2017年度第1四半期決算説明会

星正幸氏: ただいまご紹介いただきました、星でございます。本日はお忙しいなか、沖電気工業株式会社の2017年度第1四半期決算説明会にご参加いただき、誠にありがとうございます。

決算内容のご説明につきましては、本日13時に東証で開示いたしました、2017年度第1四半期決算概要の資料に沿って進めさせていただきます。

第1四半期の総括

当第1四半期の総括は、2ページにまとめて記載させていただいております。事業の概況といたしましては、概ね計画どおりに進行中でございます。個別の内容につきましては、次ページ以降でご説明いたします。

第1四半期 決算の概要

売上高は904億円、営業損失は39億円となっております。当社は上期の業績予想を売上高1,980億円、営業損失50億円としておりますので、マイナスではございますが、ほぼ計画に沿った着地と認識しております。

営業利益は昨年対比でも46億円のマイナスとなっておりますが、昨年度売却した子会社の営業利益分と、ブラジル子会社の連結期間の変更といった要因を補正した実質ベースでは、36億円程度のマイナスとなっております。

経常損失は35億円、四半期純損失は48億円となりました。こちらもマイナスではありますが為替の安定に加えて、外貨建て取引の見直しにより、為替差損が減少し、前年比では改善しております。

なお、プリンター事業に関連し、今年度の事業構造改革に伴い発生する費用の約半分12億円を特別損失として第1四半期に計上いたしました。

期中の平均為替レートにつきましてはUSドルは111.1円、対前年2.9円の円安。ユーロは122.2円で同0.2円の円安となりました。

第1四半期 セグメント情報(売上高)

セグメントごとの売上高です。

情報通信の売上高は312億円、前年比で9億円の増収となりました。メカトロシステムの売上高は212億円です。

今年度よりOKIの連結決算の期間に合わせ、ブラジル子会社の数値を取り込んでおります。結果、本第1四半期については子会社の2四半期分が連結されており、売上のかさが上がっております。

一方、前年同時期にありました国内大口の現金処理機案件が今年度はなかったため、全体では前年並みとなりました。

プリンターの売上高は249億円、前年比で26億円の減収となりました。事業戦略の変更に沿った構造改革を推進中であり、結果、主にオフィス向け売上が減収いたしました。

EMSの売上高は103億円、前年に計画変更となった既存の大口顧客からの受託も順調に回復したこともあり、前年比で10億円の増収となりました。

第1四半期 セグメント情報(営業利益)

セグメントごとの営業利益です。情報通信は8億円の営業損失となっています。売上は増加したものの案件の構成差によって、前年比では悪化となりました。

メカトロシステムは15億円の営業損失となりました。前年比27億円と悪化しているのは、先ほどご説明した、赤字のブラジル子会社の連結と国内大口現金処理機案件の影響です。

プリンタは5億円の営業損失となっております。

第1四半期 営業利益の変動要因(前年対比)

営業利益の変動要因(前年対比)です。

ご覧のとおり、主に情報通信での物量減や機種構成差などで30億円悪化となったのが主な動きです。

またプリンターを中心とした価格下落の影響で5億円の悪化。調達コスト低減やVEの効果は物量の減少影響によりほぼイーブンとなっています。

為替の影響はプリンターなどで5億円の悪化となりました。

固定費等の増減はブラジル子会社の連結期間変更影響を含み、5億円ほど悪化し、結果的に営業損失は前年比46億円悪化の39億円となりました。

第1四半期 B/Sの概要

B/Sの概要です。各資産の構成は、前年度末対比で大きな変化はありません。

総資産は前期末から165億円減少の3,442億円でした。自己資本は62億円減少の907億円となりました。当期損失の計上と期末配当により減少いたしました。

なお自己資本比率は26.4パーセント、DEレシオは0.9倍とほぼ前年並みとなりました。

第1四半期 キャッシュフローの概要

キャッシュフローの概要です。

フリー・キャッシュフローは26億円の収入超過で、結果、現金同等物は489億円となりました。

昨年度は「運転資金改善プロジェクト」開始初年度ということで、大きく改善いたしましたが、今年度は巡航速度で改善しております。

まとめますと、本第1四半期は前年度に比較しますと、減収減益といったマイナスの項目も多いものの、全体的には社内計画対比でいいますと、社内計画に沿った静かなスタートとなっております。

大変簡単ではございますが、以上でご説明を終わらせていただきます。