今後の携帯事業の位置付け

司会者:それではただいまより質疑応答の時間とさせていただきます。ご質問のあります方は、係の者がマイクをお持ちいたしますので、まず会社名、そしてお名前からお願いいたします。なお、なるべく多くの方からのご質問をちょうだいしたいと存じますので、ご質問はお1人2つまでとさせていただきたいと思います。それではどうぞ挙手でお知らせください。

孫正義氏(以下、孫):じゃあAの3のそちらの。

質問者1:日経のオオワダと申します。国内の携帯事業についてうかがいます。非常に数字が好調だということだと思うんですが、ただARPUが下がっていて、シェアも3位で横ばいがここ最近続いていると思います。稼ぎ頭としての将来がどうなっていくのかと。10年後、30年後、シンギュラリティの時代の構えとして、携帯事業をどういうふうに位置付けて、どう強化していくのかというのを改めて教えてください。

:やはり競争というのは大事なことだと思うんですね。各社が競争し合って、価格も競争する。だから、ARPUについては常にマイナスになっていくプレッシャーがありますね。

同じサービス、同じ内容であれば、価格は安くするという力が、競争の結果働きますよね。それは当然のことだと思います。それはお客様が求めていることです。

それに対して、我々は、単に下げるだけだと当然収益が下がりますので、なにかを加えなきゃいけない。なにを加えるかというと、単純に通信がつながるというだけではなくて、追加したサービスを増やしていく。ということでメニューの多様化と。

もう1つは、通信のボリュームが急激に増えてますね。ですから、もっとたくさん通信の、例えば動画なんかも含めて、使いたいという人には量を提供すると。ですから単価はどんどん安くなるけども、量を使いたいという人には、量を提供するということを追加したメニューを加えていくと。そういう努力をし続けていかなければならないと思います。

これまでもしておりますけれども、これからも10年、20年と、30年とそういう努力をおしまずに続けていくということで、我々は経営の永続性と同時にお客様の価格に対するニーズの両方にお応えするということになろうかと思います。

質問者1:ARPUなんですけれども。将来、いつごろまでに下がると先読みをされていらっしゃると思うんですけれども、どのくらいのイメージを持たれていらっしゃいますでしょうか?

:単純に通信だけと言うのであれば、ARPUは同じ品質で同じボリュームであれば、どんどん下がると思います。何パーセントかという計算は難しいですけれども、しかし、追加している部分と、その顧客を増やすという両方の努力で、利益は、とくにフリーキャッシュフローはちゃんと増加させていけるように、10年後は今よりも多いと。30年後はさらに今よりももっと多いというふうにしたいと思います。

さらに、もう一言加えさせていただきますと、人間の数は増えないですけど、IoTで、ARMで1兆個つながるんですね。今から20年間で言えば、1兆回線になるんですね。1兆回線つながるということは、回線単価は安いけど、ありとあらゆるものが通信につながると。

単価は安いけど、数は圧倒的に増やせるということで、とくにソフトバンクモバイルは国内で言えば、あるいはスプリント、アメリカで言えば。その人間の頭数で言えばユーザー数を増やすのは、なかなか大変ですけれども、IoTの回線数では圧倒的1位になれるんではないかということで、収益はまだまだ伸ばしていけると思います。それはARM効果ですね。

質問者1:ありがとうございます。

質問者2:株価についてお聞きしたいんですけど、ちょうど1年前の決算説明会のすぐあとに、4,133円をつけておりました。それから、半年前なんですが、こちらの決算説明会で「心底買い時だと思う」と株価についておっしゃっていました。今も同じように思いますか?

:思います。今も心底思いますよ。なぜかと言うと。我々の時価総額というのは、我々が持っているアリババの株式価値とソフトバンクの時価総額はあまり変わらないと。つまり、アリババ以外にこんなに持っている。ARMを持っている、スプリント持っている。ビジョン・ファンドはこれからどんどん伸びていくと。それが全部タダで来ると。

そんないい話はないんじゃないかと。ソフトバンクの株主のみなさまは幸せになるんじゃないかと、私は思っています。でもそれは、それぞれのみなさんが判断することだと思いますね。

記者2:もう1つ、スプリントについてなんですけれども、スプリントの電話会議、夜10時から毎週行っていると先ほどおっしゃっていました。おそらく半年前、“毎日”行っていると記憶しているんですけれども、時間の配分とかなにか変化はあるんでしょうか?

