ会社の拠点集約に伴う敷金の差入などにより、マイナス1億2,500万円となりました。
財務キャッシュフローは、借入があった一方で、リース債務返済などによりマイナス5,800万円となりました。
結果として、現金及び現金同等物は6億100万円減少し、期末の現金及び現金同等物の残高は、17億200万円となっております。
以上が、決算の概要でございます。
株主優待制度
最後に、株主優待制度について一言申し上げます。今年(2017年)の3月末に株主名簿に記載された株主のみなさまに対して、今期から株主優待ポイントとして、私どものVODのサービス、「クランクイン! ビデオ」で利用可能なポイントを贈呈するということを行っております。
この制度は、今期のみならず来期も継続していく予定です。今期分に関しては、今年の年末、12月28日にいったん、申請の受付期限がくるということです。まだ更新をされていない、(ポイント取得の)権利のある株主様については、ぜひご活用いただければと思います。
タイミング的に、次に私がこうしてお話をするのは第3四半期の決算ですから、(2018年)1月下旬くらいになってしまいます。この場をお借りして、12月28日までに更新をしていただければと思います。
(株主優待制度は)ご好評につき、継続する予定です。また、ご提供内容につきましては、今はハリウッドの新作を含めたビデオの提供ですけれども、対象サービスの新設・拡大なども合わせて現在検討していますので、ご期待いただければと思います。
以上、決算の概況について、ご報告申し上げました。ご清聴ありがとうございました。