指標
山村輝治氏:みなさん、こんにちは。それでは私の方から、30分ほど会社の概要を説明し、その後質疑応答に答えていきたいと思います。
みなさまのお手元の資料では37から40ページに株価並びに直近1年間の指標を掲示しております。直近の株価は2,823円ということと、1株当たりの一番下の利回り、配当・優待を入れて1.89パーセントと2.13パーセントという形になっております。
売上構成
それでは、この後私の方から説明をさせていただきたいと思いますが、当社連結売上高、全体で1,618億円、今年の3月末です。
大きく分けて食のフードグループ、ミスタードーナツが大半ですが、これが約25パーセント、それからクリーン・ケアグループが68パーセントです。
クリーン・ケアグループは一言で言うと、店舗販売でないのはすべてクリーン・ケアグループに入っているとご理解いただければと思います。
店舗販売は大半フードグループ、クリーン・ケアの方は、私どもがお客様の方におうかがいをして、なにかしらサービスをさせていただく、それの代表的なのが、右上にありますようにダストコントロール商品です。
今日は一般のお客様が多いと思いますので、ご家庭でご使用いただくモップを4週間に1回交換をしていきます。
このお客様が現在北海道から沖縄まで約500万世帯の方に定期的に商品をお届けし、汚れたモップを回収し、そして、新しいモップと取り換えるかたちです。
もう1つは右下にありますように、エアコンのお掃除サービスや、最近非常に顕著になっている家事代行サービス、そういった役務サービス、お客様に代わってお掃除できれいにしていくというサービスがあります。
その他は夏祭りのレントオールといったイベントを提供したり、あるいはヘルスメントのように介護のビジネスということで、いずれも私どもがお客様のところにうかがい、対応していくサービスがクリーン・ケアグループとご理解いただければと思います。
先ほどの1,618億円というのは、株式会社ダスキンとしての直接的な売上です。
フランチャイズビジネス
ですから、私たちの特徴というのはフランチャイズビジネスになっております。
売上の95パーセントは実はフランチャイズで計上された売上の中の、フランチャイズ加盟店が私どもにご注文いただいた商品の仕入れ代金、もしくはロイヤリティという売上がこの1,618億です。
よって、お客様そのものの売上というのは約4,000億弱の売上が、加盟店を通じて全国の多くのお客様にミスタードーナツご利用いただいたり、あるいはレンタルモップをご利用いただいたりというかたちになるかと思います。
2017年3月期 通期業績ハイライト
この本部売上、連結売上高の推移ですが、過去3年間で低迷をしております。
母体のクリーン・ケアグループの売上はほぼ、ここ数年微増と、少しずつ微増と伸びていますが、ミスタードーナツがここ3、4年でかなり厳しい環境になっています。
よって、このマイナスの部分はほぼミスタードーナツの減収が、全社に影響を及ぼしています。
加えて営業利益の方ですが、営業利益、ここには計上していませんが、経常利益並びに純利益というものは、過去3年間増益になっています。
これはクリーン・ケアグループのうちの主体のところの柱の原価率の改善ということが寄与して、プラスに計上しております。
また、お掃除サービスなんかもお客様の需要が高くて、クリーン・ケアの収益を押し上げているという形がこの営業利益に反映されています。
ここまでで、だいたいクリーン・ケアグループの方はほぼほぼ、微増ですが、プラスに転じてきていると。
しかし、ミスタードーナツはここ数年間マイナスになっているということで、いつもはクリーン・ケアグループの話を多くします。
もう今回は、マイナス要因になっているミスタードーナツを今後どうしていくのかということについて、少しミスタードーナツを中心にご説明をさせていただきたいと思います。
ミスタードーナツ ~事業環境~
これがミスタードーナツを取り巻く環境です。1つは真ん中の一番上にありますように、セールによる割高感・不公平感、20数年間ミスタードーナツ100円セールということでやってきました。
そして、20数年経った昨年の11月より一切100円セールをやめるということに踏み切ったのが一番上です。
