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清久健也氏(以下、清久):株式会社ROBOT PAYMENT、代表取締役執行役員CEOの清久です。2025年12月期第1四半期の決算説明会を始めます。よろしくお願いします。

本日の流れはスライドのとおりです。

2025年12月期 第1四半期 業績

業績ハイライトです。2025年12月期第1四半期の売上高は、前年同期比で19.2パーセント増の成長となりました。営業利益は大幅に増加しました。

KPIハイライト

KPIハイライトです。アカウント数は9,489アカウント、顧客単価は増加しています。リカーリング収益比率は98パーセント、解約率は0.72パーセント、ARRは29億7,100万円となっています。

売上高の推移(四半期)

久野聡太氏(以下、久野):取締役執行役員の久野です。2025年12月期第1四半期の全社実績について、もう少し詳しくご説明します。

2023年12月期第1四半期からの四半期別の売上高の推移です。スライドのグラフに濃いピンク色で示したリカーリング収益が牽引するかたちで、売上高は前年同期比で19.2パーセント増の成長となり、四半期ベースで過去最高を更新し続けています。

営業利益の推移(四半期)

四半期別の営業利益の推移です。営業利益は前年同期比38.3パーセント増となり、四半期ベースで過去最高の1.6億円を記録しました。

貸借対照表

貸借対照表です。株主還元の一環として、本年2月13日に自社株買いを行った影響で、純資産は期末から減っていますが、純利益の計上もあったため、その分は若干戻しています。

預り金について(お金の流れ)

預り金についてです。こちらのスライドは、前回の説明会でもお見せしたものです。

お客さまの売上代金は、銀行やカード会社さまなどから各決済事業者、すなわち当社へ入金された後、最大で約50日間滞留します。その後、お客さまに対して送金されます。このようなラグがあるため、基本的には預り金が当社のバランスシート上に乗るかたちになっています。

預り金について(貸借対照表への影響)

貸借対照表としては、お客さまの売上代金が当社内に滞留する期間は現金・預り金が増えます。その後、我々からお客さまに送金されると、貸借対照表において現金・預り金が減ることになります。

自己資本比率について

預り金は、自己資本比率にも影響があります。預り金は当社のビジネスモデル特有のものですが、こちらを除くと実質的な自己資本比率は65パーセントです。

現在、当社は借入金のない無借金経営ですので、実質的な自己資本比率も高く、財務健全性が高いと考えています。

サブスクペイの売上高推移(四半期)

事業別実績についてご説明します。

「サブスクペイ」の四半期別の売上高の推移です。主に決済取扱高が堅調に推移したことや、顧客単価も前年同期比で増加していることから、前年同期比約19パーセントの増収となっています。

サブスクペイの主要KPI推移①(四半期)

主要KPIの推移です。顧客単価・アカウント数ともに順調に前年同期比で成長しています。

サブスクペイの主要KPI推移②(四半期)

決済取扱高・決済処理件数についてはやや季節性もありましたが、前年同期比では堅調に推移しています。

請求管理ロボの売上高推移(四半期)

「請求管理ロボ」の四半期別の売上高推移です。顧客単価の向上ならびに新規顧客数の増加が引き続き貢献した結果、売上高は前年同期比で21.8パーセントの増収となりました。

請求管理ロボの主要KPI推移①(四半期)

顧客単価とアカウント数の推移です。新規のお客さまの獲得単価が向上し、顧客単価は引き続き好調に成長しています。アカウント数も順調に推移しており、前年同期比5パーセント増の成長となりました。

請求管理ロボの主要KPI推移②(四半期)

請求金額・請求書発行枚数も着実に成長しています。

2025年事業方針の進捗

藤田豪人氏:執行役員COOの藤田です。ビジネスハイライトについてお話しします。

3ヶ月前の決算発表で、2025年度の事業方針を発表しました。特に、既存事業の中でも「サブスクペイ」と「請求管理ロボ」ではなく、今立ち上げているサービスを中心に方針を記載しました。その進捗についてご報告します。

「サブスクペイ Professional」では、機能拡充を図ります。ユーザーも増えてきているため、解約したお客さまや契約が取れなかったお客さまに対して、ユーザーインタビューを行っています。おおよその開発計画ができてきましたので、いかに早く開発していくかが第2四半期以降のテーマになります。

「ファクタリング for SaaS」では、保証会社との事業提携を行ったことが最も大きなトピックスです。後ほど詳しくご説明します。

「1click後払い」のアプローチとしては、やはりSEOを強化していかなければいけないと思っているため、SEO対策をテーマに、引き続き最適化に取り組んでいます。

「1click早マール」については、「1click後払い」のお客さまへの利用促進と、パートナー経由でどのように販売していくかをテーマに、拡販のプロセスや方法を模索している最中です。

