クレジットカードは何枚持つべき?

頼藤太希氏(以下、頼藤):こんにちは。

高山一恵氏(以下、高山):こんにちは。

頼藤:ゆる~くマネーについて語るラジオ、『マネラジ。』。

(両者拍手)

頼藤:8回目ということで、ありがとうございます。

高山:ありがとうございます。

頼藤:今回のテーマですけども。「クレジットカードとマネー」について、話そうかなと思うんです。

高山:これ、興味のある方が多いんじゃないですかね。

頼藤:そう思うんですよね、最近問い合わせも多いので。さっそくなんですけども、お便りが届いておりますので。

高山:またお便りだ、うれしい。

頼藤:ありがとうございます。東京都、ラジオネーム「カステラ」さん。

高山:カステラちゃん! かわいい。

頼藤:(笑)。「頼藤さん、高山さん、こんにちは。いつも電車の中で、楽しく聞かせていただいています。わたしは買い物などでクレジットカードをよく使うのですが、そもそもクレジットカードは、何枚持っているのがよいのでしょうか? わたしはなんだかんだで、6枚持っています。教えていただければ幸いです」。

……ということなんですけれども、どうですか? 

高山:そうですね。クレジットカードは、けっこうキャンペーンをよくやっていてね、「今入会すると、ポイントが倍です」「入会金無料ですよ」っていう歌い文句で、けっこう誘われる機会がある方、多いんじゃないかと思うんですけれども。たぶんあれ2、3枚くらいがいいのかなあって、限度かなっていうのがあるんですけど。

頼藤:その心は!? ですよ(笑)。

高山:管理がね、本当にわかんなくなっちゃうと思うんですよ。

頼藤:まず1つ目は、管理がわかんなくなること。

高山:わかんなくなっちゃう。はい。あと2つ目は、ポイントが集中して貯められないかなと思いますね。

頼藤:おおー! なるほど。

高山:どうですか?

頼藤:まあ、そうだと思いますね。3つ目は? 

高山:3つ目、なんですかね(笑)。3つ目……。

頼藤:(クレジットカードの)ブランドは、例えばVISAとかマスターカードとか、JCBとかがあると思うんですけれども。そのブランドは、別々に持っといたほうがいいですよね。だから、それが1枚ずつとかであれば(全部で)3枚でいいってことですよね。(ブランドの中で)2枚だったら、VISAとJCBとかですよね。

高山:あれ、使えるところが多いですからね。

カード作りは、日常の行動範囲から

頼藤:使えるところが多いっていう観点で、じゃあ2、3枚選んだほうがいいってことですよね。その2、3枚をどうやって選ぼうかっていう……ここにくると思いますよね。

高山:ああー、なるほど。自分の日常の行動範囲を考えて作るってことが、ポイントなんじゃないかなと思いますけれども。

頼藤:日常の行動範囲? なるほど。

高山:クレジットカードって一口に言っても、いろんな系統のカードがあるじゃないですか。例えば流通系のカードとか……。

頼藤:流通系っていうと、Suicaとか? 違うか、交通系がSuicaか。流通系っていうのは?

高山:流通系っていうのは、ダイエーとか。

頼藤:ああー! ダイエーとか百貨店とかですかね。

高山:そうそう。

頼藤:じゃあ、伊勢丹とか?

高山:そういうものや、あと銀行系のカードとか。

頼藤:なるほど、メガバンクとか。

高山:そうですね。あとは、石油系のカードとか。

頼藤:これは、車に乗る人用? 

高山:そうそう、車に乗る人用とか。クレジットカードにはこういう、いろいろなカテゴリーがあると思うんですけれども、自分のライフスタイルに合ってないカードを作っちゃうと、あまり使わないしポイントも貯まらないし。あまり、作っても意味がないのかなっていうのがありますよね。

頼藤:そうですね、僕はぜんぜん百貨店とかで買い物しないので、流通系カードは意味がないですね。

高山:そうですよね(笑)。

頼藤:そうですよね(笑)。まったく意味ないですよね。

高山:わたしは、バリバリ買い物しますんで。

頼藤:(笑)。ということは、やっぱり今言ったとおり、ライフスタイルに合ったカードを選べと。これはもう、今日の高山の教訓みたいな?