もう1つは、お客様の声として、健康志向と。ミスタードーナツおいしいが、やっぱりちょっとカロリーが高いという声も多く入ってきております。
合わせて、下にあります既存店舗の立地条件、この場所が変化をしていると。もしくは家族構成、これがけっこう大きいです。
少子高齢化ということで、私自身も近くのミスタードーナツに定期的に30数年間通っています。いち消費者として。子どもが3人いますので、以前はドーナツを必ず12個買っていた自分がいるわけです。
最近子どもが3人、私と家内とそれからおばあちゃん、おじいちゃんと、7人で住んでいましたから、だいたい1人平均2個としても12個、14個。
それを12個買っていた自分がいます。もう最近は、もう子ども3人いなくなりましたから、私と家内とおばあちゃんだけ3人。いくら買っても5個以上買えない。
ということを考えると、そのようなお客さん、私のようなお客さんがそのミスタードーナツには数多く来ているということは、自ずと家族構成の変化によって、持ち帰り個数がもう圧倒的に減ってきているということがあります。
それから、みなさんご存知のようにコンビニにもドーナツたくさん置いています。あるいはスイーツも、多くのスイーツがあるということで、競争が激化しています。
この5つのことを実は昨年11月に当社の加盟店のところに説明をして、この5つのことの改善策をこれから推し進めていくことを、みなさんにご説明していきたいと思います。
まず1つは、このセールによる割高が不公平感というのがあります。
ミスタードーナツ(1)
これに関しましては、定番商品、ご存知だと思いますけれども、ここにありますポンデリングだとか、ハニーディップだとか、フレンチクルーラー、オールドファッション、昔からあるこの定番ドーナツを、基本的には日常的にお求めやすいプライス価格ということで、108円と129円です。
つまり、100円セールの時だけ商品を下げるのではなくて、ずっとこの定番商品は100円にしていこうということを、昨年11月から進めてきました。
しかしながら、お客様の声というのはもう長年100円セールをやってきたために、こういう金額になっていることをなかなか認知されていません。
お客様にアンケート取りましたところ、だいたい2割ぐらいの方しか、ミスタードーナツがずっとこの108円になっているということをご存じないということで、これを今一生懸命に、いろんなチラシなんかでお客様に人気定番ドーナツが毎日お求めやすい価格でお求められますよと、ということを告知している、のが1つの対策です。
ミスタードーナツ(2)
2つ目は嗜好の多様化ということで、左側にありますこのファンミーティングというのを毎月1回開催しています。
これは私が出席をして、だいたい60人ぐらいの一般消費者の方と直接2時間半ぐらい、ドーナツのことについていろいろ対話をするという会を、全国都道府県毎月1回開催していますが、そこから出てきた声を商品に反映していこうということで、実際に商品になったのが、この右にあります『からだににじゅうまる』。
この『オイルカットドーナツ』というのを出しました。この『オイルカットドーナツ』というのは、通常のドーナツの約半分のカロリーです。
半分のカロリーをやっぱり出してほしいということの声や、あとはカフェインレスコーヒー。
妊婦さんなんかはできるだけカフェインを摂らないでおこうと、そういった声に応えていこうということで、通常社内で計画、企画、提案していくということに加え、直接お客様の声を聞いた、健康志向への商品が2つ目の対策として入れております。
ミスタードーナツ(3)- 1
さて、この家族構成も変化をしてきました。あるいは働く女性も増えてきたということで、既存店舗の立地場所の変化があります。この2つのことに対応するために、ミスタードーナツのショップを大きく変えております。
立地条件を探してそこにあてはめていくということをやっていましたが、このタイプはそれぞれ異なるタイプで、どちらかというと立地条件に合わせて店舗を変えていこうという逆転の発想で今スタートをしております。
1つは食事系が入っている分、あるいはエスプレッソなどカフェを重視にやったやつ、それと右端にあります持ち帰り専門店、こういった通行量の多い駅中や、都市型の商店街の中に、場所に合わせて、あるいはその地域の家族構成に合わせて店舗を展開していこうと変えております。
