トップメッセージ
トップメッセージは次のとおりです。
2025年3月期事業概況
当連結会計年度におけるわが国の経済は、訪日外国人旅行者数が過去最高のペースで推移したことによるインバウンド消費の伸びや、雇用・所得環境の改善などを背景に緩やかな回復基調を維持しました。
一方で、東欧・中東地域における地政学的リスクの継続、資源・エネルギー価格の高騰、中国経済の減速懸念、ならびに主要国における通商政策の動向などにより、景気の先行きに慎重な見方が強まる状況となりました。
当社グループを取り巻く環境においては、好調なインバウンドマーケット、底堅いゴルフプレー需要、企業の人的資本投資拡大による研修需要の増加など堅調な状況が続いています。
このような経営環境のもと、インバウンド需要に向けたマーケティング施策の実施、ニーズを捉えた商品・プランの造成、ワンランク上のサービス提供や品質向上によるブランディング強化などにより既存事業の成長を図りました。
また、新たな価値創造の取組みとして、フェアウェイの眺望が堪能できる高級ゴルフリゾート“フェアウェイフロントヴィラ事業”、「暮らすように泊まる。」をコンセプトとした滞在型貸別荘“リソルステイ事業”、プライベート温泉とドッグランを備えたリソルの森の“ペットヴィラ事業”(2024年10月に開業)を推進しました。
同時に、グループの価値基準「あなたのオフを、もっとスマイルに。」と長期方針である3つの「やさしい」(人にやさしい・社会にやさしい・地球にやさしい)の実践を図るため、サービス体制を強化してお客さまの満足度向上に努めました。
リソルグループについて
当社の経営理念です。当社グループは、コーポレートスローガン「あなたのオフを、もっとスマイルに。」を価値基準とし、事業を通じて「いきがい・絆・健康・くつろぎ」を提供し、たくさんのスマイルづくりに努めています。
リソルグループ体制と事業会社の主な役割
グループ会社の体制については、スライドに記載のとおりです。
リソルグループの事業
当社グループは、ホテル運営事業、ゴルフ運営事業、リソルの森(CCRC)事業、福利厚生事業、再生エネルギー事業、投資再生事業の6つの事業セグメントで多角的に展開しています。
2025年3月期 総括 [エグゼクティブサマリー]
前期に比べ、運営事業利益が大幅に増加し投資再生事業の利益の減少を吸収し、増収増益となりました。前期比で、売上高10パーセント増、経常利益32パーセント増、当期純利益38パーセント増となります。
ホテル運営事業は好調なインバウンド需要を取り込み、計画を大幅に上回り、事業利益は前期比12億円増となりました。
ゴルフ運営事業は前年取得した入間CCの通期稼働も、夏場の猛暑や台風、2月・3月の天候不順の影響を受けることとなりました。
2025年3月期 通期決算概要(連結)
通期決算概要は、スライドに記載のとおりです。
連結業績の推移
連結業績推移については、スライドに記載のとおりです。
2025年3月期通期セグメント別利益推移
セグメント別利益は、スライドに記載のとおりです。
2025年3月期 通期決算B/S【連結決算】
2025年3月末時点のB/Sは、スライドに記載のとおりです。
2026年3月期通期連結業績・配当予想
2026年3月期通期連結業績予想は、スライドに記載のとおりです。
配当については、2025年3月期の期末配当は1株当たり100円、2026年3月期の期末配当は1株当たり100円の予想となっています。
リソルグループが目指す方向 新たな価値創造による収益力向上
続いて、リソルグループが目指す方向と各事業においての取組みについてご説明します。
当社グループとしましては、新たな価値創造による収益力向上を目指していきます。ホテル・リゾート分野においては、「リソルホテルズ」のブランディング強化に注力し、コンシェルジュサービスや健康朝食、くつろぎ空間を特徴とした「ツーリストホテル」としてのポジショニングを強化します。
さらに、「リソルステイ」での高級別荘の展開を加速させるほか、愛犬と過ごせるプライベート温泉付きヴィラ「Dear Wan Spa Garden」の新規事業を推進し、多様な宿泊ニーズに対応していきます。
ゴルフ分野では、コースの質的向上やティーグラウンド拡張、接客サービスの刷新を通じた「ゴルフプレー寿命延伸への対応を進めます。同時にインバウンドゴルファー誘致に向けた宿泊付きプランの拡充を図ります。特に大熱海国際ゴルフクラブではフェアウェイフロントヴィラの新規開業を控え、景観と利便性を兼ね備えた高付加価値施設の整備を進めています。