続いて、新規の取り組みについてです。新規サービスとして、保証会社を利用した別のファクタリングも、リスクなく手を広げられないかをテーマに行っています。

もう1つが、壁を壊す新規事業です。3ヶ月前にCPS(コーポレート パーパス ステートメント)、「何を目指すか、何の壁を壊すか」に沿って取り組んでいく中で、督促サービスに着目しているところです。

まずは事業化に向けた検討を進めています。他のものも進めていますが、最も話が深まっている督促サービスをピックアップしています。

M&Aについては、去年までは基本的にソーシングを仲介会社から待つスタイルでしたが、今年に入ってからは人脈を活かしていこうと考えています。さっそく経営者コミュニティ等へ参加するなどした結果、この第1四半期で今までにないリードが出てきているところです。

まだまだ発表できるところまで至っていませんし、コミュニティの中で生まれてくるものはM&Aニーズになるまでに少し時間がかかります。案件化するまでに時間はかかると思いますが、去年とは違う動きができてきていると思っています。

トピックス 共通

ここからはリリース内容についてご説明します。1つ目は第1四半期でリリースしたもので、慶應義塾大学の岩尾俊兵准教授との共同研究を発表しました。

これは「日本の商習慣を倒していこう」というテーマで、「慣習」「非効率」「与信」の3つの壁をどのようにして壊すかについて、岩尾准教授と一緒に学術的なアプローチ、そして事業側のアプローチとして我々の決済などのノウハウを活かし、新規事業の共同研究を行っています。

トピックス サブスクペイ・請求管理ロボ

2つ目に、「サブスクペイ」と「請求管理ロボ」が、「ITreviewGrid Award 2025 Winter」において最高位の「Leader」を9期連続でダブル受賞しました。

こちらは毎回お話ししていますが、我々は連続受賞することが重要と考えており、今回も受賞することができました。したがって、お客さまにきちんとご評価いただいていることが、チャーンレートの低さにも表れていると捉えています。

トピックス ファクタリング

3つ目に、保証会社のQuantsさまとの事業提携についてです。自社ですべてのファクタリングを行うとリスクが高くなります。本来手掛けられる案件ができなくなってしまったり、貸し倒れが一気に増えたりと大変なことになります。

このように、自分たちだけで行おうとすると、どうしても限界があります。そこで保証会社と連携することにより、安い保証料金で我々のリスクをヘッジするかたちをとりました。これにより、逆に領域を広げていくことができると考えています。

保証会社を利用することで「この業界やこの領域は大丈夫だ」と、ある程度わかってきた段階で今度は自社に切り替えていけると考えており、ゆくゆくは利益率の改善を図っていけると思っています。

そのためにも、まずは新たな取り扱い領域を開拓するために、保証会社と事業提携しようと決断しました。

トピックス 請求まるなげロボ

4つ目に、「請求まるなげロボ」の導入事例をご紹介します。

ファストドクターさまは、日本最大級の医療支援プラットフォーム「ファストドクター」を運営しています。こちらは私も使っていますが、非常に便利なサービスです。こちらにおいて、病院への請求に「請求まるなげロボ」を導入していただけました。

主な費用推移(四半期)

久野:費用についてです。販管費の大半を占める項目である広告宣伝費、給与手当、開発費についてご説明します。全体感としては、毎年営業利益を売上とともに着実に創出する中期経営方針に沿って、費用の効率的な増加を実施しています。

広告宣伝費は、直近と同水準の投下を実施しました。引き続き費用対効果を重視しながら、ターゲティング可能な認知広告やデジタル広告を中心に取り組んでいきます。

給与手当は、主要なポジションのハイクラス採用やお客さまが増えたことによる攻めのカスタマーサクセス体制の実現のため、採用を強化しました。このような取り組みが実現し、前四半期比で給与手当は増加しています。

開発費は、事業拡大に伴い緩やかに増加を続けています。こちらも生産性を重視しながら費用を抑制しつつ、機能開発や品質向上等、攻めに必要な投資を進めていきます。

職種別従業員数推移

従業員数の推移です。直近で組織体制の全体的な見直し等を行い、従業員数としては前年末から横ばいに推移しています。こちらに大きな変化はありません。

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清久氏からのご挨拶

清久:本日もご参加いただきまして、ありがとうございます。2025年度は、滑り出し好調でスタートしました。

まだ3ヶ月が終わったばかりですが、今後も新規事業やM&Aを含めてスピードアップしていきますので、ご期待いただければと思います。本日はありがとうございました。