ミスタードーナツ(3)- 2
1つはこの『Mister Donut to go』は、みなさんがご利用されるミスタードーナツでは見かけないタイプだと思いますが、この近くでは新宿の小田急のエースショップにあります。
見た感じこのギンガムチェックでぜんぜん通常のドーナツとは違うタイプ、そしてまたこの『to go』でしか買えない限定ドーナツということも展開していきながら、わざわざミスタードーナツのお店に行くのではなく、駅を普段利用される方がちょっとギフトに買っていくという便利さを追求したお店をこれからも駅を中心に展開をしていきたいと思います。
ミスタードーナツ(3)- 3
もう1点は、この『ミスタードーナツカフェ』です。スターバックスさん、あるいはTully’sさん、多くのカフェが世の中にあります。
ミスタードーナツも、お客様の声を聞くと、先ほどミスタードーナツのファンミーティンで必ず聞くことがあります。
ミスタードーナツのお店とスターバックスのお店と、どちらがおしゃれだと思いますか、と聞いた時に、ほぼ100パーセントスターバックスと答えられてしまいます。
ミスタードーナツのファンミーティングなのに。よって、別にスターバックスのまねをするわけではないですが、やはりおいしい商品だけでは無理です。おいしい商品は当たり前、すばらしい接客も当たり前。
そして、やっぱり入りやすく、ゆっくりできる、モダン的な店舗を進めていこうということから、こういったロゴも少し変えてですね、それからベーカリー商品だとかパスタなんかも。
そして、エスプレッソの商品なんかもおいているということで、タイプを変えていこうとしております。ミスタードーナツの一番利用される時間というのは、だいたい1時から5時です。
1時から5時が一番利用されています。昼食にミスタードーナツ食べに行こうと思われる方は、たぶんこの会場でも1人もいないと思います。
あるいは、朝のモーニングに行こうとすると、ミスタードーナツのドーナツをモーニングよりも、やっぱりどこかのカフェだとか、なんとかダ・コーヒーだとか、そういったところに行かれる方が多いというアンケートがあります。
そういったことから、ミスタードーナツも朝の朝食のメニューを追加したり、あるいは先ほど言いましたパスタであったりとかホットドッグ、昼食です。
つまり、ミスタードーナツの時間が開いている時間にも、もちろん朝早くから開いているわけですね。で、夜の9時11時まで開いているわけです。でも、ドーナツを利用されるお客様の時間というのは1時から5時まで。
それ以外の時間に集客をしていこうということで、ドーナツ以外の商品を展開することによって、利用動機を変えていこうという狙いがこの『ミスタードーナツカフェ』に、思いを持ってやっております。
それとコンビニさんをはじめ、スイーツが非常に多くなってきたということで、ドーナツも一応パンではなくてスイーツの部類に入っていきます。
ミスタードーナツ(4)
そういったことから、ドーナツそのものの変化をつけていこうと、1つはソラノイロさんと共同で野菜をねじ入れたパスタであったりだとか、あるいは京都で有名な祇園辻利さんとのより本物志向の抹茶であったりだとか。
あるいはハウスさんと共同してドーナツカレーを出したり、いろんな会社とブランドをコラボしながら、どこにでもある商品ではなく、ミスタードーナツ独特の商品を出していこうということで、競争の差別化を図っていきたいと思います。
今話をしたものは、すべてまだ全国展開しておりません。昨年の11月に発表しましたが、各地で順次この方向で進めていき、3年間ぐらい、マイナスになってきたミスタードーナツのところをプラスにもっていく方法です。
その他のフード事業
それ以外のフードというのも、ベーカリファクトリーのパンであったり、あるいはパイフェイス、あるいはかつアンドかつ、とんかつのお店、それからザ・シフォン&スプーンと、この4店を今後さらに強化をし、出店をしていこうと思います。
ミスタードーナツは全国で1,150店です。駅中は出すことができるのですが、郊外型はなかなか競争、ドーナツ同士の競争になってくるということで、違う業態を入れることによって、フランチャイズオーナーがこの業種を導入するということで、本部を展開することになってきます。
