2024年10月期 決算の総括(連結)

森田康寛氏(以下、森田):みなさま、本日は大変お忙しい中、弊社決算説明会にご参加いただき、誠にありがとうございます。

まずは2024年10月期の決算概況についてご説明します。売上高、営業利益、親会社株主に帰属する当期純利益のすべてにおいて過去最高を更新しました。

売上高は232億6,300万円で、おおむね計画どおりに推移しました。施行組数は計画を下回ったものの、施行単価が計画を7万2,000円上回ったことが主な要因です。前年同期比では5.8パーセント増、12億7,300万円の増収となりました。

営業利益は24億9,000万円、計画比で16.9パーセント増と、計画を3億6,000万円上回りました。国内婚礼事業の売上高総利益が高水準で推移したことに加え、フォト事業が計画を大きく上回ったことが主な要因です。前年同期比では27.4パーセント増、5億3,500万円の増益となりました。

親会社株主に帰属する当期純利益は17億200万円で、計画比19.9パーセント増と、計画を2億8,200万円上回りました。

受注残組数は、2024年10月末時点で4,473組と、前年同期比8.2パーセント減で着地しました。集客が前年同期比で2.7パーセント増加したものの、受注率が前年同期比で2.5ポイント減少したことが主な要因です。引き続き、受注組数増に向けて施策を打っていきます。

2024年10月期 決算概況(連結)

決算概況については、スライドのとおりです。

国内婚礼事業の施行単価が順調に推移したことと、フォト事業および食品事業が増収となったことにより、売上高は過去最高を更新しました。その結果、営業利益も前年同期比でプラスとなっています。

売上高の推移

売上高の推移は、スライドのとおりです。

売上高の推移(四半期毎)

売上高の四半期ごとの進捗については、スライドのとおりです。第1四半期、第2四半期、第4四半期はそれぞれ過去最高の売上高となりました。

婚礼事業の状況

婚礼事業の状況についてご説明します。

売上高は前年同期比4.3パーセント増、8億9,500万円の増加となりました。施行組数が5,462組と、前年同期比でマイナス53組となったものの、国内婚礼事業の施行単価が前年同期比で5パーセント増の18万8,000円増加したことが要因です。

施行単価が前年同期比を上回った主な要因としては、平均ゲスト人数が前年同期比1.9名増加したこと、料理単価や付帯単価が好調に推移したことによるものです。

受注組数と受注残組数はともに減少しているものの、第4四半期に広告宣伝費やリニューアルなどに追加投資を行ったことから、現在は回復傾向にあります。引き続き、結婚式の価値を高め、受注強化と施行単価の向上に努めていきます。

施行組数の推移(四半期毎)

施行組数の推移については、スライドのとおりです。

受注組数の推移(四半期毎)

受注組数の推移については、スライドのとおりです。

営業利益の推移(四半期毎)

営業利益の四半期ごとの進捗については、冒頭にお伝えしたとおり、堅調に推移しています。

売上総利益・販管費の推移

売上総利益・販管費の推移については、スライドのとおりです。

営業利益・経常利益の推移

営業利益・経常利益の推移については、スライドのとおりです。

貸借対照表の概要(連結)

貸借対照表の概要については、スライドのとおりです。

財務の状況

財務の状況についてご説明します。

現在、自己資本比率は51.1パーセント、有利子負債依存度は17.4パーセントとなっています。引き続き安定して推移していますので、財務基盤についてはご安心ください。

2024年10月期における事業活動の取り組み➀

ここからは2024年10月期における事業活動の取り組みをご紹介します。

まず、リニューアルを行った国内婚礼事業の実績についてご説明します。大規模リニューアルを行った鳥栖支店・富山支店・盛岡支店の3店舗については、リニューアル効果が寄与し、3支店合算で集客組数が6パーセント増、受注組数が9.9パーセント増となりました。