:もちろん、スプリントはだいぶ改善いたしましたので、もう私が毎日やるようなレベルではないと。マルセロがスプリントの経営者として、相当に自信が出てきていると思いますし、掌握しておりますので、かなりの部分は彼に任せられるようになってきたと。ただし、ネットワークについては私が今でも深く関わっているという状況です。

質問者2:今でも、その会議はわくわくされていらっしゃいますか?

:いや、楽しいですよ。これは、夜10時とか、土曜、日曜とかの時間ですから楽しくなきゃやってられないです。でも、待ち遠しくて今でも、楽しくそれはわくわくしながらやっています。

質問者2:ありがとうございます。

アメリカへの投資について

質問者3:テレビ朝日のタケウチと申します。これまでの投資で価値を伸ばしてきたとお話をおうかがいいたしましたが、これからの投資についておうかがいいたします。

昨年末に、アメリカへ大きな投資、雇用を促すというふうに発表されましたけれども、保護主義のトランプ主義政権に関して世界中から不安視する声が上がってきております。そのなかで、孫社長はトランプ新政権のどんなところに可能性を感じて投資をされるんでしょうか。

:政治的なことはコメントが難しいんですけれど、少なくとも言えるのは、アメリカでさまざまな規制緩和が行われるということを大統領自身が言っておられますね。その規制緩和が進むということは、そこにビジネスチャンスが生まれるということを信じております。

それに加えて、シンギュラリティのビックバンがいまからやってくるということですから、新しいビジネスチャンスがたくさんあると。当然そこには新しい雇用がたくさん生まれると信じております。

質問者3:だいたいどんな規制緩和が含まれるんでしょうか。

:それはもうこれからですよね。まだ大統領になられたばかりで、新政権ができたばかりですから、規制緩和をするためにはいろいろな手続きもあるでしょうから、それはやると公言しているわけですから、楽しみに待っているということですね。

質問者3:あと1点なんですけれども、ホンハイとアリババと一緒にアメリカに投資することでどういったことを目指しているんでしょうか。

アリババはアリババ、ホンハイはホンハイでそれぞれ自ら投資をして意思決定をされると思いますけれども、まさに同志的結合の親しい間柄ですから、テーマごとにチャンスがあれば一緒に投資できて、事業をやるときは当然真っ先に、優先的に考えるということはあるでしょうね。

質問者4:東洋経済のヤマダです。2点お願いします。スプリントのマルセロは東京に来ていたと思うんですけれども、どんな話をされたんでしょうか。T-Mobileの再挑戦ということでしょうか。

:ソフトバンクの役員会でスプリントの事業の進捗状況、改善している状況を報告しました。

同じように、ARMのサイモン(・シガース氏)も同じ日に来ていましたし、それから今度のファンドのCEOとしてやるラジーブ(・ミスラ氏)も役員会でファンドの進捗状況を報告したということです。

質問者4:ARMを買ったついでにNANDフラッシュを買おうということはないでしょうか。

:個別の案件についてはコメントは控えます。ではその隣の。

トランプ大統領とのコミュニケーション

質問者5:朝日新聞のオオシカといいます。昨年暮れ、トランプさんのところで5兆9,000億くらいですか、投資をするとご発言されて、あるいはARMも3兆数千億円で買収されたと。

それ以外にも中国やインドでも投資されてると思いますが、ソフトバンクは日本で生まれた会社で事業も利益があって日本から資金調達をしていますが、日本国内でも兆円規模の投資や雇用を増やそうというようなことはお考えにならないのでしょうか。

せっかく日本で育てられたのに外国にばらまいちゃって、なかなか日本でお金の還元がないじゃないかと。おかしいんじゃないかと思う人も出てくるんじゃないかと思うんですけどそこはいかがでしょう。