クリーン・ケア(1)
それでは、先ほど申し上げました、微増なのでほぼ順調に成長しておりますクリーン・ケアですが、以前はモップだけでした。
ところが、モップだけではなくて、このように、これリビングですがも、以前のモップというのはやっぱりお掃除、掃除機と一緒にどっかしまわれてしまいます。
そうすると使う機会がないということで、掃除機はなかなかリビングに置かれる方は少ないと思いますが、このモップをリビングに置けるようにデザインを変えたり、最近は、このロボットクリーナーも一緒にお貸しをするということをしています。
実はこのロボットクリーナーも、展開する時には当社の加盟店から大きな反対がありました。ダスキンのお掃除の考え方というのはほこりをたてずにほこりを取るということです。
ちなみに、ほこりというのは一度舞い上がると8時間くらい経たないと下に落ちてきません。つまり、8時間中ずっと私たちの口の中に入っていくわけです。
よって当社は、朝、みなさん動き出す前にそっとモップをかけた後、ごみを掃除機で取ってくださいと言ったのですが、なかなかモップの弱点があります。
それは、絨毯の上にはモップはかけられないということです。よって、絨毯の上もこういったお掃除ロボットを使っていきます。
あるいは、やっぱり共働きだとお忙しい方が増えてきたということで、あえて掃除機とモップを組み合わせた掃除の提案をしていくということに、これは今年の4月から全国展開をしたところです。
クリーン・ケア(2)
加えて、ダスキンにはDDuet会員というのが今増やそうとしております。あるいは、このタブレットで提案をしていくことも組織予算を増やしていこうと思います。このDDuet会員に関しては、昨年末で25万人に会員になっていただきました。
対して、全国に500万人の世帯の方と契約を結んでいるにも関わらず、25万人と大変少ないのですが、一番特徴的なのは、会員になっていただく方と会員にならない方になりますと、会員になっていただいたお客様はそうでないお客様と比べて、やっぱり単価が32パーセント上がります。
それだけ情報がたくさん入るということで、今後はこの会員さんを増やしていこうということに注力していきたいと思います。
もう1点、このタブレットを利用した提案力ですが、その500万軒のお客様に対して、5万人の方が当社のお客様係として毎日活動していただいております。
その5万人のお客様係の方に、いろいろ当社の研修をするのですが、なかなかたくさんのことが覚えられないということで、最近多くの方がスマホを使われますので、その操作さえわかっていただければ、つまり商品の知識を覚えるのではなくて、ちょっと操作だけ覚えてもらえませんかということで、このタブレットをお持ちいただく。
タブレットを持っていただいて、みなさんのお客様のところに行って、その組織、お客様係が操作をするということで、ダスキンのモップ以外の商品のことを告知すると33パーセント上がっている。
そういったことで、この2つのことを中心に、お客様への提案力を高めていきたいと思っております。
クリーン・ケア(3)
さて、非常に役務提供ニーズが高まっております。
1つ、家事支援サービス、家事サービスですね、洗濯物を干したりだとか、あるいは簡単なものをやったりだとか、あるいはアイロンをかけたりだとか、だいたい2時間1セットでやっています。
このお客様の要望は非常に高いです。ただ少し、当社としても頭を悩ませているところは、需要と供給のバランスが合っていません。
需要はたくさんありますが、供給する側、つまり加盟店側の人がうまいこと時間に合わない地域もあるということから、今後は人の拡大と、さらに効率よくできるサービス内容を当社が加盟店さんに提供しきます。
このホームリペアは今年の4月からスタートをしました。これは、当社がお掃除でおうかがいします。
お客様は当社に頼まれると、すべてがきれいになると頼まれますが、本当に長年使われたものは、掃除できないものたくさんあります。
その時はお断りしますが、その時に少し補修をしてほしいとか、あるいは一般家庭で言いますと網戸を掃除する依頼があります。
