テーマ銘柄|AI半導体
【記録的な増収増益】キオクシア決算発表で再注目、AI半導体関連銘柄4選
AI・データセンター需要で記録的な増益、注目集める半導体株
投資家が固唾をのんで見守っていた銘柄があります。直前にフジクラ(5803)の決算ショックによる恐怖感があったこともあり、15日引け後に決算発表が予定されていた、ここまでの相場をけん引してきた銘柄の1つである、ある企業の実績およびガイダンスの内容を見極めたいと思っていた投資家の方々が非常に多かったと思います。それがキオクシアHD(285A)です。
同社の2026年3月期実績(IFRS)は、売上収益が前期比37パーセント増の2兆3,376億円、Non-GAAP営業利益は同93.4パーセント増の8,761億円と大幅な増収増益となっただけでなく、特に第4四半期(1月から3月)のNon-GAAP営業利益は5,991億円と、単一四半期で2024年度通年の営業利益を上回る「記録的な爆益」を実現しています。
また、それだけにとどまりません。2027年3月期第1四半期見通しについても非常に強気で、売上高が過去最高だった前四半期比74.5パーセント増の1兆7,500億円と過去最高を更新するだけでなく、Non-GAAP営業利益も過去最高だった前四半期比117パーセント増の1兆3,000億円とさらに倍増する見通しだと開示しています。
端的にまとめれば、AI・データセンター関連のメモリー需要拡大が主因ですが、驚異的な数字です。見通しについても従来のレンジ形式から、中央値で一本化したのも自信の表れでしょう。この決算を受けて18日の同社株はストップ高まで買いが集まりました。
参考までに、今回はそのような投資家が注目しているテーマ「AI半導体」に属する銘柄の一部を紹介します。ここで紹介するのは市場を支える値がさ株ばかりなので、直接手掛けるというよりも、相場理解のために値動きを常にチェックしておくほか、取引先を調べてみても面白いかもしれません。
AIサーバー需要がけん引、半導体製造装置で増収増益見通し
半導体製造装置を手掛けています。半導体製造における4つのキープロセスである成膜・塗布/現像・エッチング・洗浄の製品群を有しています。同社の2027年3月期もAIサーバー向け需要がけん引し、大幅な増収増益となる見通しです。
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AI関連半導体の需要拡大で、テスタ市場も成長継続
半導体テストソリューションのグローバル・リーディングカンパニーです。AI関連半導体の需要拡大が、テスタ市場の拡大も促す流れが続いており、2027年3月期も過去最高を更新する見通しです。
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装置と加工ツールに強み、半導体製造を支える精密加工メーカー
創業当初は「第一製砥所」という砥石のメーカーだった歴史があります。現在は「装置」と「加工ツール」を開発・製造・販売しているメーカーです。具体的には半導体や電子部品のメーカーが主要顧客であり、顧客工場での半導体や電子部品の製造が、同社の装置や砥石を用いて行われています。
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省電力AIチップで期待、次世代計算素子のテーマ性に注目
次世代計算素子「スピンメモリスタ」を開発しています。細かい技術の話は省きますが、AIチップの省電力化につながる可能性がある技術と理解すれば十分です。現時点では量産品や収益貢献は確認されていないものの、ニューロモーフィックデバイスへの応用も期待されており、将来的にAI半導体関連としてのテーマ性が強まる可能性があります。
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従来の「シリコンサイクル」を超えるスーパーサイクルへの期待
投資歴が長い方にはお馴染みの言葉だと思いますが、初心者の方は「シリコンサイクル」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。半導体業界は、3年から4年程度の周期で好不況を繰り返すという経験則のようなものです。
これを踏まえて、もともと2026年あたりでピークが来るのではという見方が当然ありましたが、あまりにも巨大なAI・データセンター関連の需要がこの従来サイクルを打破し、いわゆる「スーパーサイクル」に突入している形です。
もちろん特定のテーマないし業種が全体相場をけん引している状況下では、それ以外の銘柄のパフォーマンスはある程度劣後しやすくなるのは当然です。しかし、専業トレーダーを除けば、投資は基本的には「長期戦」で、その長期間の中ではさまざまな想定外が起こります。実際、国内長期金利が一時2.8パーセントに上昇するといった動きが足元では生じており、株式、特にハイテク株などの相対的な割高感が意識され、先行きの不透明感も増しています。自身のポートフォリオが好調な時も、逆に不調な時も、気持ちを適切に落ち着けていられるようになれば、それこそが真の投資家に近づいたという証なのかもしれません。
国内株式を中心とした投資関連のコンテンツ作成・情報配信、企業分析などを主な事業内容としている。日経CNBCなど各種メディアへの出演、『ダイヤモンドZAi』をはじめとしたマネー誌への寄稿も多数。
※記事内容、企業情報は2026年5月18日時点の情報です。
※当記事内容に関連して投資等に関する決定を行う場合は、ご自身の判断で行うものとし、当該判断について当社は一切の責任を負わないものとします。なお、文中に特定の銘柄の投資を推奨するように読み取れる内容がある可能性がございますが、当社および執筆者が投資を推奨するものではありません。