:当然、日本で投資していきます。これはソフトバンク株式会社として宮内(宮内謙氏)のところが直接事業の強化としてやる部分もありますけれども、我々のファンドとしても日本でいい投資案件があれば、ぜひ積極的に見てそういうチャンスを生かしていきたいと思います。

ちなみに我々がアメリカのある会社に投資したとします。その会社が同じ事業の拡大として、日本にジョイントベンチャーを作ると。こういうかたちで投資する場合もあるわけですね。そういう、いわゆるYahoo! JAPANのようなかたち。

こういうモデルはこれから続々と増えていくと思いますし、その結果、雇用も生まれる。そして、日本オリジナルで生まれたビジネスモデルだとか、創業したところにも、当然のことながら門戸を開いて、ぜひ積極的に検討したいと思います。

質問者6:日本オリジナルのビジネスモデルのところで、先ほど東洋経済のヤマダさんも言っていたけど、多層型のNANDフラッシュがあるとか言ったけど、ああいうものはどうですか? ご関心は?

:個別のやつについては、コメントは控えますけども(笑)。日本にも優れた技術、創業者はたくさんいますから、そういうところにはどんどんと目を向けていきたいと思います。じゃあ、そこの後ろの方。

質問者7:テレビ東京のオオエと申します。トランプさんが大統領選に勝利して、いち早く日本企業のトップとして会いに行かれました。そして、大きな投資と雇用の計画というのを発表されたわけなんですけど、これはトランプ大統領に擦り寄っているというふうに見られる可能性もあるということですよね?

どうでしょう、プラスになったというように見ていらっしゃいますか? それともマイナスの面も出てきたと見ていらっしゃいますか?

:私は、アメリカの大統領に会いに行ったし、もちろんオバマ大統領にも会いにいきました。それからインドでも首相に会っています。イギリスでも首相に会っているし。日本でも当然、安倍首相に会っています。だから、さまざまな国の大統領や首相に会っていて。プーチン大統領にも最近会いましたけど(笑)。

さまざまな国のリーダーと会って、投資をするためにはその国のいろいろな規制だとか、あるいは法律だとかが関わってくるわけですね。投資をして、その結果のリターンだとか、資金を還流させるのに、その国の法律だとか、規則と、その齟齬があってはいけませんので、当然コミュニケーションをはからなくてはいけないし。

また、我々が積極的に投資をすることによってその国が、より発展できるのであれば、お互いにWin-Winですから。そういうようなことで、挨拶に行くのは当然の行為だというふうに思います。

質問者7:入国禁止に関する大統領令によって、反トランプの声というのも大きくなってきているんですが。これがアメリカで事業を行うことにマイナスといいますか、足を引っ張ることにはならないですか?

:政治的なことにつきましては、冒頭で申し上げました通り、コメントはなかなか難しいし、また、複雑な問題がいっぱいありますので、単純に、イエス・ノーで言いづらいこともあるわけですけど。

しかし、少なくとも私から見ると、シンギュラリティだとか、チップの革命、モバイル・スマホの革命というのは、あらゆる国々でどんどんとチャンスがやってくるし。その中心的な国であるアメリカというのは、当然チャンスが真っ先にやってくると思いますね。

ですから、そこに我々は積極的に投資をし、関わっていきたいと思っています。

質問者7:それからもう1点なんですけど、先ほどアメリカの規制緩和によってビジネスチャンス生まれるだろうというお話もありましたけども、アメリカの通信に関する規制の緩和。これに関する期待はどれぐらいお持ちなのか。

また、それによってT-Mobileをもう一度買収する。そういうチャンスが出てきたというふうに見ていらっしゃいますか?