でも、これを、網戸を掃除するときっとこの網戸そのもの劣化で破れるだろうという場合はもうお断りをし、網戸の張替えを当社やっていくということから、役務サービスからそういった商品の提供ということも進めています。
もう1点、これはトータルグリーン、これは庭木の手入れです。一戸建てのお客様のところでは、以前は庭木が好きで、ご夫婦あるいはご主人がされていました。
しかし、高齢化によって少し高いところは難しいというところの方がやっぱり増えてきました。そういったことから、トータルグリーンということを進めております。
もちろん、昔ながらの庭師さんを、頼まれる家庭も多いかと思いますが、庭師さんのところもやっぱり高齢化になってくるということで、年間7回のパッケージで庭の手入れをしていくということからです。
もともと53年前に一般家庭の黄色い科学雑巾から始まったダスキンがモップに変わり、そして掃除も導入し、そしてこの家事サービスだとか、あるいはホームリペア、トータルグリーンということで、家庭の全てを、快適環境にもっていこうということで、事業を拡大しております。
クリーン・ケア(4)
それと、これも今年の4月から、家事支援外国人受入事業(国家戦略特区)ということで、大阪と神奈川と東京が特区になっております。
大阪と神奈川でそれぞれ4名ずつ、3年間の有期雇用ということで、この方たちに研修を受けて、現在お客様宅でサービスをしていただいています。
概ねお客様の声も好評で、あくまで国籍はフィリピンですが、やってもらうのは日本と同じようにしていただきたいというのは私たちの要望です。
ですから、しっかりと日本語も覚えていただいき、そして、掃除の仕方もお客様対応もダスキンらしくやっていただこうということから、この8名の方が今活動をしております。
クリーン・ケア(5)
もう1点、シニアケアというグループがあります。
1つは元気なシニアの方に対して、既存商品・サービスをシニア向けにしていこうということと、あるいは右端にあります要介護の方に関しましては、介護保険というのがあるのですが、1つはホームインステッド、介護保険外のサービスをしていくホームインステッド。
それと、介護保険内の車いすなどをお貸しするヘルスレントということと、この真ん中にありますサポートの必要なシニアに対して、元気なシニアとサポートの必要なシニアと要介護のシニアです
基本的には元気なシニアの方が多くおられることが望ましいのですが、いかんせん2番、3番になった時にもダスキンとしていろんなかたちでサポートをさせていただこうとしております。
1つはここ、和光市で暮らして、和光市の行政と一緒に提供している、ちょっと真ん中のやや、少しサポートが必要なシニアに対して、総合的な窓口をダスキンとしてテスト展開しております。
このことがある程度になれば、各都道府県の行政のところとダスキンとが共同でこのことを推進していきたいと思います。
海外展開
さて、海外ですが、今現在これだけのところに出ております。アメリカとヨーロッパは出ておりませんし、今後も展開の予定はありません。
あくまでアジアを中心に展開をしていくということで、レンタル商品のダスキンは、韓国と台湾と上海です。この3ヶ所の国で今現在25拠点を展開しております。
もう1点は、ミスタードーナツは台湾・フィリピン・インドネシア・マレーシア・タイ、そして上海というところで展開をしておりまして、全部合わせると4190店舗あります。
国内は1150店ですので、はるかに海外の方が店舗数として、ミスタードーナツは多くなっております。
昨年、今年の2月に、マレーシア最大のドーナツチェーン、ビッグアップルというチェーン店をM&Aで当社に入っていただいたということから、このミスタードーナツとビッグアップルというこの2ブランドで、アジアを中心に積極的に展開していくとともに、また展開していないダスキンのお掃除部門を各国も今後は展開をしていく計画を張ります。
コーポレートガバナンス
さて、コーポレートガバナンスですが、先月、6月22日に株主総会が終了しました。
それ以外でも、CSR委員会、あるいはコンプライアンス研修会、消費者懇談会、そして、今日も開催しております個人投資家へのIR活動ということで、これからも社内の情報を積極的に社外に展開をしていく、あるいは公開をしていくことを進めてまいります。