2025年10月期も大規模なリニューアルを複数計画していますので、引き続き戦略的な投資を行いながら、受注強化に努めていきます。

2024年10月期における事業活動の取り組み➁

当社は、地域社会の活性化および市民サービスの向上を図ることを目的として、福岡県小郡市、佐賀県伊万里市および鳥栖市の3つの自治体と包括連携協定を締結しました。

具体的な取り組みとしては、市役所に婚姻届を提出された方の中から抽選で前撮り撮影等をプレゼントし、入籍されたカップルのみなさまへフォトウェディング体験を提供しながら、結婚式に触れるきっかけ作りを行っています。

その他、地域のイベントや観光PR活動などの地域活性化の取り組みにも参画しながら、ご縁ある人々の笑顔と幸せ作りに貢献していきます。

2024年10月期についてのご説明については以上です。

2025年10月期 業績見通しのポイント

2025年10月期業績見通しのポイントについてご説明します。

2025年10月期は、国内婚礼事業の施行組数が減少することや、長期的な視点での新規出店や設備投資を計画していることから、売上高、利益ともに前年同期比マイナスの計画となっています。その内容について、簡単にご説明します。

売上高は前年同期比1.6パーセント減の229億円を見込んでいます。主な要因は、国内婚礼事業において、施行単価が前年同期比5万6,000円増の404万2,000円で推移することを見込んでいるものの、施行組数が前期を下回ることが予想されるためです。

営業利益は前年同期比27.7パーセント減の18億円を見込んでいます。主な要因は、先ほどお伝えした減収要因と、2026年春頃にオープン予定の東京第2支店と福岡第2支店の開業費用、フォト事業の新規出店予定に伴う開業費用、さらに食品事業の自社製造工場の開設費用などが発生することによるものです。

親会社株主に帰属する当期純利益は、前年同期比34.8パーセント減の11億1,000万円を見込んでいます。

2025年10月期は中長期的な成長のための種まきの期間と捉えています。引き続き、お客さまの感動を追求し、長期安定的な業績の向上に努めていきます。

売上高・営業利益・経常利益の見通し(連結)

売上高・営業利益・経常利益についてご説明します。

2025年10月期は営業利益率7.9パーセントを見込んでいます。前期同様、水道光熱費や原材料等の高騰等にも対応しながら、当期の計画達成に向けて鋭意取り組んでいきます。

出店計画・施行組数、設備投資・減価償却費の見通し

出店計画・施行組数等の見通しについてご説明します。

2025年10月期は婚礼事業での新たな出店はありませんが、2026年春頃オープン予定の東京第2支店、福岡第2支店の仮サロンのオープンを予定し、受注を開始していきます。

設備投資は4億7,200万円を計画し、国内店舗のリニューアルや衣装等の購入を順次行っています。引き続き、不要不急のコストを引き締めつつ、戦略的に投資を実施していきます。

配当計画

配当計画についてご説明します。

2025年10月期は業績の回復を踏まえ、年間24円の配当を計画しています。中長期的な事業計画と経営体質強化のために必要な内部留保を確保しつつ、経営成績に応じた配当を実施していく方針です。引き続きのご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2025年10月期の取り組み①

2025年10月期の取り組みです。

取り組みの1つ目として、国内婚礼事業において東京での新規出店が決定しています。出店エリアは、都立有明親水海浜公園内の西入江ゾーンで、マリンスポーツやビーチスポーツが楽しめる空間を提供します。

2025年10月期の取り組み②

取り組みの2つ目は、国内婚礼事業における福岡への新規出店です。出店エリアとなる西公園エリアは、福岡県を代表する天神エリアから車で10分圏内に位置しながらも、絶好のロケーションを有するエリアです。

東京、福岡の両施設ともに2026年春頃のオープンを計画しており、現在は仮サロンのオープンに向けて準備を進めていますので、ぜひご期待ください。

2025年10月期の取り組み③

取り組みの3つ目は、国内婚礼事業3店舗のリニューアルです。鳥栖支店、福岡支店、水戸支店において大規模なリニューアルを計画しています。

鳥栖支店は2024年10月期に続き、リニューアル第2弾として披露宴会場のリニューアルを行います。会場のガーデンに隣接する窓を全面ガラス張りに変更し、会場にいながらも自然を感じられる空間へとリニューアルします。