高山:(笑)。

頼藤:高山の教訓1! 

高山:まずはそこから。

頼藤:はい、「日常の自分の行動範囲から考えて、カードの種類を選べ」と。

高山:そう。それが1つ、ポイントかなぁと思いますね。

4種類のクレジットカード

頼藤:ちなみに流通系のカードとか、それぞれのカードの特徴なんかも教えてください。

高山:カードの特徴?

頼藤:そうですね。例えば流通系カードだと、どんな特徴があるんでしょうか?

高山:スーパーとか百貨店が発行してるものなんですけど、割引なんかの特典とかポイントサービスが充実しているものが多いのが特徴。スーパーとか百貨店なので、買い物をする人はすぐポイントが貯まるっていうのが、使い勝手がいいんじゃないかなと思います。わたしはちなみに、高島屋のゴールドカードを持ってるんですけど、すぐポイント貯まっちゃいますね。

頼藤:「すぐポイント貯まる」っていうのは、どういうことですか? 

高山:あのね、還元率がいいんですよ。

頼藤:ああー、還元率。

高山:還元率が非常に高いので。ポイントの還元率が、8パーセントから10パーセントぐらい。

頼藤:8パーセントから10パーセント? 例えばそれは、1,000円の買い物をしたら……?

高山:100円とかが、ポイントで。

頼藤:返ってくると。

高山:けっこう高くないですか? 

頼藤:通常ってあれですよね、2パーセントとかぐらいですよね?

高山:ですよね、けっこう高いですよね。でもそれは、高島屋で買い物したとき限定ですよ。ほかのところでの買い物は、1パーセントなんですけど。

頼藤:ああー、なるほど。

高山:高島屋とかでよく買い物する人は、すぐ貯まるのかなっていう感じですね。

頼藤:なるほどですね。じゃあ続きまして、銀行系カード。

高山:銀行系カードは、これはもちろん銀行が発行してるカードになるんですけれども。キャッシュカード機能とクレジットカード機能が一体化されているなど、銀行ならではのサービスが特徴なんじゃないかなっていうことですね。

利用額や利用頻度に応じて、振込手数料やATM手数料が優遇される場合があります。……ということなんですけども。これ、頼藤さんは持ってましたっけ? 

頼藤:銀行系カードですか? そうですね、持ってます。メガバンクのを1つだけ。

高山:これ、優遇制度とかやっぱりあるんですか? 

頼藤:んー……、カードは持ってますけど使ってないっていう、正直(笑)。

高山:あっ、振っちゃいけない話題でしたね(笑)。

頼藤:(笑)。交通系カードは? 

高山:これは、航空会社とか鉄道会社が発行している、いわゆるSuicaのクレジットカード版とか、ANAとかのクレジットカードとかなんじゃないかなと思いますけど。飛行機のマイレージが貯まりやすくなっていたり、定期券購入に使えたりと、飛行機や電車をよく利用する人にはメリットが大きいんじゃないかなって。

頼藤:なるほど。僕も、これ持ってます!

高山:じゃあ、ここで語ってもらいましょう(笑)。

頼藤:JAL Suicaを持ってまして。ポイントも貯まるしマイルも貯まるし、もう最高ですよ。

高山:旅とかよく行く人は、いいんですかね? 

頼藤:まあ、そうですね。これは還元率もいいですし。

高山:そうなんですか? どれぐらいなんですか? 

頼藤:ちょっと、覚えてないです(笑)。

高山:(笑)。

頼藤:今の現状は、覚えてないですけど。

高山:現状はね(笑)。了解しました、あとで調べておきましょうってことで(笑)。あと、石油系カードですかね。

頼藤:石油系カード。

高山:これは石油会社が発行してるもので、ガソリン代が値引きになるのが石油系カードの特徴。自動車をよく利用する人には、うれしいサービスですということで。ほかにもロードサービスへの特典も充実していますということなんですけれども、わたしはぜんぜん車に乗らないので。まったくこれ、よくわからないんですけど。

頼藤:そうですね。車が必要な社会、例えば地方の方であれば、こういう石油系のクレジットカードを持つメリットはすごい大きいのかなぁと。

高山:なるほど。やっぱり、ライフスタイルに合わせたものを使ったほうがいいんじゃないかなってことですよね。

クレジットカードの「還元率」とは?

