2018年3月期 第1四半期決算 サマリー

岡田稔明氏:みなさん、こんにちは。本日は2018年3月期第1四半期決算説明会にお越しいただきありがとうございます。

当社、4月1日にですね、社名変更いたしまして、本日は株式会社SUBARUとして一番最初の決算発表になります。どうぞよろしくお願いいたします。

まず1ページ目、サマリーです。簡単に申し上げますと、第1四半期の連結販売台数は第1四半期として過去最高を記録いたしました。

連結売上高は自動車売上台数の増加、あるいは為替変動に伴う売上の増加によって増収でございました。

連結損益も販売費を中心とした諸経費、あるいは試験研究費の増加がありましたが、自動車販売台数の増加等により増収になりました。

増収増益の決算、販売台数も増でございました。2018年3月期の決算については変更はございません。

第1四半期 実績 連結完成車販売台数

それでは、詳しく解説させていただきます。

2018年3月期第1四半期の連結販売台数は前年同期比2万6,200台の増となる、27万1,300台となり、第1四半期として過去最高を記録いたしました。

国内の登録車については、新型インプレッサおよび新型SUBARU XVの販売がそれぞれ好調に推移したことにより、前年同期比8,700台増となる3万3,300台となりました。

また、軽自動車については、前年同期比600台増となる7,200台となりました。その結果、国内全体では前年同期比9,300台の増となる4万500台ということとなりました。

海外では、当社の売り手市場である北米を中心に新型インプレッサとフォレスターの販売が好調に推移しましたので、前年同期比1万6,900台増となる23万900台となりました。

第1四半期 実績 連結業績

次に、連結業績です。

売上高は6期連続の増収、第1四半期として過去最高を記録いたしました。営業利益・経常利益・親会社株主に帰属する当期純利益が増益となりました。

売上高は為替レート差プラス105億円、売上台数増加による売上構成差の改善774億円、航空カンパニー等でのマイナス25億円に、前年同期比854億円の増収となる8,548億円となりました。

営業利益は米国の金利上昇に伴う販売費を中心とした諸経費など、および試験研究の増加があったものの、販売台数の増加などにより178億円の増益となる1,193億円となりました。

経常利益は5億円増益で1,193億円、税前利益は4億円の増益で1,182億円。親会社株主に帰属する当期純利益は35億円増益の823億円となりました。

第1四半期 実績 営業利益増減要因

続きまして、営業利益の増減なんですけれども、前年実績で1,015億円でした。

今期実績は1,193億円ということでございますので、178億円の増益となったわけですけれども、その要因について説明させていただきます。

まず、増益の要因なんですが、売上構成差等でプラス223億円で、内訳は次の3つにあたります。

1つ目は国内の新車でプラス86億円です。新型インプレッサおよび新型SUBARU XVの販売が好調で、数量・構成ともプラスでございます。

2つ目は海外の新車でプラス112億円です。米国市場を中心に、新型インプレッサやフォレスターの販売が好調に推移し、プラスとなりました。

3つ目は、在庫調整等その他でプラス25億円です。

次に、為替レート差でプラス16億円です。ドルは1円の円安でプラス36億円でした。

ユーロは約2円の円高でマイナス2億円。カナダドルは約2円の円高でマイナス3億円です。

中国元ではプラスマイナスゼロということで、SUBARUと海外子会社の仕入れ為替調整でプラス41億円、未実現利益分でマイナス56億円となりました。

次に3番目ですけれども、原価低減でプラス3億円です。そのうちSUBARUがプラス2億円で、SIAがプラス1億円です。

SUBARUでは原価低減がプラス27億円、原材料・市況等につきましてはマイナス25億円となりました。SIAでは原価低減が7億円、原材料等がマイナス6億円となりました。

一方で、減益要因ですけれども、諸経費などの増でマイナス38億円です。内訳は次の3つに分かれます。

1つ目は製造固定費の増加により、マイナス64億円です。そのうちSUBARUがマイナス20億円。SIAがマイナス44億円です。SUBARUでは外製型費の増により、マイナス13億円。固定加工費の増で、マイナス7億円です。