2018年3月期 通期業績予想
今申し上げました、特にミスタードーナツを中心とした対策をお話しさせていただきましたけども、それをもって来年の予定はどうなのかと2018年3月期の予測は、売上の方は31億を伸ばしていこうと思っています。
それと、営業利益のところで今期、前期60億だったのが66億ということで、5億プラス。
それに伴い、連結の経常利益、連結の純利益も増益を目指していき、今のところ4月、5月、6月のところは順調にきていると思っております。
配当・自社株買い
次は配当の件です。過去2年間、2016年、2017年ともに中間で20円、期末で20円、年間で40円ということで、ここ上場してからずっとこの40円という形で配当をさせていただいております。
1度だけ、ダスキンの50周年の時に、記念配当としてプラスさせていただきましたけども、多少当社の業績は上下しようとも、年間40円の配当は守っていきたいなと考えております。
そういったことから、2018年3月期も中間で20円、期末で20円ということで、計画をしております。
株主優待
もう1点は、今日は個人株主様への株主優待です。株主優待は100株以上300株未満の株主様に対してはご優待券が1000円分、300株以上の方にはご優待券が2000円分ということで、株主優待を設けております。
この株主優待は、ミスタードーナツ並びにダスキンのレンタルグループ、つまりダスキングループだけでなくて、1つ特徴があるのがモスバーガーでも使えます。
モスバーガーさんも上場されていますので、モスバーガーでも株主優待という、モスバーガーさんの株主優待をモスバーガーさんの株主さんに対して配っています。
そのモスバーガーさんの株主優待券もミスタードーナツで使うことができるということで、ちょっと珍しんですが、2社が資本業務提携をしているということもあって、双方で株主優待を使えるということが、少し特徴的なことではないかなと思っております。
社会貢献活動(1)
最後に、ちょっと事業とは関係ないのですが、社会貢献活動のことを説明させていただきます。これ公益財団法人 ダスキン愛の輪基金ということを、今年で36年目を迎えます。
なにをしているかというと、障害を持っておられる国内の方に約1年間海外に留学をしていただいて、より先進的な福祉のことを学んでいただき、それを自分に、自分が学んだことを自分の出身の県、あるいは行政に働きかけ、障害、差別というか、そういったことをなくしていただくための発信をしてくださいということです。
もう1点は、日本よりまだまだ障害のことに対して理解されていない国がアジアには数多くあります。その方たちに日本に来て、1年間日本の福祉を学んでいただき、同じように国に帰って、また自らが発信をして、行政に働きかける。
これの目的は1つだけです。障害をお持ちの方も、障害を持っておられない方も、ともに普通に暮らせる社会を作ってくださいということで、当社はこの人に投資をしていこうということで、ダスキン愛の輪基金というのを36年間続けさせていただいております。
教授になっておられる方、あるいはパラリンピックで銀メダルを取られた方と、たくさん出ていますが、やはり、障害差別をできるだけなくしていくためには、健常者がいろいろ言うよりも、障害を持っておられる方が自らが世の中に発信をしていくことが大切だということで、このリーダーのことを進めています。
ちなみに、ミスタードーナツ創業記念日が1月の27日でこの日にお買い上げいただいたミスタードーナツの売上の10パーセントはここに、36年間寄付をしていただいていており、これからもこのことは続けていきたいと思っております。
少し足早になりましたけれども、私が長々話をするよりも、みなさんのご質問にいろいろ答えた方がいいのではないかなと思って、ここで終わらせていただきます。
これは全体のダスキンを展開しているイメージで、街全体をフードであったり、あるいはレンタルであったり、あるいはお掃除であったりということで、直接加盟店を通じてお客様と接することを喜びとして、これからもダスキングループを展開していきたいなと思っております。
以上で私の説明を終わらせていただきます。ありがとうございました。