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株式会社コプロ・ホールディングス7059

東証プライム

サービス業

【基本情報】株価:1,071円(11月12日終値)/配当利回り:3.73%

国内の注目銘柄を紹介する新連載「ログミーFinanceの#銘柄発掘」がスタート! ビジネスモデルやファンダメンタルズの分析を通じて、中長期で保有できる優良銘柄の見極め方が身につく実践的シリーズです。今回は、研修拠点で半導体装置エンジニアを年200人育成し、売上470億円・技術者8,000人体制を目指すコプロHDを取り上げます。

コプロHDの事業概要

コプロ・ホールディングスは建設技術者の派遣を軸に、機電・半導体・ITの技術者派遣を手掛がける人材サービス企業。自社採用と研修、同一現場へのチーム派遣を武器に、ローコスト採用と定着率改善のかけ合わせで成長を続けています。

中計目標を上方修正

現中計の最終年度27年3月期の目標は売上470億円(当初計画比+17.5%)Non-GAAP営業利益62億円(同+24.0%)技術者8,000人(同+29.0%)へ上方修正。中計期間中は「減配なし」かつ配当性向50%以上を目安に配当を実施します。

半導体関連派遣事業の注目点

現状は建設技術者派遣が主軸ですが、注目テーマは半導体製造装置のフィールドエンジニア派遣の伸長です。TSMCやラピダスによる半導体工場新設の波及効果が続くなか、関連人材の需給は構造的にタイトな状況。需要が供給を恒常的に上回るため、コプロHDには価格交渉力・稼働率の面で追い風となります。また、装置メンテナンスは稼働維持ニーズが基盤であることから半導体サイクルの影響を相対的に受けにくいのです。2025年11月4日に政府が「日本成長戦略本部」を発足、AI・半導体等17分野への重点投資を明確化したことも、半導体工場・装置メーカーの保守要員需要の下支えとなり得ます。

技術者育成と研修拠点の拡大

コプロ・ホールディングスは、新横浜の研修拠点「セミコンテクノラボ」で半導体製造装置を使った実機訓練を行い、25年3月期は即戦力エンジニアを100人輩出しました。26年3月期は年150~200人を育成する予定で、2年累計で300人の確保を計画しています。同社は将来的には半導体工場が集積する九州・東北・北海道等にも研修拠点の拡大を検討するとしており、事業成長への期待は大きいです。

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執筆者プロフィール

執筆:西田哲郎
ライター・コンテンツディレクター。投資歴15年。『神の手』の某社で大きな損失を出したことをきっかけにイナゴを卒業、ビジネスモデルとファンダメンタルズ重視の手法に切り替える。業界紙やスタートアップを経てフリーで投資情報メディアやM&A情報サイトの立ち上げに関わり、現在は主に週刊誌で投資や経済関連の記事を執筆。


※記事内容、企業情報は2025年11月10日時点の情報です。
※当記事内容に関連して投資等に関する決定を行う場合は、ご自身の判断で行うものとし、当該判断について当社は一切の責任を負わないものとします。なお、文中に特定の銘柄の投資を推奨するように読み取れる内容がある可能性がございますが、当社および執筆者が投資を推奨するものではありません。

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