SIAでは外製型費の増により、マイナス18億円。固定加工費の増加により、26億円となりました。

2つ目は販売管理費の増加で、マイナス220億円です。SUBARUでは広告宣伝費等の増加により、マイナス25億円となりました。

国内ディーラーはマイナス13億円。SOAはマイナス183億円。カナダ子会社はプラス1億円となりました。

SOAは広告宣伝費などの増加により、マイナス22億円。インセンティブは台あたり前年実績1,050ドルに対し、今期は1,800ドルで、750ドルの増加比較に加えて、台数も増加いたしましたので、インセンティブ部分でマイナス156億円となりました。

3つ目はクレーム費でプラス246億円です。

最後に試験研究費の増加で、マイナス26億円です。以上で2018年3月期第1四半期の営業利益は178億円の増益となり、1,193億円となりました。

第1四半期実績 連結営業外収支/特別損益

次に営業外収支です。

営業外収支は、金融収支プラス11億円。為替影響マイナス8億円で、合計マイナス1億円となりました。特別損益は固定資産除売却損マイナス12億円などにより、合計マイナス1億円となりました。

第1四半期実績事業 セグメント別業績

事業セグメント別の収益、業績ですが、売上に関しては自動車が877億円の増。航空宇宙がマイナス13億円の減。その他がマイナス11億円減で、トータル854億円の増でございます。

営業利益に関しては、178億円の増益のうち、自動車が175億円。航空宇宙が1億円。その他が9億円。消去・全社でマイナス7億円でございます。

連結業績計画

次に、2018年3月期の中期の見通しでございます。中期の業績計画です。

連結の販売台数、業績計画とともに、期初に発表した計画からの修正はございません。修正はないんですけれども、営業利益の前年に対する増減影響について、もう1度、説明させていただきます。

前期の実績が4,108億円の営業利益で、今期が4,100億円の計画でございますので、8億円の減益の、ほぼ同じ計画でございます。

増益要因なんですが、まず最初に売上構成差等で、328億円のプラスです。内訳は3つに分かれます。新車国内はプラス103億円です。引き続き新型機種投入による台数増加を見込んでおります。新車海外はプラス163億円です。その他はプラス62億円でございます。

為替レート差で、プラス211億円を見込んでおります。米ドルは約2円の円安を見込み、プラス182億円。ユーロは約1円の円安でプラス2億円。カナダドルは約2円の円安で、プラス15億円を見込んでおります。

その他、中国元でプラスマイナスゼロ。SUBARUと海外子会社の仕入れ為替調整で、マイナス10億円。未実現利益分として、21億円の計画としております。

一方で、利益要因ですけれども、諸経費等の増でマイナス278億円を計画しております。内訳は3つに分かれます。製造固定費の増加によりマイナス245億円で、そのうちSUBARUがマイナス99億円。SIAがマイナス146億円です。

SUBARUでは外製型費の増により、マイナス61億円。固定加工費も増加し、マイナス38億円です。SAIでは外製型費の増により、マイナス66億円。固定加工費も増加し、マイナス80億円の計画でございます。

販売管理費の増加で、マイナス436億円です。SUBARUでマイナス20億円。国内でマイナス10億円。SOAはマイナス300億円。海外子会社はマイナス2億円です。その他でさらにマイナス25億円を計画しております。

SOAは、広告宣伝費等はプラス1億円となり、インセンティブは年度で台あたり1,850ドルの単価を見込んでおります。

前年度が1,450ドルでございましたので、400ドル増える計画としております。さらに、台数も増加することを見込んでおりますので、マイナス301億円を計画しております。

次に、クレーム費の件で、プラス403億円です。試験研究費の増加でマイナス198億円です。

原価低減はマイナス71億円です。そのうち、SUBARUはマイナス76億円。SIAがプラス5億円です。SUBARUでは原価低減がプラス184億円。原材料はマイナス160億円を見込んでおります。SIAは原価低減がプラス31億円。原材料などがマイナス34億円を見込んでおります。

そういうことで、4,100億円の計画を期初に満たしておりますけれども、それについては、今回変更はありません。

設備投資・減価償却費・試験研究費・有利子負債

最後になりますけれども、設備投資・減価償却費・試験研究費・有利子負債についてです。第1四半期の実績は、設備投資が220億円。減価償却費が202億円。試験研究費が262億円となりました。

通期計画は、いずれも前回の公表値から変更はございません。設備投資は1,500億円。減価償却費が920億円。試験研究費は1,340億円でございます。

以上で2018年3月期第1四半期決算の説明を終わります。ありがとうございました。