福利厚生事業では業界初の「補助金精算システム」導入により透明性の高いビジネスモデルを確立しました。検索横断システムと主要旅行会社との提携拡大で業界トップクラスのサービスメニュー数を実現するとともに、従量制プランの提案で健康保険組合のニーズに対応していきます。
ホテル運営事業
ホテル運営事業部門における売上高は148億8,800万円で前期比20.5パーセント増、経常利益は25億1,400万円で前期比90.9パーセント増となりました。
ホテル運営事業では、「観る・食べる・体験する・買い物する」をキーワードにコンシェルジュサービスを拡充しました。ホテル館内での日本文化体験イベントや、専任スタッフ「サービスコーディネーター」による周辺情報の案内などを実施し、お客さまのニーズを満たすサービス提供を図ります。
ホテル運営事業 リソルステイ(滞在型貸別荘)
新規事業の“リソルステイ事業”では、「暮らすように泊まる。」をコンセプトに滞在型貸別荘「スイートヴィラ」の施設数を拡大し、利用ニーズに応じて選べる3つの滞在パターン(ウイークリー・マンスリー・デイリー)を推進した結果、リゾート地での避暑・避寒目的の中長期利用や、インバウンド、大人数での利用が増加し、宿泊数は順調に増加しました。
ゴルフ運営事業
ゴルフ運営事業部門では、前年に取得した「入間カントリー倶楽部」の運営が通期で業績に寄与したものの、夏場の猛暑や台風、2月・3月の天候不順など気象要因の影響を受け、売上高は83億5,700万円で前期比3.1パーセント増、経常利益は9億3,300万円で前期比11.2パーセント減となりました。
ゴルフ運営事業では、現在、茨城県の「スパ&ゴルフリゾート久慈」、広島県の「瀬戸内ゴルフリゾート」にて展開するフェアウェイフロントヴィラをさらに拡大していきます。
インバウンドゴルファーや旅行者の獲得を見据え、ワンランク上の高級リゾートとして開発を推進しており、静岡県の「大熱海国際ゴルフクラブ」においても2026年開業予定としています。
さらに、酷暑対策としてクーラー付きカートをグループ全コースで導入し、安心安全で快適なサービスをゴルファーに提供していきます。
リソルの森事業
リソルの森事業部門における売上高は39億7,400万円で前期比8.6パーセント増、経常利益は3億400万円で前期比24.9パーセント増となりました。
2024年10月に開業した愛犬と泊まれる高級ヴィラエリア「Dear Wan Spa Garden」が好調なほか、企業・団体向けの研修・合宿が好調で、各種付帯収益が増加しています。
福利厚生事業
福利厚生事業部門における売上高は9億6,500万円で前期比6.8パーセント増、経常利益は6,200万円で前期比36.2パーセント増となりました。
福利厚生事業では、競合他社と差別化された3つのプラン、利用実績に応じて補助金を精算・返金する透明性の高い「精算プラン」、提携外施設も利用可能なカスタマイズ性の高い「カフェテリアプラン(プラスユアチョイス)」、宿泊に特化し利用実績分のみを支払う「従量制プラン」を強みに、新規顧客の開拓に注力しました。
加えて、テレビCMなどのプロモーション活動を実施しました。さらに、既存会員の利用促進を図るため、魅力的なサービスメニューの開発と利便性向上に努めています。
再生エネルギー事業・投資再生事業
再生エネルギー事業部門における売上高は9,700万円で前期比22.7パーセント減、経常利益は100万円で前期比96.5パーセント減となりました。
「入間カントリー倶楽部」において2025年3月にソーラーカーポートの稼働を開始しました。今後はこれまで培った知見を活かし、新たにゴルフ場を中心とした地産地消型を展開し、「地球にやさしい」企業グループを実践します。
投資再生事業部門における売上高は1億1,100万円で前期比81.3パーセント減、経常利益は2,200万円で前期比95.2パーセント減となりました。今後も市場環境を見据えながら、新規運営施設の仕入れ等の検討を進めていきます。
株主優待制度
株主優待として、リソルグループの運営施設(リソルの森・ホテル・ゴルフ場・貸別荘)で利用可能な商品券「RESOL ファミリー商品券」を贈呈しています。対象施設などの詳細については当社の公式ウェブサイトをご確認ください。
全国に広がるリソルグループの運営施設
当社グループの運営施設は、スライドに記載のとおりです。
ご説明は以上です。ご覧いただきありがとうございました。