頼藤:そうだと思いますね。というわけで、この中から自分のライフスタイルに合ったものを選ぶんですけども。先ほどから何回も「還元率」という言葉が出てきてますよね。この還元率を、ちょっと説明していただいてもよろしいでしょうか?

高山:これはね、いくらの利用で何ポイント付与されるかっていうこと。1ポイントにどのぐらいの価値があるのかっていうのは、クレジットカードによってさまざまなんですけれども。

「ポイントがたくさん付与されるカードほどお得!」ってみなさん思ってると思うんですが、そうではなくて。ポイントの持つ価値が高いということも、大切だということなんですね。つまり、そのポイントのお得度を知る指標になるのが、還元率ということなんですよ。

例えば1,000円で1ポイント貯まった場合。これは、1ポイントの価値が10円だったら、10円÷1,000円×100っていう計算式が当てはまって、これで還元率は1パーセントとなります。

頼藤:まず1ポイントでいくらの価値があるのかを考えて、1ポイントが10円だったら、10円÷1,000円×100で還元率は1パーセントということですね。なるほど。

高山:けっこう、この還元率を知らないでカードを利用してる人が多いので、1回ちょっと確認してみるといいんじゃないかなと思いますね。

頼藤:先ほどのJAL Suica(の還元率)、わかりました! 1.5パーセントの還元率で……ちょっと、JALSuicaは複雑でして。SuicaのVISAカードで、ポイントとマイルも貯まるんですよ。だからちょっと難しいんですけど、お得なんですよね。

高山:なるほど。まあ一応、還元率は1.5パーセントって覚えておけばいいんですかね? 

頼藤:そうですね、はい。だからこの還元率が1パーセントなのか0.5パーセントなのかっていうのは、けっこう大きな差ってことですよね。

高山:これは大きな差ですよね。

年会費の元が取れるかが重要

頼藤:還元率だけに目をとられちゃうと、年会費がかかってくる時にね?

高山:そうですよね。

頼藤:じゃあ、年会費がある時の考え方も教えてください。

高山:そうですね。今、還元率が高いのがポイントって言ったんですけど、還元率が高いカードほど年会費がかかることが多い。年会費の元が取れるかどうかはポイントになります。年会費の元が取れるかどうかは、ちょっとみなさんメモしてほしいんですけど、年会費÷還元率。これで計算することができますので。

頼藤:なるほど。じゃあ例えば、先ほどは還元率1.5パーセントだったので計算しやすく、年会費が1,500円だったら……。1,500円÷1.5パーセントだから、年間で10万円程度利用すると……? 

高山:元が取れるってことです。

頼藤:なるほど。ほー、難しいですね。

高山:やっぱり、この兼ね合いを見ないと難しいですけれども。

頼藤:なるほど。「年会費がかかるから、そのクレジットカードを選ぶのは、やめよう」じゃなくて、かかったとしてもこれだけ使うっていう見込みがあれば、高い還元率のカードを利用してもいいということですね。

高山:そういうことですね。このあたりを確認して加入することが、大事ってことですね。

頼藤:なるほど。じゃあまとめますと、まずカードは、ブランドが違うものを含めて2、3枚持ったほうがいいと。その2、3枚は、日常の自分の行動範囲を考えて選ぶ。流通系、銀行系、交通系、石油系の4つの中から。

