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株式会社MUSCAT GROUP195A

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本決算説明資料のハイライト

大久保遼氏:株式会社MUSCAT GROUP代表取締役の大久保です。2026年3月期第2四半期決算についてご説明します。よろしくお願いします。

まず、本決算説明資料のハイライトについてご説明します。

業績については、第2四半期の売上高が16億円を超え、前年同期比34.2パーセント増と堅調に成長しています。特にブランドプロデュース領域における売上高は、既存ブランドの拡販および新規ブランドのグループインにより、前年を大きく上回る141.5パーセント増という結果になりました。

一方、ブランドプロデュース領域では広告宣伝費の先行投資が行われたほか、BtoBのブランドパートナー領域における一時的な売上減少が影響し、調整後EBITDAは予算比で4,900万円下振れしました。

しかし、広告宣伝費の先行投資を含むこれらの投資効果は、下期以降の収益改善に寄与する見通しです。次の四半期および通期黒字化、業績予想の達成に向けて、成長フェーズにあると考えています。

続いて、業績予想の修正についてです。第3四半期において、コスメブランド「Fujiko」「b idol」を運営する株式会社かならぼを買収することを先般発表しました。

この買収の影響を主たる要因として、業績予想を以下のとおり上方修正します。売上高は15.0パーセント、調整後EBITDAは5.4パーセント、調整後当期純利益は15.3パーセントの増加をそれぞれ見込んでいます。

また、2年後の到達目標としていたEBITDAの6億円についても、1年前倒しで来期に達成する見込みです。

本決算説明資料のハイライト

業績予想の詳細についてはスライドのとおりです。調整後当期純利益が前年対比37.1パーセント増の水準に着地する見込みです。

沿革

あらためて、MUSCAT GROUPについて簡単にご紹介します。当社は過去5年間で急速な売上高の成長を遂げています。

会社概要

また、今回の株式会社かならぼの買収により、ブランドプロデュース領域は株式会社WinC、株式会社松村商店、そして株式会社かならぼの3社となりました。ブランドパートナー領域の株式会社ライスカレープラスを加えたこれら4社が、株式会社MUSCAT GROUPの主な構成会社となっています。

成長戦略「ニッチトップ戦略」

当社の成長戦略についてご説明します。当社は「ニッチトップ戦略」を引き続き継続し、マスマーケットの中に隠れた成長性の高いニーズを捉え、それらをもとにニッチな成長ブランドを複数立ち上げていきます。

また、そうしたニッチな成長ブランドを生み出すメーカーとして、株式会社松村商店のような企業をM&Aなどを通じて拡大していくことで、グループ全体の「ニッチトップ戦略」の延長線上に中期経営計画の達成を見込んでいます。

主な自社ブランド(ブランドプロデュース領域)

当社の主な自社ブランドについてはスライドのとおりです。今回、かならぼ社の買収により、コスメブランドの「Fujiko」「b idol」が新たに加わりました。

提供ソリューション(ブランドパートナー領域)

また、ブランドパートナー領域における当社の提供ソリューションとして、AI搭載のSNSマーケティングツール「SNSマーケターAIHey」が新たにSNS関連ツールとして追加されました。

経営体制

経営体制については、引き続き、スライドのとおりです。

2026年3月期 第2四半期実績

2026年3月期第2四半期決算についてご説明します。

売上高は前年同期比34.2パーセント増と大幅に成長しました。調整後EBITDAについては、先般説明したとおり、予算に対してやや下振れでの着地となっています。

これは、ブランドプロデュース領域における広告宣伝費の先行投資、およびブランドパートナー領域における一時的な売上減少が要因となっています。

ブランドプロデュース領域(自社ブランド事業)の売上高推移

自社ブランド事業におけるブランドプロデュース領域の売上高の推移についてです。

2026年3月期第2四半期は、過去最高の売上を達成しました。

MiiS (自社ブランド)の売上高推移

「MiiS」は、前年比で順調に伸びています。特に新商品である「mm flora*Bubble(エムエムフローラバブル)」については、発売直後からSNSで話題となり、ドラッグストアやバラエティストアといったオフラインでの展開が見込まれます。