:通信も当然のことながら、幅広い規制緩和のテーマの1つとしてあると思います。我々は通信、とくに関わってますから、通信の規制緩和が行われるということは、歓迎すべきことだろうなと思いますね。

そのT-Mobileの買収ということについては、3年前、4年前というのは「買収」というただ1点、一方向で考えていました。我々は買う側であると。しかも相手はT-Mobileだと。はっきり1つに断定的に決めていました。現在の状況はどうかというと、買うかもしれない、売るかもしれない、単純合併かもしれない、しかも相手はT-Mobileかもしれない、それとも全然違う別の会社かもしれない。

今度はスプリントの経営状態が単独でも自力でも、我々グループの利益でも、成長エンジンになれると。そういう自信が出てきたわけです。ですから単独のままでもやっていけると。単独のままでもやっていけるし、合従連衡を起こすことによってより大きな企業価値を生むというチャンスが出てくることでしょう。いろんな会社がいろんな検討を開始していると。我々はその検討の選択肢の1つとして、あらゆる可能性に対して心を開いて交渉に入っていきたいと思います。

トランプ政権への期待

質問者8:野村證券です。2点あります。1点目、OneWebなんですけれども、米国では宇宙がけっこう中心だったんですけれども、日本ではあまり無くて、少し残念だったんですが。

これがど真ん中に入ってきたんですけれども、元々の株主のクアルコムさんのスピーチで、コンストレーションの開始が18年くらいに始まって、サービスインが19年か20年くらいだろうということを述べられてますけれども、一方でライバルのスペースXさんが先にFCCに軌道の申請をやっていて、ここのところは2つくらいコンストレーション、両方並列で十分吸収できるくらいのビジネスチャンスはある、とお考えになっているのかどうか、そのあたりいかがでしょうか?

:アメリカの場合は、複数の会社に許認可を一般的に与えるだろうとは思いますが、少なくともOneWebはどこよりも先に開発が進んでいて、どこよりも先に世界の電波の許認可の申請がなされたということで、先に占有権を持っているという意味で言えば、衛星から宇宙に通信を提供するということは、アメリカだけではなくて全世界を対象にサービスを行うわけですから、そういう意味でいうと、OneWebというのは世界で唯一、先に電波の権利を申請している会社として、また技術も先に一番開発が進んでいるという意味では、非常にすばらしい会社ではないかと思います。

質問者8:次は、ARMのディープラーニングでのチャンスをおうかがいしたいんですけれども、IoTがいろいろ出ていると思うんですが、今ディープラーニングでいくと、GPUだったり、intelのCPUだったりだと思うんですが、ここにきてFPGAを使ったりとかDSPを使ったほうがうまくいくんじゃないかみたいな話も出ていて。そうするとARMさん、もしかして頑張れるんじゃないかなとも思ったりするんですが、そのあたりのチャンスはどうご覧になっていますか?

:まったくおっしゃる通りです。

質問者9:CNNのコバヤシです。スプリントによるT-mobile買収やそのほかの可能性につきまして、今回のトランプ政権において、より実現のチャンスが大きいと期待をされていらっしゃいますでしょうか?

:直接的なコメントは難しいんですけれども、今さまざまな企業が、活発に買収だとか合併だとか、検討が開始されていると聞いております。そういう意味では、業界が動き始めるという期待値はあるんじゃないかと思います。

質問者9:そこはトランプ政権ならではの期待があるということでしょうか?

:少なくとも規制緩和を進める、と公言されておりますので、さまざまな議論がこれから始まるという期待値はあります。

質問者9:アメリカへの投資額500億ドルということなのですが、このうちのどの程度が今回のこの発表と別に、従来より元々投資する予定のものであったのでしょうか?

:500億ドルの、内数ですか? あくまでも500億ドルというのは、今まで考えていたというよりは、今回の「ビジョン・ファンドを作るんだ」というのはほんの数ヶ月前に意思決定したわけですから、この数ヶ月間で新たに、投資機会について考え始めたものがほとんどだということになります。

質問者9:最後に、この500億ドルのうち、資金の供給元といいますか、ソフトバンクからの割合、ビジョン・ファンドからの割合、そのあたりはいかがでしょうか?