福岡支店は2025年2月に「木のチャペル」のリニューアルを計画しています。絶大なる人気を誇る福岡支店の「木のチャペル」ですが、オープンから22年が経ち、老朽化が進んでいました。そこで、外壁の取り替えやチャペル装花の入れ替えなどを行い、20年先も愛され続けるチャペルに一新します。

水戸支店では2024年12月末、偕楽園内にライトアップ設備を設置します。昨年開催されたG7茨城水戸内務・安全担当大臣会合のワーキングディナーで各国の大臣をもてなすために特別設置した偕楽園内のライトアップを再現すべく、水戸支店のバンケット正面に広がる月池約1万平米に照明を設置し、ここでしか体感することができない幻想的な空間を提供します。

その他、既存店においても定期的にリニューアルを実施し、受注強化につなげていきます。

2025年10月期の取り組み④

取り組みの4つ目は、食品事業におけるスイーツラボの開設です。商品のクオリティ強化や新商品開発の活性化、原材料のコストコントロール等を目的に、自社製造ならびに新商品開発研究を行うための施設を2025年3月頃に開設します。

また、2025年1月からは婚礼のお客さま向けの新商品として、「Tashinabi」というカードタイプのカタログギフトを展開します。これからも、多様化するお客さまのニーズに合わせた商品開発やクオリティ強化、販路拡大を行っていきます。

2025年10月期の取り組み⑤

取り組みの5つ目は、ホテル事業への新規参入についてですが、こちらは引き続き検討しています。

当社の中長期的な戦略として、婚礼事業および食品事業のブランド化を行いながら、ホテル事業に進出し、それらを統合した観光産業への参入を目指しています。

以上で決算説明会資料のご説明を終わります。

国内の婚礼事業について

森木信吉氏:国内の婚礼事業の現況を報告します。

2024年10月期の施行組数は前年比でマイナスとなりましたが、平均の1組単価は前年比プラスで推移し、売上高についても前年比プラスで着地しています。特に、人数アップ、料理の単価アップの施策が効果的で、売上アップにつながりました。

組数に関しては全体でマイナスですが、東京、大阪は好調に推移し、前年比プラスで着地しています。また、水戸支店が1年間フル稼働し、順調に組数が増加しました。

集客については、マーケット自体が前年比88.9パーセントとなる中、当社は前年比102.9パーセントとなりました。受注数に関しては、エリアの前年比95.4パーセントに対し、当社は前年比97.7パーセントで推移しました。マーケット内でのシェア率は上昇している状況です。

2025年10月期はデジタルでの集客強化に合わせ、今期はオフラインでの紹介施策の強化を図ります。また、既存店のリニューアルや人数アップの取り組みを強化し、今期の目標達成に向けて取り組んでいきます。

海外の婚礼事業について

森田:国内の婚礼事業については、先ほど森木が説明したとおりです。2025年10月期は2店舗の出店とリニューアル等に注力し、中長期的な業績の向上に努めます。

海外の婚礼事業においてはコロナ禍による大変厳しい状況が続いていましたが、2024年10月期はようやく黒字化を果たすことができました。今期も黒字化の予定です。海外婚礼事業については、引き続き長期的な目線で取り組んでいきます。以上です。

フォト事業について

中嶋大祐氏:フォト事業についてご報告します。2024年10月期は名古屋支店で2店舗がフル稼働となりました。優秀な人財の確保およびお客さまの満足度が高いサービスの提供により、盤石な集客体制を構築することができたことが主な要因です。

2025年10月期には、有力な候補地でさらに1店舗の出店を検討しています。その店舗開発と既存2店舗の集客力の向上に加え、組織能力を強化することで、3店舗目へもしっかりとスライドし、事業運営を行っていきます。

質疑応答:ホテル事業参入の検討について

質問者:ホテル事業参入の検討について進捗を教えてください。

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