そして、その中から例えば流通系とかに決めたとしたら、次に還元率を見ると。さらに還元率っていうのは、年会費も含めて比較してみて決めるということですね。

高山:はい。年会費がかかる場合は、とにかく元が取れるかどうかがポイントってことですね。

頼藤:なるほど。目から鱗じゃないですか!(笑)。じゃあちょっと、クレジットカードのテクニック、うまく貯めていくような方法っていうのを。

高山:そうですね。固定費をクレジットカード払いにするっていうのが、大きいんだと思います。

頼藤:おおー、なるほど。

高山:今は水道とかの公共料金、けっこうカード払いができるじゃないですか。あとは、保険に入ってらっしゃる方がけっこう多いと思うんですけど、保険料もクレジットカード払いで支払うことができるので。それでけっこう、ポイントが貯まる確率は高いんじゃないかなと思いますね。

クレジットカードの支出管理は「マネーフォワード」で

頼藤:なるほど、ポイントも貯まっていく。じゃあ、クレジットカードでの支出管理っていうのをうまくやるためには、どうしたらいいですか? 

高山:これはね、けっこう難しいよね。買う月と請求月が、ずれるじゃないですか。

頼藤:そうですよね。なんかこう、自動で入ってくるみたいなやつありましたよね。

高山:あ、これなんか回し者みたいですね(笑)。マネーフォワード!

頼藤:マネーフォワード、いいですよね(笑)。

高山:マネーフォワード、いいですね。わたしも使ってるんですけど。あれを使うと、途中で「こんなにクレジットカードでお金使ってるんだ」っていうのが、見える化できるので。けっこう、抑制効果になりますよ。

頼藤:抑制効果になる。

高山:はい。見える化することがやっぱり重要だなと思いますので、マネーフォワードの家計アプリ、いいですね! 

頼藤:じゃあ、保険料とか固定費とかも全部クレジットカード払いにしちゃって、それの支出管理はマネーフォワードを使えばいいと。クレジットカード選びからそれの管理まで、完璧な感じの(笑)。

高山:そうですね、マネーフォワードさんに、スポンサーについてもらいましょう(笑)。

頼藤:ははは!(笑)。なるほどねぇ。高山さんは、流通系のカードをお持ちってことだったんですけども、そのカードで公共料金とかも全部設定しちゃってるんですか? 

高山:いや、公共料金と保険料は、セゾンカードでやってます。支出系は全部、そちらで集中させていまして。ゴールドカードは使って、ポイントを貯める専門ですね、買い物の専門。

頼藤:なるほど。じゃあ、そういうふうに分けてもいいんですね。

高山:そうですね、はい。

頼藤:もちろん1つにまとめちゃったほうが、いちばんポイントは貯まるんだけども、分けて変えるってことも?

高山:わたしは、やっちゃってるんですけどね。

頼藤:必要ってことですね。先ほどのマネーフォワードだったら? どちらのクレジットカードも連結できると?(笑)

高山:そうそう(笑)。

頼藤:なるほど。ちょっと、マネーフォワードさんの宣伝もさせていただきましたね、回し者じゃないですけど(笑)。

高山:回し者じゃないんですけど(笑)。

クレジットカードの選び方のまとめ

頼藤:そういうかたちで大丈夫でしょうか、カステラさん。

高山:カステラさん!(笑)。

頼藤:じゃあもう1回まとめていただいていいですか? 

高山:はい。もう1回ですか? クレジットカード選ぶ上でのポイント、まず1つ目は自分の日常の行動範囲を考えて、ライフスタイルに合うものを選ぼうということ。

それから、クレジットカードはポイントがどれだけ貯まるかっていうのも大事なんだけど、ポイントの還元率もちゃんと確認して入ろうねということですね。

あと、年会費がかかる場合には、元が取れるかどうかっていうのをちゃんと確認して入りましょうということですかね。

頼藤:なるほど。そして、カードは2、3枚にすると。現時点で(自分に合った)クレジットカードを持ってないなぁという方は解約していただいて、選び直したほうがいいのかなぁと。それぐらい大事なことなのかなぁと思いますので、塵も積もれば山となるという言葉は、本当にそのとおりだと思います。ぜひカステラさんを含め、みなさまもご対応いただければ。

というわけで、お時間も来てしまったということで。

高山:あっという間ですね。

頼藤:あっという間ですよね。では、頼藤太希と。

高山:高山一恵がお送りしました!

頼藤&高山:またねー。See you!