:それは今コメントできない期間に入っておりますので。具体的な数値については申し訳ないけど今はコメントできない状況にあります。

質問者9:ありがとうございました。

:これも規制の1つのなかでですね、数字については今は言ってはいけない期間に入った、ということです。

質問者9:投資がいつから始まるか、これも規制の……。

:いや、もうこれからどんどん始めていきます。最後にそちら。

これから10年間、実行しながらかつ後継者を育てていく

質問者10:日経新聞のスギモトです。2つお願いします。まずビジョン・ファンドの考え方についてなんですけれども、このファンドは孫さんの“群戦略”を加速するエンジンになるんじゃないかと思うんですが、これまでソフトバンクが直接投資していたころと比べると、他のLPの方へのリターンの責任もありますし、なにか制約のようなものが生まれてくるじゃないのかなというのが1つ。

もう1つは逆に額がこれまでとはまったく規模が違うわけですから、今までやりたかったけれどもできなかった分野に手が届くようになるんじゃないかと。そういった例があれば、個社の名前は結構ですので、どのような分野があるのかということを教えてください。それが1点目です。

:基本的には今まで単独と投資していた時と比べて責任だとか、リターンについてのものの考え方は、今までと同じですね。ただし今まではお金に制限があったので、自分のいまやっている、今までやっていた事業の延長線のより近いところを中心に、先にお金を回していかなければならないというような制約はありましたね。

本来、もしもっとお金の余裕があれば、投資をあの会社にしておけばよかった、この会社にしておけばよかったという会社がですね、もしあの時お金に余裕が、あとせめて、3,000億でもあれば、今世の中で名だたる会社、我々の業界でですね。ほとんどに投資機会があったと。実際に交渉していた部分もあったと。ネットバブルの弾けた直後でですね。

しかし絶好の買い場だと思ったけれども、我々に資金が底をついていたということで買えなかったと。今回はシンギュラリティのIoTをコアとした、シンギュラリティのビッグバンが起きると。今回はお金の制限の枠がグッと広がったわけですから、我々に一番直接的に近い事業だけではなくて、やや遠いけれども「この会社絶対伸びるよね」という会社に、どんどん積極的にいけると。やっぱり次元の違う投資の規模と速度でいけるんではないかと期待しています。

質問者10:やや遠い分野というと、例えばどんな分野が考えられますか?

:例えば医療。ライフサイエンス。今まではバイオテクノロジーがライフサイエンスの中心だったんですけれども、これからは、ディープラーニングを使って、シンギュラリティのディープラーニングだということで、これでDNAを解析して、病気の予知をし、その治療に早く役立てていくというようなこともできるようになると。

これは我々の情報革命の延長が、バイオテクノロジーの延長ではないところから医療のところに役立てるという意味でいえば、新しいチャンスですよね。今までのソフトバンクであれば、なかなか投資するには少し遠いと、でも爆発的に伸びるという予感がすると。そういうところに今回のファンドを使って投資できるということになりますね。たった1つの例ですけどね。

質問者10:ありがとうございます。もう1つ。今年の8月で孫さんは60歳になられます。19歳の時の人生50か年計画で、50代で事業を完成させるという計画があったかと思うんですけれども、まだまだ完成する形がどんどん多くなってきているのかなと、先ほどから話をうかがっていて思うのですが、50か年計画、今回ソフトバンク2.0に挑むことによって、もう少し延長戦に入ったのでしょうか?

:基本的には、今59歳ですけれども、今回のビジョン・ファンドを作ったことによって、ソフトバンクがこれから100年、200年、300年伸ばしていくための構えですね。構えというのは、モデルとしての構えはある意味できたんじゃないかなと思うんです。

これを今度は実行していくというのは、もちろんやっていかなければならないんですけれども、ビジネスモデル、組織のモデルの構えづくりという意味では、ある意味答えが出たんじゃないかと。ですから、これから実行していくというのは、これから10年間、実行しながらかつ後継者を育てていくと。見出し、育てていくというのが次の10年間、重要なテーマに入ってくると思います。

じゃあ、時間になりました。まだまだたくさん2日間でも3日間でも説明したい内容ありますけれども、時間になりましたので、これで1回終了させていただきたいと思います。ありがとうございました。