MOVE.eBike(自社ブランド)の売上高推移

「MOVE.eBike」についても、PMIが順調に推移しており、2026年3月期第2四半期には過去最高の売上を達成しました。

松村商店(メーカー・自社ブランド)の売上高推移

松村商店の売上高は、昨年対比でほぼ同水準を維持しています。一方で、在庫回転率や販売効率の向上、EC売上の割合の増加といった背景から、利益率はPMIの成果として着実に改善しています。

ブランドパートナー領域の売上高推移

ブランドパートナー領域の売上高推移についてです。一時的な大型案件の契約終了などにより売上高は減少していますが、1人当たり売上高といった効率性の指標では、前年比で改善の動きを見せています。

2025年7月にライスカレープラス社としてカーブアウトを行い、今後も、1つの子会社として継続的な収益貢献に向けて再成長を目指していきます。

業績予想の修正について

あらためて、業績予想の修正についてです。

第3四半期において、MUSCAT GROUPは、コスメブランド「Fujiko」や「b idol」を運営する株式会社かならぼを買収し、グループに加えました。

また、株式会社NADESIKOの株式譲渡に伴う売却益を特別利益として計上する見込みです。

業績予想の修正について

これにより、売上高、調整後EBITDAおよび調整後当期純利益の上方修正を行います。

業績予想の修正について

また、本M&Aの影響により、2027年3月期において調整後EBITDAが6億円に到達する見込みです。従来、2028年3月期以降に6億円から10億円と見込んでいたEBITDAについて、中期経営計画を1年前倒しで達成できる見込みです。

ここからさらに2027年3月期の調整後EBITDAを上振れさせ、2028年3月期以降にさらに高い水準に到達できるよう、グループ一丸となって取り組んでいきます。

今後もMUSCAT GROUPは、ブランドプロデュースカンパニーとして、より大きなチャレンジをしてまいります。

各ブランド間のシナジーマップ

株式会社かならぼの買収および当社のM&A戦略について、10月16日に発表した動画で詳細をご説明しているため本説明会では割愛しますが、ブランド間のシナジー戦略について、追加説明します。

スライドは各ブランド間のシナジーマップです。当社は複数のブランドをポートフォリオとして抱え、これらを共通化されたプラットフォーム上に統合することで、効率的にブランドプロデュースカンパニーとして成長を遂げる体制を整えています。

現状ではまだPMIの途上にあり、ご覧のとおり、すべての機能、商流、販路などが完全に共通化されているわけではありません。

特に「Fujiko」「b idol」と「MiiS」「bialne」などのWebマーケティングやクリエイティブ、卸売りのシステム、物流といったオペレーション面、さらに広告宣伝費の効率化において、グループ一丸となって1つのプラットフォームと統一された体制で取り組んでいく必要があります。

このシナジーマップがすべて統一された記号で示される状態が、当社が目指すブランド間の最終的な目標です。

当社はこのように単にブランドを足し算のように増やしていくのではなく、共通化した社内プラットフォーム上で効率よく、各ブランドを互いにシナジーを持たせながら成長させていく方針を掲げています。この一環として、株式会社かならぼを買収しました。

引き続き、MUSCAT GROUPはブランドプロデュースカンパニーとしての競合優位性を構築し、強みを伸ばしていきますので、成長にご期待ください。

中期の成長イメージ

最後に、あらためて中期の成長イメージについてお伝えします。こちらについては、調整後EBITDAで6億円から10数億円を超える規模を目指すことを先日発表しました。

6億円については、早くも来年の達成を視野に入れていますので、ここからレンジの上限を目指してさらに成長していきます。

ニッチ成長市場のNo.1プレイヤーへ

あらためてニッチ成長市場のNo.1プレーヤー、ブランドプロデュースカンパニーとして、MUSCAT GROUPの今後にご期待ください。ありがとうございました。

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