株とは何か?

田井中茉莉亜氏(以下、田井中):こんにちは。田井中です。今日は、トレードトレーナーの酒井さんにインタビューさせていただきたいと思います! よろしくお願いします。

酒井智白氏(以下、酒井):よろしくお願いします。

田井中:今回のキーワードは「株とは?」。本当、ざっくりなんですけど、株とは、何ですか?

酒井:これって難しいですよね。

田井中:はい、私もわかんないんですよ(笑)。実際。

酒井:例えば、小学生とか中学生の子が、こう聞いたりするんですよね。

田井中:はい。株って何ですか?

酒井:なかなか難しいですよね。考え方としては、株そのもの自体のお話というか、「株って何なの」っていう話と。実際はその定義から今現在はぜんぜん違うかたちなんですよ。

例えば、トヨタ自動車の株って言ったら、普通に株じゃないですか。買えるじゃないですか。買おうと思えば。そういうふうに、普通に売り買いができる株っていう意味ね。意味合いとしては、説明が2つあると思うんですよ。

まずは1つ目。

そもそも株というのは、お金を集めるために株券というものを発行して、その株券を買ったお金を集めて、1つの事業をやるということですよね。例えば、ラーメン屋さんをやりたい。作るのに1,000万円かかります。でも、手元には100万円しかありません。あと、900万円なんとか集めたい。

1株100万円の株を9株発行して、それぞれ買ってもらうわけですよ。そうすると、集めると、1,000万円が集まる。で、それぞれ株券を持ってる人がいますので、その人たちがなんでお金をくれたかというと。

株券を渡して「私がんばります」「利益を出します」と。2,000万円利益が出ます。その利益を、最初株券買ってくれたので、出資してくれたので、儲かった分の一部をその方に渡しますという約束をして、株券を渡すんですね。というふうに始まったのが、株券のそもそもなんですよ。

という定義なんですけど、その株が、もう今や、何兆円なんていう企業に大発展してるわけじゃないですか。それぞれ。東証1部の企業はね。

田井中:そうですね。大きくなって。

酒井:だからもう1,000万円のラーメン屋どころじゃないんですよ。そもそもの考え方は、そういうふうに「出資金を募って、事業をやりますよ」っていうことなんですよ。

会社が倒産すると、株券は紙切れになる

おもしろいのはね、株券出資してくれた人に対して、100万円の株券を渡してるじゃないですか。じゃあ、事業うまくいかなかったので、もうやれませんと。

田井中:倒産。

酒井:「倒産しました」となったらどうなるかというと、その株券は紙切れになってしまうと。100万円は当然なくなってしまうわけなので、返す義務もない。素晴らしいシステムなんですよ。

田井中:素晴らしいですよね。お店出す側としては助かりますね。

酒井:ですよね。でも、やっぱり責任が発生するわけですよ。「ダメだったので、やめました。ありがとうございました」じゃあ済まないですよね(笑)。

田井中:まぁまぁ、それはそうですね。

酒井:ですので、「しっかりと事業をやっていきます」という説明責任があります。「今、これくらい利益が出てます」っていう説明をしっかりしていくっていうのが、約束として決まってるんですよ。

だから、決算発表をしたり。「企業として、こうやってがんばっていきますので」っていう説明会を、社長自らしているっていう。そういった会社説明会があるわけです。